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オクラの保存方法と期間。常温が長持ち?切った後はどうする?

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オクラの保存方法と期間。常温が長持ち?切った後はどうする?

オクラは冷蔵保存では3〜4日程度しか日持ちしません。常温保存ではすぐに傷んでしまいます。すぐに食べる場合はOKですが、1週間以上保存したい場合は冷凍や乾燥、漬物保存がおすすめです。オクラにはうぶ毛がついているので、保存前に下処理をして取り除くのがポイント。この記事ではオクラの保存方法と保存期間を詳しく解説していきます。

オクラの保存のポイント

低温や乾燥に弱い

オクラは暖かい地域で育つ野菜ですので、寒さに弱いです。冷やしすぎてしまうと低温障害を起こしやすくなります。低温障害とは、冷蔵保存に適さない野菜や果物を冷蔵保存した時に出る障害のことで、変色したり腐敗が進みます。

またオクラは乾燥・多湿にも弱い野菜です。湿度が高すぎても傷む原因となりますので、ある程度の湿度を保って保存することが長持ちするポイントです。

オクラの保存最適温度は10℃前後といわれています。冷蔵で保存する場合は冷えすぎない野菜室で保存するようにしましょう。

常温保存はNG

上記で解説した通り、オクラの保存最適温度は10℃前後といわれています。オクラの旬である夏は室温が高く10℃以上になってしまいますので、常温での保存は向きません。

オクラは傷むのが早いので、常温で保存してしまうとすぐに腐ってしまいます。そのためオクラは、すぐに食べる時以外を除いて冷蔵または冷凍での保存が基本となります。

オクラの頭はつけたまま保存する

オクラを保存する際は、オクラの頭の部分を切り落とさないようにしましょう。

頭を取った状態で茹でてしまうと、オクラの中に水分が入ってしまい水っぽくなってしまいます。また、ビタミンCなどの水溶性成分が流出してしまい栄養価が下がってしまいます。

茹でずに保存する場合も、乾燥を防ぐためにそのままの状態で(カットして保存する場合を除く)保存するのが基本です。

保存前の下処理が必要

オクラを保存する場合、産毛を取ってから保存する方がベターです。産毛があることによって、オクラの味が落ちやすくなるためです。また産毛を取ることで食感も良くなります。産毛は下記の方法で簡単に取ることができます。

  1. ガクとヘタの先端部分を取る
  2. オクラをまな板に横になるように並べ、塩を適量ふって手のひらでゴロゴロ転がす(板ずり)
  3. 水洗いししっかりと水けを取る

上記でも解説したように、ガクとヘタの先端部分は切りますが、オクラの頭の部分を包丁でカットするのは避けましょう。

新鮮なオクラの特徴

当たり前ですが、新鮮なオクラを購入することで、少しでも長く保存することができます。新鮮なオクラには下記のような特徴があります。

  • 青々としている

  • ヘタの切り口がみずみずしい

  • しっかりと太っているもの(ただし太すぎるものは苦みが強く味が落ちているためNG)

  • ガクにとげがある

  • びっしりと産毛で覆われているもの

  • すじが白いもの

  • 角がはっきりしたもの

食べられないオクラの特徴

下記のような特徴あるオクラは味が落ちていたり腐ったりしていて食べることができませんので注意しましょう。

  • 大きすぎる(苦みが強く味が落ちる)

  • 水分が抜けてシワシワになっている

  • 切る前からオクラの表面にヌメリがある

  • 異臭がする

  • 切り口や種も黒や茶色に変色している

オクラの一部が黒く変色することがあります。栽培中や収穫時の傷が酸化したり保存中の低温障害が原因です。病気ではありませんので、そのまま食べても問題ありません。気になる方は黒い部分を切り取ってから食べましょう。ただし、黒くなっている以外に、上記のようなポイントが見受けられる場合は食べずに廃棄する方がよいでしょう。

オクラの保存方法と期間【冷蔵】

上述の通り、オクラの常温保存はおすすめしません。すぐに食べる場合は冷蔵で保存しましょう。ただしオクラは傷みやすいため、冷蔵で保存した場合はできるだけ早く食べるようにしましょう。

生のまま丸ごと(3〜4日)

オクラが乾燥しないようにキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れてから冷蔵方法する

オクラを生のまま丸ごと冷蔵保存する場合は、オクラが乾燥しないように、数本まとめてキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。

下処理(上記参照)して産毛を取っておくと、料理する時にすぐ使えて便利です。

なお生のまま丸ごと冷蔵庫で保存する場合は、3〜4日程度しか日持ちしませんのですぐに使い切る必要があります。

瓶に水(1週間)

オクラのヘタの部分を水につけて冷蔵方法すると鮮度をキープしやすい

水に浸けて保存すると、オクラの乾燥を防ぎながら保存することができます。

ビンに少量の水(オクラの先が浸かるくらい)を入れ、下処理(上記参照)をしたオクラを下向き(ヘタの部分が下になるように)入れます。ビニールもしくはラップをかけ輪ゴムで止め、冷蔵室で保存します。

この方法で冷蔵保存した場合、1週間ほど日持ちします。保存中は2日に1回ほど水を入れ替えます。ですがなるべく早めに食べ切ることを推奨します。

オクラの保存方法と期間【冷凍】

実はオクラは冷凍保存するのが◎。保存期間が1ヶ月と長くなるだけでなく、冷蔵しても食感と味が生のオクラとそこまで変わらないので、美味しく食べることができます。

冷凍保存には直接冷凍する(ダイレクトフリージング)と、茹でてから冷凍する(ブランチング)の2つの方法があります。家庭用冷凍庫では急速凍結(瞬間冷凍)ができないため、直接冷凍すると、味や食感が悪くなり、変色もします。茹でることでそれらを防ぐことができます。ただし茹でることでオクラに含まれる水溶性成分が流出するというデメリットもあります。茹でる場合はさっと固めに茹でるのがポイントです。

生のまま丸ごと(1ヶ月)

オクラを生のまままるごと冷凍保存する

下処理(上記参照)をして産毛を取り除きます。その後水洗いをして、水けを拭いてから冷凍用チャック付きビニール袋に入れて冷凍します。オクラが重ならないように一列に並べて保存すると、使いたい分だけ取り出せるので便利です。

生のまま丸ごと冷凍したオクラは、自然解凍もしくは電子レンジを使って解凍します。1〜2分ほど室温で解凍すれば、包丁で簡単に切ることができます。オクラは半解凍状態だとヌメリが出にくいため、ベタつくことなく包丁で切ることができます。解凍しカットしたオクラは加熱料理に使用しましょう。

茹でて丸ごと(1ヶ月)

オクラをさっと茹でてから冷凍用保存袋に入れて冷凍する

下処理をしてかためにさっと茹でます。その後冷まして水けを拭き、冷凍用チャック付きビニール袋に入れて冷凍します。

茹でたオクラがしっかりと冷めることを確認してから冷凍しましょう。また、水けが残っていると味や栄養が落ちる原因となるため、キッチンペーパーでしっかりと拭き取ってから保存しましょう。

茹でて丸ごと冷凍したオクラは、自然解凍して和え物などとして食べると美味しく召し上がれます。

茹でてからカット(1ヶ月)

茹でたオクラをカットしてから冷凍保存することもできる

下処理をしたオクラをさっと茹でます。その後冷まし、水気を拭いてから小口切りをしてチャック付きビニール袋に入れて冷凍します。オクラを薄く広げるのがポイントです。使いたい分だけ取り出すことができるので便利です。

茹でてカットし冷凍したオクラは、凍ったまま汁物に加えたり、炒め物の具材として使うとよいです。また、そのまま納豆やそうめんなどのトッピングや和え物にするのもおすすめです。

オクラの保存方法と期間【乾燥】

オクラは乾燥させて保存するのもおすすめです。オクラは乾燥させることで、保存期間が伸びる(常温・冷蔵に比べて)、栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。乾燥後は密閉容器に入れて常温もしくは冷蔵で1ヶ月ほど保存できます。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

オクラを縦半分に切ってからザルに広げ天日干しする

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。

冷蔵や冷凍の保存時と同様に、下処理をし産毛を取ります。しっかり水けを拭いてから縦半分に切って天日干しをします。約2〜3日干すと乾燥します。乾燥したオクラは密閉容器に入れ常温または冷蔵で保存します。

天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンを使ってオクラの水分を飛ばすこともできる

オーブンを使うと、短時間で乾燥させることができます。天板の上にクッキングシートを敷き、天日干しと同様に下処理をし水けと取ったオクラを縦半分に切りオーブンに並べます。100〜110℃で20〜30分を目安にしましょう。

乾燥が足りない場合はさらに加熱します。

レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

電子レンジを使えば短時間でオクラの水分を飛ばし乾燥させることができる

電子レンジを使えばもっと簡単に乾燥させることができます。上2つ同様に、ヘタとガクをとってから、板ずりをします。その後水洗いをして、水けを拭いてから縦半分に切ってペーパーを敷いた耐熱皿に並べます。600Wで5〜8分を目安にしましょう。

電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、葉が焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。

乾燥オクラの戻し方

乾燥させたオクラを料理で使う際は、乾燥オクラを水洗いし、ぬるま湯で10分戻します。水けを取ってカレーやスープに加えると美味しくいただけます。

オクラの保存方法と期間【漬物】

野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。オクラも例外ではありません。浸けることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。大量消費にもおすすめです。オクラの漬物はどれも冷蔵で2週間ほど保存できます。

酢漬け(冷蔵で2週間)

オクラをさっと茹でて酢ダレに漬けて冷蔵保存すれば2週間ほど日持ちする

下処理をしたオクラをさっと茹で水けを取ります。オクラを密閉容器に入れ、酢150ml、塩小さじ1、テンサイトウ大さじ1で作った漬けだれをひたひたになるように注ぎます。蓋をしっかり閉めて冷蔵庫の冷蔵室で保存します。

オクラは酢と合わせることで血糖値を下げる効果が倍増します!オクラがネバネバするのは、主に水溶性繊維「ペクチン」によるものです。ペクチンには血糖値を下げる働きがあるとされます。

醤油漬け(冷蔵で2週間)

さっと茹でたオクラを醤油ダレにつけて冷蔵保存すれば2週間ほど日持ちする

下処理をしたオクラをさっと茹で水けを取ります。密閉容器にオクラを入れ、しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合で作った漬けだれを、オクラがひたひたになるくらいまで漬けます。蓋をしっかり閉めて冷蔵庫の冷蔵室で保存します。

保存用なのでそのまま食べると味が濃いですが、サラダのトッピングにて他の野菜と一緒に食べると◎。

オクラの作り置きレシピ

最後に、オクラの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

オクラのごま和え

オクラのごま和え

あえるだけの簡単レシピです。

オクラのごま和えのレシピはこちら

オクラの焼きびたし

オクラの焼きびたし

オクラの食感を楽しめるひと品です。

オクラの焼きびたしのレシピはこちら

オクラの酢照り焼き

オクラの焼きびたし

甘辛い味に酢を加えたさっぱりとした味わいのひと品です。

オクラの酢照り焼きのレシピはこちら