じゃがいもに火を通す際、茹でたり蒸す調理法がありますが、これらの方法だと火が通るまでに時間がかかってしまいますよね。そんな時に便利なのが電子レンジでの加熱です。時短で美味しく火を通すことができます。本記事では電子レンジでじゃがいもを加熱する方法を詳しくご紹介します。
じゃがいもは鍋を使って茹でたり、蒸し器を使って蒸して食べるとホクホクして美味しいですよね。電子レンジで代用して、じゃがいもを茹でたり蒸したりすることも可能です。レンジで代用することには下記のメリットがあります。
じゃがいもを水から茹でるときや、蒸し器を使って蒸すときの加熱時間は、じゃがいもの大きさにもよりますが中サイズのものでだいたい20分〜25分程です。
対して、電子レンジで代用して加熱するときの加熱時間は、じゃがいもの大きさやレンジのワット数にもよりますが600wでだいたい3分程です。
そのため、鍋を使って茹でたり蒸すよりもレンジで加熱した方が時短になります。忙しいときや、さっと一品作りたいときに非常に便利です。
鍋を使って茹でることには、水溶性の栄養素が流出してしまうデメリットがあります。
じゃがいもはビタミンCが特に豊富で、りんごの9倍以上です。フランスでは「畑のりんご」と呼ばれます。しかも、じゃがいものビタミンCはデンプンに守られているので加熱に強いのが特徴。
また、じゃがいもはカリウムも豊富で別名「カリウムの王様」です。その他にも、整腸作用がある水溶性の食物繊維などが含まれています。
蒸し器を使って蒸すことには、茹でるのとは異なりこれらの水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができるメリットがあります。レンジで加熱する場合も、蒸すのと同様に水溶性の栄養素の流出を抑えることができます。
じゃがいもは鍋で茹でることでしっかりと柔らかくすることができますが、お湯を使って加熱する分水っぽくなってしまったり、旨味成分や甘みとなる成分も流出してしまうため味が薄くなってしまいます。
蒸す場合は水蒸気で加熱していくので、鍋で茹でる程水っぽくなったり味が薄くなってしまうわけではありませんが、レンジで加熱すると水っぽくならずに味が薄くならないメリットがあります。
レンジで代用してじゃがいも加熱するときのポイントを紹介します。
じゃがいもは、皮を剥かずに丸ごとレンジで加熱しても、皮を剥いてカットしてから加熱してもどちらでも大丈夫です。しかし、皮を剥いてカットしてからレンジで加熱すると断面からじゃがいもの水分が蒸発してしまいやすくパサパサになってしまったり、変色してしまうことがあります。
じゃがいもはレンジで加熱すると皮も剥きやすくなるので、皮を剥かずに丸ごと加熱し加熱後に皮を剥くのがおすすめです。
電子レンジは、庫内に放出されるマイクロ波によって食材がもつ水分子が熱を持つようにエネルギーを与えて加熱していきます。そのため、水分量の多い食材は温まりやすく水分量の少ない食材は温まりにくいという性質があります。
じゃがいもは水分量が少ない野菜なので、温まりにくく固く仕上がってしまうことがあります。
また、レンジで加熱することによって一気に水分が蒸発してしまい、パサパサになってしまったり、場合によっては焦げたり爆発してしまうことがあるので注意が必要です。
そのためパサパサになってしまったり、爆発してしまうのを防ぐために濡れたままラップに包んだり、カットしてから加熱する場合は水を回し入れてから加熱すると良いです。
加熱しすぎないことも重要です。じゃがいもは火が通りにくい野菜なので加熱しすぎてしまいがちですが、加熱のしすぎは水分が蒸発してしまい、固くなってしまったり爆発する原因になります。
加熱時間の目安は、じゃがいも1個(皮つき、約150g)につき600Wで3分程度です。竹串などを刺してみて硬いようであれば20秒ずつ追加で加熱していき、竹串などがすっと通るようになれば加熱完了です。
2個加熱する場合の加熱時間は5〜6分を目安にし、3分経過した時点で一度裏返し1個のときと同様に様子を見ながら追加で加熱していきます。
500Wなら、じゃがいも1個(皮つき、約150g)3分半〜6分を目安に様子を見ながら火が通るまで追加で加熱していきます。
じゃがいもの大きさや電子レンジのワット数、皮付きか剥いた状態か、丸ごとかカットしているかなど、条件によって若干ではありますが加熱時間が変わってくるので、はじめから長めに加熱せず短めに加熱して、少しずつ様子を見ながら追加で加熱していくのが良いです。
シリコンスチーマーなどレンジで使える蒸し器を使ってレンジで加熱すれば、マイクロ波でじゃがいもを温めるのではなく、水蒸気でじゃがいもを温めることができるのでしっかり柔らかくすることができますし、爆発する心配なく加熱可能です。
レンジで使える蒸し器は100円均一などでも販売されているので、手軽に購入することができます。
電子レンジで加熱するだけで美味しいゆで野菜ができる二重構造になっています。じゃがいもの加熱時間の目安は約2分30秒です。じゃがいもだけでなく、大根や人参、かぼちゃ、ブロッコリーなど様々な野菜を蒸すことができます。
まず、じゃがいもを綺麗に洗います。上述したようにレンジで加熱したら、皮は簡単に剥けるので、先に剥く必要はありませんが、泥汚れなどが残っていると加熱をした際に土臭くなってしまいます。
あまり汚れていない場合は軽く水洗いするだけで大丈夫です。土汚れがひどい場合は流水にさらしながらたわしや硬めのスポンジでこすると綺麗に落とすことができます。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽があれば取り除きましょう。じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンといった天然毒素が含まれており、そのまま食べてしまうと中毒症状を起こす可能性があります。
切り込みは入れなくても大丈夫ですが、じゃがいもをレンジで加熱することで爆発するのが心配な方は、じゃがいもを洗ったら十字に切り込みを入れておきましょう。
十字に切り込みを入れておけば、加熱後皮を剥くのも簡単になるので時短になります。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽をとって十字に切り込みを入れたら濡れた状態で1個ずつラップに包みます。濡れた状態でラップに包むことで、ラップ内に水分を閉じ込めることができるので、じゃがいもの水分が蒸発してパサパサになったり焦げたりするのを防ぐことができます。
複数個のじゃがいもをまとめてラップに包んでしまうと、熱が均一に伝わらなくなってしまうのでNGです。必ず1個ずつ包み、加熱も1個ずつ行うのが良いです。
洗ったじゃがいもを、湿らしたキッチンペーパーで包んでからラップをしても◎
ラップに包んだら加熱していきます。
加熱時間の目安は、上述したようにじゃがいも1個(皮つき、約150g)につき600Wで3分程度です。竹串などを刺してみて硬いようであれば20秒ずつ追加で加熱していき、竹串などがすっと通るようになったら完了です。
加熱のしすぎは水分が蒸発してしまい固くなったりパサパサになる原因になりますし、焦げたり爆発してしまうこともあるため様子をみながら加熱時間を調節していくことが大切です。
じゃがいもをレンジで加熱したら、ラップをしたまま数分置いて粗熱をとります。このとき布巾やキッチンペーパーなどに包んでおくと余熱で加熱のムラが均一になりホクホクに仕上げることができます。
まずじゃがいもを洗い、芽を取り除き皮を剥いたら、料理に合わせてカットしていきます。切ってからレンジで加熱するじゃがいもは、ジャーマンポテトなどの炒めものや肉じゃがなどの料理に向いています。
肉じゃがなどの煮物にする場合は大きめに切っても良いですし、炒めものにする場合などは小さめの角切りにしても良いです。
大きさは均等になるようにしましょう。大きさにバラつきがあると加熱ムラができてしまいます。
じゃがいもの皮を剥いて料理に合わせてカットしたら、ボウルに入れて水を小さじ1程度ふりかけて、ふわっとラップをかけて電子レンジで温めます。
平たいお皿に広げておいても良いですが、熱の通り方にムラがでやすく外側に置いたじゃがいもが固くなってしまうといったこともあるので、ボウルがおすすめです。
カットしたじゃがいもの場合、加熱時間の目安は1個(150g程度)につき600wで3分程度です。ボウルに入れる場合は2個分一緒に入れて6〜10分程度が目安となります。熱の通り方にムラがでてしまうため、2個以上は入れないほうが良いです。
カットしてあるじゃがいもの場合も、切り口から水分が蒸発してしまいやすいため、加熱しすぎてしまわないように注意が必要です。丸ごと加熱するときと同様に、少しずつ様子を見ながら追加で加熱していきましょう。
じゃがいもはフライパンを使って蒸し茹ですることもできます。蒸し器がなくても手軽に加熱することができますし、蒸し器を使うよりも時短になります。
中サイズ(70〜120g)のじゃがいもをフライパンで蒸し茹でする場合の茹で時間は15分程です。フライパンを使ってじゃがいもを蒸し茹でする方法は下記の通りです。
水の量が少ないと加熱途中で水分がすべて蒸発してしまう可能性があるので、しっかりと加えるようにしましょう。蒸し茹でにする場合も、竹串を通してかたさを確認し、かたければ柔らかくなるまで加熱時間を追加していきます。
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