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舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説

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舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説

舞茸は生食できないので、しっかりと加熱して食べる必要があります。本記事では舞茸を茹でるときのポイントや茹で時間を紹介します。

舞茸を茹でるときのポイント

洗わなくてOK

基本的にスーパーなどで購入した舞茸は、水洗い不要です。

例えば、じゃがいもなどの土壌で育つ野菜は水洗い必須です。これは、綺麗に見えても土壌由来の細菌が必ずといっていいほどついているためです。土壌で育つ野菜は水洗いして土汚れや泥汚れ、細菌を綺麗に落とす必要があります。

一方、市販のっ舞茸は菌床栽培(きんしょうさいばい)という、木材に米ぬかなどの栄養を混ぜて高温殺菌した菌床にきのこの種菌を植え付けて培養する栽培方法が用いられています。この方法だと清潔な環境で舞茸を育てることができるため、洗わないで大丈夫です。

水洗いすることで水溶性の栄養素や旨味成分が流出してしまうので、洗わずに加熱しましょう。

お湯から茹でる

野菜を茹でる際には、水から茹でる方法とお湯から茹でる方法があり、どちらを選ぶか迷うことがあるかもしれませんが、舞茸の場合はお湯からさっと茹でましょう。

舞茸は、根菜などのように固く火が通りにくい野菜とは異なり、火が通るのが比較的早いです。そのため、お湯から茹でることで、舞茸の風味や食感を保ちながら適切な火加減で調理することができます。

一方、固い野菜や根菜などは、水から茹でることで中までしっかり火を通すことができるため、適切な調理法です。しっかり火を通すことで食材の食べやすさや安全性を確保することができます。

食材の特徴に合わせて水から茹でるのかお湯から茹でるのか選択することが大切です。

味噌汁やスープは水から

味噌汁やスープに舞茸を入れるときなど、汁ごといただくときは水から茹でましょう。

舞茸を含めたきのこ類の旨味成分は、60〜70℃あたりで急増するといわれています。沸騰してから舞茸を入れてしまうと旨味成分が急増する温度を超えてしまっているので、旨味を活かすことができません。

味噌汁などの汁物にするときは、水から茹でて、60〜70℃の温度をゆっくり通過するよう、沸騰しない程度の火加減で加熱していきましょう。

舞茸の茹で時間の目安は1分〜2分

舞茸を鍋で茹でる場合の加熱時間の目安は1分〜2分です。

ただし、舞茸の太さや量によっても加熱時間は異なります。様子を見ながら調節しましょう。

注意すべき点として、舞茸を長く茹で過ぎると、水溶性の栄養素であるカリウムなどが茹で汁に流出してしまう可能性があります。また、過度に加熱すると食感が損なわれてしまうこともあるため、適切な加熱時間を守ることが重要です。

茹で時間をうまく調整し、舞茸の美味しさや栄養を最大限に引き出しましょう。

茹で汁が黒くなるのはなぜ?

舞茸を茹でると茹で汁が黒っぽくなることがあります。これは、ポリフェノールが溶け出してしまうためです。

ポリフェノールとは植物などがもつ苦味・渋みを感じさせる化合物の総称です。構造の違いによって様々な種類があり、例えば紫色の色素となるアントシアニンなどがあります。舞茸に含まれているポリフェノールについては、詳しく記載された資料がないため不明ですが、黒色の色素となるポリフェノールが多く含まれているためであると考えられています。

茹で汁が黒くなってしまうと食べられるのか不安になってしまう方が多いようですが、問題なく食べることができます。むしろ舞茸の茹で汁には旨味成分や水溶性の成分が含まれているので、汁ごといただくのが望ましいです。

舞茸の茹で方

基本的な舞茸の茹で方を紹介します。

汚れがついていれば拭き取る

舞茸に付いた汚れは洗い流さずキッチンペーパーで拭き取る

上記で紹介したように、舞茸は水洗い不要です。

汚れがついているようであれば、キッチンペーパーで優しく拭き取りましょう。一度キッチンペーパーを濡らしてから拭き取るようにすると汚れが落ちやすいです。

石づきがあればとる

舞茸の汚れを落としたら石づきがあるかないか確認し、石づきがついているようであればカットしましょう。

基本的に舞茸は石づきをカットした状態でパック詰めにされていることが多いため、石づきがついていることは少なく、ほぼすべてを食べることができますが、根本に固い部分がついている場合は、口当たりが悪くなってしまうのでカットしてください。

石づきがついていたとしても、しめじやえのきのように大きくはありませので、カットする部分は非常に少ないです。

また、おがくずなどがついていることも少ないですが、万が一ついているようであればカットして取り除いておきましょう。

食べやすい大きさにほぐす

舞茸は手で食べやすい大きさにほぐす

石づきをとったら、食べやすい大きさにほぐします。

舞茸は柔らかいので包丁でカットしなくても、手で簡単にほぐすことができます。

端からほぐしていくとカサの部分がバラバラになってしまうことがあるので、真ん中で2等分にしてからさらに細かくほぐしていくのがおすすめです。

沸騰した湯で舞茸を1分〜2分茹でる

沸騰した湯で舞茸を1〜2分茹でる

鍋に水を入れて加熱し、沸騰したら舞茸を入れて1分〜2分加熱します。

舞茸が太かったり、量が多い場合は長めに加熱しましょう。

ザルにあげて粗熱をとる

茹でた舞茸をザルにあげて粗熱を取る

舞茸に火が通ったら、ザルにあげて粗熱を取って完了です。

茹で汁も活用できる

舞茸を茹でた時の茹で汁は料理に活用できる

舞茸を茹でる時間は非常に短いですが、舞茸の茹で汁には短時間でも旨味成分や水溶性の栄養素が含まれています。そのため、茹で汁も活用するのがおすすめです。

茹で汁を使う方法として、味噌汁やスープが特におすすめです。茹で汁には舞茸特有の風味や旨味がたっぷりと含まれており、それを活かして美味しい味噌汁やスープに仕上げることができます。

茹でた舞茸のおすすめの食べ方

茹でた舞茸のおすすめの食べ方を紹介します。

サラダ

サラダは基本的に生の状態の野菜を使って作りますが、舞茸などのきのこ類は生食することができないため、加熱してから使う必要があります。

茹でるのは手間がかかってしまいますが、さっと茹でた舞茸は、その独特の食感と風味で、サラダに新たな要素を加えてくれます。さらに、舞茸をサラダに組み込むことで、栄養価もアップします。様々な新鮮な野菜と一緒に楽しめるのも嬉しい点です。

茹でた舞茸をサラダに使う場合は、水っぽくなってしまうことを防ぐため、水気をキッチンペーパーなどで拭き取ってからサラダにするようにしましょう。

和え物

茹でた舞茸に調味料を混ぜ合わせて和物を作るのもおすすめです。

例えばポン酢に混ぜ合わせて食べると、さっぱりとした一品に仕上がります。刻みネギやごまをトッピングしても良いでしょう。

また、ごま和えにしたり、マヨネーズを使った和物にするのも人気があります。食べやすい味付けで和え物を作ってみてください。

マリネ

茹でた舞茸はマリネにするのも良いでしょう。

茹でた舞茸を酢やオリーブオイル、ハーブ、スパイスと一緒に漬け込んでおくと簡単にマリネにすることができます。

短時間マリネ液に漬け込んでおくだけで、マリネ液をしっかり吸い込んだ爽やかな一品に仕上がります。

炒めもの

舞茸は一度茹でてから炒め物にしても良いでしょう。

舞茸は生食できないきのこなので、しっかりと加熱する必要があります。火が強すぎてしまったり加熱しすぎて焦げてしまうと舞茸特有の風味や食感を損ねてしまいますが、予め茹でて火を通しておくことでさっと火を通すことができます。

舞茸だけを使ってソテーにしても良いですし、別の野菜などを加えて栄養満点の一皿にしあげても良いでしょう。

茹でる以外の舞茸の加熱方法

鍋で茹でる以外の舞茸の加熱方法を紹介します。加熱時間の目安なども紹介するので、是非参考にしてください。

レンジ

舞茸を電子レンジで加熱する

レンジ加熱は鍋で茹でて加熱するのとは異なり、水溶性の栄養の流出を最小限に抑えられるメリットがあります。お湯をわかす手間もかかならいため、時短したいときにもぴったりです。

レンジで舞茸を加熱するときは、ほぐした舞茸を耐熱皿の上にのせ、ラップをかけて加熱します。

加熱時間の目安は600W2分ほどです。

ただし。レンジ加熱するときは、ワット数によっても加熱時間が異なります。500Wと低めのレンジを使う場合は2分半〜3分半ほど加熱しましょう。様子を見ながら柔らかくなるまで加熱してください。

蒸し器

舞茸をせいろで蒸す

舞茸は蒸し器で蒸して食べても美味しいです。レンジ同様に水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えられるので栄養を余すことなく摂取したい方におすすめです。レンジと比較してみずみずしく、ぷりっとした食感に仕上がるのもメリットです。

蒸し器で舞茸を加熱するときは、まず深めのフライパンや鍋に水を入れて沸騰させます。沸騰させたら、舞茸を入れた蒸し器をセットし蓋をして10分ほど加熱します。

舞茸以外のきのこやキャベツなどの野菜も一緒に入れて蒸すと簡単に野菜のせいろ蒸しを楽しむことができるのでおすすめです。

おすすめのせいろはこちら

こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。 21cmと26cmの大きさがあります。


フライパン

舞茸をフライパンで炒める

舞茸はフライパンで炒めて食べるのもおすすめです。

炒めものにする場合などフライパンで舞茸を加熱する場合は、2分〜3分が目安です。

舞茸は火が通りにくいきのこではないため、強火でさっと火を通しましょう。舞茸をフライパンで加熱するときは、加熱中に触ってしまわないようにするのがポイントです。加熱中に触らないようにしておくことで、水分が出て水溶性の栄養や旨味成分が繊維がから出ていってしまうのを抑えられます。

加熱中の舞茸から香りが立ってきたら、水を少々加えて蒸し焼きにするとよりしっかりと火を通すことができます。