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ブロッコリーがふにゃふにゃ...食べられる?原因と対処法を解説

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ブロッコリーがふにゃふにゃ...食べられる?原因と対処法を解説

保存していたブロッコリーがふにゃふにゃになってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。ふにゃふにゃになったからといって必ずしも腐っているわけではありません。本記事ではブロッコリーがふにゃふにゃになってしまう原因や、ふにゃふにゃのブロッコリーを復活させる方法、そもそもふにゃふにゃにならないように正しく保存する方法などを詳しく解説します。

ブロッコリーがふにゃふにゃになる原因

水分が抜けてしなびている状態

ブロッコリーがふにゃふにゃになってしまうのは、水分が抜けてしなびてしまうためです。この場合は腐敗しているわけではないので食べることができますが、鮮度が落ちている状態なので早めに食べきるようにしましょう。 ブロッコリーは収穫後も生長を続けます。そのため、保存している間も生長しようと水分や栄養分を消費してしまい、長く保存していると水分が抜けて柔らかい状態になってしまうのです。

また、ブロッコリーは暑さと乾燥に弱い野菜です。ブロッコリーの旬は11〜3月と冬であることから、発育の段階から冷涼な気候を好むことがわかります。ブロッコリーの貯蔵最適湿度は95〜100%と、最も高い部類に入ります。保存状態が悪いと、水分が抜けるスピードがはやくなり、すぐに傷んでしまうこともあります。

冷凍して解凍したブロッコリーもふにゃふにゃに

ブロッコリーは冷凍することで、ふにゃふにゃとした柔らかい食感になります。この場合も腐敗しているわけではないので食べて問題ありません。

ブロッコリーは冷凍に強い野菜なので、冷凍してもある程度の食感をキープすることが可能です。ただし冷凍や解凍の方法によっては水っぽい食感になりふにゃふにゃになってしまうことがあります。 冷凍し解凍することでブロッコリーの食感が失われてしまうのは、冷凍時にブロッコリー内の水分が膨張し、解凍時に水分が氷となって溶け出し、固まっていた部分が空洞になるためです。 ブロッコリーの歯ごたえのある食感はなくなってしまいますが、繊維が壊れることで火が通りやすくなるというメリットもあります。

腐敗している場合も

腐敗が原因で柔らかくなってしまっていることもあります。この場合は当たり前ですが食べることはできませんので破棄しましょう。 ブロッコリーに限らず、食材は腐敗がすすむと柔らかくなり形が崩れていきます。軽く押しただけでグニュっと潰れてしまったり異臭がするといった場合は、腐敗しています。 腐敗しているブロッコリーの特徴は後述しますのでそちらを参考にしてください。

腐敗したブロッコリーの特徴

見た目

腐敗したブロッコリーの見た目の特徴は下記の通りです。

ブロッコリーの葉や芯にフワフワとしたホコリのようなものがついている場合は白カビ、黒く変色している箇所がある場合は黒カビが生えています。カビはカビ毒を発生させ下痢や嘔吐などの中毒症状を起こすこともあるため注意が必要です。

また、ブロッコリーは変色しているからといって必ずしも腐敗しているとは限りませんが、全体的に黒くなっていたり茶色くなっている場合は腐敗している可能性が高いです。腐敗が進むと溶け出している箇所があることもあります。このような場合は破棄しましょう。

臭い・味

腐ったブロッコリーの臭いや味の特徴は下記の通りです。

  • 酸っぱい匂い・味

  • 生ゴミのような臭い

  • カビ臭い

酸っぱい臭いや生ゴミの臭い、カビ臭いなどあきらかに普段感じないような臭いがするときは腐敗しています。 ブロッコリーに限らず食材は腐敗すると、多くのバクテリアが活動し酢酸発酵することが多いので酸っぱい臭いがしたり酸っぱい味がします。この現象は味噌や醤油といった発酵食品にも起きていますが、発酵とは異なり次第に味や臭い、形が崩れるなど食材が変化していく現象はあるときに「腐敗」とよばれます。

触感

腐ったブロッコリーの触感の特徴は下記の通りです。

  • 柔らかい

  • ぬめりがある

ブロッコリーを触ったときにグニュッとした感触があったり全体的に柔らかくなってしまっている場合は、腐敗が進み溶け出してしまっている状態です。

また、表面がぬめぬめしている場合は雑菌が繁殖している可能性が高いです。新鮮なブロッコリーにはぬめりがでることはありませんので、ぬめりが出ているブロッコリーは破棄しましょう。

ふにゃふにゃブロッコリーを復活させる方法

水につける

ふにゃふにゃになったブロッコリーを水につけて復活させる

水分が抜けてふにゃふにゃにしなびたブロッコリーを水に浸けることで、シャキシャキとした食感にふ復活させることが可能です。

ふにゃふにゃになったブロッコリーの茎の付け根を少しカットし、水分が吸いやすいようにします。グラスなどの容器に水を張り(茎の根元が数cm浸かる程度)、ブロッコリーの茎を挿します。ポリ袋をかぶせ輪ゴムで留め冷蔵庫でしばらく保存します。

50度洗いする

ふにゃふにゃになったブロッコリーを50℃のお湯につけて復活させる

ふにゃふにゃになったブロッコリーは50℃のお湯で洗うことでも復活させることが可能です。

50℃のお湯をボウルに入れます。50℃のお湯は沸騰させたお湯と水を1:1の割合で入れることで簡単に作ることができます。50℃お湯の中にブロッコリーを入れて表面を洗い、そのまま2分〜3分置いておきます。

お湯につけると逆にしんなりしてしまいそうな気がしますが、50度のお湯につけることで閉じていた気孔が開き細胞が水分を吸いこむことができるため、みずみずしさを取り戻します。これの現象を「ヒートショック」と呼びます。ブロッコリー以外の野菜にも使える方法なので覚えておくと良いでしょう。

栄養面ではデメリット

水やお湯につけることで食感を良くすることができますが、水溶性の栄養素が流出してしまうというデメリットがあります。 ブロッコリーに含まれている水溶性の栄養素にはビタミンCやカリウム、葉酸などがあります。栄養価を下げたくない方はブロッコリーの水分が抜けてしまわないよう正しく保存しておくことが大切です。

冷凍ブロッコリーは加熱調理がおすすめ

冷凍したブロッコリーは解凍せず凍ったまま加熱調理するのがおすすめ

冷凍したブロッコリーを調理する際は、解凍せず凍ったまま加熱調理することで、食感がふにゃふにゃになるのをある程度防ぐことができます。

非加熱料理に使用する場合は、冷蔵庫の中で低温でじっくり解凍するか、電子レンジやせいろ(蒸し器)を使って解凍するとよいでしょう。

冷凍ブロッコリーの解凍方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。

ふにゃふにゃにならないブロッコリーの保存方法

冷蔵保存

ブロッコリーを水に挿して冷蔵保存する

ブロッコリーは正しく冷蔵保存すれば10〜12日ほど保存することが可能です。

ブロッコリーの茎の根元を切ります。グラスなどに茎の根元が数cm浸かる程度の水を入れブロッコリーを挿し、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで留めて保存します。冷蔵室でも構いませんが、野菜室の方が湿度が高くベターです。

湿らせたキッチンペーパーでブロッコリーを包みジッパー付きポリ袋に入れて保存する方法もありますが、水につける方が鮮度が保たれます。ブロッコリーの花蕾は90%が水分で、収穫後は土からの水分の吸収は止まり、蒸散しているので、この方法によってみずみずしい食感を保つことができます。

ブロッコリーは他の野菜を劣化させるエチレンガスを放出するので、冷蔵庫内の他の野菜を守るためにもブロッコリーは密閉して保存することが重要です。

冷凍保存

ブロッコリーを冷凍する方法は生のまま冷凍する方法(ダイレクトフリージング)と、加熱処理してから冷凍する方法(ブランチング)がありますが、シャキシャキの食感を保ちたい場合は生のまま冷凍する方がベターです。いずれの方法でも約1ヶ月ほど冷凍保存することが可能です。それぞれの手順を解説します。

生のまま冷凍

ブロッコリーを生のまま冷凍する

ブロッコリーを生のままダイレクトフリージングする際は、まずブロッコリーをしっかり洗います。ブロッコリーは形状上、虫や汚れが付着しやすいので、塩や酢、野菜用洗浄パウダーなどを用いて洗うのが◎。
ブロッコリーの洗い方は下記の記事で詳しく解説しています。

洗ったブロッコリーを小房にカットし水けを拭き取ったら、冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫で保存します。

ちなみに、ブロッコリーの茎も食べることができますので、捨てずに房と一緒に冷凍しましょう。茎の外側は固いので切り落とし、薄く拍子切りにしたり輪切りにして保存しましょう。

茹でて冷凍

ブロッコリーを茹でてから冷凍する

ブロッコリーを茹でてから冷凍する際も、ブロッコリーをしっかりと水洗いして汚れを取り除きます。
ブロッコリー一房に対して水2リットルを鍋に沸かし、湯が沸騰したら塩大さじ1を加えます。しっかり塩味つけるなら塩は大さじ1強がおすすめです。茎と小房を同時に入れ、約1〜2分間茹でます。自然に冷まし水けと粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れ空気をしっかり抜き保存します。

解凍方法にも注意!

上述したように、冷凍ブロッコリーの解凍方法を誤ると、ふにゃふにゃとした食感になってしまいます。

加熱調理に使用する際は解凍せず凍ったまま使用することで、食感をキープしやすくなります。解凍する場合は、冷蔵庫内での解凍や電子レンジでの解凍が◎。キッチンペーパーに包んで解凍することで、余分な水分を吸い取ってくれるので、食感がふにゃふにゃになるのを防ぐことができます。

ふにゃふにゃブロッコリーの調理法

ふにゃふにゃに柔らかくなってしまったブロッコリーも調理法を工夫すれば美味しく食べることができます。柔らかくなってしまったブロッコリーは加熱調理をして食べるのがおすすめです。

煮浸し

ブロッコリーの煮浸し

煮浸しと言えばほうれん草などの葉物野菜やナスを使って作ることが多いですが、ブロッコリーを煮浸しにすることもできます。

柔らかくなってしまったブロッコリーは煮浸しにすることで、食感をカバーすることができますし味が染み込みやすい状態になっているので美味しく食べることができます。

ブロッコリーの煮浸しのレシピはこちら

和え物

ブロッコリーの明太白和え

ふにゃふにゃになったブロッコリーは、和え物にするのもおすすめです。食感が柔らかくなっていることで味が絡みやすくなります。

和風にしたい場合はごまや明太子、洋風にしたい場合は粒マスタードやマヨネーズと和えるだけで簡単に一品作ることができます。

ブロッコリーの明太白和えのレシピはこちら

グリル

ミートソースのパスタネスト

ふにゃふにゃにしなびてしまったブロッコリーは、オーブンやトースターで焼いて水分を飛ばすことで美味しく食べることが可能です。

グラタンやピザのトッピングにするのがおすすめです。グリルすることでホクホクとした食感を楽しむことができます。

ミートソースのパスタネストのレシピはこちら

すりおろして

ブロッコリーのスープ

ふにゃふにゃになったブロッコリーはミキサーにかけて食べると、食感が気にならなくなります。

ペースト状にしたり細いみじん切りにしたブロッコリーは、スープにしたり、パンケーキの生地に混ぜて焼くと◎。にんにくやオリーブオイル、粉チーズなどと合わせてパンのペーストにして食べるのもおすすめです。

ブロッコリーのスープのレシピはこちら