カリフラワーの保存方法と保存期間を解説していきます。常温・冷蔵・冷凍・乾燥・漬けの中から美味しく長持ちする保存法を紹介していきます。
カリフラワーで主に食べるのは花蕾です。花蕾は90%が水分であり、収穫後は土からの水分の吸収は止まり、かつ蒸散するため、どんどん乾燥していってしまいます。花蕾が水分を失うと食感を大幅に損なわれます。また、温度が高ければそれだけ水分が減っていきます。そのため、カリフラワーの保存では特に乾燥しないように工夫することが重要です。常温保存は基本的に避けた方がよいでしょう。
当たり前ですが、購入する際に新鮮なカリフラワーを選んだ方が、保存の期間が長くなります。新鮮なカリフラワーの特徴は下記です。
花蕾が密集しており締まっている
外側の葉がしおれていない
ずっしりとした重みがある
下記の特徴があるカリフラワーは腐っている可能性が高いので、食べずに捨てるようにしましょう。
花蕾が乾燥してボロボロする
茎の部分にぬめりがある
酸っぱい臭いがする
カリフラワーは基本的に常温保存はおすすめしませんが、冬ならば冷暗所で1日程度保存可能です。その場合は新聞紙などで包むようにするとよいでしょう。常温保存はすぐに黄色くなってしまうこともあるので注意しましょう。
すぐに使うなら、冷蔵保存がベストです。正しく保存すれば、カリフラワーの冷蔵保存の期間の目安は10〜12日程度です。
カリフラワーをみずみずしく鮮度を保って冷蔵保存するには、茎の根元を切りグラスなどに挿し、茎が数cm浸かる程度の水を入れ、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで留めます。冷蔵室でも構いませんが、野菜室の方が湿度が高くベターです。
湿らせたキッチンペーパーでカリフラワーを包みジッパー付きポリ袋に入れて保存する方法もありますが、水につける方がはるかに鮮度が保たれます。
何もせずに冷蔵保存すると2〜3日で鮮度が落ちてしまうので、このひと手間の効果は絶大です!
塩茹でしたカリフラワーが余ってしまった場合は、保存容器で2〜3日、冷蔵保存することも可能です。カリフラワーから水が出てベチャベチャとした食感になってしまうのを避けるため、保存容器にキッチンペーパーを敷き、カリフラワーを立てて(蕾の部分を上にして)敷き詰めます。
生のまま冷蔵保存しているカリフラワーに比べて、茹でたカリフラワーの冷蔵保存は傷みが早いので、2〜3日を目安にすぐに食べ切るようにしましょう。
長期保存するならば冷凍します。カリフラワーの冷凍保存の期間の目安は約1ヶ月です。
カリフラワーを冷凍保存するとき、茹でるか、生か、どっちがよいか迷う方が多いと思います。カリフラワーはどちらの方法も可能で、メリット・デメリットがあります。
ちなみに、直接冷凍する方法を「ダイレクトフリージング」、冷凍する前に茹でることを「ブランチング」といいます。
小房に分けたカリフラワーを硬めに塩茹でし、自然に冷まし水けをしっかり切ったら、ジッパー付きポリ袋に入れ空気をしっかり抜き保存。茎も小さめに切っていれましょう。
家庭用冷凍庫では基本的にブランチングするのがおすすめです。家庭用の冷凍庫では、野菜を急激に冷やすことができないのでダイレクトフリージングに向きません。ブランチングしないと、変色し、風味が落ち、食感が損なわれてしまいます。
生の場合も小房に分けたカリフラワーをジッパー付きポリ袋に入れ、空気をしっかり抜いて保存します。
ダイレクトフリージングでは栄養素が逃げずらい(特に水溶性のビタミンCやB群、カリウムなど)、茹でる面倒が省ける、解凍したときに柔らかい食感にならない(サラダなどに向く)というメリットがあります。
サラダに使うならば前日に冷蔵室に移動させ自然解凍させます。炒め物や煮込み料理など加熱する場合は冷凍した状態のまま使うことができます。また、電子レンジを使って解凍することもできますが、やり方によってはべちゃべちゃとした仕上がりになってしまう場合もあります。
カリフラワーは干して保存する方法もあります。野菜は干すことで保存期間が伸びるのはもちろんですが、栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。乾燥させたカリフラワーは密閉容器に入れて常温もしくは冷蔵で1ヶ月ほど保存できます。
乾燥保存の場合、天日干しが一番おすすめです。野菜は日光を浴びることでビタミンDが増加します。
硬めに塩茹でしたカリフラワーの水けを拭き、ザルに並べて2〜3日程度天日干しにします。黄色っぽくなってきたら取り込みます。
天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。
30分ほど水に浸して水けをよく絞って、煮物や炒め物に利用できます。そのままスープやシチューの具として使ったり、素揚げするのも◎。蒸し焼きなどカリフラワーの水分を利用する料理には向きません。
天日干しができない方はオーブンで乾燥させる方法もあります。
鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にカリフラワーを並べ、100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。
乾燥が足りないようであれば、さらに加熱しましょう。
オーブンやフードドライヤーがない方でも簡単に乾燥させる方法がレンジで加熱です。
耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にカリフラワーを並べ、600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。
野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として、またサラダに添えたりして楽しめます。カリフラワーを漬けるのにおすすめなのが酢とオリーブオイルです。漬物カリフラワーは冷蔵で2週間ほど保存できます。
米酢:塩:てんさい糖=10:1:3の割合(150mlの酢に対して、塩小さじ1、てんさい糖大さじ1)で漬け汁を作り、カリフラワーがひたひたになるようにします。冷蔵で2週間ほど保存できます。
酢のクエン酸がプラスされ、ミネラルの吸収率アップや疲労回復の効果が期待できます。
サラダや和え物にして使えます。そのままちょっとした副菜として食べても美味しいです。
オリーブオイル:塩=24:1の割合(オリーブオイル100mlに対して塩小さじ1弱)でカリフラワーがひたひたに浸かる程度の量を作ります。プラスαで、ニンニクやハーブ、スパイス、唐辛子などを入れると風味がワンランクアップします。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸で腸内環境の改善が期待できます。また、オリーブオイルと一緒に摂ることで、β-カロテン(ビタミンA)など脂溶性の栄養素の吸収率が上がります。
炒め物やパスタに使ったり、そのままサラダに乗せても美味しいです。パンに乗せたり、ピザのトッピングにもおすすめです。
オリーブオイル漬けにして余ったオイルは他の調理に使うことも可能です。カリフラワーから滲み出た栄養素を無駄なく使えます。
最後にカリフラワーの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
カリフラワーの定番料理。酸っぱくさっぱりとした味わいがクセになる一品です。カリフラワーは茹ですぎず、歯ざわりを残すのがポイントです。
カリフラワーのピクルスのレシピはこちら
ごまの風味が美味しい和風のひと皿です。簡単に作れますので、あと一品ほしい時などにどうぞ。
カリフラワーのごま和えのレシピはこちら
カリフラワーの水けはしっかりときり、温かいうちに調味料と混ぜると味が染み込みやすいです。
カリフラワーのナムルのレシピはこちら
Most Popular
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典
舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説
食品事典