ピーマンは涼しい季節であれば常温保存可能ですが、夏場は上品保存NGです。本記事では夏場のピーマンの保存方法を紹介します。
ピーマンの最適貯蔵温度は7℃〜10℃です。冬など涼しい季節は丸ごとの状態であれば常温保存で1週間程保存可能です。
しかし、20℃を超える日が続く夏場はピーマンを常温保存することはできません。夏に旬を迎えるピーマンは夏場最も水分量が多く、常温ではすぐに腐敗してしまいます。
また、20℃以上の環境ではカビも生えやすくなります。カビが生えてしまったピーマンは食べることができないので、必ず冷蔵または冷凍で保存するようにしましょう。
出典:野菜の最適貯蔵条件(農研機構)
ピーマンに限らず夏場は食材が傷みやすいので保存方法には注意が必要です。夏場のピーマンを保存するときのポイントを紹介します。
夏場に限ったことではありませんが、新鮮なピーマンのほうが日持ちします。新鮮なピーマンの特徴を紹介するので、購入するときの参考にしてください。
鮮やかな緑色で、皮にハリとツヤがある
ヘタのまわりがへこみ、肩が盛りあがっている
底の部分はフカフカせず、つややかで締まっている
ヘタの切り口が新鮮で変色していないもの
袋に入ってる場合は必ずしも確認できるわけではありませんが、上記の点を参考にしてみてください。
上述したようにピーマンの最適貯蔵温度は7℃〜10℃です。最適貯蔵温度から考えると、ピーマンは冷蔵保存がおすすめです。
冷凍したほうが保存期間は伸びますが、夏野菜であるピーマンは冷やしすぎもよくありません。冷蔵することでピーマンに含まれている水分が凍り、解凍時に水となって出てきてしまうため冷凍保存することで食感が変わってしまったり、風味が悪くなってしまうことがあります。
そのため、早く食べ切れるのであれば冷凍保存よりも冷蔵保存をするのが良いです。冷蔵でも丸ごとの状態であれば1週間は保存可能です。
ピーマンは乾燥して水分が抜けてしまうとすぐにしわしわになってしまいます。少し水分が抜けている程度であれば腐敗しているわけではないので食べることはできますが、食感が変わってしまいます。
キッチンペーパーやラップに包んで乾燥させないようにすることで、ピーマンの鮮度を保った状態で保存できるので、そのままの状態で冷蔵庫に入れたりしないように注意しましょう。
下記の特徴があるピーマンは腐っている可能性が高いので、食べずに捨てるようにしましょう。
ブヨブヨになっている
異臭を放っている
ぬめりがある
夏場のピーマンは傷みやすいので、長く保存している場合は特に腐敗のサインが見られないかしっかりと確認してから調理することが大切です。
上述したようにピーマンは保存する場合は野菜室での冷蔵保存がベストです。風味や食感をあまり損なうことなく、それなりの長さ保存することができます。冷蔵ピーマンの保存の期間の目安は約3週間です。
ピーマンはできれば丸ごと冷蔵保存がおすすめ。野菜が傷みにくいです。キッチンペーパーに一つづつ包み、ポリ袋に入れます。キッチンペーパーを包むことで冷えすぎるのを防ぎます。
ポリ袋はやや口を開けておくか、フォークで穴を空けるなどし密閉をさけ通気性を高めるようにするのがポイントです。湿気やガスが貯まるのを防ぎます。
購入時の袋でそのまま保存するのはおすすめしません。取り出してキッチンペーパーで一つずつ水けを拭き取るようにしましょう。
カットしたピーマンを冷蔵保存することも可能です。ラップで一つづつきっちり包むのがポイントです。酸化を防ぎます。その後、冷蔵用のジッパー付きポリ袋に入れて保存します。切ってしまったものは傷みが早いので、密閉します。2〜3日で使い切るようにしましょう。
また、種とわた、へたは傷みが早いので、切ってから保存する場合はなるべく取り除くようにしましょう。
ピーマンを長期保存させたい方は冷凍がおすすめです。冷凍ピーマンの保存期間の目安は約1ヶ月です。
ピーマンは丸ごと冷凍保存することもできます。水けをしっかり取り除き、一つずつラップに包み、冷凍用のジッパー付きポリ袋に入れて保存しましょう。
水気が残ったまま冷凍してしまうと、余計な水分まで凍ってしまい解凍したときにびちょびちょになってしまうのでしっかり水気を拭き取るのがポイントです。
冷凍したピーマンを和え物に使うときは、前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。炒め物やスープに使うときは凍ったまま使うことができます。
あらかじめカットしておくと調理するときが楽です。ラップで小分けにし、ジッパー付きポリ袋に入れて保存します。
前述した通り、ピーマンに限らず野菜は冷凍すると、変色したり風味が落ちたりします。加熱調理をしてから冷凍することでそれを防ぐことができます。
手間はかかりますが、美味しく冷凍保存するには加熱調理してから冷凍が最もおすすめです。
2個のピーマンを1cm幅に細切りし、オリーブオイル小さじ1、塩小さじ1/4で炒め、冷ましたものを保存しています。
ピーマンは干して保存することもできます。野菜は干すことで保存期間が伸びるのはもちろんですが、ピーマンの栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。
乾燥させたピーマンは密閉容器に入れ常温または冷蔵で1ヶ月ほど保存することができます。
細切りしたピーマンを、キッチンペーパーで水けをしっかり取り、ザルに並べ、2日ほど天日干しします。天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯が良いです。
天日干しすることでビタミンDが増加し、旨みも増します。夏場であれば天日干しすれば、すぐに乾燥させることができるのでおすすめです。
ピーマン特有の苦味が抜けて、生とは違うパリパリとした食感になります。そのまま和え物や炒め物で加熱したり、スープや汁物に投入して使うのも◎。
天日干しができない方はオーブンで乾燥させる方法もあります。
鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にピーマンを並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。
乾燥が足りないようであれば、さらに加熱しましょう。
オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。
耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にピーマンを並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。
野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することも可能です。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。保存用なので味は少し濃いですが、ご飯のお供にピッタリ。ピーマンは醤油漬けと味噌漬けがおすすめです。ピーマンの漬け保存はどれも冷蔵で2週間ほど保存することができます。
しょうゆ漬けで2週間程度冷蔵保存できます。
ピーマンを細切りにして、キッチンペーパーで水けを取ります。しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合の漬けだれを作り、密閉容器にピーマンがひたひたになるくらい漬けて冷蔵庫へ。
ピーマンのみそ漬けも冷蔵で2週間ほど保存ができます。
ピーマンを細切りにして、キッチンペーパーで水けをしっかり取ります。みそ:酢:みりん=4:1:1の割合で漬けだれを作り、密閉容器の中でピーマン全体に絡めます。
最後に、ピーマンの大量消費におすすめのレシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
ピーマンを丸ごと使った時短レシピです。ピーマンとおかかの相性は間違いなし。ご飯のおかずとしても、お酒のおつまみとしても美味しくいただけます。
ピーマンのおかか煮のレシピはこちら
ピーマンのほろ苦さと甘辛の味付けがマッチした一品です。
ピーマンのきんぴらのレシピはこちら
ピーマンを丸ごと使ったチンジャオロースです。切る手間が省けて簡単に作れます。ご飯がよく進む一品です。
丸ごとピーマンのチンジャオロースのレシピはこちら
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