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サニーレタスの旬はいつ?栄養価が高くて安く買える時季とは?

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サニーレタスの旬はいつ?栄養価が高くて安く買える時季とは?

サニーレタスは通年販売されている野菜であるため、あまり旬を感じにくい野菜ですよね。本記事ではサニーレタスの旬について詳しく解説します。

サニーレタスの旬について

旬は春〜初夏

一般的に言われる旬とは、野菜や果実が全国的に露地栽培でよく収穫され、味が美味しい時期を指します。露地栽培とは、ハウスなどの施設を使わず屋外の畑で栽培する方法のことです。

サニーレタスは季節によって栽培される地域が異なるため通年市場に出回っており、旬を感じにくい野菜ですが、特に収穫量が多くなる5月〜7月にかけてが旬と言われています。

旬のサニーレタスの特徴

露地栽培されるサニーレタスは、しっかりと日光を浴びているため葉先が綺麗な赤紫に発色しています。

サニーレタスの葉先が紫色をしているのは、ポリフェノールの一種でり紫色の色素であるアントシアニンが多く含まれているためです。サニーレタスははじめから紫色をしているわけではなく、生長する過程で葉に含まれている葉緑素が日光を浴びて光合成をすることによりアントシアニンが蓄積され、だんだんと紫色になっていきます。アントシアニンには抗酸化作用があります。

旬を迎えた野菜は旬でない時期のものに比べ全体的に栄養素の含有量が多くなると言われており、野菜によっては旬の時期ではないものと比較して約2倍の差がでることもあります。

また、サニーレタスなどのレタス類は気候の影響を受けやすいため値段が高騰しやすいですが、旬の時期は比較的値段も安くなります。

サニーレタスの生産地と生産量

令和3年度のサニーレタスの取り扱い量は約9,627トンで、最も生産量が多いのは長野県です。全国で販売されているサニーレタスの46%が長野県産になります。その他茨城県、福岡県の生産量が多くなっています。

産地別の生産量は下記の通りです。

  • 長野県(4,457トン)

  • 茨城県(2,129トン)

  • 福岡県(約1,110トン)

出典:市場統計情報(東京都中央卸売市場)

新鮮なサニーレタスの選び方

ふわっとしていて軽い

同じく葉物野菜のキャベツは重みがあるものを選ぶと良いとされていますが、サニーレタスは軽いものの方が、鮮度の高い良質なサニーレタスだと言われています。

もともとサニーレタスは一般的に「レタス」の名で販売されている、結球レタスとは異なり丸く結球しない非結球レタスです。ふわっとしていて軽いサニーレタスは葉も柔らかく美味しく食べることができます。

葉先から茎の色彩のコントラストがはっきりしている

サニーレタスは葉先が赤紫色をしているのが特徴で、基本的に葉先以外の部分は緑色、茎近くは白色です。この葉先から茎近くの3色のコントラストが、はっきりしているものを選びましょう。

葉にハリとツヤがある

一般的にスーパーなどで「レタス」として販売されている玉レタスと比較すると、サニーレタスの葉は柔らかいのですが、新鮮なサニーレタスは繊維にしっかりと水分が含まれているため、葉にハリがありツヤがあります。

葉がしんなりしていたり、ツヤがないものは収穫してから時間が経って水分が抜けてしまっていることが考えられます。水分が抜けているだけであれば、腐敗しているわけではないので食べても問題ありませんが、鮮度を保てている状態とは言えず、食感や味が落ちていたりすぐに傷んでしまうので選ばないようにしましょう。

葉先の縮れ具合が細かい

サニーレタスは葉先が縮れているのも特徴の一つで、葉先の縮れ具合が細かいものの方が葉が柔らかく質が良いと言われています。

切り口がみずみずしく変色していない

切り口はみずみずしく変色していないものが鮮度の高いサインです。

切り口が変色しているものは、サニーレタスに含まれているポリフェノールが酸化しています。アントシアニンには酸性になると赤→茶→黒と変色していく性質があり、空気中の酸素に触れることで変色してしまうことがあります。酸化していても腐敗しているわけではないので食べることができますが、収穫してから時間が経ち、鮮度が落ちている状態です。そのため、切り口がみずみずしく変色していないものを選ぶようにしましょう。

サニーレタスの仲間

サニーレタスはレタスの一種です。レタスはキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草で、大別して「結球レタス」、「非結球レタス」、「立ちレタス」、「茎レタス」の4種類があり、日本では、古くからこれらを総称して「レタス」または「チシャ」と呼んでいます。

サニーレタスは結球しない「非結球レタス」に分類されます。非結球レタスは「葉レタス」や「リーフレタス」ともいわれます。ちなみに「レタス」の名で販売されているのは「結球レタス」です。

サニーレタスと同じく非結球レタスの仲間には下記の種類があります。

グリーンリーフ(グリーンカール)

グリーンリーフ

グリーンリーフ、もしくはグリーンカールと呼ばれています。名前からも分かるように、鮮やかな緑色をしていて、葉先がヒラヒラとカールしているのが特徴です。サニーレタスと形は似ていますが、葉先は紫色になりません。

グリーンリーフも年間を通して流通されていますが、多く出回るのは7月頃です。全体の約46%は長野県産で、茨城県産、福岡県産の順で多くなります。

ボリューミーに見えることからサラダなどによく使われます。

フリルレタス

フリルレタス

フリルレタスは葉先が細かく切れ込みが入っていて、フリルのように見えることからフリルレタスと呼ばれています。

フリルレタスも年間を通して出回りますが、初夏と初秋が一般的な収穫時期です。長野県で主に生産されています。

フリルレタスは玉レタスのようにシャキシャキとした食感があり、クセや苦味が少ないのが特徴で、サラダやサンドイッチに使われます。

ブーケレタス

ブーケレタス

ブーケレタスは、日本の企業「葉っぱや」が開発したオリジナルのブランドレタスです。結球しない葉レタスの改良品で、ふんわりとしたかわいいレタスで、その見た目からブーケレタスと名付けられました。葉は細長く柔らかいのが特徴で、葉先には丸い切れ込みがあります。

水耕栽培であるため、年間を通して生産・出荷されています。

苦味やクセが少ない、まろやかで食べやすい品種です。

サンチュ

サンチュ

サンチュは結球しない葉レタスの一つで、葉が大きく明るい緑色をしているのが特徴です。

サンチュも通年市場に出回っていますが、収穫量が多くなるのは5月頃です。国産は約68%が千葉県産です。続いて、愛知県産、福井県産です。

サンチュは焼き肉を包んで食べることで有名ですよね。やや苦味がありますが、焼肉に限らず様々な肉料理に合います。ちなみにサンチュは韓国名であり、和名は「包菜(つつみな)」や「かきチシャ」などと呼ばれています。

サニーレタスの栄養素・成分

サニーレタスの五大栄養素

三大栄養素とは、炭水化物・脂質・たんぱく質を指します。
それにビタミン類とミネラル類を加えて、五大栄養素と言います。

サニーレタス100gに含まれている栄養は下記の通りです。

  • たんぱく質…1.2g

  • 脂質…0.2g

  • 炭水化物…3.2g

  • ナトリウム…4g

  • カリウム…410mg

  • カルシウム…66mg

  • マグネシウム…15mg

  • リン…31mg

  • 鉄…1.8g

  • 亜鉛…0.4mg

  • 銅…0.05mg

  • マンガン…0.43mg

  • β-カロテン…2000μg

  • ビタミンE…3mg

  • ビタミンK…160μg

  • ビタミンB1…0.10g

  • ビタミンB2…0.10mg

  • ナイアシン…0.6mg

  • ビタミンB6…0.08mg

  • 葉酸…120μg

  • パントテン酸…0.14mg

  • ビタミンC…17mg

  • 食物繊維…2.0g

サニーレタスの糖質(炭水化物から食物繊維を引いた値)は1.2gです。

ビタミンC・Eなど抗酸化作用があるビタミン類が豊富です。

緑黄色野菜に分類される

サニーレタスは、β-カロテンを豊富に含む野菜で、緑黄色野菜に分類されます。ちなみにレタスは淡黄色野菜に分類されます。サニーレタスはレタスと比較してβ-カロテンをはじめとするビタミン類やミネラル類を多く含む栄養豊富な野菜です。

緑黄色野菜とは、原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜を指します。600μg未満の野菜は淡色野菜です。600μg未満でも、食べる量や回数が多いと緑黄色野菜に分類されます。

アントシアニン

サニーレタスは普通のレタスと比べてビタミン類が豊富ですが、最大の違いはアントシアニンの含有量です。レタスにもアントシアニンは含まれていますが、含有量はサニーレタスほどではありません。

アントシアニンには抗酸化作用があり、生活習慣病やしわやたるみなどの肌の老化の原因になる体内の活性酸素の増加を抑える効果があると言われています。

サニーレタスの正しい保存方法

常温保存はNG

葉物野菜であるサニーレタスは傷みやすいので常温での保存は避けるべきです。すぐに食べる場合でも冷蔵庫で保存するようにしましょう。

冷蔵保存

芯にキッチンペーパーを巻いて(1週間)

サニーレタスの根元に水で湿らせたキッチンペーパーを巻きポリ袋に入れて野菜室で立てて保存する

サニーレタスの根元を水で湿らせたキッチンペーパーで包みます。その後、サニーレタスをポリ袋に入れ口を軽く閉じ、野菜室で立てて保存します。

サニーレタスだけに限らず野菜全般に言えることですが、野菜が育った環境で保存することが、鮮度を保つポイントになります。横にして保存すると、余計なストレスがかかって鮮度が落ちてしまうことがあります。

湿らせたキッチンペーパーは毎日取り替えるようにしましょう。また、サニーレタスの芯をくり抜き、くり抜いた空洞の部分に湿らせたキッチンペーパーを詰めてポリ袋に入れ保存する方法もあります。

爪楊枝を刺して保存も◎(2週間)

サニーレタスの芯に爪楊枝を3〜4本ほど刺せば鮮度を保ちながら冷蔵保存することが可能

サニーレタスの芯の部分に爪楊枝を刺して保存すれば、鮮度を保ちながら保存することができます。

サニーレタスの芯の部分に3〜4本ほど爪楊枝を刺します。中まで深く刺すのがポイントです。爪楊枝を刺したら新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて口を軽く閉じ、野菜室で立てて保存します。

冷凍保存は可だが食感が変わる

サニーレタスは冷凍保存にあまり向きません。水分が抜けて生のサニーレタスのようなシャキシャキ感が失われてしまうためです。冷凍したサニーレタスの保存期間の目安は1ヶ月です。

生のまま(1ヶ月)

サニーレタスを食べやすい大きさにちぎって冷凍用保存袋に入れ冷凍する

サニーレタスを洗いキッチンペーパーで水けを拭き取ります。食べやすい大きさに手でちぎり、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。

冷凍室の急速冷凍機能を使うのがおすすめです。機能がない場合は、金属トレイにサニーレタスを入れた保存袋を乗せて冷凍すると◎。

冷凍するとシャキシャキ感がなくなってしまうので、サラダではなくスープやチャーハンなどに使用するのがおすすめです。

サニーレタスの保存方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

旬のサニーレタスにおすすめのレシピ

最後に、旬のサニーレタスを使ったおすすめのレシピをご紹介します。サニーレタスは水分が出やすいので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

チョレギサラダ

チョレギサラダ

ごま油の香りが食欲をそそる一品です。

ごまには強い抗酸化作用があるビタミンEが含まれています。

チョレギサラダのレシピはこちら

Filyでは、豆腐のチョレギサラダのレシピもこちらでご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

サニーレタスのオイスター炒め

サニーレタスのオイスター炒め

サニーレタスをたっぷり使った炒め物です。

このレシピではしいたけを使用しています。しいたけにはビタミンDが多く含まれているのが特徴です。ビタミンDは野菜にはあまり含まれていない栄養素で、カルシウムの吸収を促進する効果が期待できます。

サニーレタスのオイスター炒めのレシピはこちら

サニーレタスとチキンのキムチ炒め

サニーレタスとチキンのキムチ炒め

サニーレタスをキムチを使って炒め物に仕上げました。

サニーレタスや白菜に含まれるビタミンCは、鶏肉に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠な栄養素です。コラーゲンには美肌効果が期待できます。

サニーレタスとチキンのキムチ炒めのレシピはこちら

サニーレタスと豚肉のごまみそ炒め

サニーレタスと豚肉のごまみそ炒め

サニーレタスをたっぷり使い、豚肉と甘めのごまみそ味が美味しいひと品です。

豚肉はビタミンB1も豊富なので、疲労回復の効果も期待できます。

サニーレタスと豚肉のごまみそ炒めのレシピはこちら

サニーレタスと卵の炒めもの

サニーレタスと卵の炒めもの

マヨネーズをアクセントにしたふんわり卵とサニーレタスの炒め物です。

レタスには、卵に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要な栄養素であるビタミンCが含まれています。コラーゲンには美肌効果が期待できます。

サニーレタスと卵の炒めもののレシピはこちら

サニーレタスとチキンのスープ

サニーレタスと卵の炒めもの

さっと作れるサニーレタスの簡単スープです。

サニーレタスとチキンのスープのレシピはこちら