大根は食べられるけど、かぶは嫌いという方は意外と多いのではないでしょうか。本記事ではかぶが嫌いな理由やかぶが嫌いな方のおすすめの対処法などを詳しく解説します。
かぶは大根に似ていますが、加熱調理をすると大根とはまた異なるグニュっとした独特の食感になります。大根と比較して火が通りやすいため煮物などの加熱調理にも向いている野菜ではありますが、なんとも言えないグニュっとした食感が苦手という方は多くいます。
また、生で食べる際も皮つきのまま調理をすることで食感が悪いと感じることもあります。
かぶには様々な品種があり、大きさに応じて小カブ、中カブ、大カブに分けることができます。小カブは直径4〜5㎝、中カブは直径8〜10㎝(こぶしほどの大きさ)、大カブは大きいもので直径30㎝ほどにまでなります。小さいカブの皮は薄く柔らかいのですが、大きなかぶになると皮が固く繊維が多いため、皮のまま食べると口当たりが悪くなります。
かぶは元々、大根と比較して甘味が強く苦味が少ない野菜ですが、生育環境などにより苦味が増してしまうことがあります。
また、かぶに限らず野菜や果物の皮付近にはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールとは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分です。そのため、皮を剥かずに食べると皮を剥いて食べるのと比較して苦味を感じやすいです。
かぶは皮にも多くの栄養素が含まれているため、皮を剥かずに調理をすることで苦味を強く感じるようになり食べにくいと感じる方もいます。
大根を使った料理が食卓に並ぶことはあっても、かぶを使った料理が食卓に並ぶことはあまりないという家庭は多いのではないでしょうか。単に食べ慣れていないことが原因で苦手意識をもっているということもあります。
大根の方が使われる理由の一つとして値段が挙げられます。平均価格で見ると大根よりもかぶの方がやや高いです。
かぶの令和3年度の平均価格は1kgあたり128円でした。最も取扱数が多かった令和3年11月の1kgあたりの平均価格は109円、最も取扱数が少なかった令和3年9月の1kgあたりの平均価格は190円でした。
大根の令和3年度の平均価格は1kgあたり82円でした。最も取扱数が多かった令和3年11月の1kgあたりの平均価格は55円、最も取扱数が少なかった令和3年9月の1kgあたりの平均価格は109円でした。
さらにかぶは大根と比較して小さいため、可食部も大根の方が多くなります。そのためどちらかといえば大根を選ぶことが多くなる傾向にあると考えられます。
出典:類別・品目別検索(青果)東京都中央卸市場
かぶを加熱調理したときのグニュっとした食感が苦手な場合は、生で食べると良いでしょう。かぶは生でも食べられる野菜です。
かぶは水分を多く含む野菜ですので、生でサラダなどにして食べるとみずみずしくシャキシャキとした食感を楽しむことができます。また、かぶに含まれている消化酵素(ジアスターゼ)は熱に弱いため、加熱をすることで流出してしまいますが、生で食べることでしっかりと摂取することができます。
かぶを生で食べる場合、できるだけ薄くスライスするのがポイントです。薄くスライスすることで、ジアスターゼの効用を活かすことができます。やや効用は落ちてしまいますが、すりおろしにするのも◎。かぶには喉の粘膜を保護する効果や消炎効果、解毒効果があると言われているので、喉に不調を感じる場合もすりおろしのかぶがおすすめです。
かぶのグニュっとした食感が苦手な方には、ポタージュなどにして食感そのものがなくなるまでよく煮込むことでかぶ嫌いを克服できることがあります。加熱をしても生で食べても食感が苦手だという方は、形が残らない調理法の方が食べやすくなるでしょう。
苦味成分を多く含む皮を剥いて調理をすることで、苦味を軽減することができます。
かぶの皮を剥いて調理する場合、かぶの皮を剥く方法は大別して2通り。かぶの丸い形を残して剥く方法と、面をつけて剥く方法があります。薄切りにするときはまるのまま剥くことが多いです。面をつけた剥き方は煮物などにおすすめです。
かぶの皮の剥き方や切り方などは、こちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてぜひご覧ください。
かぶの大根とはまた違う甘味のある独特の味が苦手という方は、煮物などにするとかぶの味を感じて食べられないということが多いですが、クリーム煮などの濃い味付けにすることで食べやすくなります。
クリーム煮などの濃い味付けの料理にすることで、苦味を感じやすい小さなお子様でも比較的食べやすくなるのでおすすめです。クリーム煮にするときは牛乳を使っても良いですが、豆乳を使うのも良いです。
かぶの代用品といえば、やはり大根でしょう。上述したように大根であれば食べ慣れている人が多いので、大根で代用することで食べやすくなります。
ただし、大根はかぶよりも多く辛味成分が含まれています。そのため、大根で代用することにより辛味を強く感じてしまうことがあります。大根は上部・中部・下部と3につに分けることができ、それぞれ部位によって辛味成分の含有量や水分量が異なります。下部にいくにつれて辛味成分の含有量が多くなるので、甘味のあるかぶの代用品に使うのであれば、辛味成分が少ない上部がおすすめです。
ラディッシュは、地中海沿岸原産のアブラナ科ダイコン属の野菜です。皮がピンク色をしているのが大きな特徴で、丸い品種と細長い品種があります。丸い品種はカブによく似ているためかぶの仲間だと思われがちですが、ラディッシュは大根の仲間です。
そのため味わいも大根に近いため、かぶが苦手な方でも食べやすいです。色合いも鮮やかで、サラダにすると見た目も美しくなります。
冬瓜(とうがん)は、ウリ科の野菜です。夏に旬を迎える野菜ですが、夏に収穫して冬まで貯蔵することができるため「冬瓜」と呼ばれるようになったと言われています。
冬瓜は加熱調理をするとかぶや大根のようになりますが、かぶや大根よりも癖がありません。また、食感も柔らかくトロトロになるので、かぶのグニュっとした食感が苦手という方でも比較的食べやすいです。煮物など加熱調理に使うこともできますが、生で食べることもできます。
最後に、かぶが苦手な方でも食べやすいおすすめのレシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
一度食べたらクセになる美味しさです。生のまま食べるかぶは、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。
かぶを塩水につけると、ほどよい食感になります。
ツナとかぶのサラダのレシピはこちら
かぶに含まれるビタミンCやカリウムなど水溶性の栄養素を無駄なくいただきます。
豆乳は焦げやすいので、混ぜながら煮立たないように温めましょう。
かぶのポタージュのレシピはこちら
すっきりとしたトマト風味の洋風煮物。カットトマトを使った簡単レシピです。ゴロゴロ食感で食べごたえ◎。
ひき肉は、ねばりがでるまでしっかり混ぜましょう。鶏だんごは煮る前に焼き、煮崩れを防ぎましょう。
鶏だんごとかぶのトマト煮のレシピはこちら
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