とうもろこしなど野菜には賞味期限の記載がないので、どれぐらい日持ちをするのか判断が難しいですよね。本記事ではとうもろこしの賞味期限について保存法別に詳しく解説します。
とうもろこしを含む野菜や果物などの生鮮食品には、賞味期限や消費期限の表示の義務はありません(一部例外あり)。
そのため、とうもろこしはいつまで食べられるのか迷うことがあります。とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いため、そこまで長持ちする野菜ではありません。しかし、保存方法によっては最大で半年保存することができます。
今回は、とうもろこしがどのくらい日持ちするかを保存方法別にご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
<消費期限と賞味期限の違い>
消費期限・・・定められた方法で保存した場合において、腐敗などの品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれがないと認められる期限を示す年月日。開封前の状態で保存すれば、食品衛生上の問題が生じないと認められるもの。そのため、消費期限を過ぎた食品は食べるべきではない。急速に品質が劣化しやすい食品に表示される。
賞味期限・・・定められた方法で保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日。賞味期限を超えた場合でも品質が保持されることもある。そのため、賞味期限を過ぎた食品は必ずしもすぐ食べられなくなるわけではなく、消費者自身で判断する必要がある。比較的品質が劣化しにくい食品に表示される。
とうもろこしは、下茹でしてから冷蔵保存すれば1週間日持ちします。
とうもろこしの皮を剥き実を水洗いします。茹でて粗熱が取れたらラップでとうもろこし全体を包み、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。
また、とうもろこしを茹でる際にでる茹で汁は調理には使わず捨てることをおすすめします。栽培時や輸入時に使用される農薬が残っている可能性があるためです。
とうもろこしを生のまま冷凍保存する場合は2ヶ月日持ちします。
皮を剥いてから保存するのも可能ですが、皮を剥いた状態だと味が落ちやすいので、皮付きのまま冷凍保存することをおすすめします。
汚れている外側の皮を数枚取り除き、ヒゲを調理バサミで切り落とします。ラップでとうもろこし全体を包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
皮付きのまま冷凍したとうもろこしは、解凍時に皮を剥いたらすぐに調理しましょう(味が落ちやすいため)。生のまま保存すると、解凍時に食感が損なわれてしまうので、コーンスープなど食感が気にならない料理に使用するとよいでしょう。
生のまま冷凍したとうもろこしを丸ごと食べる場合は、電子レンジ600Wで6〜8分ほど加熱するか、水から茹でて食べます。調理に使用する場合はラップをしたまま電子レンジで(600W)で1〜4分ほど加熱してから皮を剥き(皮付きの場合)、お好みの大きさに切って使います。また、凍ったまま調理するのも◎。
とうもろこしを乾燥させてから常温または冷蔵で保存すると半年程日持ちします。長く保存したい場合には乾燥保存がおすすめです。
とうもろこしはまるごと天日干しします。皮を剥きますが、剥ぎ取るのではなく、バナナの皮を剥くように上から下(軸の方)に向かって剥いていきます。軸の方に集まった皮を紐のようにして使い、物干し竿などに括り付けます。雨などが当たらないような軒下やベランダで2〜4週間ほど干します。雨天時は一度室内に取り込むようにしましょう。
天日干ししたとうもろこしはそのまま食べることもできますし、水やお湯に戻してスープの具材などとして食べることもできます。お湯で戻せば時短になりますが若干食感が劣るので、水で戻すのがおすすめです。
とうもろこしの賞味期限は基本的に上記の通りですが、状態によっても変わるので紹介します。
茹でずに生のまま冷蔵保存する場合の賞味期限は2日〜3日です。
水分が蒸発しないように皮付きのまま保存しますが、まず始めに土などで汚れている皮を取り除き、ヒゲを切り落とします。ヒゲは調理バサミで切り取るとまな板いらずで楽です。ラップでとうもろこし全体を包み、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて(軸を下にして)保存しましょう。
茹でてから冷蔵すると1週間日持ちするのに対して、生の状態だと日持ちしません。すぐに食べ切れない場合は茹でてから保存するのが良いです。
とうもろこしを茹でてから冷凍する場合の賞味期限は1ヶ月です。
生のまま冷凍するよりも賞味期限は短くなってしまいますが、茹でてから冷凍すると調理時に使い勝手がよく便利です。また、解凍してもとうもろこしのシャキッとした食感が損なわれにくいため、サラダや炒めもの、炊き込みご飯として食べると美味しくいただけます。
とうもろこしの皮を剥き、ヒゲを調理バサミで切り落とします。熱湯で固めに茹でたら粗熱を取ります。茹でたとうもろこしは輪切りにして保存します。
ペースト状にして冷凍したとうもろこしの賞味期限も1ヶ月です。
茹でたとうもろこしをフードプロセッサーやミキサーなどで撹拌してペースト状にします。冷凍用保存袋に入れる時は、なるべく均一に、薄い平らに入れます。必要な分だけ手で折って取り出せるので便利です。
凍ったままの状態でミルクに溶かしてコーンスープが簡単に作れます。他にはクリームシチューやコロッケ、パン、離乳食にもおすすめです。
炒めものなど、調理をしてから保存する場合のとうもろこしの賞味期限は冷蔵で2日〜3日です。
とうもろこしに限らず調理をした状態での保存は痛みやすいので、必ず冷蔵で保存しましょう。そして早めに食べきることが大切です。
調理したとうもろこしから酸っぱい匂いがするなど異常が見られる場合は、腐敗している可能性が高いので破棄してください。
「お湯を沸かしてから畑に採りに行け」といわれるほど、とうもろこしは鮮度が落ちやすいです。1日経つと栄養価や甘みが半減するといわれていますので、購入後(収穫後)はすぐに食べるか、食べきれない場合は正しい方法で保存することが重要です。
上記で紹介したように、とうもろこしの保存方法には、冷蔵や冷凍、乾燥など様々な方法があります。1週間程度の保存であれば冷蔵、長期保存したい場合は冷凍や乾燥保存がおすすめです。
とうもろこしは夏に旬を迎える野菜ですが、実は熱に弱いため常温保存は適していません。したがって、高温・乾燥状態での保存は避け、冷蔵庫で低温で保存するのが日持ちさせるポイントです。
購入後すぐに食べる場合のみ常温保存も可能ですが、できるだけすぐに調理するようにしましょう。
とうもろこしは乾燥にも弱い野菜です。特に生の状態で保存する場合は、乾燥から守る為に皮ごと保存しておくのが良いです。
上記で紹介したように、汚れた皮を数枚取り除きラップでとうもろこし全体を包んで保存すると、とうもろこしを乾燥から守ることができます。
とうもろこしを丸ごと保存するときは、立てて保存するのもポイントです。
横に倒して保存してしまうと、立ち上がろうと上に曲がってしまいます。またこの際に糖をエネルギーに使ってしまうため、甘みが低下してしまいます。
野菜は育ったときと同じ状態で保存することで長もちします。とうもろこしに限らず、ごぼうや大根など様々な野菜にも当てはまることなので覚えておきましょう。
当たり前ですが、新鮮なとうもろこしの方が保存期間が長くなります。新鮮なとうもろこしには下記のような特徴があります。
皮がついたままのもの
外側の皮(オニ皮)がみずみずしく濃い緑のもの
全体がふっくらしてるもの
先端部分が凸凹していないもの
先端のヒゲが多くしっかりとしていて濃い茶色のもの
切り口が黄色く変色していないもの
とうもろこしのヒゲ1本はとうもろこしの実1粒とつながっているため、ヒゲが多いものほど粒がぎっしりと詰まっています。もしもとうもろこしの皮がついていない状態で販売されている場合は、粒がそろっていて指で押して少しへこむくらいのものを選ぶと良いです。
腐敗したとうもろこしには下記のような特徴があります。腐敗のサインが見られる場合は食べることはできないので残念ですが破棄しましょう。
腐ったとうもろこしの見た目の特徴は下記の通りです。
カビが生えている
全体的に茶色く変色している
溶け出している
とうもろこしが腐るとカビが生えることがあります。とうもろこしに白いホコリのようなふわふわしているものがついているときは白カビ、黒い斑点や黒く変色しているように見える箇所がある場合は黒カビが生えている可能性があります。じゃがいもなどの固い野菜の場合は表面にカビが生えていても中まで侵食していなければカビが生えている部分を取り除けば食べることができるといわれています。しかし、「カビ」と一口にいっても様々な種類があります。とうもろこしに生えるカビの中には死亡事例がある程の毒性をもつ種類もあるので、食べずに破棄しましょう。
また、とうもろこしが全体的に茶色く変色していたり見るからに溶け出している部分がある場合も腐敗しています。
腐ったとうもろこしの臭いや味の特徴は下記の通りです。
酸っぱい匂い・味
生ゴミ臭
カビ臭い
酸っぱい臭いや味がする場合や、生ゴミのような臭いがする場合は腐敗している可能性が高いです。
とうもろこしに限らず食材は腐敗すると、多くのバクテリアが活動し酢酸発酵することが多いので酸っぱい臭いがしたり酸っぱい味がします。この現象は味噌や醤油といった発酵食品にも起きていますが、発酵とは異なり次第に味や臭い、形が崩れるなど食材が変化していく現象はあるときに「腐敗」とよばれます。あきらかにいつもとは異なる酸っぱい味や生ゴミのような異臭がする場合は食べずに破棄するようにしましょう。
また、カビが生えていないように見えてもカビ臭さを感じる場合は見えない部分にカビの胞子が入り込んでいる可能性があります。カビには様々な種類があり、墨汁のような臭いを感じさせる「2-メチルイソボルネオール」や土臭さや泥臭さを感じさせる「ジェオスミン」といった代表的な悪臭を放つ種類がいます。また、カビ自体は臭いを感じさせる成分を出さない種類もいますが、カビ自体が臭いを出さなくてもカビの餌になる物質がカビの作用によって変化することで発生する臭いなどで、人に「カビ臭い」と感じさせます。心配な方は破棄するのが無難です。
腐ったとうもろこしの触感の特徴は下記の通りです。
全体的に痩せていて軽い
ぶにょぶにょしていて柔らかい
ねばねばしている
全体的に痩せていて、持ったときに軽い場合は腐敗していて中身がスカスカの状態です。また、指で押すと簡単にへこむぐらい柔らかくなってぶにゅぶにょしていたり、ねばりが出てしまっている場合も腐敗しているので破棄しましょう。
最後に、とうもろこしが腐ってしまう前に大量消費できるおすすめのレシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
しょうゆの香ばしさが美味しいコーン炒めです。とうもろこしの美味しい季節にどうぞ。
バターではなくオリーブオイルを使い、ヘルシーに仕上げています。
コーン炒めのレシピはこちら
とうもろこしの自然な甘みが美味しいコロッケです。
米粉のパン粉を使いグルテンフリーに仕上げました。
コーンのコロコロコロッケのレシピはこちら
とうもろこしと塩こんぶの炊き込みご飯のレシピをご紹介します。とうもろこしの甘みと塩こんぶの旨味が相性抜群です。
とうもろこしの芯から甘みが出るので、お米を炊く時は芯も入れましょう。お米を炊く時のお水の量は、通常通りで炊きましょう。
塩こんぶのとうもろこし玄米ご飯のレシピはこちら
とうもろこしだけで作るシンプルなとうもろこしご飯のレシピはこちらでご紹介しています。
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