この記事では、冷めてしまったハンバーグや冷凍しておいたハンバーグを固くならずに温め直す方法を紹介します。別の料理などに使ってリメイクする方法も併せて紹介します。
常温または冷蔵で冷めたハンバーグを温め直す方法を解説していきます。
ハンバーグを温め直すポイントは、いかにハンバーグの肉汁(水分・油分)を逃がさないかです。温めすぎてハンバーグの温度が上がりすぎることで肉汁はたくさん出てしまいます。
温め直す際の主な手段である電子レンジ、フライパン、鍋での湯煎のそれぞれにおけるポイントを解説します。
一番手軽で定番の方法ともいえる電子レンジでの温め直しのポイントは、ラップでしっかり包んで温めることです。なるべくハンバーグにぴったりラップをし、ラップを閉じている部分を上にすることで肉汁が流れ出るのを防げます。
加熱時間を短くすることでも肉汁が流れ出るのを抑えられるので、設定時間はまず40秒~60秒で温め、冷たければ10秒~20秒の短い時間を追加して温めてみてください。
オーブンで温め直す場合、アルミホイルに包んで温め直しましょう。ソースがある場合は一緒に温めるとハンバーグの水分が飛びにくくなります。
オーブンは事前に180~200度に設定して5~10分温めておき、ハンバーグを入れてさらに3~5分温めましょう。時間はかかりますが、ゆっくりと均等に加熱されるので肉汁が出にくく、出来立てに近い美味しさを味わうことができます。
フライパンで温め直す場合は、アルミホイルを使って蒸し焼きにするのがおすすめです。2個以上温め直す場合も一気に温め直すことができ、バターを使うことでハンバーグに油分を追加することができます。
少量のバターを載せたハンバーグをアルミホイルで包み、1cm程度水を張ったフライパンに乗せてください。フライパンを中火にかけ、沸騰したらフタを閉めて4~5分蒸し焼きにしてください。水の代わりに白ワインや料理酒を使うとハンバーグに風味付けもできておすすめです。
トースターで温め直す場合、オーブン同様にアルミホイルに包んで温め直しましょう。ソースがある場合は一緒に温めるとハンバーグの水分が飛びにくくなります。
トースターは事前に180~200度に設定して5~10分温めておき、ハンバーグを入れてさらに3~5分温めましょう。時間はかかりますが、ゆっくりと均等に加熱されるので肉汁が出にくく、出来立てに近い美味しさを味わうことができます。
ハンバーグをグリルで温め直すのはあまりおすすめできません。理由として、グリルはオーブンやトースターよりも高火力かつ直火で加熱する分、ハンバーグが高温になりすぎてしまい、美味しさが逃げてしまいます。外側は熱の入りすぎで固くなり、内側は肉汁が逃げ出してパサついてしまいます。
どうしてもグリルで温め直したい方は、ハンバーグをアルミホイルで包み、受け皿に少量の水を垂らして弱火で温めておいたグリルに入れ、3~5分温めるのがおすすめです。オーブンやトースターを持っている方は、そちらを使った方が美味しく温め直すことができます。
次に冷凍したハンバーグの温め直す方法を解説します。
冷凍ハンバーグの場合、凍ったままの状態から温めると上手く温め直すことができません。すぐに温まる外側と温まりにくい中心部分を均等に温めるのが難しく、ムラが生じてしまいます。内側までしっかり温めようとすると外側は加熱されすぎてしまい、パサついてしまいます。
冷凍ハンバーグは前日または朝のうちに冷蔵庫に移しておき、事前に解凍しておきましょう。解凍にかかる時間はおよそ6~8時間です。解凍したハンバーグはもちろんそのまま食べられないので、電子レンジやフライパン、オーブンなどで温め直しましょう。
ハンバーグは湯煎で温め直すこともできます。少々手間と時間はかかりますが、凍ったままでもしっかり解凍でき、密封した袋の中で温めるので、肉汁をしっかりガードして温め直すことができます。
パッキングされている市販のハンバーグであればそのまま、パッキングされていない市販のハンバーグや作ったハンバーグはポリ袋などにいれて密閉し、水を沸騰させた鍋にポリ袋を静かに入れ、10分~15分程度温めてください。
冷めたハンバーグは保存していた段階で水分などが抜けて味が落ちてしまっているので、煮込みハンバーグなどにリメイクすることで美味しく食べることができます。
保存していたハンバーグは煮込みハンバーグとして多めのソースで煮込むことで温め直しにもなると同時に、ハンバーグに水分を与えて柔らかくなるので、食べやすくなります。使ったひき肉が傷んでいてハンバーグのお肉の匂いが気になるという場合にもおすすめです。
定番のデミグラスソース以外にもトマトソースやクリームソース、カレーソースなどで煮込むのもおすすめです。また、ソースで煮込めば時間が経ってもパサパサになりにくいので、普段のハンバーグより美味しさが長くキープできます。
デミグラスソースは、簡単なものではケチャップととんかつソース、醤油を3:2:1で混ぜるだけで作ることができます。混ぜたものを弱火で軽くふつふつとするくらいまで温め、保存していたハンバーグを5分程度煮込むだけです。ソースにはきのこ類や野菜を加えれば冷蔵庫の整理にもなり、一石二鳥です。
生クリームやパセリなどを加えると、高級店で出てくるような、見た目でも楽しめるハンバーグが出来上がります。
ハンバーグを肉団子の代わりとしてスープや鍋に入れるのもおすすめで、スープがしみ込んでやわらかくなります。ミネストローネやトマト鍋に入れるのがおすすめです。
キャベツをまいてロールキャベツにリメイクする方法もあります。キャベツの代わりに白菜を巻くのもおすすめで、白菜が美味しい冬の時期に鍋として食べるのもおすすめです。大量消費が難しい白菜を一気に使うこともできます。
中華料理などで使われる肉団子の代わりに使うこともできます。甘酢餡で絡めてもいいですし、野菜などと一緒に炒め物にしてしまえば、栄養価もあっぷしたおかずに大変身です。
崩れてしまっているハンバーグも餡に絡めれば食べやすくなります。失敗していないハンバーグを甘酢餡のたれで食べても美味しいので、いくつか作った内の1つが割れてしまったという場合にもおすすめです。
固くなってしまったハンバーグは、崩してひき肉として使うこともできます。麻婆豆腐、チャーハン、ボロネーゼ、ドライカレー、キーマカレー、タコライスなど幅広い料理に使うことができます。ハンバーグとして作ったので既に下味が付いており、タマネギなどのつなぎに含まれる旨味も詰まっているので、ただひき肉を使うよりも美味しく仕上げることができます。
ハンバーグが激しく崩れてしまっている場合は、調理に使ったフライパンをそのまま使えば逃げてしまった肉汁の旨味を別の料理に生かせます。
ハンバーグを保存する際にひと手間加えることで、後で焼く場合や、温め直す場合に固くなりにくくできます。ラップ+保存用の袋で2重にするのがポイントです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくいチルド室がおすすめです。
冷蔵庫でタネを保存する場合、こね終わってすぐの成形前がおすすめです。空気を抜いて成型した後に保存するとひびが入って割れやすくなってしまいます。
タネは雑菌がとても繁殖しやすいため、冷蔵庫といえど長期間の保存はおすすめできません。ラップをしっかり巻いて保存する場合でも1日以内に使いましょう。
すぐに食べない場合は、ハンバーグを焼いた状態で保存すれば3日程度冷蔵庫で保存できます。保存の際はラップにぴっちり包んで保存することで電子レンジで温め直した時に肉汁が流れ出るのを防げます。
冷凍する場合もラップ+保存用の袋で2重にするのがポイントです。ラップする際は空気が入らないように注意しながら、タネを1つずつラップぴっちりと包みましょう。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方に保存しましょう。
金属トレーを持っている方は、金属トレーに載せて冷凍させるとスピーディーに冷凍できます。素早く冷凍させることで、お肉を解凍するときに出やすい水分やうまみ成分を含んだ「ドリップ」の流出を抑えることもできます。
タネをこねるときはビニール手袋を使用することで菌の繁殖を防ぐことができ、正しく保存すれば2週間程度持ちます。タネのまま保存すればハンバーグだけでなく、ひき肉として使うこともできるので、便利です。肉団子の代わりにしたり、ロールキャベツにもできますが、あえて崩してそぼろにしたり、味つけを加えて肉みそにすることもできます。
ハンバーグの粗熱を十分に取り、1つずつラップでぴっちりと包みます。冷凍用保存袋に入れて密閉させ、冷凍室へ入れます。こちらも金属トレーにのせて急速冷凍すると、肉汁を封じ込めたまま保存ができます。
タネのまま保存するよりも美味しさを保って保存することができるのでおすすめで、保存期間も1か月程度と、長めに持ちます。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖を不使用です。
肉料理を代表する人気の料理ハンバーグの基本レシピをご紹介します。相性抜群の手作りソースの作り方も紹介します。
このレシピでは、米粉と米粉のパン粉を使用しています。米粉は小麦粉と比べて、油を吸収しにくいためカリッと揚げることができます。
ハンバーグのレシピはこちら
本格デミグラスソースで作る煮込みハンバーグです。じっくり時間をかけて煮た本格デミグラスソースとジューシーなハンバーグの相性はバツグンです。
煮込みハンバーグのレシピはこちら
豆腐と鶏肉で作ったハンバーグのレシピをご紹介します。ハンバーグと相性抜群な手作りソースの作り方も紹介します。ふんわり柔らかな豆腐ハンバーグをぜひお楽しみください。
豆腐ハンバーグのレシピはこちら
Most Popular
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典
舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説
食品事典