オクラを食べてみたら固くて驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。本記事ではオクラが固くなってしまう原因や固いオクラの対処法などを解説します。
オクラが固くなってしまう原因は下記の通りです。
オクラが固くなってしまうのは、収穫時期を過ぎてしまい大きくなりすぎてしまったことが原因です。
オクラはだいたい6cm~10cmくらいの長さに成長した頃に収穫となりますが、1日3cmほど大きくなるためタイミングを逃してしまうとあっという間に大きくなり、筋張って実も種も固くなります。
オクラに限らず収穫が遅れて通常よりも大きくなった野菜は、見た感じ可食部が多いためお得感がありますが、固くなってしまったり実に穴が空いて食感が悪くなってしまうなど美味しく食べることができないことも多いです。特に家庭菜園で野菜を育てる場合は適切な収穫時期を逃さないようにすることが大切です。
野菜によっては収穫時期を過ぎて大きくなってしまうと、苦味が出てくるなど味が悪くなってしまうこともあり、オクラの場合も種から渋みが出て味が落ちてしまいます。
しかし、腐敗しているわけではありませんし、捨ててしまうのは勿体ないです。工夫をすれば美味しく食べることができます。
固くなってしまったオクラは、腐敗しているわけではないとは言っても、大きくなりすぎてしまっている場合は加熱するなどどんな対処法を行なっても固く食べにくいことがあります。
固くなってしまったオクラが食べられる状態なのかは、切れ目を入れてみればわかります。まだ食べられるぐらいの固さである場合は、切れ目が入ります。これを料理用語で「爪が立つ」といいます。爪が立たない場合は、固すぎて食べるのは難しいので破棄しましょう。
固くなってしまったオクラを美味しく食べるための対処法を紹介します。
オクラは生食できる野菜ではありますが、大きくなりすぎて固くなってしまっているオクラはやはり生食には不向きですので、加熱調理をして食べる必要があります。
通常、オクラを茹でて食べるときの加熱時間は1分半程ですが、固くなってしまったオクラの場合は長めに茹でるのがポイントです。だいたい5分〜6分を目安に茹でると良いでしょう。
長めに茹でることで多少は柔らかくなって、生の状態よりも食べやすくなります。
電子レンジで加熱をしても良いです。長めに茹でてしまうと、オクラに含まれているビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出してしまうので、栄養価を下げたくない場合は電子レンジでの加熱がおすすめです。
電子レンジを利用する場合、加熱時間は通常40秒程です。だいたい5本ほどまとめて加熱することができます。
茹でるよりも手軽なので、時短したいときにもおすすめです。
オクラが固い場合は、種を取り除くとより食べやすくなります。
オクラの種は縦半分にカットしスプーンを使って取り除くことができます。上述したように大きくなりすぎたオクラの種は渋みがあるので、取り除いたほうが美味しく食べることができます。
大きくなりすぎて固くなってしまっているオクラは、刻んだりすりおろして食べるのも一つの手です。
刻んだりすりおろすことで、固さを感じる原因となっている筋を分断することができるので食べやすくなります。また、オクラは細かく刻んだり、すりおろすことで細胞が壊れてオクラ特有のねばりが出てきます。この状態にすると、固くなってしまったオクラでもするするっと食べることができるのでおすすめです。
オクラは適切な時期に収穫されている場合も、冷凍することでグニュっとした柔らかい食感になります。これは、オクラを冷凍した際に食感となる繊維が破壊され、さらにオクラに含まれる水分解凍されることで流出してしまうことがあげられます。
固くなってしまっているオクラの場合筋張っているので、冷凍して解凍されることによって水分が抜けて筋だけが残ってしまい口当たりが悪くなってしまうこともありますが、冷凍したまま炒めものにするなど加熱調理をすることで、美味しく食べることができます。
オクラの保存方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
固くなってしまったオクラは、上述したように生食するよりも加熱調理をして食べたほうが美味しく食べることができます。固いオクラにおすすめの調理法は下記の通りです。
固くなってしまったオクラは炒めものにすると、柔らかくなり食べやすくなります。濃いめの味付けにすれば、落ちてしまった味もカバーすることができます。
オクラに含まれているβ-カロテンは加熱することで吸収率が1.5〜2倍にアップします。また、脂溶性なので野菜炒めなど油と炒めることでβ-カロテンの吸収率は6倍にもなります。
β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されますが、体内で吸収されにくいと言われています。このβカロテンの吸収率を油がアップしてくれるので、炒めものにして食べるのは栄養面的にも◎
オクラのオイスターソース炒めのレシピはこちら
固くなってしまったオクラは煮込み料理にするのもおすすめです。煮込むことで固くなってしまったオクラの食感をカバーすることができます。例えば、カレーの具材として使えば、柔らかくなるだけではなくスパイスなどの調味料によって、悪くなってしまったオクラの味もカバーすることができます。
オクラ以外の夏に旬を迎える野菜を使って夏野菜カレーにするのも良いでしょう。
チキンとオクラの煮物のレシピはこちら
固くなってしまったオクラは、茹でたりレンジで加熱した後に、熱いままだし汁などにつけておひたしにしても良いです。熱いままだし汁につけることで、だし汁をたっぷり吸い、味がしっかり染み込んだ柔らかいおひたしを作ることができます。
ただし、上述したように種をとらないと渋みが出てしまいます。熱い状態のままカットして種を取ると火傷してしまうことがあるので十分注意しましょう。
オクラの焼きびたしのレシピはこちら
スープにして食べるのもおすすめです。スープにすれば固くなってしまったオクラも柔らかくなって食べやすくなりますし、流出してしまう水溶性の栄養素も汁ごと美味しくいただけるので栄養面でもメリットがあります。
かぼちゃとオクラのカレースープのレシピはこちら
固くなってしまったオクラは揚げ物にしても美味しく食べることができます。天ぷらや唐揚げなどは高温でオクラを揚げるので、固くなってしまったオクラも柔らかくなりやすいです。
上述したようにオクラは油との相性も良いので、栄養面でもメリットもあります。おつまみにもぴったりの一品なのでぜひ試してみてください。
上記で紹介してきたように、大きくなりすぎているオクラは成長しすぎていて固くなってしまっています。スーパーなどでオクラを購入するときは、6cm〜10cmほどのものを選び、それ以上大きくなってしまっているものは選ばないようにしましょう。
美味しいオクラを選ぶときのポイントは大きさだけではありません。美味しいオクラの特徴は下記の通りです。
青々としている
ヘタの切り口がみずみずしい
しっかりと太っているもの(ただし太すぎるものは苦みが強く味が落ちているためNG)
ガクにとげがある
びっしりと産毛で覆われているもの
すじが白いもの
角がはっきりしたもの
スーパーなどでオクラを購入するときの参考にしてください。
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