レタスは保存していると水分が抜けてしおれてしまうことがあります。しおれたレタスはシャキシャキとした食感がなくなってしまうので、残念な気持ちになりますよね。本記事ではしおれたレタスの復活方法について解説します。
レタスは水分を多く含む野菜で、95%が水分であるといわれています。
新鮮なレタスは水分を多く含んでいるため葉にハリがあり、シャキシャキとしていますが、収穫してから時間がたつと水分が抜けてしおれてきてしまいます。これは、水をあげていないと花がしおれてしまうのと同じ現象です。
保存していたレタスがしなしなになってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。実は、しおれてしまったレタスは復活させることができるのです!
しおれたレタスを復活させる方法として、水につける、氷水につける、50度のお湯につける方法があります。実際に試した結果、シャキシャキとした食感を感じやすいのは50度のお湯につける方法でした。そして次点は氷水。
それぞれのやり方を詳しく解説していきます。
しおれたレタスを復活させる1つ目の方法は、50℃のお湯につけた後に、冷水にさらす方法です。
これはヒートショックと呼ばれるもので、50度のお湯につけることで閉じていた気孔が開き細胞が水分を吸いみずみずしさを取り戻します。また、レタスの細胞と細胞の間にあるカルシウムイオンとペクチンが結びつき、細胞同士の結合が強くなることが要因であるともいわれています。
まず50℃のお湯を用意します。冷水と沸騰したお湯を同量で合わせると約50度のお湯が作れるので、給湯器で温度を設定できないときなどの参考にしてください。
50℃のお湯を用意したら、食べやすい大きさに切ったレタスを30秒〜1分つけます。その後に、冷水につけてレタスを冷やしたら完了です。冷水に入れて一気にさますことで、余熱で火が入ることを防げるため、歯ごたえと鮮やかな色をキープすることができます。
実際に検証した結果、50度のお湯につけたレタスが一番シャキシャキ感がありました。おすすめです!
カットしたレタスを氷水に10分程つけておくことでも、水分を吸うのと同時にギュッと繊維が締りシャキシャキとした食感を取り戻すことができます。
氷水につけておく場合も、長くつけすぎてしまうと水溶性の栄養素が流出してしまうので注意が必要です。
実際にしおれたレタスを氷水につけたところ、50度のお湯につけたレタスよりは若干シャキシャキ感が弱い印象です。水温が低いことでレタスが冷たくなるので、サラダなどには◎。
カットしたレタスを水につけておくだけでも、断面から水分を吸うためシャキシャキとした食感が戻ります。ただし、水の場合は30分程つけておく必要があり、すぐに食べたいときには不向きです。
また、長く水につけておくことでレタスに含まれているビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も一緒に流出してしまうデメリットがあります。
実際に検証してみたところ、今回試した方法の中では一番シャキシャキ感が感じられませんでした。さらに、水につける時間も30分と長いことから、あまりおすすめできません。
しおれたレタスを50℃のお湯に浸けると良い理由としては、栄養価の流出を最小限に抑えることができるという点があげられます。
水や氷水では、水分を吸ってシャキシャキとした食感を取り戻すために時間がかかってしまいます。上述したように、長くつけているとビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出してしまいます。
その点、50℃のお湯に浸ける方法は、50℃のお湯につけることで気孔が開きいっきに水分を吸わせることができるので、短時間で済み、水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができます。
レタスを50℃のお湯につけることで、葉についている細菌を落とすことができるメリットもあります。レタスはサラダなどにして生食することが多い野菜ですので、シャキシャキとした食感を取り戻せるだけではなく熱に弱い細菌を落とすことができるのは、嬉しい点です。
シャキシャキとした食感を生かしたおすすめのレシピをご紹介します。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
ツナ入りレタスサラダのレシピをご紹介します。レモンと豆乳マヨネーズで作るさっぱりとした味付けです。
このレシピでは、豆乳マヨネーズを使用しています。卵不使用で、従来のマヨネーズと比べるとあっさりとした味わいです。
レモン果汁は、絞りを使うと美味しくいただけます。
レタスとツナのサラダのレシピはこちら
しいたけや玉ねぎ、たけのこが入った味噌味のそぼろをレタスで包んでいただく、中華風レシピです。鶏むね肉を使いヘルシーに作りました。
レタスや玉ねぎに含まれるビタミンCは、鶏肉に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠な栄養素です。コラーゲンには美肌効果が期待できます。
汁けがなくなるまで炒め煮するのがポイントです。
そぼろのレタス包みのレシピはこちら
沖縄料理の定番タコライスのレシピをご紹介します。簡単に作れますのでぜひお試しください。
このレシピでは、動物性成分不使用の植物性チーズ(ヴィーガン)を使用しています。
汁けをしっかりととばすのがポイントです。
タコライスのレシピはこちら
しおれてしまったレタスでも美味しく食べられるおすすめレシピをご紹介します。
あんかけで少ししんなりしたレタスも美味。
レタスには、卵に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要な栄養素であるビタミンCが含まれています。コラーゲンには美肌効果が期待できます。
水溶き片栗粉でとろみをつけてから卵を落としましょう。そうすることで溶き卵を加えたときに浮き上がりやすくなり、鍋底まで沈んでくっつくことがありません。
レタスの卵あんかけのレシピはこちら
少ない煮汁でお手軽に作れる煮物料理です。
油揚げにも大豆イソフラボンが豊富です。大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするといわれています。
レタスとお揚げのささっと煮のレシピはこちら
コンソメ味にミニトマトの酸味がプラスされて後味すっきりのスープ。くったりとしたレタスも美味。
トマトのリコピンは加熱することで細胞壁が壊れるため、吸収率が2〜3倍ほどアップするといわれています。また、加熱することで旨味成分「グアニル酸」が増加するので、旨みもアップします。
レタスとミニトマトのスープのレシピはこちら
レタスの正しい保存方法についてご紹介していきます。
レタスは温度の高い場所や乾燥に弱い野菜です。購入した後、そのまま冷蔵庫などで保存すると、すぐに葉がしなびてしまいます。傷みやすいレタスは常温保存はNG。購入後は冷蔵室や冷凍室で保存するようにしましょう。
購入したレタスは冷蔵保存することで1〜3週間ほど保存することができます。
レタスの芯の切り口に片栗粉を塗ることで、レタスの水分が蒸発するのを防ぐことができます。芯の切り口を数ミリ切り落としてから片栗粉などの粉類を2〜3mmほど塗ります。
片栗粉などの粉類を塗ったら、ポリ袋に入れて軽く口を閉じ、冷蔵庫で保存します。
レタスの芯が下になるように置くのもポイントです。レタスが栽培されていた時となるべく同じような方向で保存することで、余計なストレスがかからず、旨みが持続します。横にしたり上下逆さにして保存すると元の状態に戻ろうとして余計なエネルギーを消費し、味が悪くなってしまいます。
使う時は、外側の葉から1枚ずつ剥がして使うようにしましょう。
片栗粉を塗る方法以外に、爪楊枝を芯に刺して保存するのも◎。
レタスの芯には生長点という部分があり、この成長点を傷つけることで、収穫後のレタスの成長を抑え葉の鮮度が落ちるのを防ぐことができます。レタスの芯に2〜3本ほど爪楊枝を刺してから保存すれば、2〜3日で傷んでしまうレタスも1週間ほど鮮度を保って保存することが可能になります。
上の写真のように、芯に3〜4本ほど爪楊枝を刺します。1cmほどの深さになるように中までしっかり刺すのがポイントです。芯から飛び出た部分は、ハサミでカットします。
その後は新聞紙で包んでポリ袋に入れ、芯が下になるように置いて保存するようにしましょう。
1/2個や1/4個などのカットレタスは、切り口から傷みやすくまた水分が抜けてしまうので、濡らしたキッチンペーパーをかぶせてポリ袋に入れ、芯もしくは切り口を下にして保存します。これで5日ほどは冷蔵保存することが可能です。
手でちぎってから冷蔵するのも◎。保存容器に濡らしたキッチンペーパーを敷き、その上に4〜5cm四方にちぎったレタスを入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。
カットレタスは、丸ごとレタスよりも傷みやすいので、1〜2日を目安になるべく早めに食べきるようにしましょう。
レタスは冷凍保存にあまり向きません。水分が抜けて生のレタスのようなシャキシャキ感が失われてしまうためです。冷凍する場合は、スープや味噌汁、炒飯など加熱料理に使用するのがおすすめです。冷凍レタスの保存期間の目安は1ヶ月です。
4〜5cm四方などお好みの大きさにレタスをカットします。水洗いしキッチンペーパーで水けをしっかりと取った後、冷凍用保存袋に入れ冷凍室で保存します。
この時、冷凍室の急速冷凍機能を使うのがおすすめです。機能がない場合は、金属トレイにレタスを乗せて冷凍すると◎。
冷凍したレタスは、生食ではなくスープなどの加熱料理に使用すると美味しく召し上がることができます。加熱することでカサが減り、生の2倍以上の量を食べることができる=2倍以上の栄養を摂ることが可能です。
レタスの保存方法については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
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