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レタスの保存方法と期間|常温が長持ち?芯やカットした場合は?

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レタスの保存方法と期間|常温が長持ち?芯やカットした場合は?

レタスは水分が95%も含まれており、非常に傷みやすい野菜です。そのため、購入後そのまま保存するのはNG。水分が抜けないように、新聞紙などで包んでから保存する必要があります。芯に爪楊枝を刺す、もしくは芯の切り口に片栗粉などの粉類をつけてから保存すれば鮮度を保ちながら保存することができます。本記事ではレタスの保存方法と保存期間を詳しく解説していきます。

レタスの保存のポイント

常温保存はNG

レタスは乾燥に弱い野菜です。購入した後、そのまま冷蔵庫などで保存すると、すぐに葉がしなびてしまいます。

レタスの低温貯蔵の最適温度は0℃、湿度は98〜100%といわれています。傷みやすいレタスは常温保存はNG。購入後は冷蔵室や冷凍室で保存するようにしましょう。

出典:農研機構

外葉は1枚取り除く

レタスは、農薬を使用して栽培されていることがほとんどです。外側の葉には農薬以外に汚れなどがついてることが多いので、心配な方は1〜2枚ほど取り除いてから保存するようにしましょう。

また、農薬が心配な方は、サラダなど生食の場合は5分ほど水につけてから、加熱料理の場合は30秒ほどさっと湯に通してから調理するとより安全といえます。水洗いする際は、野菜専用の洗剤や重曹を使うのもおすすめです。

芯に爪楊枝を刺して保存

レタスの鮮度を保つためには、そのまま保存するのではなくひと手間加えるようにしましょう。

そのひと手間とは、芯に爪楊枝を刺す、もしくは芯の切り口に片栗粉(小麦粉)を塗るという方法です。いずれも簡単にできる作業です。

レタスの芯には生長点という部分があり、この成長点を傷つけることで、収穫後のレタスの成長を抑え葉の鮮度が落ちるのを防ぐことができます。レタスの芯に2〜3本ほど爪楊枝を刺してから保存すれば、2〜3日で傷んでしまうレタスも1週間ほど鮮度を保って保存することが可能になります。

また、レタスの芯の切り口に片栗粉(小麦粉)を塗ることで、レタスの水分が蒸発するのを防ぐことができます。芯の切り口を数ミリ切り落としてから片栗粉などの粉類を厚さ2〜3mmほど塗ります。

ちなみに、キャベツの場合は芯を取り除いて保存するのが最適ですが、レタスの場合は、芯は残しておくのがベターです(切り口から変色が進みやすいため)。

変色を防ぐには手でちぎる

レタスをしばらく放置しておくと、レタスが赤っぽい色に変色していることがありますよね。これは、レタスに含まれているポリフェノールが空気に触れることで酸化するためです。

また、金属製の包丁で切ると、包丁の鉄分がレタスに含まれるフェノール成分の作用を強めてしまうため、切り口が変色してしまいます。

これらの理由から、レタスをカットして保存する場合は、手でちぎることをおすすめします。手でちぎることで断面が粗くなるので、ドレッシングなども絡みやすくなり美味しく召し上がることができます。

変色部分も食べること自体は可能ですが、心配な方は切り落としてから食べるとよいでしょう。

出典:農林水産省

漬物保存は保存期間が短い

レタスは浅漬けなどにして保存することもできますが、他の野菜と比べて保存期間が短いです。浅漬けは1〜2日程度しか日持ちしませんので、長期保存したい場合には漬物保存は向いていません。

後ほどご紹介する冷蔵や冷凍、乾燥保存を行うようにしましょう。

レタスをシャキッとさせる50℃洗い

保存していてしなびてしまったレタスも、「50度洗い」でシャキっと復活させることができます。

50度洗いの方法は、50度(48度〜52度程度でもOK)のぬるま湯をボウルや鍋に張り、1枚ずつ剥がしたレタスを入れ2〜3分ほど浸けます。ザルにあげて水けを切り、冷めてから使います。

沸騰したお湯に同量の水を加えることでだいたい50度になります。

新鮮なレタスの見分け方

当たり前ですが、新鮮なレタスを購入することでより長く美味しく保存することが可能です。新鮮なレタスには下記のような特徴があります。スーパーなどで購入する際の参考にしてください。

  • 芯の切り口が10円玉大で白い

  • 葉の巻きがゆるくて軽い

  • 葉にハリがありみずみずしいもの

  • 葉の緑色が濃い

  • 葉がぎっしり詰まっていないもの(カットレタスの場合)

  • 切り口がみずみずしく変色していないもの(カットレタスの場合)

カットしたレタスは丸ごとレタスよりも傷みやすいので、1玉のまま購入する方がおすすめです。

レタスの保存方法と期間【冷蔵】

上述したように、レタスの常温保存はNGです。購入したレタスは冷蔵保存することで1〜3週間ほど保存することができます

丸ごと片栗粉を塗って(1〜3週間)

レタスの芯の切り口に片栗粉を塗る

レタスの芯の切り口に片栗粉を塗ることで、レタスの水分が蒸発するのを防ぐことができます。芯の切り口を数ミリ切り落としてから片栗粉などの粉類を厚さ2〜3mmほど塗り、レタス全体を新聞紙で包みます。

レタスを新聞紙に包みポリ袋に入れる

ポリ袋に入れて軽く口を閉じ、冷蔵庫で保存します。

レタスの芯が下になるように置くのもポイントです。レタスが栽培されていた時となるべく同じような方向で保存することで、余計なストレスがかからず、旨みが持続します。横にしたり上下逆さにして保存すると元の状態に戻ろうとして余計なエネルギーを消費し、味が悪くなってしまいます。

使う時は、外側の葉から1枚ずつ剥がして使うようにしましょう。

爪楊枝を刺して保存も◎(1〜3週間)

レタスの芯に爪楊枝を挿す

片栗粉などの粉類を塗る方法以外に、爪楊枝を芯に刺して保存するのも◎。

上の写真のように、芯に3〜4本ほど爪楊枝を刺します。1cmほどの深さになるように中までしっかり刺すのがポイントです。

レタスを新聞紙に包みポリ袋に入れる

その後は新聞紙で包んでポリ袋に入れ、芯が下になるように置いて保存するようにしましょう。

1/2個や1/4個などのカットレタスは、切り口から傷みやすくまた水分が抜けてしまうので、濡らしたキッチンペーパーをかぶせてポリ袋に入れ、芯もしくは切り口を下にして保存します。これで5日ほどは冷蔵保存することが可能です。

カットして(1〜2日)

レタスをちぎって保存容器に入れる

手でちぎってから冷蔵するのも◎。保存容器に濡らしたキッチンペーパーを敷き、その上に4〜5cm四方にちぎったレタスを入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。

カットレタスは、丸ごとレタスよりも傷みやすいので、1〜2日を目安になるべく早めに食べきるようにしましょう。

レタスの保存方法と期間【冷凍】

レタスは冷凍保存にあまり向きません。水分が抜けて生のレタスのようなシャキシャキ感が失われてしまうためです。冷凍する場合は、スープや味噌汁、炒飯など加熱料理に使用するのがおすすめです。冷凍レタスの保存期間の目安は1ヶ月です

生のまま(1ヶ月)

レタスを生のままちぎって冷凍用保存袋に入れる

4〜5cm四方などお好みの大きさにレタスをカットします。水洗いしキッチンペーパーで水けをしっかりと取った後、冷凍用保存袋に入れ冷凍室で保存します。

この時、冷凍室の急速冷凍機能を使うのがおすすめです。機能がない場合は、金属トレイにレタスを乗せて冷凍すると◎。

冷凍したレタスは、生食ではなくスープなどの加熱料理に使用すると美味しく召し上がることができます。加熱することでカサが減り、生の2倍以上の量を食べることができる=2倍以上の栄養を摂ることが可能です。

レタスの保存方法と期間【乾燥】

レタスは乾燥させてから保存することもできます。乾燥させた後は、密閉容器に入れて常温もしくは冷蔵で1ヶ月ほど保存できます。

乾燥させたレタスは乾燥したままスープに入れたり、水で戻して和え物や炒め物にして食べるのもおすすめです。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

レタスを天日干しする

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。芯をつけたままレタスを4等分にカットし(または1枚ずつ)水洗いしてキッチンペーパーで水けをしっかりと取ります。重ならないようにザルに並べ、3日ほど天日干しをします。

オーブンや電子レンジでは、レタスの葉が燃えてしまう可能性がありますので、必ず天日干しにて乾燥させるようにしてください。

レタスの作り置きレシピ

最後にレタスの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きレシピの保存期間の目安は冷蔵で2〜3日です。

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

レタスのごま和え

レタスのごま和えのレシピ

さっと茹でたレタスの歯ざわりとごまの風味が美味。箸休めやおつまみにぴったりなひと品です。

レシピのごま和えのレシピはこちら

レタスとチキンのごまだれ

レタスとチキンのごまだれ

ごまだれがレタスによく絡み美味。クタッとしたレタスも◎。

レタスとチキンのごまだれのレシピはこちら

トマトとレタスのスープ

トマトとレタスのスープ

トマトとレタスのシンプルなスープ。レタスのほのかな甘みとトマトの酸味がマッチ。

トマトとレタスのスープのレシピはこちら

レタスとあさりのあっさり煮

レタスとあさりのあっさり煮

あさりのダシとしょうがの風味が美味。くったりしたレタスも美味。

レタスとあさりのあっさり煮のレシピはこちら

ツナとレタスのクリーム煮

ツナとレタスのクリーム煮

豆乳と白味噌でレタスをまろやかに。ツナも加えた、レタスの主菜レシピです。

ツナとレタスのクリーム煮のレシピはこちら