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切り干し大根の保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍。作り置きレシピも紹介

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切り干し大根の保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍。作り置きレシピも紹介

生の大根を乾燥させた切り干し大根は、栄養価が高く様々な料理に使用することができます。切り干し大根は常温保存が基本ですが、開封したものは冷蔵庫で保存するのがおすすめです。また、水で戻したりだし汁で煮た切り干し大根は冷凍で保存することも可能です。今回は切り干し大根の保存方法と保存期間について詳しくご紹介していきます。おすすめの作り置きレシピも合わせてご紹介します。

切り干し大根について

切り干し大根とは、生の大根を細切り(や薄切り)にして天日干ししたものを指します。切り干し大根の保存方法をご紹介する前に、切り干し大根の特徴をご紹介します。

生の大根より甘みが増す

切り干し大根は生の大根と比べて甘みが増すという特徴があります。

大根を干すことでアミラーゼという酵素が活性化し、デンプンを分解して糖を作り出すためです。また、干すことで大根の水分が抜け、味が凝縮されることでも甘みが増します。

大根の皮は、生で食べると舌触りが悪かったりえぐみを感じやすいですが、干すことで食感が変わり、またえぐみも消えて美味しく食べることができます。

生の大根よりも栄養価が高い

大根だけに限らず、野菜全般は干すことで栄養価が増します。例えば、野菜に含まれているビタミンDやビタミンB群、カルシウム、カリウム、鉄分、食感繊維などの成分が増すといわれています。

大根はあらゆる干し野菜の中でも栄養価が急増する野菜の一つで、鉄分は約50倍、カルシウムは約23倍、ビタミンB群(B1、B2)は約10倍、そしてビタミンCも微量ですがアップするといわれています。

天日干しすることが重要なポイントで、電子レンジやオーブンを使って乾燥させても、十分に栄養価がアップすることはありません。

水で戻すと失われる栄養素も

切り干し大根を調理に使用する際、水で戻してから使いますが、水で戻すことによって失われる栄養素があります。

例えば、ビタミンCは水溶性なので、水で戻すことで溶け出してしまいます。また、ビタミンB群やカリウムなどの栄養素も水溶性なので、水に溶け出してしまいます。

切り干し大根に含まれる水溶性の成分を効率よく摂取するためには、戻し汁を料理に活用すると◎。味噌汁や煮物などを使う際のだし汁として使用しましょう。

切り干し大根は手作りできる!

切り干し大根はスーパーなどで手軽に購入することができますが、切り干し大根は自宅で簡単に作れます。

切り干し大根の作り方はとても簡単。千切りや薄切りなどお好みの大きさにカットしてザルに広げ、3日程天日干しするだけです。完全に乾燥したら密閉容器に入れて保存します。

切り干し大根の作り方はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

切り干し大根の保存のポイント

湿気は大敵

切り干し大根を保存する際は、多湿な環境を避けて保存しましょう。湿度が高い環境で保存するとカビが生えやすくなります。

特に、自宅で手作りする場合は要注意です。完全に水分が飛ぶまで乾燥させましょう。

新鮮な切り干し大根の特徴

新鮮な切り干し大根には下記のような特徴があります。新鮮な切り干し大根を購入する方がより長く美味しく保存することが可能です。

  • 黄白色で変色していない

  • よく乾燥している

  • ごみが入っていない

上記でも解説しましたが、切り干し大根を手作りする際は、カラカラに乾くまで干すことが重要です。水分が残っている状態だと、すぐに傷みやすくなってしまいます。

切り干し大根の常温保存

未開封の切り干し大根

切り干し大根は、購入したパッケージのまま冷暗所で保存するのが基本です。切り干し大根の賞味期限はメーカーなどによって異なりますが、大体1〜2年に設定されていることが多いです。

ただし、常温では室温が変わりやすく、湿度でカビが生えたりする可能性があり、また切り干し大根特有の匂いがきつくなることもあるので、未開封でも冷蔵保存を行うのがおすすめです。

切り干し大根の冷蔵保存

未開封の切り干し大根や開封後の切り干し大根の冷蔵保存の方法をご紹介します。

そのまま

開封後の切り干し大根を保存袋に入れる


切り干し大根を保存袋に入れる

未開封のものはそのままの状態で冷蔵保存します。開封したものはパッケージのまま、もしくはパッケージから出して冷蔵用保存袋に入れて密封し冷蔵庫で保存します。

開封した切り干し大根は賞味期限にかかわらずなるべく早めに食べきるようにしましょう。6ヶ月が目安です。

水で戻して

切り干し大根を水で戻して保存する

すぐに食べる場合は、水で戻してから冷蔵保存することも可能です。水で戻した切り干し大根の水けをしっかりと絞り、保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。

水で戻した切り干し大根の保存期間の目安は1日です。当日中に食べきるようにしましょう。

【切り干し大根の戻し方】

1.たっぷりの水で一度洗って汚れなどを落とす。

2.かぶるくらいの水につけて戻す。

 ※戻し汁には栄養成分が溶け出しているので、捨てずに煮汁として活用する。

3.水けを絞る。

切り干し大根の冷凍保存

切り干し大根は冷凍で保存することもできます。切り干し大根の冷凍保存期間の目安は約1ヶ月です。乾燥した状態ではなく、水で戻したり煮てから冷凍します。

水で戻して

水で戻した切り干し大根を冷凍する

水で戻した切り干し大根の水けをしっかりと絞り、小分けにしてラップに包みます。冷凍用保存袋に入れ密封し冷凍室へ。

水で戻して冷凍した切り干し大根は、凍ったまま調理に使用してOKです。お急ぎの場合は電子レンジで解凍しても良いですが、切り干し大根特有の匂いが強くなる場合がありますので注意しましょう。

だし汁で煮て冷凍

だし汁で煮てから冷凍する

だし汁で煮てから冷凍すれば、調理時の味付けが不要で調理時間が短縮されるので便利です。

だし汁(切り干し大根の戻し汁1/2カップ、かつおだし1/2カップ)で切り干し大根を煮て、粗熱が取れたら小分けにしラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

凍ったまま調理に使用します。お急ぎの場合は電子レンジで解凍してもOK。

切り干し大根の作り置きレシピ

最後に、切り干し大根を使用したおすすめの作り置きレシピをご紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

切り干し大根の煮物

和食の定番メニュー、切り干し大根の煮物です。

人参には、大根にはあまり含まれないβ-カロテン(ビタミンA)が含まれています(人参のオレンジ色はβ-カロテンによるものです)。β-カロテンは、皮膚や喉などの粘膜や細胞の代謝を促進する働きがあり、また抗酸化作用もあるので、アンチエイジング効果も期待できます。β-カロテンは皮のすぐ下に最も多く含まれているため、皮つきのまま使用するのがおすすめです。

干ししいたけの戻し汁を使うのがポイントです。出汁の効いた美味しい煮物に仕上がります。

切り干し大根の煮物のレシピはこちら

厚揚げと作る煮物さつま揚げと作る煮物も美味しいですよ。ぜひ参考にしてください。

切り干し大根のごましょうが和え

生姜醤油にごまをたっぷり加えたひと品です。常備菜としてもおすすめです。

生姜の辛み成分であるジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンには、新陳代謝を上げる作用が期待できます。

ごまと生姜の風味は時間の経過とともに失われやすいので、作ったらなるべく早く食べることをおすすめします。

切り干し大根のごましょうが和えのレシピはこちら

切り干し大根のはりはり漬け

切り干し大根の歯ごたえをハリハリ漬けでお楽しみください。

昆布にはカルシウムやカリウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。また、食物繊維(水溶性食物繊維)も豊富なので、腸内環境改善の作用も期待できます。

切り干し大根は水で戻さず、歯ごたえを楽しみましょう。

切り干し大根のハリハリ漬けのレシピはこちら