かぶは生のまま食べることができます。薄くスライスしてサラダやマリネにして食べると美味しくいただけます。また、かぶの葉も生で食べることが可能です。苦み成分を含むため、事前に塩もみをしアク抜きをしてから食べましょう。この記事ではかぶを生で食べることのメリットや、生食のポイント、おすすめレシピなどをご紹介します。
かぶは生のまま食べることが可能です。かぶを生食するメリットをいくつかご紹介します。
かぶにはビタミンCやカリウムなどが比較的多く含まれています。これらの成分は水溶性なので、茹でることで流れ出てしまいます。かぶの葉を茹でると、ビタミンCは47%、カリウムは50%も失われるといわれています。
生で食べると栄養が流れ出る心配がありませんので、栄養を効率よく摂取することができます。
アミラーゼとは、でんぷん(糖質)を分解する酵素の総称で、ジアスターゼとも呼ばれます。食べ物の消化や吸収を助ける作用があり、胃腸の負担を軽くします。そのため胃もたれや胸焼け、食欲不振などの改善に役立つといわれています。
アミラーゼは加熱に弱い成分なので、生で食べる方が効率よく摂取することができます。スライスしたり生のまますりおろしたかぶがおすすめです。大根おろしと同じように美味しく食べることができます。
かぶの葉や茎も生で食べることができます。サラダや浅漬けなどにして食べると美味しいですよ。
ただしかぶの葉や茎はそのままでは苦みを感じることがあります。かぶの苦みは「アルカロイド」という苦み成分によるものです。外敵から身を守るために作られる成分で、一般的には「アク」として知られています。
そのため、かぶの葉や茎を生食する場合は、事前にアク抜きをして苦みを取ってから食べることをおすすめします。アク抜きの方法は後ほど解説します。
カブには様々な種類があり、大きさに分けると、小カブ、中カブ、大カブの3種類に分類することができます。その内、生食に向いているのは小カブや中カブです。大きさが大きいほど繊維や皮がかたくなる傾向があり、生のまま食べると口当たりが悪くなることも。できるだけ小さめのカブを選ぶことで、美味しく食べることができます。
かぶを生で食べる際、皮は剥かずにそのまま食べる方がよいです。皮のすぐ下の部分にビタミンCやカリウム、アミラーゼなどの栄養が豊富に含まれているためです。
特に春のかぶは皮がやわらかいので、皮のまま生食しやすいです。皮がかたいかぶを生食する場合は、可能な限りで薄く皮を剥き、剥いた皮は捨てずに浅漬けやナムル、きんぴらなどにして食べるのがおすすめです。
かぶを生で食べる場合、できるだけ薄くスライスするのがポイントです。薄くスライスすることで、ジアスターゼの効用を活かすことができます。やや効用は落ちてしまいますが、すりおろしにするのも◎。かぶには喉の粘膜を保護する効果や消炎効果、解毒効果があるといわれているので、喉に不調を感じる場合もすりおろしのかぶがおすすめです。
上記でご紹介したように、かぶの葉や茎には苦み成分が多く含まれています。そのため、生で食べる前に苦み成分を取り除く(アク抜き)ことが必要です。
アク抜きは、軽く塩もみすることでできます。食べやすい大きさにカットしたかぶの葉をボウルに入れ、塩を適量加えてもみます。揉み込んだら水分とともに苦み成分が流れ出ますので、水けをしっかりと絞りましょう。
また、さっと湯通しすることでも水分と青臭さが抜けて食べやすくなります。
かぶには様々な品種があります。その中でも特に生のまま食べるのに向いている品種をご紹介します。
下部の上部が赤紫、下が白色をなしている、色合いがきれいなカブです。肉質が緻密で甘みがあります。鮮やかな色をいかして酢漬けにするのもおすすめです。
東京の在来種である金町小カブから作られた小カブです。肉質がやわらかく、甘みがあります。
煮て食べても美味しいですが、煮崩れしやすいので注意が必要です。
丸々とした小玉〜中玉のカブで、やわらかく甘みがあります。加熱しても美味しく召し上がることができます。
小玉〜中玉のカブです。純白な色でツヤがあり、肉質が緻密でやわらかいのが特徴です。
桃寿(とうじゅ)玉全体がピンク色(球内は白色)の小玉のカブです。肉質はややしっかりしています。
大玉のカブです。繊維が少なく肉質が緻密で甘みがあります。かぶの千枚漬けにしても美味しく召し上がることができます。
早生大蕪(わせおおかぶ)も京千舞同様に大玉のカブです。肉質が緻密で甘みがあり、歯切れがよいのが特徴です。生食以外には千枚漬けにしても美味しくいただけます。
とても珍しい小玉〜中玉のカブです。やわらかく甘みがあるのが特徴です。
大玉のカブで、肉質が緻密で歯切れがあります。千枚漬けにしても美味しくなります。
中〜大玉カブで、肉質が緻密で繊維が少ないです。煮物にも適した品種です。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
すりごまをたっぷり加えた風味豊かなナムルです。簡単に作れますので、ぜひお試しください。
かぶは薄切りにして口当たりよく仕上げるのがポイントです。調理で余ったかぶの葉でナムルが作れます。かぶの葉のナムルのレシピはこちら。
かぶのナムルのレシピはこちら
えごま油とレモンでさっぱりと仕上げました。白とピンクの色の取り合わせも◎。お酒のおつまみにもおすすめです。かぶの汁けはしっかり絞りましょう。
かぶの明太子あえのレシピはこちら
一度食べたらクセになる美味しさです。旬のかぶを生のままいただき、本来の甘みを楽しみましょう。かぶを塩水につけると、ほどよい食感になります。
かぶとツナのサラダのレシピはこちら
かぶを長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめ。生のままでも冷凍することができます。かぶを冷凍すると、約1ヶ月程度日持ちします。
一番お手軽な方法は丸ごと冷凍です。かぶをよく洗い、キッチンペーパーで水けを取ったら、ラップで包み、ジッパー付きポリ袋に入れて空気を抜いて、ジッパーを閉じます。
冷凍したかぶはシャキシャキ感がなくなり、柔らかくなるのが特徴。丸ごと冷凍したかぶは凍ったまま電子レンジで加熱(600Wで3分ほど)するとトロトロの状態になります。塩コショウで丸ごと食べたり、スープに入れたりするのがおすすめです。
生のかぶをいちょう切りなど、薄めに切って塩もみする方法も。塩もみした後は水けを絞り、ジッパー付きポリ袋に入れて冷凍庫へ。塩もみすることで水が出て、かつ茹でないので柔らかくならず、この方法が一番シャキシャキ感が残ります。塩もみした冷凍かぶは前日に冷蔵庫に移し自然解凍し、あえ物やサラダに使うのがおすすめです。
生のかぶを味つけして冷凍する方法もあります。かぶ1個(100g)と、めんつゆ小さじ2の割合で、ジッパー付きポリ袋に入れます。平らにして冷凍します。前日に冷蔵庫に移して自然解凍し、そのまま食べます。もう一品ほしいときの簡単副菜になります。
かぶの冷凍以外の保存方法はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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