ブロッコリーは鮮度が落ちやすい野菜ですが、正しく保存すれば1週間以上保存することができます。ポイントは水分です。水につけて冷蔵することで、鮮やかな緑色とみずみずしさをキープして保存することができます。また冷凍すれば1ヶ月日持ちします。
ブロッコリーを保存していると、本来緑色のはずの部分が黄色っぽくなってくることがありますが、これは時間が経てば自然に起こる現象です。
黄色く変色する部分はブロッコリーの「花蕾(からい)」と呼ばれる蕾(つぼみ)です。ブロッコリーは収穫後も生長を続けるため、時間が経つと蕾が開き花の色である黄色に変わっていきます。
ブロッコリーが黄色く変色してしまうと、腐敗したのではないかと思う方も多いと思いますが、腐敗が原因で変色しているわけではありませんので、食べることができます。ただし、花を咲かせるために栄養素を使っているため、栄養価は落ちてしまっています。
腐敗していて破棄が推奨される状態は、
カビが生えている
全体的に黒・茶色変色している
溶け出している
酸っぱい匂い・味
生ゴミのような臭い
カビ臭い
柔らかい
ぬめりがある
などです。
腐ったブロッコリーの特徴の詳細や、ブロッコリーが腐る原因などは下記の記事で解説しています。
ブロッコリーは暑さや乾燥に弱い野菜ですので、基本的に常温保存はNGです。室温が下がる冬場であれば、新聞紙に包んで冷暗所で保存することができますが、保存期間は1日とかなり短くなっています。
室温が高いと蕾が開き黄色く変色してしまい、劣化が進んで鮮度が落ちやすくなります。ある研究によると、貯蔵温度が0℃なら21日以上緑色を保持しましたが、5℃では7日、10℃では3日、15℃では2日、20℃では1日にすぎなかったと報告されています。
また、ブロッコリーは乾燥にも弱いのが特徴です。貯蔵最適湿度が95〜100%と、最も高い部類に入ります。これから紹介するようにブロッコリーは乾燥対策もとても重要です。
したがって、ブロッコリーは暑さと湿気に直接さらされる常温保存に向きません。
ブロッコリーをすぐに使う場合は冷蔵保存が基本です。購入したままの状態で保存するのではなく、ひと工夫することで鮮度を保ちながらより長く保存することができます。
ブロッコリーの冷蔵保存の詳しい手順は後述しますが、ブロッコリーは水につけて保存するのがベストです。この方法で保存すれば10〜12日ほど保存することができます。水につけて保存するブロッコリーは、1週間後でも鮮やかな緑色とみずみずしさが保たれます。
茹でたブロッコリーは冷蔵で2〜3日しかもちません。なるべく早く消費するようにしましょう。
ブロッコリーをより長く保存したい場合は冷凍方法がおすすめです。冷凍方法すれば約1ヶ月ほど保存することができます。詳しい手順は後ほど詳しく解説します。
ブロッコリーを冷凍保存するとき、茹でるか、生か、どっちがよいか迷う方が多いと思います。生のまま冷凍することのメリットとしては、栄養素が逃げづらい、手間が省ける、シャキシャキの食感を保ちやすい点が挙げられます。ブロッコリーに含まれる水溶性の栄養素は茹でたりすることで溶出してしまいますが、生のまま冷凍すれば栄養価を保ちやすいです。また、お湯を沸かしたり粗熱を取る手間が省けるため、忙しい日でも手軽に冷凍することが可能です。
茹でてから冷凍することの主なメリットは、野菜の酵素を不活性化させることで、色や食感、香りの変化を防ぐことができる点です。また、ブランチングによって殺菌効果があったり、柔らかい食感を楽しめることもメリットといえます。
ブロッコリーの鮮度を保って冷蔵保存するには、水に挿して保存するのが◎。10〜12日程度冷蔵保存が可能になります。そのまま冷蔵保存すると1週間もすれば、つぼみの部分が黄色または茶色に変色して、風味も栄養素も落ちてしまいます。
ブロッコリーの茎の根元を切ります。グラスなどに茎の根元が数cm浸かる程度の水を入れブロッコリーを挿し、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで留めて保存します。冷蔵室でも構いませんが、野菜室の方が湿度が高くベターです。
水に浸けるというひと手間を加えることで、本当にみずみずしく長持ちさせることができます!湿らせたキッチンペーパーでブロッコリーを包みジッパー付きポリ袋に入れて保存する方法もありますが、水につける方が鮮度が保たれます。ブロッコリーの花蕾は90%が水分で、収穫後は土からの水分の吸収は止まり、蒸散しているので、この方法によってみずみずしい食感を保つことができます。
ブロッコリーは他の野菜を劣化させるエチレンガスを放出するので、冷蔵庫内の他の野菜を守るためにもブロッコリーは密閉して保存することが重要です。
上述の通り、ブロッコリーを冷凍する方法は生のまま冷凍する方法(ダイレクトフリージング)と、加熱処理してから冷凍する方法(ブランチング)がありますが、いずれの方法でも約1ヶ月ほど冷凍保存することが可能です。それぞれの手順を解説します。
ブロッコリーを生のままダイレクトフリージングする際は、まずブロッコリーをしっかり洗います。ブロッコリーは形状上、虫や汚れが付着しやすいので、塩や酢、野菜用洗浄パウダーなどを用いて洗うのが◎。
ブロッコリーの洗い方は下記の記事で詳しく解説しています。
洗ったブロッコリーを小房にカットし水けを拭き取ったら、冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫で保存します。
ちなみに、ブロッコリーの茎も食べることができますので、捨てずに房と一緒に冷凍しましょう。茎の外側は固いので切り落とし、薄く拍子切りにしたり輪切りにして保存しましょう。
ブロッコリーを茹でてから冷凍する際も、ブロッコリーをしっかりと水洗いして汚れを取り除きます。
ブロッコリー一房に対して水2リットルを鍋に沸かし、湯が沸騰したら塩大さじ1を加えます。しっかり塩味つけるなら塩は大さじ1強がおすすめです。茎と小房を同時に入れ、約1〜2分間茹でます。自然に冷まし水けと粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れ空気をしっかり抜き保存します。
冷凍したブロッコリーを解凍する方法は様々です。
サラダに使うなら、前日に冷蔵室に移動させじっくり低温で自然解凍させます。炒め物や煮込み料理など加熱する場合は解凍せず凍った状態のまま使うことができます。また、冷凍したブロッコリーは電子レンジで解凍したり、蒸して解凍することもできます。
冷凍ブロッコリーの解凍方法は、下記の記事で詳しくご紹介しています。
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