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なすが嫌いな人へ。対処法は?美味しい食べ方は?そもそも苦手な理由は?

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なすが嫌いな人へ。対処法は?美味しい食べ方は?そもそも苦手な理由は?

なすは炒めものや漬物など様々な料理に使うことができる野菜ですが、なすが嫌いな方も多いですよね。本記事ではなすが嫌いな理由や、なすが嫌いな人でも食べやすくなるおすすめの対処法などを解説します。

なすが嫌いな理由

炒めものや煮浸し、漬物など様々な料理に使えるなすですが、なすが嫌いな方も多いですよね。なすが嫌いだと感じる主な理由は下記の通りです。

苦み・エグみがある

なすは、もともと苦味やエグみとなる成分「ポリフェノール」が多く含まれている野菜です。

ポリフェノールとは植物がもつ苦味や渋みの成分となる化合物の総称です。構造の違いによって様々な種類があり、なすのアクとなる主な成分はクロロゲン酸です。

また、アントシアニン(ナスニン)も多く含まれています。アントシアニンは紫色の色素でもあります。例えばぶどうの皮が紫色をしているのも、アントシアニンが多く含まれているためです。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、身体に良い成分ですが、苦味が苦手な方や小さなお子様にとっては食べにくさを感じる原因になります。

食感が苦手

なすは、生の状態だと柔らかいながらもしっかりとした歯ごたえがありますが、加熱をするとろっとした柔らかい食感になります。この加熱をしたときのとろっとした食感が苦手な方も多いようです。

また、皮ごと調理したときの皮のキュッとした食感が苦手な方もいます。加熱をすれば問題なく食べれるような気がしますが、皮は火が通りにくいので中は柔らかいのに皮だけが残って口当たりが悪いのが苦手という方もいます。

見た目が毒々しい

なすは紫色をしているのが特徴の野菜ですよね。紫色は毒を連想させて、美味しくなさそう・食べたくないと感じる方も多いです。

また、なすの紫色の色素であるアントシアニンは水溶性であるため、味噌汁などの汁物や煮物にすると煮汁が黒っぽくなってしまたり、炒めることで色素が落ちてなす自体の色が悪くなってしまうことがあります。そのため、見た目が悪くなるから使いたくないという方もいます。

栄養がない?

なすは水分を多く含む野菜です。そのため栄養がないと思っている方も多く、「栄養がないのにわざわざ食べたくない」という理由で嫌いな方もいます。

なすの成分は確かに90%が水分です。しかし、含有量は少ないもののビタミンやミネラル類も含まれています。皮には上記で紹介したようにアントシアニンが含まれていますし、果肉のクロロゲン酸にも抗酸化作用があります。

栄養がないということはありません。また、何よりも低カロリーで低糖質の野菜なのでダイエット中の方にもおすすめです。

なすが嫌いな方におすすめの対処法

なすが嫌いな方でも食べやすくなる対処法を紹介します。

新鮮ななすを選ぶ

なすはもともと苦味・エグみがある野菜ですが、鮮度が落ちるとより苦味・エグみを感じやすくなります。また、当たり前ですが鮮度が落ちてしまうと味や風味、食感が悪くなってしまうので、美味しく食べるには新鮮ななすを選ぶことが大切です。

新鮮ななすは下記の特徴があります。

  • ガクの紫色が濃く、トゲが鋭く尖っている

  • ヘタの切り口が白い

  • ガクと実の間が白〜薄紫〜紫に変化している

  • 実の紫色が濃く、ハリ・ツヤがある

手にしたときに軽いものは中身がスカスカになっている可能性が高いので注意しましょう。また、ヘタの大きさに対して実が小さいものは未熟です。傷やシワがあるものも避けましょう。なすを購入するときの参考にしてください。

アク抜きをする

なすを水につけてアクを抜く

なすの苦味が気になるときはアク抜きをしましょう。アク(灰汁)とは、苦味やエグみを感じさせ料理の味を落とす成分の総称です。

上述したようになすのアクとなる成分はポリフェノールです。ポリフェノールは水溶性なのでカットした後に水につけておくと苦味を軽減することができます。

ただし、水にさらすことでビタミンCやカリウムなどのその他の水溶性の栄養素も流出してしまうデメリットがあります。水につけてアク抜きをする場合は長時間つけすぎないようにしましょう。

また、カットした断面に塩をふってしばらく置いておくと、水分が出てきます。出てきた水分に苦味となる成分が含まれているので、塩をふっておいておくだけでもアク抜きになります。この場合は、塩を振りすぎたり長く置きすぎてしまうと、水分が沢山ですぎて食感が変わってしまうので注意してください。

皮を剥く

なすの皮を剥く

皮のキュっとした食感や、加熱したときの口当たりの悪さが気になる場合は、皮をむいて調理をすると良いです。皮を剥くことで、苦味・エグみも軽減されます。

なすの皮はピーラーを使えば簡単に剥くことができます。焼きなすにするのであれば、焼いてから冷水につけて皮を剥いても◎

全部むいてしまうのではなく、等間隔にむいて縞模様(しまもよう)にする方法もあります。等間隔にむいて皮も少し残せば、栄養素を残すことができますし見た目も華やかになります。

隠し包丁を入れる

なすに隠し包丁を入れる

皮ごと加熱調理する場合は、隠し包丁を入れておくと皮にも火が通りやすくなり柔らかくなって口当たりが良くなります。

隠し包丁とは、火を通りやすくしたり味を染み込みやすくするために食材の見えないところに切り込みを入れることをいいます。大根を煮物にするときなどにもよく使われます。

なすに隠し包丁を入れるときは、皮目に5㎜幅くらいの切れ目を斜めに入れたら、なすの向きを変えてさらに格子状になるように切れ目を入れていくと良いです。

色止めをする

なすをレンジで加熱して色止めする

なすを加熱調理したときに煮汁が黒っぽくなってしまったり、なす自体の色が悪くなって見た目を損ねてしまうのは、色止めをしておくことで防ぐことができます。

例えば味噌汁になすを加える場合は、予めレンジでなすを加熱しておくと良いです。そうすることで、茹でる時間を短縮することができるので色が悪くなってしまうのを防げます。

また、炒めものなどにする場合は予め表面に油を塗っておくと良いです。油で表面がコーティングされるので色落ちすることなく鮮やかな色に仕上げることができます。

細かくカットする

なすを細かくカットする

なす自体の見た目が毒々しくて食べたくない場合は、細かくカットして使うと良いです。細かくカットすることで見た目は気にならなくなります。

細かくカットしたなすは、山形だしなどに使うのがおすすめです。山形だしとは、夏野菜を刻んでだしで味付けした山形県の郷土料理で、ご飯の上に乗せて食べたり冷奴にして食べられることが多いです。

生食も可能

加熱したなすのぐじゅっとした柔らかい食感が苦手な方は、生食するのがおすすめです。なすは加熱調理することも多い野菜ですが、生食可能です。

生食であればぐじゅっとした食感はなく、加熱したときよりもしっかりとした食感を楽しむことができます。生食であれば加熱することによって失われてしまう栄養素も無駄にせずに摂取することができるメリットもあります。

なすの代用品

なすが苦手で食べたくない場合は、別の野菜で代用するのも一つの手です。なすの代用としておすすめの野菜を紹介します。

ズッキーニ

ズッキーニはなすの食感に非常によく似た野菜の一つです。きゅうりのような見た目をしているのでシャキシャキしているように思えますが、実はなすのように柔らかいです。また、苦味やエグみがほとんどないので、なすの苦味が苦手な方でも食べやすいです。

ズッキーニもなすと同様に炒めものなど様々な用途で使えるのでおすすめです。

韓国かぼちゃ

韓国カボチャは、緑色で細長い形をしたズッキーニによく似ているかぼちゃです。「かぼちゃ」といっても一般的に販売されているかぼちゃとは異なり、熟す前に収穫されています。

食感はなすとよく似ていて、クセのない味わいなので食べやすいためなすの代用におすすめです。生食もできる野菜なので、漬物にするときの代用にもおすすめです。

きゅうり

なすの柔らかい食感が苦手な場合は、あえてシャキシャキとした食感のきゅうりで代用するのもありです。漬物や浅漬けなど、しっかりとした食感を楽しむことができます。

きゅうりも苦味がある野菜ではありますが、アク抜きをすれば軽減することができます。

また、きゅうりはサラダにするなど生食することが多い野菜ですが、加熱調理をしても美味しく食べることができるので、炒めものに使うなすの代用にもなります。

パプリカ

パプリカは肉厚で比較的なすの食感に近い野菜です。ピーマンとは異なり苦味は少なく甘みもあるので、小さなお子様でも食べやすいです。

炒め物や煮物に使うなすの代用にもなりますが、サラダにしたり酢漬けなどの漬物にすることもできます。彩りも鮮やかなので見た目も良くなります。

なすが苦手な方におすすめのレシピ

最後に、なすが苦手な方でも食べやすいおすすめのレシピをご紹介します。

Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。

なすのピリ辛みそ

なすのピリ辛みそ

トロトロのなすとこっくり味噌味が食欲をそそる一品です。ピリ辛の味付けとなすがよく合います。簡単に作れますのでぜひお試しください。

なすは長細い乱切りにすると、火が通りやすくなり時短になります。

なすのピリ辛みそのレシピはこちら

なすといんげんのオープンオムレツ

なすといんげんのオープンオムレツ

なすといんげん入りのオープンオムレツです。材料を混ぜてフライパンで焼くだけの簡単レシピです。

なすはみじん切りにすることで苦手な方でも食べやすくなります。

なすといんげんのオープンオムレツのレシピはこちら

なすのミートソースグラタン

なすのミートソースグラタン

焼いたなすの香ばしさとミートソースの濃厚さがひとつになって美味。ミートソースのトマトの酸味で味にメリハリがつきます。

このレシピではFily特製ミートソースを使っています。焦げそうな場合は、アルミホイルをかけましょう。

なすのミートソースグラタンのレシピはこちら