かぶは水分が多いため冷凍できないと思っている方も多いと思いますが、実は冷凍保存することが可能な野菜です。丸ごと冷凍もカットして冷凍も◎。葉にはかなり豊富な栄養素が含まれているので、根から切り落として別々に冷凍します。この記事では、かぶの冷凍保存のメリットやポイント、冷凍方法を詳しくご紹介しています。かぶのおすすめレシピもぜひ参考にしてみてください。
かぶは水分を94%含むため、傷みやすい野菜です。そのため、一般的に品質が保たれるのは10日以内と言われています。
すぐに食べる場合は常温や冷蔵保存で問題ないですが、長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。かぶを冷凍することで、約1ヶ月間日持ちします。
あらかじめ下ごしらえをしてから冷凍することで、料理をする際にすぐに使うことができるので便利です。
上記でもご紹介したように、冷凍したかぶは味が染み込みやすくなりますので、煮込んだりする時間が短くて済みます。時間がない時でも簡単にかぶ料理を作ることができます。
かぶは冷凍することで柔らかい食感になり味が染み込みやすくなります。そのため、煮物や浅漬け、味噌汁の具材として冷凍かぶを使うと、美味しく召し上がることができます。
かぶは買ってきたらすぐに葉を切るのがポイント。放置しておくと、葉が実(茎または根)の水分や栄養をどんどん吸収し、味や食感が落ちてしまうためです。
切り落とした葉は捨てないこと!実は、葉にはかなり豊富な栄養価が含まれています。白い根の部分と比べて、β−カロテンはなんと驚きの2,800倍、ビタミンAは230倍、ビタミンCは3倍、カルシウムは6倍とかなり栄養価が高いです。また葉には、貧血に効果的な鉄分や葉酸、二日酔いに効果的なナイアシンも含まれています。
小さいかぶの皮は柔らかく煮物などにしたときに煮崩れしてしまうので、剥かずに調理することが多いです。逆に大きいかぶは皮が硬く、皮の近くにある筋が食感を悪くするので切ることが多いです。保存する際も大きさで判断するとよいでしょう。
小さいかぶであっても、皮は変色しやすいので、長期保存するときは切ることが多いです。農薬などが残っている心配もあるので剥いてしまうのが安心という考え方もあります。
ひげ根も切り落とします。
かぶの皮のむき方・実の切り方はこちらの記事を参考にしてください。
当たり前ですが、新鮮なかぶを購入した方が、保存するときに日持ちします。新鮮なかぶの見分け方は下記です。
茎は真っ直ぐで色ムラがない
実(根)は白くツヤがあり傷がない
実の形が丸くて変形がない
実は卵よりやや大きいくらい
持ったときにしっかり重さがある
ひげ根が長い(切って売られているものも多い)
ちなみに、かぶの白い部分は実は根が肥大化したものです。
かぶは94%が水分であり傷むのが早い野菜なので正しく保存しても腐ってしまうことがあります。下記の特徴があるかぶは腐っている可能性が高いので、食べずに捨てるようにしましょう。
表面が黒や茶に変色している
触ると汁が出てきて、ぬめりがある
酸っぱい臭いがする
カビが生えている
一番お手軽な方法は丸ごと生のまま冷凍する方法です。切り口がないため、水分が抜けにくく、みずみずしさをキープすることが可能です。使い方がまだ決まっていない場合におすすめです。
葉を切り落としたかぶをよく洗い、キッチンペーパーで水けを取ったらラップで包み、ジッパー付きポリ袋に入れて空気を抜いて、ジッパーを閉じます。
冷凍したかぶはシャキシャキ感がなくなり、柔らかくなるのが特徴です。丸ごと冷凍したかぶは流水解凍するか、電子レンジで解凍します。
流水解凍する場合は、ラップを外して10秒ほど流水にあてます。これだけで包丁が入りやすくなり、簡単に切ることができます。全解凍してしまうと水分が抜けすぎてしまうので、半解凍状態でOKです。
凍ったまま電子レンジで加熱(600Wで3分ほど)するとトロトロの状態になります。塩コショウで丸ごと食べたり、スープに入れたりするのがおすすめです。
また、凍ったまますりおろして料理に使用するのもおすすめです。かぶには胃腸の働きを助ける役割があるため、すりおろしてスープにしたり、生のまま食べるのも◎。
かぶを食べやすい大きさにカットして、硬めに塩茹でしてから冷凍する方法もあります。ラップは使わず直接ジッパー付きポリ袋に入れます。冷凍する前に茹でることを「ブランチング」と言いますが、野菜はブランチングすることで変色しづらく、食感も悪くなりづらいというメリットがあります。生のまま冷凍するよりも、食感がスカスカになりづらいです。
塩茹でしたかぶは、凍ったまま料理に使ってOK。煮物や味噌汁にそのまま入れて使うのがおすすめです。事前に茹でているので、火の通りも早く時短にもなります。
生のかぶをいちょう切りなど、薄めに切って塩もみする方法も。塩もみすることで水が出て、かつ茹でないので柔らかくならず、この方法が一番シャキシャキ感が残ります。塩もみした後は水けを絞り、ジッパー付きポリ袋に入れて冷凍庫へ。
塩もみした冷凍かぶは前日に冷蔵庫に移し自然解凍し、和え物やサラダに使うのがおすすめです。
生のかぶを味付けして冷凍する方法もあります。かぶ1個(100g)と、めんつゆ小さじ2の割合で、ジッパー付きポリ袋に入れます。平らにして冷凍します。
前日に冷蔵庫に移して自然解凍し、そのまま食べます。もう一品ほしいときの簡単副菜になります。
かぶの葉は生のまま冷凍はNGです。ブランチングしてから冷凍します。茹でることでβ−カロテンの量が1.2倍に増量します。
かぶの葉は苦味が苦手な方がいると思いますが、茹でて冷凍すると苦味が飛ぶので食べやすくなります。
かぶの葉は凍ったまま調理に使用します。ふりかけにしてご飯のおともにしたり、味噌汁の具材に入れたり、煮物の飾りにもおすすめです。
室温解凍をすると、漬物感覚で食べることができます。
冷凍したかぶはナムルやマリネ、ふりかけとして食べると美味しくいただけます。下記のレシピでは生のかぶを使用していますが、冷凍のかぶで代用することができます。ぜひ冷凍かぶを活用してみてください。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
すりごまをたっぷり加えた風味豊かなかぶのナムルです。簡単に作れますので、ぜひお試しください。
かぶのナムルのレシピ・作り方
ごまの風味でごはんが進むひと品。調理で余ったかぶの葉を活用ください。
かぶの葉のナムルのレシピ・作り方
焼いたかぶは旨味が凝縮して美味。マリネ液のレモン果汁がアクセントに。
かぶのレモンマリネのレシピ・作り方
調理で余ったかぶの葉を活用したレシピです。かつおぶしと胡麻を混ぜて作る簡単ふりかけです。ごはんにかけてお召し上がりください。
かぶの葉のふりかけのレシピ・作り方
Most Popular
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
スナップエンドウは食べ過ぎNG?太る?1日の摂取目安量は?
食品事典
変色した長ネギは食べられる?原因と対処法を色別に解説
食品事典
ふきの下ごしらえ(茹で方・皮の剥き方・アク抜き)の方法を解説
食品事典
うるいの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
ほうれん草から黒い汁が出る原因と対処法。食べても大丈夫?
食品事典
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
こごみの保存方法と期限。冷蔵・冷凍で長持ちするのは?
食品事典
玉ねぎにカビが!食べて大丈夫?色別の種類と対処法も解説
食品事典