ズッキーニが嫌いな方って意外と多いですよね。本記事ではズッキーニが嫌いと感じる理由や、ズッキーニが嫌いな方におすすめの対処法などを詳しく解説します。
ズッキーニは野菜の中でも比較的淡白な味でクセがなく食べやすいですが、ズッキーニが嫌いという方は意外と多くいます。ズッキーニが嫌いと感じる理由には主に下記の4点があげられます。
ズッキーニには、元々「ククルビタシン」と呼ばれる苦味成分が含まれています。
ククルビタシンはウリ科の植物がもつ特有の苦味成分で、ステロイドの一種です。ズッキーニ以外にも同じくウリ科の植物であるきゅうりやかぼちゃ、メロン、スイカなどにも含まれ、主にヘタの部分に多く含まれています。
現在一般的に販売されているズッキーニの苦味成分の含有量はそこまで多くないため、ほとんど苦味はありませんが小さなお子様や苦味が苦手な方にとっては苦味を強く感じることもあるでしょう。
ズッキーニには独特の青臭さがあります。ズッキーニに限らず野菜にはそれぞれ特有の香気成分をもっており、様々な成分が混ざりあって独特の臭いを感じさせます。この青臭さが苦手という方は非常に多いです。
ズッキーニの香気の主な成分は、ウリ科の植物がもつアルデヒド類であると考えられます。アルデヒド類はカメムシがもつ香気成分と同じであるため、ズッキーニやきゅうりなどのウリ科の野菜に対して「カメムシの臭いがする」と嫌悪感を抱く方もいます。
臭いは味覚にも影響するため、青臭さが原因で美味しくないと感じる方も多いでしょう。
ズッキーニの見た目は同じくウリ科の植物であるきゅうりに似ています。しかし、食感はきゅうりのようにシャキシャキとしているわけではなく、柔らかい食感です。野菜で例えるとナスの食感に近いですが、ナスよりも固いです。
見た目から想像していた食感とは違う!というギャップや、固くもなく柔らかくもない食感が受け入れられないと苦手意識をもつ方も多いようです。
上述したようにズッキーニは青臭さはあるものの、にんじんなどの特有の風味や味を感じられる野菜と比較すると淡白な味わいです。そのため、味がしないから苦手という方も多いようです。
味がしない=栄養がないと思われることも多く、わざわざズッキーニを食べる必要がないと思う方もいるようですが、ズッキーニにはβ−カロテンやカリウムなどが含まれており、栄養がないということはありません。
ズッキーニと見た目がよく似ているきゅうりは家庭でも一般的に食べられることが多い野菜ですが、ズッキーニはきゅうりと比較するとそこまで一般的に家庭で使われることが多い野菜とはいえません。
そのため、どうやって調理をすれば良いのか、どんな料理に使うことができるのかわからないから使わないという方も多く、食べ慣れていないことが原因で嫌いと感じる方もいます。
ズッキーニはラタトゥイユなどの煮物料理や炒めもの、オーブン焼き、パスタの具材として、スープなど様々な料理に使うことができる野菜です。
ズッキーニが苦手な方でも食べやすくなる対処法を紹介します。
ズッキーニの苦味成分であるククルビタシンは水溶性の成分です。そのため、水につけておくことで苦味を軽減することができます。
ズッキーニの苦味が苦手な方はカットした後にしばらく水につけてから、調理をすると良いでしょう。
ただし、水溶性のククルビタシンが流出するということは、同じく水溶性であるビタミンCやカリウムなどの栄養素も流出してしまうということです。長時間つけてしまうと栄養価を下げてしまうので注意しましょう。
ズッキーニは塩もみをすることでもククルビタシンによる苦味を軽減することが可能です。
ズッキーニに限らず、野菜は塩もみをすると野菜に含まれている水分が出てきます。水分と一緒にククルビタシンを出すことができるので、塩もみをした後に軽く水洗いして調理をすれば苦味が軽減されて食べやすくなります。
<塩もみすると水分が出るのはなぜ?>
異なる物質同士の細胞の成分濃度が違うと、成分が薄い方から濃い方へと水が移動して、両方の濃さを揃えようとする力が働く。これを「浸透圧」という。野菜を塩でもむと、野菜の水分に塩が溶け濃い塩水ができ野菜の外側の塩分濃度が高くなるため、濃度を調整しようと浸透圧が働き、野菜の内側から水分が出てくる。
ズッキーニは皮ごと食べることができる野菜ではありますが、皮にも苦味成分や青臭さの原因となる成分が含まれています。そのため、少しでも苦味や青臭さを軽減したい場合は皮を剥くと良いでしょう。
ズッキーニの皮はピーラーを使えば簡単に剥くことができます。
ただし、皮にも栄養素が含まれているため、すべて剥くのではなく等間隔に剥くのが良いです。栄養価を下げたくない方は、やはりアク抜きをして皮ごと食べるのが望ましいです。
ズッキーニの食感が苦手な方は細かく刻んで使うと、食感が気になりにくくなるのでおすすめです。
細かく刻んだズッキーニはハンバーグなどの種に混ぜ込んだり、オムレツの具材として使うなど様々な用途で使うことができます。
また、薄切りにしても食感が気になりにくいです。薄切りにすることで青臭さも気になりにくくなりますし、皮ごと調理をしても口当たりが悪くならないメリットもあります。
薄切りにしたズッキーニはサラダにしたり、ナムルなどの和え物にするのに適しています。
食感が気になる場合は、ミキサーにかけてペースト状にするのも一つの手です。
ペースト状にしたズッキーニは、ジュノベーゼソースのようにパスタに絡めて食べても美味しいですし、ポタージュにして飲んでも美味しいです。
ズッキーニを冷凍保存しておけば、そのままミキサーにかけてスムージーを作ることもできます。バナナなど甘みがある果物と合わせれば青臭さや苦味が気になりにくいですし、他の果物や野菜と合わせることで栄養価も高まるのでおすすめです。
ズッキーニに限らず、青臭さが気になる野菜は油を使って調理をすると、油が野菜をコーティングしてくれるため臭いが気にならなくなります。そのため、ズッキーニの臭いが気になる場合は油で炒めるのがおすすめです。
また、ズッキーニは油で調理をするとβ-カロテンの吸収が高まるので栄養面的にも◎ズッキーニはオリーブオイルとの相性がとても良いです。オリーブオイルを使って炒めものをすれば、オリーブの風味でズッキーニの青臭さが軽減されますし、食べやすくなります。
ズッキーニの青臭さが苦手だったり、味がしないのが嫌という方は濃いめの味付けにすると食べやすくなりますよ。例えば、サラダにするときはマヨネーズをかけて食べるだけでもしっかりとした味がつくので、食べやすいです。
また、カレーやシチューなどの具材として使っても良いです。カレーやシチューであればしっかりとした味がつくので味がしなくて食べにくいという方も食べやすいでしょう。
炒めものにするのであればスパイスを使って味付けをするのもおすすめです。
ズッキーニの代用におすすめなのは、なすです。
なすはズッキーニと同様に油との相性がよく、炒めものはもちろんのことラタトューユを作るのにも適している野菜です。ズッキーニは青臭さがありますが、なすはそこまで青臭さが強い野菜ではないので、ズッキーニの風味が苦手な方にもおすすめです。
韓国カボチャは、緑色で細長い形をしたズッキーニによく似ているかぼちゃです。「かぼちゃ」といっても一般的に販売されているかぼちゃとは異なり、熟す前に収穫されています。
食感はズッキーニと近いですが、ズッキーニよりも柔らかく青臭さがないので食べやすいのが特徴です。韓国かぼちゃをズッキーニの代用に使っても食感を大きく損ねてしまうことはありませんし、見た目も損ねません。
色合いや味は全く異なりますが、マッシュルームは比較的ズッキーニに似た食感のきのこです。きゅうりのように水分量が多いわけではないので料理の味を薄めてしまうこともありませんし、ラタトューユなどの煮込み料理や炒めもの、スープにも最適です。
特にマッシュルームは煮込んでもしっかりとした旨味が出るので、ラタトューユを作るときの代用に使うと風味豊かに仕上げることができます
えりんぎも色合いや味は全く異なりますが、ズッキーニに似た食感をもつきのこです。クセがなく食べやすいので、ズッキーニの青臭さが苦手で別の野菜で代用したいという場合にもおすすめです。
えりんぎは一般的なスーパーでも基本的に販売されていることが多いきのこの一つですし、価格も安価であることが多いので手軽に購入できるのも嬉しい点です。
舞茸(まいたけ)も見た目は異なりますが、柔らかくズッキーニの食感と似ているので代用品におすすめです。ただし、一般的に使われることが多い茶色い舞茸は、他の食材に色移りしやすいというデメリットが…。色移りしても気にならない場合は茶色い舞茸でOKですが、見た目を損ねたくない場合は色が白い「白舞茸」を使うのがおすすめです。
同じくウリ科で見た目が良くにているきゅうりの栄養素は、含有量に違いはあるもののズッキーニとほぼ同じです。そのため、食感は異なりますが栄養面でズッキーニの代用品におすすめです。
見た目も良くにているので、きゅうりを代用品にすれば見た目を損ねてしまうこともありません。きゅうりはズッキーニとは異なり生食することが多い野菜ですが、加熱調理をしても美味しく食べることができますよ。
食感はピーマンよりも肉厚であるパプリカのほうがズッキーニと近いものの、色でいえばピーマンのほうが近いといえます。ピーマンもズッキーニと同じように炒めものや煮物に使うことが可能です。
ただし、ピーマンには独特の苦味があります。苦味が苦手な方は別の野菜で代用することをおすすめします。
ブロッコリーもズッキーニと同様に鮮やかな緑色をしている野菜で、ズッキーニの代用品になります。お弁当の彩りにもよく使われる食材ですよね。
ブロッコリーもズッキーニと同じようにオリーブオイルで炒めるなど洋風の味付けとよく合います。そのため、食感は異なるもののズッキーニの代用品にしても美味しく食べることができます。
ズッキーニが苦手な方でも食べやすいおすすめのレシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
ズッキーニのみずみずしさとフライのサクサク感の組み合わせが美味。特製ソースを添えて。
ズッキーニを油に入れたらしばらく触らないのがポイントです。
ズッキーニのフライのレシピはこちら
夏野菜ズッキーニで作るオープンオムレツです。ズッキーニをたっぷり使った食べ応えのある一品です。
お好みでケチャップなどにつけてお召し上がりください。
ズッキーニのオーブンオムレツのレシピはこちら
ズッキーニは生でも食べられるので、生のままハンバーグのタネに混ぜ込んでいます。細かく刻むことでズッキーニが苦手な方でも食べやすくなります。
たねはしっかり粘りが出るまでこねましょう。焼き色がしっかりつくまで上下を返さないようにするのもポイントです。
ズッキーニ入りハンバーグのレシピはこちら
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