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ぶよぶよに柔らかいトマトは食べられる?鮮度を復活させる方法とレシピを紹介

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ぶよぶよに柔らかいトマトは食べられる?鮮度を復活させる方法とレシピを紹介

保存していたトマトがぶよぶよになってしまったという経験がある方は多いのではないでしょうか。腐ってしまったのではないかと驚いてしまいますよね。本記事ではトマトがぶよぶよになる原因やぶよぶよになったトマトは食べられるのかどうか詳しく解説します。

トマトがぶよぶよになる原因

過熟

トマトは未成熟の状態だと固いのですが、成熟するにつれて柔らかくなっていきます。

トマトは完全に熟す前に収穫されて、スーパーなどで店頭に並んでいることが多いです。これは完熟した状態で収穫して店頭に並べてしまうと、すぐに食べごろを過ぎて腐敗してしまうためです。そのため、トマトには完熟していない状態のものも多く、購入して保存しているときに熟して柔らかくなります。

さらに完熟をすぎて過熟するとぶよぶよになるということはよくあります。

腐敗

腐敗が原因でぶよぶよになるということもあります。上述したようにトマトは成熟していくにつれて柔らかくなるのですが、完熟から過熟を超えると腐敗してしまいます。

完熟を迎えていないから大丈夫と思っても、衝撃を与えて傷をつけてしまうとそこから腐敗していってしまうこともあります。また、切った状態で保存している場合も切り口などから腐敗していくことがあります。

ぶよぶよのトマトは食べられる?

完熟〜過熟のトマトは腐敗しているわけではないので、問題なく食べることができます。

特に過熟でぶよぶよしているトマトは、腐っているのでは?と思ってしまうことも多いと思いますが、腐敗しているわけではないですし、完熟してからの方が甘味や旨味が増し、栄養価も高くなります。過熟をすぎると腐敗していきますのでぶよぶよしてしまったトマトは早めに食べきりましょう。

腐敗が原因で全体的にぶよぶよとしてしまっている場合は、残念ですが破棄しましょう。例えば明らかに異臭がする場合や溶け出している部分があるといった場合は腐敗が原因でぶよぶよになっています。

ぶよぶよになったトマトの食感を復活させる方法

ぶよぶよになったトマトはそのまま調理をして食べることができますが、新鮮なパリっとした食感を楽しみたいときは、水に浸けたりお湯に浸けることでトマトの食感をある程度復活させることができます。

水を使う場合はボウルにトマトを入れて水を入れ、ラップをかけたら、1時間に一回程度の頻度で3〜5回ほど水を取り替えます。サラダなど生で食べたいというときに適しています。

トマトを湯剥きして使いたいときは、お湯を使うのがおすすめです。お湯を使う場合は、沸騰させたお湯にお尻の部分に十字の切り込れたトマトをお玉に乗せ、鍋にそっと入れます。皮が剥がれてきたらお湯から出して冷水につけます。

どちらの方法でもトマトの食感を戻すことができますので、調理法に合わせて適したほうを選んでください。ただし、上述したように腐敗したトマトは食べることができません。食感を復活させる前に腐敗していないかきちんと確認しましょう。

ぶよぶよトマトのおすすめの調理法

トマトソースにする

過熟してぶよぶよになってしまったトマトは、カットをしても潰れてしまったり汁がたくさん出てきてしまうためサラダなど生の状態で食べるのは難しいです。

ぶよぶよになってしまったトマトは、トマトソースを作るのに適しています。トマトソースを作る際は一度トマトを潰してペースト状にしますが、ぶよぶよのトマトであれば柔らかいので潰しやすく滑らかな口当たりに仕上がります。

トマトソースの状態にして冷凍保存しておくことも可能です。トマトソースは様々な料理に使うことができるのでトマトソースにして冷凍しておくと非常に便利です。

ジュースにする

ぶよぶよになったトマトはトマトジュースにするのにも適しています。ぶよぶよになったトマトを使うことで、しっかりとした甘味と旨味のある飲みやすいトマトジュースになります。

ぶよぶよになったトマトをトマトジュースにするときは、ぶよぶよになったトマトとレモン汁などを入れてミキサーに入れて撹拌するだけです。まだ固いトマトを使うときは、一度煮詰めて柔らかくしておく必要がありますが、ぶよぶよになったトマトであれば柔らかいのでそのままミキサーに入れて作ることができます。

カレーに入れる

ぶよぶよになったトマトはカレーの具材にもピッタリです。ぶよぶよになったトマトは水分量が多いため、完熟〜過熟のトマトを使って無水カレーにするという方もいます。トマトの水分だけで煮込むことによって、水を入れて作るカレーよりもトマトの旨味や酸味をしっかりと活かすことができます。

トマトが苦手な方や小さなお子様でも比較的食べやすいです。

ミネストローネにする

もともと柔らかいぶよぶよのトマトは、ミネストローネなどのスープにしても美味しく食べることができます。

ミネストローネを作るときは、トマト以外のにんじんやウインナーなどの具材をオリーブオイルなどで炒めた後にぶよぶよのトマトと水、コンソメなどの調味料を加えて煮込みます。ミネストローネを作るときは、トマト缶を使うことも多いと思いますが、ぶよぶよのトマトを使うほうがより濃厚で旨味のある味わいに仕上がるのでおすすめです。

柔らかいトマトにおすすめのレシピ

前述しましたが、完熟したトマトは加熱調理がおすすめです。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

トマトソテー

トマトソテー

トマトを切って焼き色をつけるだけの簡単トマトソテーです。味付けは塩こしょうだけでシンプルに仕上げました。あと一品欲しいときにさっと作れるおすすめレシピです。

パセリには、β-カロテンやビタミンC、ビタミンK、カリウム、鉄などが含まれています。

仕上げにオリーブオイルをかけても美味しくいただけます。

トマトソテーのレシピはこちら

トマトの酢豚

トマトの酢豚

たっぷりのトマトでさっぱり味に仕上げました。豚肉は揚げずに、フライパンで焦げ目が付くまで焼きました。ごはんとよく合います。

てんさい糖を使うことで、まろやかな甘さに仕上がり、コクも増します。

トマトの酢豚のレシピはこちら

トマトソース

様々な料理に使える万能トマトソースのレシピです。オリーブオイルとガーリックの風味が豊かなソースです。玉ねぎと同じくにんにくにも硫化アリルが含まれ、ビタミンB1の吸収率を高めます。

トマトソースのレシピはこちら

こちらのトマトソースを使ったレシピには下記があります。

食べられないトマトの特徴

ぶよぶよになっている以外で食べられないトマトの特徴を説明していきます。

カビが生えている

白カビの生えたトマト

腐敗が進むと、ヘタ周辺や実の表面にカビが生えます。白カビや黒カビが生えることが多いです。

ヘタの周りは細菌が多く発生するため、白カビはヘタの周辺に発生することが多いです。白カビが生えているトマトを食べる際は、ヘタを取りいつもより入念に水洗いをしてください。そしてサラダなどの生食ではなく加熱料理として使う方がベターです。また、心配な方や免疫力が低い子ども、高齢者の方は食べるのを控える方がよいでしょう。

黒カビは白カビよりも毒性が強いといわれています。そのため、黒カビが広範囲に生えてしまっている場合は食べずに処分するようにしましょう。

トマト全体が黒く変色している

全体が黒く変色したトマト

熟して食べ頃のトマトは赤みが強いですが、腐敗が進むと全体的に黒っぽく変色します。特に、ヘタ周辺や表面の傷周辺から腐敗が進みやすいです。

ただし、中には黒い品種も存在します。「インディゴ・ローズ」というトマトの品種は、皮(外側)が黒く、中身は赤紫色をしています。

トマトが黒く変色する原因や対処法については下記の記事で詳しく解説しています。

トマトの中が黒い!腐ってる?食べられる?原因と対処法を解説

皮がシワシワになっている

皮がシワシワになったトマト

トマトの皮がシワシワになっていることがあります。シワシワになっているからといって必ずしも腐っているというわけではありませんが、トマト内の水分がかなり蒸発してしまっています。

大玉トマトの場合、皮だけが乾燥していて中身はそのままであることが多いです。切って中身が問題なさそうであれば食べてもOKですが、あまりにも水分がなくなっている場合は栄養や味が劣りますので、食べずに処分する方がよいでしょう。

ちなみに、皮がシワシワになったトマトも80℃ほどのお湯に10秒浸けたり、水に30分ほど浸けることでハリのあるトマトに戻ります。

形が崩れるほど柔らかくなっている

柔らかくなったトマト

腐っているトマトは、トマト全体がブヨブヨとし、形が崩れてしまうほど柔らかくなります。トマトの腐敗が進んでいる証拠ですので、原型を留めないトマトを食べるのは避けましょう。

新鮮なトマトは、皮がピンとしていてハリがあります。そのため、多少の柔らかさはあっても、少し触った程度で型くずれすることはありません。

トマトの一部が溶けている

一部が溶けているトマト

腐敗が進むとトマト全体が柔らかくなるだけでなく、トマトの一部に穴が開いて中身が溶け出してる状態になります。

表面の傷や割れ目から穴が開くことが多いです。

トマトが全体に柔らかくなっていて形が崩れているような場合は腐ってる可能性が大ですので、食べずに廃棄しましょう。食害にあったトマトも、他の菌が入り込む可能性が高いので食べない方が安全といえます。

トマトから汁が出ている

汁が出ているトマト

トマトが腐ると、トマトから異臭を放つ汁が出ます。この場合は、トマトが全体的に腐敗していることがほとんどなので廃棄処分しましょう。

新鮮なトマトでも、穴や傷、割れ目から汁が出ることもありますが、新鮮なトマトから出る汁は臭くありません。

汁が出ているからとすぐに捨てるのではなく、トマトの表皮の状態(ツヤ、ハリがあれば○)などを確認してから判断しましょう。

ヌメリがある

トマトを触るとトマトの表皮がヌルヌルとしていることがあります。きゅうりやトマトなどの水分が多い野菜は、腐り始めると表面にヌメリが出てくるのが特徴としてあります。

腐っている場合は、ぬるぬるするだけでなく変色していたり悪臭がすることが多いです。その場合は食べないようにしましょう。

稀に農薬などでぬめり感が出ていることがあるので、その場合は水洗いするとヌメリが取れます。

虫食いで穴があいている

虫食いがあるトマト

虫に食べられることがあります。その場合、トマトに穴が開いています。

トマトをよく食べる虫は、オオタバコガやタバコガ、ハスモンヨトウなどの幼虫です。丸く穴が開いている場合はオオタバコガ、クレーター状に跡がついている場合はハスモンヨトウによる食害です。

食害にあったトマトには糞や他の菌などが付着していることがほとんどなので、食べないほうがベターです。

酸っぱい臭いがする

トマトは元々酸味のある野菜です。ですがトマトが腐ると、普通のトマトでは感じないような酸っぱい臭いがします。腐敗具合によっては、生ゴミやカビのような悪臭がすることもあります。

見た目は問題なくても、明らかにいつもと違う臭いがする場合は腐っている可能性が高いので、食べずに廃棄することをおすすめします。

臭いトマトは食べられる?腐ってる?臭くならない保存法は?