じゃがいもの加熱方法には、茹る・蒸す・焼くの他にもレンジで加熱をするという方法もあります。本記事ではじゃがいもをレンジで加熱するメリットやデメリット、加熱方法などを詳しく解説します。
電子レンジでポテトチップスを作ることもできます。その際は、1〜2mmの薄切りにし、耐熱皿にクッキングシートを敷いてじゃがいもが重ならないように並べ、2〜3分加熱し、上下を返しさらに2〜3分加熱します。加熱後は網の上に並べて水分を飛ばし完成です。なるべく早めに食べるようにしましょう。
ポテトサラダやコロッケなどじゃがいもを加熱した後に潰す場合は、丸ごと加熱するのが良いです。
まず、じゃがいもを綺麗に洗います。上述したようにレンジで加熱したら、皮は簡単に剥けるので、先に剥く必要はありませんが、泥汚れなどが残っていると加熱をした際に土臭くなってしまいます。
あまり汚れていない場合は軽く水洗いするだけで大丈夫です。土汚れがひどい場合は流水にさらしながらたわしや硬めのスポンジでこすると綺麗に落とすことができます。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽があれば取り除きましょう。じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンといった天然毒素が含まれており、そのまま食べてしまうと中毒症状を起こす可能性があります。
じゃがいもに芽があれば取り除きましょう。じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンといった天然毒素が含まれていますので、そのまま食べてしまうと中毒症状を起こす可能性があります。
じゃがいもの芽を取り除くには、包丁の刃元を芽に突き刺し、じゃがいもを回して取り除きます。
ピーラーを使う場合は、ピーラーの刃の横にある輪っかの部分を使って掘るようにして芽を取り除きます。ピーラーの種類によっては輪っかではなくスコップ状になっていることもあります。この場合も同様に掘るように芽を取り除きます。
じゃがいもの芽を取り除いたら、じゃがいもの表面に浅く切れ目を入れます。切れ目を入れることでさらに皮が剥きやすくなります。切れ目を入れなくても皮を剥くことはできますので、必須ではありません。
じゃがいもに切れ目を入れる際は、じゃがいもの中心部分に深さ1〜3mm程度の切り込みをぐるりと一周入れます。片手でじゃがいもを持ち、もう一方の手で包丁を持ち、じゃがいもを回しながら入れます。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽を取ったら1個ずつラップに包みます。このときじゃがいもの皮に切り込みを入れておくと加熱後皮が剥きやすくなりますが、切り込みを入れなくても剥くことができるのでそのままラップに包んでも大丈夫です。
複数個のじゃがいもをまとめてラップに包んでしまうと、熱が均一に伝わらなくなってしまうのでNGです。必ず1個ずつ包み、加熱も1個ずつ行うのがおすすめです。
【レンチンするとじゃがいもがパサパサになる?】
じゃがいもをレンジで加熱すると、パサパサになってしまうことがあります。
これは電子レンジが食材の水分を蒸発させてしまうためです。じゃがいもは元々水分量が少ない野菜であり、さらに火が通りづらいため長時間加熱をすることで水分が飛んでしまいパサパサになってしまいます。
湿らしたキッチンペーパーで包んでからラップすると、水分が飛んでパサパサになってしまうことを防ぎ、柔らかい仕上がりにすることができます。
カットをしてから加熱することも可能ですが、切り口から水分が飛んでしまうためパサパサになることを防ぎたい場合はカットより丸ごとがおすすめです。
加熱時間の目安は、じゃがいも1個(皮つき、約150g)につき600Wで3分程度です。竹串などを刺してみて硬いようであれば20秒ずつ追加で加熱していき、竹串などがすっと通るようになれば加熱完了です。
2個加熱する場合の加熱時間は5〜6分を目安にし、3分経過した時点で一度裏返し1個のときと同様に様子を見ながら追加で加熱していきます。
500Wなら、じゃがいも1個(皮つき、約150g)3分半〜6分を目安に様子を見ながら火が通るまで追加で加熱していきます。
じゃがいもの大きさや電子レンジのワット数、皮付きか剥いた状態かなど、条件によって加熱時間が変わってくるので、はじめから長めに加熱せず短めに加熱して、様子をみながら追加で加熱していくのがパサパサにならずに上手に仕上げるポイントです。
じゃがいもをレンジで加熱したら、ラップをしたまま数分置いて粗熱をとります。このとき布巾やキッチンペーパーなどに包んでおくと、余熱で中まで火が通り、ホクホクに仕上げることができます。
余熱が取れたら、皮を剥いていきます。完全に冷めてしまうと皮が張り付いてしまい綺麗に剥けなくなってしまいますので、ある程度粗熱が取れて手で触れる程度の温度になったら◎。
レンジで加熱をしたじゃがいもは、包丁やピーラーを使わず手で剥くことができます。皮を両方の親指で左右に引っ張ると簡単に皮が剥けます。熱いと感じる場合は、キッチンペーパーでじゃがいもを挟んで皮を剥くと良いです。やけどに注意しながら行いましょう。
炒め物や煮物ならカットしてからレンジ加熱するのがおすすめです。
じゃがいもをしっかり水洗いし、芽を取り除きます。必要であれば皮を剥いて、料理に合わせてカットしていきます。切ってからレンジで加熱するじゃがいもは、ジャーマンポテトなどの炒めものや肉じゃがなどの料理に向いています。
肉じゃがなどの煮物にする場合は大きめに切っても良いですし、炒めものにする場合などは小さめの角切りにしても良いです。
じゃがいもの皮を剥いて料理に合わせてカットしたら、耐熱皿や耐熱ボウルに入れてふわっとラップをかけて電子レンジで温めます。平たいお皿に広げておいても良いですが、熱の通り方にムラがでやすく外側に置いたじゃがいもが固くなってしまうといったこともあるので、ボウルがおすすめです。
加熱時間の目安としては1個(皮なし、150g程度)につき600wで3分程度です。ボウルに入れる場合は2個分一緒に入れて6〜10分程度が目安となります。熱の通り方にムラがでてしまうため、2個以上はいれないほうが良いです。
上述したように、カットしてあるじゃがいもは切り口から水分が蒸発してしまいやすいため、加熱しすぎてしまわないように注意が必要です。丸ごと加熱するときと同様に、少しずつ様子を見ながら追加で加熱していきましょう。
シリコンスチーマーなどレンジで使える蒸し器を使って加熱をするという方法もあります。
蒸し器を使うことで高温の水蒸気を利用して外側からじっくりと火を通すことができ、じゃがいもの水分も残りやすくほくほくとした食感になるため、じゃがバターを作りたいときなどにおすすめです。もちろんカットしたじゃがいもも◎。じゃがいも自体の水分で蒸し上げるので、別途水を追加する必要はありません。水なしでもホクホクとしたじゃがいもを楽しむことができます。
蒸し器を使う場合は、皮付きのまま加熱する場合は汚れを落として芽を取り除き、蒸し器に入れて加熱します。加熱時間については蒸し器によっても異なりますので、取り扱い説明書に従って加熱してください。
電子レンジで加熱するだけで美味しいゆで野菜ができる二重構造になっています。じゃがいもの加熱時間の目安は約2分30秒です。じゃがいもだけでなく、大根や人参、かぼちゃ、ブロッコリーなど様々な野菜を蒸すことができます。
電子レンジを使って加熱をして、じゃがいもの水分を完全に飛ばせば簡単にポテトチップスを作ることができます。実際に油で揚げているわけではないので食感は油で揚げたチップスとは異なりますが、油を使わずに作ることでカロリーを抑えることができるのでダイエット中の方にもおすすめです。
じゃがいもを洗って汚れを落としたら芽をとり1~2mmの薄切りにします。薄切りにしたらキッチンペーパーで水気を軽く拭き取り、クッキングシートを敷いた耐熱皿の上に重ならないように並べ、2分〜3分加熱します。上下を返して再び2分〜3分加熱し、網の上に移して水分が完全に飛んだら完成です。時間が経つとしなびてしまうので、完成したらなるべく早めに食べることをおすすめします。
レンジで作る揚げないポテトチップスのレシピはこちら
ポテトフライやポテトチップスを作る際には、実際に油で揚げる前に一度レンジで加熱しておくと、カリっとした食感やパリっとした食感を楽しむことができます。
例えばフライドポテトを作るときは、皮付きのまま丸ごとラップをかけて竹串がスっと入るぐらいまで加熱し、粗熱がとれたらくし切りにして190~200℃の揚げ油できつね色になるまで揚げます。
手作りでポテトフライやポテトチップスを作りたいという方や、レンジの食感では物足りないという方におすすめです。
レンチン1回で作れる簡単じゃがいもレシピを最後に紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
油を使わずヘルシーに仕上げたひと品です。
じゃがいもの芽は取り除きましょう。時間が経つとしなびやすいので、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
ポテトチップスのレシピはこちら
ほくほくの食感が◎。
じゃがいもは竹串がすーっと通るまで加熱しましょう。
じゃがバターのレシピはこちら
電子レンジで加熱すれば時短でポテトサラダが作れます。
じゃがいもは小さく切ることで加熱時間が短縮できます。じゃがいもを粗めに潰すことで、ホクホクとした食感が楽しめます。
ツナポテサラのレシピはこちら
材料を合わせて電子レンジに入れるだけで簡単に肉じゃがが作れます。
肉に下味をつけておくのがポイントです。ラップは隙間を開けてふんわりかぶせましょう。
肉じゃがのレシピはこちら
じゃがいもは加熱調理をする際に、調理法や大きさなどにもよりますが中まで火が通るまでに比較的時間がかかる野菜です。
例えば、鍋で茹でる場合は沸騰してから10~15分程度の時間がかかります。下ごしらえとしてじゃがいもを茹でておこうにも時間がかかるため億劫に思う方も多いのではないでしょうか。
じゃがいもをレンジで加熱すれば沸騰したお湯で茹でたりするよりも短時間で火を通すことができるため時短になります。
じゃがいもをレンジで加熱すると、じゃがいもの栄養素を逃さないというメリットもあります。
例えばじゃがいもには「畑のりんご」と呼ばれるほどビタミンCが豊富に含まれていて、可食部100gあたりに含まれるビタミンCの量は28mgといわれています。そんなビタミンは水溶性であるため茹でて加熱をすると断面からどんどん流れでてしまいます。
また、水溶性成分はビタミンCだけではありません。体内の余分な塩分を排出し、バランスを調整してくれる「カリウム」も流出してしまいます。
レンジで加熱をすればビタミンCやカリウムなどの栄養素をそのまま残ししっかりと摂取することができます。
参考:食品成分データベース(文部科学省)
じゃがいもの皮を剥くのが苦手という方は多いのではないでしょうか。じゃがいもの品種にもよりますが、男爵など芽が深く凹凸が多いものは、ピーラーを使っても剥きにくいです。
じゃがいもを皮付きのまま丸ごとレンジで加熱すると、包丁やピーラーを使わなくても手で簡単に皮を剥くことができます。
じゃがいもを調理する際には下ごしらえとして、じゃがいもを水にさらすことがあります。
野菜を水につけて下ごしらえをする理由としては、アクを抜いたり苦味を軽減したり、変色を防ぐなどがあげられます。じゃがいもの場合はそれほどアクがあるわけではないですし、人体に影響が出るような成分も含まれていないため水にさらす下ごしらえは必須ではありませんが、煮くずれを防止したり焦げや変色を防止するために行われることがあります。
レンジで加熱する場合は鍋で長時間煮込んだりするのとは異なり煮くずれすることがないので、水にさらす必要はありません。そのため、時短になります。
じゃがいもは、元々水分量のすくない野菜であるため電子レンジで加熱すると、茹でたり蒸したときと比べてパサパサになりやすいです。そのため、ホクホクのじゃがいもに仕上げたい場合は、加熱時間が重要になります。
また、当たり前ですが、揚げるのと同じ味や食感を電子レンジで出すのは難しいです。油で揚げたときのサクッとした食感や香ばしさを想像して食べると「思ってたのと違う」と感じてしまうでしょう。
じゃがいもに限ったことではありませんが、電子レンジで食材を温めると温めたものから水蒸気が出て食材がもつ特有の匂いを強く感じることがあります。
じゃがいもの場合は、特に皮付きのまま加熱をしたときに臭いと感じる人が多いようですが、人によってはさほど気にならないという人もいます。気になる場合は、加熱をしてしばらく置いておくと良いでしょう。
ちなみに、食材から出る水蒸気には栄養素も含まれているため、放っておくとレンジにカビが生えたりレンジ自体が異臭を放つようになってしまうため、加熱をした後はしっかり拭き取っておくことが大切です。
一口にじゃがいもといってもさまざまな品種があります。品種によって電子レンジでの加熱は不向きなどはありませんが、でんぷんの含有量などの違いがあるため電子レンジ以外で調理をするのと同様に食感や口当たりなど仕上がりに違いがあることがあります。
例えばスーパーなどで一般的に販売されているのは「男爵(だんしゃく)」または「メークイン」が多いです。男爵の場合は、でんぷんの含有量が多いためホクホクとした仕上がりになります。メークインは男爵と比較してでんぷんの含有量が少ないので粘質でなめらかな仕上がりになります。
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