塩もみをした後のきゅうりがしょっぱくなってしまうことってありますよね。塩もみしたきゅうりがしょっぱい場合はどのような対処法があるのでしょうか。本記事では塩もみきゅうりの塩けを取る方法や、しょっぱいきゅうりを美味しく食べるおすすめのレシピをご紹介します。
塩もみした後のきゅうりがしょっぱいと感じる場合は、水洗いをするのがおすすめです。
ボウルにたっぷりの水を入れて、2〜3回水を変えながら塩を洗い流します。そのあとに手できゅうりの水けを絞ります。
水洗いをしてもまだ塩けが強く感じられる場合は、きゅうりをしばらく水に浸けておく方法もあります。
ボウルに水をはりきゅうりを入れ、しばらくそのまま放置します。その後は手で水けを絞ります。
ただし水に浸ける時間が長いと、きゅうりに含まれる水溶性の成分(カリウムやビタミンCなど)が流出してしまいますので、短時間に留めるのが◎。
きゅうりを塩もみした後に水洗いするかどうか迷う方は多いと思います。
塩もみの主な目的は水分を抜くことですので、その目的であればわざわざ水洗いする必要はありません。ただし、水分が抜ける際にきゅうりの青臭さや苦味成分、きゅうりに残っている汚れや農薬も一緒に流れ出てくるため、これらを取り除くためにはさっと水洗いする方がよいです。
水洗いしない方がきゅうりそのものの味が引き立つ、水っぽくならない、水洗いの手間が省けるなどのメリットもあります。
きゅうり1本の重さには個体差がありますが、一般的なきゅうり(スーパーなどで販売されているようなサイズ)の1本あたりの重さは約100gです。
塩もみをする際の塩の適切な量は、きゅうり1本(100g)に対して小さじ1/4です。塩もみの目的はきゅうりの水分を抜いて味を含みやすくするためであり、塩味をつけることではありませんので、大量に塩を使う必要はありません。
塩もみと同時に塩味をつけたい場合は、塩の量を小さじ1/2使うとよいでしょう。
きゅうりの塩もみを行う際は、小口切りにカットするのが基本です。厚さは料理に合わせて調整しますが、薄く切るほどきゅうりの水分をしっかり抜くことができます。包丁ではなくスライサーを使うのも◎。
切ったきゅうりをボウルに入れて、きゅうり1本あたり小さじ1/4の塩をまぶして、かるく揉みます。
塩「もみ」という名称ですが、この工程ではあまり力を入れる必要ありません。塩ときゅうりを「和える」くらいの感覚です。きゅうりがしんなりするまで5分ほど置きます。塩味をしっかりとつけたい場合は10〜15分くらい置くと◎。
最後に、水けをしっかり絞ります。めいいっぱい力を入れて、ギュッと絞りましょう。ここで水分が残っていると、料理の味を損ねてしまうので注意しましょう。これで完了です。キッチンペーパーに包んで水けを絞るのもおすすめです。
塩もみしたきゅうりを水洗いする場合は、ボウルにたっぷりの水を入れて2〜3回水を変えながら塩を洗い流します。そのあとに手できゅうりの水けを絞ります。
次に、塩もみ以外できゅうりの水分を抜く方法をご紹介します。
たて塩につける方法が1つ目です。
たて塩とは海水程度の塩分濃度3%程度の塩水を指します。水1カップに対して塩小さじ1が目安です。そうすることで、塩けが強くなりすぎず、全体に均一に塩が回ります。塩をもむ工程がないので、食感が損なわれにくいというメリットもあります。
たて塩に15分ほど浸けたあとに、軽く絞ります。
電子レンジで加熱することで、きゅうりの水分を抜く方法もあります。
1本のきゅうりを小口切りして、600Wで30秒ほど加熱し、粗熱をとったら軽く絞ります。
そもそも、きゅうりを塩もみするのにはどのような理由があるのかをご紹介します。
きゅうりに含まれる水分量は約95%です。塩もみをすることできゅうりの水分を抜き、料理の味が薄くなったり水っぽく仕上がるのを防ぎます。
塩には脱水作用があり、細胞膜の両側で塩濃度に違いがある場合は、濃度が薄いほうから濃いほうへと水が移動する性質があります。この水を動かそうとする圧力を浸透圧と呼びます。塩の高い浸透圧によって、きゅうりの細胞内の水分が塩の方向に移動しようとするため、きゅうりから水が出てくるのです。
塩もみせずに料理に使用すると、他の調味料に含まれる塩分により水分が出てきてしまい水っぽくなってしまうことがあります。したがって、きゅうりを使用する前は塩もみをしてある程度きゅうり内部の水分を抜いておくことで、美味しい食感に仕上げることが可能になります。
きゅうりを塩もみすると、副次的に味が染み込みやすくなります。水が抜けて空いたスペースに味が入り込むためです。
きゅうりの塩もみをせずに味付けをすると、ある程度の味を付けることは可能ですが、時間の経過とともに他の調味料に含まれる塩分によってきゅうり内部の水分が外に出てきて、味が薄くなってしまいます。
味付けする前に塩もみをすることでしっかりとした味を付けることが可能になります。
きゅうりを塩もみすると、しんなりとした食感になります。
塩もみをしていないきゅうりはパリッとした食感ですが、塩もみをして水分が抜けた状態のきゅうりはしんなりとします。酢の物や和え物、ポテトサラダなどにきゅうりと使用する場合は、しんなりとしたきゅうりの方が合うので、他の材料や調味料と合わせる前に塩もみをして食感をしんなりとさせるといいです。
塩もみすることで、きゅうりの青臭さが軽減されます。
上記でもご紹介しましたが、きゅうりの青臭さ(特有の苦味)の正体はククルビタシンという成分によるものです。他にもスイカなどのウリ科の植物に多く含まれます。ククルビタシンは水溶性なので、塩もみで水を抜くことで、一緒に流れていきます。ククルビタシンは摂取過剰になると、腹痛や下痢などの食中毒を起こすことでも知られているので注意しましょう。
きゅうりを塩もみすることで、緑色がより鮮やかになり見た目がよくなります。
きゅうりの緑色はクロロフィルという色素によるものです。クロロフィルは酸素や水分と反応しやすく、時間の経過とともに分解される傾向があります。塩もみをすることできゅうり内部の水分が減少し酸素との反応が抑制されるため、クロロフィルが安定し緑色が鮮やかになるのです。
塩もみを行うことで味や食感だけでなく見た目もよくなるので、塩もみをしない手はないといっても過言ではないでしょう。
きゅうりを塩もみすることで、より長く保存することが可能になります。
野菜が腐る原因の一つに水分があります。塩もみすることできゅうりの水分が抜けることで水分量が少なくなるので保存性が高まります。また、塩の高い浸透圧により腐敗菌の活動を抑えることも期待できます。塩漬けされた漬物の保存性が高いのは、塩の浸透圧の働きによるものです。きゅうりを塩漬けすることで数ヶ月保存することも可能です。
傷みやすいきゅうりを長く保存したい場合は塩もみをすることをおすすめします。
きゅうりには食物繊維が含まれています(量自体はそこまで多くはありません)が、塩もみすることで食物繊維がやわらかくなり、消化しやすくなるという効果も期待できます。
きゅうりを塩もみすれば、お子様でも食べやすくなります。
きゅうり単体の料理ではなく、他の食材と一緒に調理するのがおすすめです。その際に他の調味料を減らすことで対応可能です。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。きゅうりがしょっぱい場合は、レシピに記載の調理の量を減らして味を調整してください。
きゅうりの歯ざわりを残したお味噌汁です。しょうが汁を入れることで、きゅうりの青臭さが気になりません。
きゅうりの味噌汁のレシピはこちら
きゅうりと卵も意外にも好相性です。味付けは塩・こしょうのみのシンプル洋風レシピです。豆乳を使って卵をふわっと仕上げています。
卵に豊富に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるためには、ビタミンCが必要不可欠です。きゅうりには豊富ではありませんがビタミンCが含まれています。コラーゲンには美肌効果が期待できます。
きゅうりの卵炒めのレシピはこちら
豆板醤を使ったピリ辛メニューです。脇役の多いきゅうりですが、炒めることでメインおかずに大変身。
牛肉はたんぱく質や脂質が豊富に含まれます。その他にも脂肪燃焼効果が期待されるカルニチンや、貧血予防になるビタミンB12などが含まれます。
きゅうりの焼き肉のレシピはこちら
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