夏が旬ですが通年出回り、シャキシャキとした食感とみずみずしさが人気の野菜きゅうり。本記事では、きゅうりをたくさん買った時に、ぜひお試しいただきたい大量消費レシピを紹介します。
きゅうりの原産地はインドからネパールにかけてのヒマラヤ山麗です。インドでは3000年以上前から栽培されていたと考えられています。日本には6世紀後半に入ってきましたが、本格的に普及したのは江戸時代からといわれています。名前の由来は「黄瓜(きうり)」で、ふだん食べている緑色のものは黄色く熟す前の実です。
きゅうりは95%が水分の低カロリーな野菜です。きゅうりは栄養価がそこまで高くはありませんが、カリウムやビタミンCを含みます。
きゅうりと栄養素が近い野菜にズッキーニがあります。
カリウムは腎臓で尿中へのナトリウム(食塩)排泄を促進する働きがあります。塩分の摂りすぎによる高血圧やむくみを予防しているとされています。日本の食事は塩分が多い傾向があるのでカリウムの摂取が重視されています。
人間の体内にあるたんぱく質の1/3はコラーゲンであり、そのコラーゲンの生成にビタミンCが必要不可欠です。コラーゲンは細胞と細胞をつなげる役割を果たし、皮膚や血管、筋肉、骨を健康な状態に保ちます。また、ビタミンCの抗酸化作用は、日焼けやシミの原因になるメラニン色素の生成を抑制します。さらに、ビタミンCの強い抗酸化作用は老化や生活習慣病の予防に役立つとされています。
下記の特徴があるきゅうりは新鮮です。
肩が盛り上がっている
イボがとがっている
特有の香りがし、皮にハリと弾力性がある
持ったときに、ずっしり重い
しわができているものは古くなって水分が蒸発しているので避けましょう。太さが均一でないものは、中の水分が下にたまり「す」が入りやすいので注意しましょう。また、先端には残留物質が溜まりやすいので、皮を厚く剥くようにしましょう。
きゅうりの正しい保存方法に関してこちらの記事をご覧ください。
きゅうりの大量消費には漬物がおすすめ!作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
塩だけで作る超シンプルきゅうりの一本漬けです。クセがなくポリポリとたくさん食べられます。カロリーもカットできるので◎。
割り箸を指して屋台風にすることが多いですが、食べやすくカットしました。
ピーラーで皮を剥くことで、中まで味が染み込みます。
塩きゅうりの一本漬けのレシピはこちら
きゅうりの一本漬けは色々な味が楽しめます。味噌味もおすすめです。こちらのレシピでは味噌と豆乳ヨーグルトを使用しています。冷蔵用保存袋に入れて冷蔵庫でひと晩寝かせたら、食べやすい大きさに切って食卓に並べれば、サラダ感覚で食べられます。
みそ味きゅうりの一本漬けのレシピはこちら
ごま油がアクセントになった醤油味のきゅうりの一本漬けです。
てんさい糖を使うことで、まろやかな甘さに仕上がり、コクも増します。てんさい糖にはカリウムやカルシウムなどのミネラル類の他、てんさい由来の天然のオリゴ糖が含まれています。また、カロリーもGI値(食後の血糖値の上がりやすさを示す数値)も白砂糖よりも低くおすすめです。
醤油味きゅうりの一本漬けのレシピはこちら
きゅうりの即席漬けです。ポリポリとした食感がおいしい一品です。
このレシピではメープルシロップを使っています。メープルシロップ は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料です。カロリーが白砂糖の2/3と低く、GI値(食後の血糖値の上がりやすさを示す数値)も73と白砂糖(GI値100)より低いのが特徴です。
きゅうりはめん棒で叩くことで、味が染み込みやすくなります。叩きすぎると食感が損なわれるので注意しましょう。
きゅうりの即席漬けのレシピはこちら
簡単に作れるピリ辛きゅうりの漬物です。豆板醤を使い、辛うまに仕上げています。お酒のおつまみとしてもおすすめです。
叩いて破れないように、厚めのビニール袋を使いましょう。
ピリ辛きゅうりのレシピはこちら
きゅうりが最も活躍するのはサラダや箸休めなどの副菜レシピです。大量消費におすすめなきゅうりの副菜レシピを紹介します。
お手製の人参と玉ねぎのすりおろしドレッシングぜひお試しください。
人参はβ-カロテンが豊富です。β-カロテンは強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。玉ねぎに含まれる硫化アリルは動脈硬化の原因となる血栓やコレステロールの代謝を促進し、血栓が出来にくくなる作用があるといわれています。
ピーラーで皮をむくことで、ドレッシングがからみやすくなり、見た目もかわいく仕上がります。
きゅうりサラダのレシピはこちら
基本のポテトサラダです。具材たっぷりで満足感の高いひと皿です。副菜にもおつまみにも人気です。
あまりイメージがない方が多いかもしれませんが、じゃがいもはビタミンCが豊富な野菜です。
じゃがいもは小さく切って茹でることで時短になります。このレシピでは、豆乳マヨネーズ(卵不使用)を使用しています。従来のマヨネーズと比べるとあっさりとした味わいです。
ポテトサラダのレシピはこちら
きゅうりが苦手な方はこちらのレシピをどうぞ
淡泊なささみときゅうりを豆板醤でピリ辛味に仕上げました。シンプルなレシピですが食べごたえ◎。にんにくの風味で食欲がそそられます。
ささみ肉にはたんぱく質が豊富です。たんぱく質がコラーゲンに変わるには、ビタミンCが必要不可欠です。きゅうりにはビタミンCが含まれます。コラーゲンには美肌効果が期待できます。
きゅうりと蒸し鶏のサラダのレシピはこちら
マスタードの甘酸っぱさがきゅうりとよく合います。あともう一品ほしいときなどに簡単に作れます。
このレシピでは酢を使っています。お酢に含まれるアミノ酸は、脂肪燃焼をサポートし、内臓脂肪を減少させるという研究結果が出ています。
すぐに食べてもおいしいですが、半日ほど冷蔵庫で寝かせるとさらに美味。きゅうりはしっかり水けを絞りましょう。また、このレシピではスライサーを使っていますが、包丁で薄切りにしてもOKです。
きゅうりの粒マスタード和えのレシピはこちら
輪切りにしたきゅうりに、ラー油の辛味がよく染み込んだひと皿です。みょうががアクセントです。
みょうがの独特の爽やかな香り成分であるα-ピネンには、食欲や血行促進効果があります。みょうがに含まれるカリウムにはむくみ防止の作用があります。
お好みでラー油の量を調節してください。
きゅうりとみょうがのラー油和えのレシピはこちら
夏野菜を生でいただき、食感を楽しむひと皿です。塩昆布で味が簡単に決まります。
なすは栄養がないと思われがちですが、ナスニンという抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれます。ただし、水分が多いので、なすの食べ過ぎには注意しましょう。
生でいただくレシピですので、夏野菜が新鮮な時期にぜひどうぞ。
夏野菜の塩昆布和えのレシピはこちら
切って和えるだけの簡単レシピです。ごまの風味がアクセント。あと一品ほしいときなどにどうぞ。
ごまには抗酸化作用のあるビタミンEが含まれています。きゅうりに含まれるビタミンCにも抗酸化作用があり、一緒に摂ると相加効果で効力アップします。
きゅうりの水けをしっかりきるのがポイントです。また、スライサーがない場合は包丁で薄切りにしてもOKです。
きゅうりのごま和えのレシピはこちら
たこときゅうりと酢の物です。さっぱりしたお酢の風味とたこがよく合います。
たこにはコレステロールを減らす作用があるタウリンが含まれています。このレシピではてんさい糖を使っています。てんさい糖にはカリウムやカルシウムなどのミネラル類の他、てんさい由来の天然のオリゴ糖が含まれています。また、カロリーもGI値(食後の血糖値の上がりやすさを示す数値)も白砂糖よりも低くおすすめです。
たこときゅうりの酢の物のレシピはこちら
最後に、きゅうりを豪快に使った加熱レシピを紹介します。きゅうりは加熱すると青臭さが抜け、きゅうりが苦手な方でも食べられます。
きゅうりは炒めることで甘みが増し、青臭さが苦手な人にもおすすめのレシピです。きゅうりは大きめに切ることで歯ごたえアップ。
しょうががアクセントです。しょうがを先に炒めることで、風味が豊かになります。生姜の辛み成分であるジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンには、新陳代謝を上げる作用が期待できます。
きゅうりのキムチ炒めのレシピはこちら
簡単に作れるきゅうりのザーサイ炒めです。豆板醤でピリ辛に仕上げています。
ザーサイとは、高菜の仲間で、からし菜の一種です。コリコリとした歯ごたえを楽しめることから「畑のアワビ」と呼ばれることもあります。
豆板醤を先に炒めて辛味を油に移すことでおいしく仕上がります。また、最後にごま油を加えることで風味豊かになります。
きゅうりのザーサイ炒めのレシピはこちら
おろし玉ねぎのドレッシングが美味!きゅうりを使った主菜レシピです。
豚肉には日本人が不足しがちなビタミンB1は豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質がエネルギーになるのをサポートする重要な栄養素です。玉ねぎに含まれる硫化アリルの一種であるアリシンはビタミンB1の吸収率をアップさせるので、栄養面で大変よい組み合わせです。
きゅうりはめん棒で叩くことで、味が染み込みやすくなります。
きゅうりと豚肉のおろし玉ねぎ炒めのレシピはこちら
黒酢のコクが淡白なきゅうりと合わさって◎。鶏肉も加わりボリューミーな一品に。主菜としてぜひお試しください。
黒酢とは発酵・熟成によって自然に褐色または黒褐色になったもので、アミノ酸は一般のお酢の約10倍も含まれます。疲労回復や血流改善の効果効能が期待できます。
きゅうりと鶏むね肉の黒酢炒めのレシピはこちら
豆板醤を使ったピリ辛メニューです。脇役の多いきゅうりですが、炒めることでメインおかずに大変身。
牛肉はたんぱく質や脂質が豊富に含まれます。その他にも脂肪燃焼効果が期待されるカルニチンや、貧血予防になるビタミンB12などが含まれます。
きゅうりの焼き肉のレシピはこちら
きゅうりの食感とみょうがの風味が美味しい一品です。油揚げを使うことで満足感の高いひと皿になっています。
油揚げには、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをする大豆イソフラボン、動脈硬化の予防にも効果があるといわれる大豆サポニン、骨粗しょう症の予防に繋がるカルシウムなどが含まれます。
きゅうりとみょうが炒めのレシピはこちら
きゅうりに甘酢がよく絡みおいしいひと皿。しっかり味ですがみずみずしい一品。ごはんとよく合います。ひき肉はほぐしすぎない方が、食べごたえがあって◎
きゅうりと鶏ひきの甘酢炒めのレシピはこちら
豚肉のうまみがきゅうりに移って美味。シンプルに塩・こしょうの洋風味付けで。見た目もかわいく、おもてなし料理にもおすすめです。
巻終わりを下にして、焼き色がついてから、転がしましょう。
きゅうりの豚バラ巻きのレシピはこちら
えびときゅうりが好相性。長ネギやしょうがなどの薬味野菜が食欲をそそります。
えびには、血圧や血糖値を正常な値まで下げてくれる働きなどが期待できるタウリンが含まれています。
むきえびの下処理をしっかりすることで、プリプリとした食感に仕上がります。
えびときゅうりの塩炒めのレシピはこちら
きゅうりと卵も意外にも好相性です。味付けは塩・こしょうのみのシンプル洋風レシピです。豆乳を使って卵をふわっと仕上げています。
卵に豊富に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるためには、ビタミンCが必要不可欠です。きゅうりには豊富ではありませんがビタミンCが含まれています。コラーゲンには美肌効果が期待できます。
きゅうりの卵炒めのレシピはこちら
きゅうりでは珍しい煮物料理です。しょうがをたっぷり入れることで、きゅうりの青臭さが和らぎます。
このレシピでは削り節を使っています。削り節は乾燥させているので、うまみと栄養素が凝縮しています。たんぱく質、カルシウム、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など含まれます。
きゅうりの生姜煮のレシピはこちら
中華の定番レシピ棒棒鶏(バンバンジー)。電子レンジを使った簡単おかずです。にんいくとしょうが、ねぎの入った香ばしいごまだれがクセになります。
鶏のうまみが凝縮した蒸し汁をタレに使っているのがポイントです。
棒々鶏のレシピはこちら
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