厚揚げ(生揚げ)は冷蔵以外に冷凍でも保存することができる食材です。食感は変わってしまいますが、味が染み込みやすくなるので煮物などを作る際にピッタリです。油で揚げられているためあまり日持ちはしません。パッケージに表示されている消費期限内に食べきるようにしましょう。この記事では、厚揚げの保存方法と保存期間を詳しく解説しています。
厚揚げ(生揚げ)は、豆腐を油で揚げたものです。表面の油を落とすことで、油臭さや油っぽさを取り除くことができるだけでなく、味が染み込みやすくなるなどのメリットがあります。
また、厚揚げの種類によっては、揚げる際の油に酸化防止剤を使っている場合があるので、酸化防止剤を取り除くためにも油抜きは必要です。
特に厚揚げを冷凍する際は、冷凍する前に油抜きを行っておくことで、鮮度を保って長期保存ができ、かつ調理時すぐに使用することができます。油抜きの方法は後ほど詳しく解説します。
厚揚げは冷凍することも可能ですが、冷凍する場合は食感が変わってしまいます。例えると、高野豆腐のようなボソボソとした食感になります。これは、冷凍時に厚揚げ内の水分が凍って氷になり、解凍することで氷が溶け、その部分が空洞になるためです。
食感は変わってしまいますが、空洞ができることによって味が染み込みやすくなるという点は、冷凍厚揚げのメリットといえます。煮物などを作る際におすすめです。
厚揚げの常温保存は避けましょう。厚揚げは傷みやすい食材です。購入後はすぐに冷蔵室または冷凍室で保存するようにしましょう。
ちなみに、他の食材は乾燥保存や浸け保存が可能ですが、厚揚げはいずれもできません。保存する場合は冷蔵もしくは冷凍のどちらかの方法で行うようにしましょう。
購入後すぐに使用する場合は冷蔵庫で保存します。厚揚げの消費期限はメーカーによって異なりますが、大体製造日から3〜5日程度に設定されていることが多いです。未開封なら購入時の袋のまま、開封後は乾燥しないようにラップで包んで保存するようにしましょう。
<消費期限と賞味期限の違い>
・消費期限・・・定められた方法で保存した場合において、腐敗などの品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれがないと認められる期限を示す年月日。開封前の状態で保存すれば、食品衛生上の問題が生じないと認められるもの。そのため、消費期限を過ぎた食品は食べるべきではない。急速に品質が劣化しやすい食品に表示される。
・賞味期限・・・定められた方法で保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日。賞味期限を超えた場合でも品質が保持されることもある。そのため、賞味期限を過ぎた食品は必ずしもすぐ食べられなくなるわけではなく、消費者自身で判断する必要がある。比較的品質が劣化しにくい食品に表示される。
未開封の時はパック(袋)のまま冷蔵室で保存します。定められた消費期限内に食べきるようにしましょう。消費期限内に食べきれない場合は、この後ご紹介する冷凍方法にて保存するようにしてください。
開封後、そのままの状態で保存してしまうと傷みやすくなります。乾燥を防ぐためにも、キッチンペーパーとラップでしっかりと包み、冷蔵用保存袋に入れて密閉してから保存するようにします。
油抜きは使う直前でOKです。
開封後の厚揚げは傷みが早いので、消費期限にかかわらず1〜3日を目安に食べきるようにしましょう。
厚揚げは中まで火が通るほど揚げられていないのであまり日持ちしません。厚揚げを消費期限内に食べきれない場合、長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。冷蔵保存では消費期限内(3〜5日)程度しか保存できませんが、冷凍すれば約3〜4週間ほど保存することが可能です。
冷凍厚揚げのポイントは、冷凍する前に油抜きをすることです。鮮度を保ちながら保存ができ、調理時はすぐに使うことができます。油抜きの方法も詳しくご紹介していきます。
解凍後の用途が決まっていない場合は丸ごと1個冷凍するのがおすすめです。上述した通り、冷凍する前に油抜きを行います。
ボウルの上にザルをのせ、ザルに厚揚げを入れます。熱湯を厚揚げの上からまんべんなくかけます。ザルをあげて湯を切り、キッチンペーパーを使ってしっかりと水けを取ります。厚揚げを取り出した後の熱湯を見ると、油が浮いているのがわかるかと思います。
油抜きした厚揚げの温度が下がったらラップで包み、冷凍用保存袋に入れて密閉し冷凍室へ。
油抜きでは熱湯を使用するため、やけどには十分注意して行ってください。油抜き直後の厚揚げも大変熱くなっていますので要注意です。
冷凍する前に切ってから冷凍しておけば、調理時にすぐに使えて大変便利です。
上記でご紹介した油抜きの方法で油抜きをし、手で触れる程度に冷めたら使いやすい大きさに切ります。キッチンペーパーで水けをしっかりと取り、冷凍用保存袋に並べて入れ密閉し冷凍室へ。ラップに包めば、厚揚げ同士がくっつかず冷凍することができます。
厚揚げは煮てから冷凍するのもおすすめです。解凍すればすぐに一品料理にもなります。
煮た厚揚げの粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れて密閉し冷凍室へ。自然解凍後に再度加熱すれば、本来の厚揚げに近い食感を楽しむことが可能になります。
厚揚げの味付けはこちらのレシピをご覧ください。
冷凍した厚揚げは、使う前日に冷蔵室に移して自然解凍するのが一番おすすめです。自然解凍だと、最も生の厚揚げに近い食感を残すことが可能になります。解凍すると水けが出るので、キッチンペーパーで水けを取ってから調理してください。
カットして冷凍した厚揚げは、凍ったまま煮物や汁物に加えてもOKです。すぐに使いたい場合は電子レンジで解凍も可能です。
最後に厚揚げの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
厚揚げの甘辛煮の作り方をご紹介します。しょうゆにみりんてんさい糖をきかせて甘辛煮に仕上げました。夜ご飯のおかずにぴったりな一品です。
厚揚げの甘辛煮のレシピはこちら
豚ひき肉で作る厚揚げのそぼろ煮をご紹介します。しょうがの風味がきいています。
厚揚げのそぼろ煮のレシピはこちら
厚揚げと切り干し大根の煮物をご紹介します。厚揚げはボリューミーで調理も簡単なので、副菜にピッタリです。
厚揚げ切り干し大根の煮物のレシピはこちら
厚揚げで食べごたえのあるおかずに。ナンプラーの風味が食欲をそそる一品です。
厚揚げのトマトバジルのレシピはこちら
炒めたカレー粉の香りが美味しい一皿。厚揚げでボリュームアップ。
厚揚げとかぼちゃのカレー炒めのレシピはこちら
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