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キャベツの保存方法と期間。丸ごと常温が長持ち?半分にカットしたものは?

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キャベツの保存方法と期間。丸ごと常温が長持ち?半分にカットしたものは?

キャベツは乾燥に弱い野菜です。キッチンペーパーや新聞紙などで包んでから保存すれば、葉がしなびにくいです。芯をくり抜いてから保存することで、キャベツの成長を止め鮮度を保って保存することが可能です。この記事では、キャベツの保存方法と保存期間を詳しく解説していきます。

キャベツの保存のポイント

乾燥に弱い

キャベツは乾燥に弱い野菜です。購入した後、そのまま冷蔵庫などで保存すると、すぐに葉がしなびてしまいます。

キャベツの低温貯蔵の最適温度は0℃、湿度は98〜100%と言われています。購入後はなるべく冷蔵や冷凍で保存することで鮮度を保つことが可能です。室温がぐんと低くなる冬の時期は常温保存も可能ではありますが、暖房を使用する部屋での保存は避け、冷暗所で保存するようにしてください。

出典:農研機構

外葉は1〜2枚取り除く

キャベツは、農薬を使用して栽培されていることがほとんどです。外側の葉には農薬以外に汚れなどがついてることが多いので、心配な方は1〜2枚ほど取り除いてから保存するようにしましょう。

また、農薬が心配な方は、サラダなど生食の場合は5分ほど水につけてから、加熱料理の場合は30秒ほどさっと湯に通してから調理するとより安全といえます。水洗いする際は、野菜専用の洗剤や重曹を使うのもおすすめです。

芯は切り取って保存

キャベツの鮮度を保って保存するには、キャベツの芯を取り除いてから保存するのが◎。

キャベツの芯がついたままの状態だと、収穫後もキャベツが成長しようとし、葉の栄養や水分を吸い取ってしまいます。その結果、葉の鮮度や味が落ちてしまいます。

そのため、丸ごと1個や1/2個、1/4個の状態で保存する場合は、芯を取り除いてから保存するようにしましょう。包丁の刃先やヘタ取り専用のスプーンなどを使ってくり抜きます。芯を切り抜いたらティッシュを詰めることで、乾燥するのを防ぐことができます。

芯に爪楊枝を刺すという方法も

芯をくり抜く以外に、芯の部分に爪楊枝を刺して保存するという方法もあります。キャベツの芯には生長点という部分があり、この生長点を傷つけることで、収穫後のキャベツの成長を抑え葉の鮮度が落ちるのを防ぐことができます。

キャベツの芯の部分に爪楊枝を3本程度深く刺します。芯から飛び出た部分は、ハサミでカットします。その後は新聞紙やキッチンペーパーなどで包んで保存するようにしましょう。

キャベツの芯は食べられる?

キャベツの芯はかたく捨ててしまう方も多いかもしれませんが、薄くスライスすれば美味しく食べることができます。

キャベツの芯にはビタミンCが詰まっています。芯に含まれている栄養素はビタミンC以外にもカルシウムやナトリウム、カリウム、銅、亜鉛などが、葉よりも多く含まれています。芯のカルシウムの量は葉のなんと2倍!これほど栄養ある芯を捨てるのはもったいないです!

薄くスライス(そぎ切り)してスープや漬け物などで食べるのがおすすめです。

キャベツの芯の漬け物のレシピはこちら

新鮮なキャベツの見分け方

当たり前ですが、新鮮なキャベツを購入し保存する方が、より長く美味しく保存することができます。新鮮なキャベツには下記のような特徴がありますので、購入時の参考にしてください。

  • 外葉の色が濃い緑色

  • 葉にハリがある

  • 芯の切り口が変色しておらずきれいな白色

  • 芯が大きすぎない(500円玉大が目安)

  • ずっしりとした重みがある

  • 切り口がみずみずしく、芯が割れていないもの(カットキャベツの場合)

ちなみに、3〜5月に旬を迎える春キャベツは、葉が詰まっておらず巻きがゆるい軽いものがおすすめです。葉が柔らかいので、生で食べるのに◎。

キャベツの保存方法と期間【常温】

室温が低い秋や冬の時期は、常温での保存も可能です。常温保存の場合、3〜4日ほど日持ちします。秋や冬でも、暖房を使用する場合は常温保存は避け、常温保存以外の方法で保存することをおすすめします。

丸ごと(3〜4日)

キャベツの芯をくり抜きティッシュを詰めて新聞紙で包み常温で保存すれは3〜4日ほど日持ちする

キャベツの芯を包丁の刃先を使ってくり抜きます。くり抜いた部分に濡らしたティッシュを詰め、キャベツ全体を新聞紙で包んで冷暗所で保存します。

キャベツの芯が下になるように置くのもポイントです。キャベツが栽培されていた時となるべく同じような方向で保存することで、余計なストレスがかからず、旨みが持続します。横にしたり上下逆さにして保存すると元の状態に戻ろうとして余計なエネルギーを消費し、味が悪くなってしまいます。

キャベツを使う時は、外葉から1枚ずつ剥がして使用します。詰めたティッシュは使うごとに交換するようにしましょう。

キャベツの保存方法と期間【冷蔵】

春や夏などの季節や、秋冬でも暖房器具を使用する場合は冷蔵庫で保存しましょう。丸ごとキャベツは2〜3週間ほど、カットキャベツは1週間ほど日持ちします

丸ごと(2〜3週間)

キャベツの芯をくり抜きティッシュを詰めて冷蔵保存すれば2〜3週間ほど保存することができる

キャベツを丸ごと冷蔵する場合も、常温保存と同様に芯をくり抜いてから保存します。

包丁の刃先を使って芯をくり抜き、くり抜いた部分には濡らしたティッシュを詰めます。その後、キャベツ全体を新聞紙で包みポリ袋に入れ軽く口を閉じます。

芯が下になるように冷蔵庫で保存します。芯の部分に詰めたティッシュは、キャベツを使うたびに取り替えるようにしましょう。使用していなくても、乾いてきたら取り替えるようにしてください。

この方法で冷蔵保存すれば、2〜3週間ほどは鮮度を保って保存することが可能です。長期保存したい場合は、後ほどご紹介する冷凍保存を行ってください。

カット(1週間)

カットキャベツの断面に濡らしたキッチンペーパーを被せて冷蔵保存する

カットキャベツや使いかけのキャベツは、カット断面を濡らしたキッチンペーパーで覆ってから保存します。

丸ごとキャベツと同様に芯を切り落とします。濡らしたキッチンペーパーをカット断面にかぶせます。この時、芯のくり抜いた部分もしっかりと覆うのがポイントです。キッチンペーパーを被せたらポリ袋に入れ、軽く口を閉じて冷蔵庫で保存します。切り口が下になるように置くことで乾燥を防ぎ鮮度を保ちやすくなります。

ただし、カットキャベツは丸ごとキャベツよりも鮮度が落ちやすく傷みやすいです。1週間を目安に早めに食べきるようにしましょう。

キャベツの保存方法と期間【冷凍】

長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。キャベツを冷凍すれば、約1ヶ月ほど保存することが可能です

生のまま冷凍したり、塩揉み、塩茹でなど、用途で分けて冷凍するようにしましょう。冷凍したキャベツは生のキャベツのような食感ではなく、しんなりとした食感になります。

生のまま(1ヶ月)

食べやすい大きさにカットしたキャベツを冷凍用保存袋に入れて冷凍する

千切りやざく切りなど、お好みの大きさにカットします。カットしたキャベツを水洗いし、キッチンペーパーを使って水けをしっかりと取ります。冷凍用保存袋にカットしたキャベツを密封して入れ、冷凍室へ。なるべく平らになるように入れ、冷凍時に急速冷凍機能(ない場合は金属トレイの上に乗せて冷凍)を使うことで、短時間で冷凍することができます。

千切りにして冷凍保存したキャベツはコールスローサラダなどに、ざく切りのキャベツはスープや和え物などに使用することができます。芯ごと薄切りにして冷凍するのも◎。煮込み料理におすすめです。

塩もみ(1ヶ月)

食べやすい大きさにカットしたキャベツを塩もみしてから冷凍することもできる

塩もみしてから冷凍するのもおすすめです。解凍してサラダなどとして食べるのが◎。

ざく切りにしたキャベツを水洗いし、キッチンペーパーで水けを取ります。ボウルにざく切りにしたキャベツと塩(適量)を入れ手で揉みます。水分が出てくるので手で絞ってから冷凍用保存袋に入れます。空気を抜いて密封し冷凍室へ。なるべく平らになるように入れ、急速冷凍機能を使用するのもポイントとなります。

塩ゆで(1ヶ月)

ざく切りにしたキャベツをさっと塩茹でしてから冷凍保存することも可能

茹でてから冷凍すれば、調理時間を短縮することができます。

ざく切りにしたキャベツを水洗いし、さっと塩ゆでします。粗熱が取れたら(冷水に取るのも◎)水けをしっかり絞り、冷凍用保存袋に入れます。

解凍後に煮物やスープに使用したい場合は、かために茹でるようにしましょう。

冷凍キャベツの解凍方法

加熱料理に使用する場合は、凍ったまま使用してOKです。

サラダや和え物などに使用する場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍しましょう。お急ぎの場合は熱湯をかけて解凍する方法もあります。

キャベツの保存方法と期間【漬物】

キャベツは塩や酢などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として楽しめます。キャベツの漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。

塩漬け(冷蔵で2週間)

キャベツを塩漬けすると歯ごたえがよくなります。漬物としてそのまま食べたり、和え物やサラダに加えて食べると美味しく召し上がることができます。

ざく切りしたキャベツを洗い、キッチンペーパーで水けを取ります。水けを取ったキャベツを冷蔵用保存袋に入れ、キャベツの重さに対して3〜5%の塩を加え軽く和え、冷蔵庫で保存します。半日くらいでキャベツがしんなりとします。1週間ほどの保存が可能です。

キャベツの重さに対して15%の塩分を加えれば、数ヶ月保存することが可能です。塩分濃度が高いため、食べる前に30分程度水に浸けて塩抜きを行い、絞ってから食べるようにしましょう。

塩漬けする際に、にんにくや柚子の皮、昆布などを加えると、一味違う塩漬けを楽しむことができます。

酢漬け(冷蔵で2週間)

ざく切りしたキャベツを洗い、キッチンペーパーで水けを取ります。水けを取ったキャベツを保存容器に入れ、酢150mlに対し塩小さじ1、てんさい糖大さじ1で作った漬けだれをひたひたになるように注ぎます。蓋をしっかり閉めて冷蔵庫の冷蔵室で保存します。一晩おいたら食べ頃になります。

酢には胃酸の分泌を促す作用があるので、そのまま前菜として食べたり、サラダに入れて召し上がるのがおすすめです。

キャベツの保存方法と期間【乾燥】

キャベツは乾燥させることで保存期間が伸びる(常温・冷蔵に比べて)、旨みが増す、栄養が凝縮されるなどのメリットがあります。密閉容器に入れて常温または冷蔵で1ヶ月ほど保存できます。

乾燥させたキャベツはスープや味噌汁、ラーメンや焼きそばなどの具材としておすすめです。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

薄いくし形にカットしたキャベツをザルに広げて天日干しする

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。芯をつけたまま薄めのくし形に切って水洗いし、キッチンペーパーで水けをしっかりと取ります。重ならないようにザルに並べ、3日ほど天日干しをします。

キャベツを1枚ずつ剥がして、洗濯用ピンチハンガーに干しても◎。

天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンを使ってキャベツの水分を抜くこともできる

天日干しができない方はオーブンで水分を抜くこともできます。鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上に芯ごと薄くくし形に切ったキャベツを並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。葉が燃えないように十分注意しながら行ってください。

レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

電子レンジを使えば短時間でキャベツの水分を飛ばし乾燥させることができる

オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上に切ったキャベツを並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。

電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、葉が焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。

キャベツの作り置きレシピ

最後にキャベツの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きレシピの保存期間の目安は冷蔵で2〜3日です。

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

キャベツのナムル

キャベツのナムル

ごま油とにんにく、しょうゆの風味が食欲をそそる一品です。副菜として、ぜひお試しください。

キャベツのナムルのレシピはこちら

キャベツの浅漬け

キャベツの浅漬け

生姜や赤唐辛子、昆布などを合わせることで、一味違う浅漬けになります。

キャベツの浅漬けのレシピはこちら

しいたけとキャベツの酢のもの

しいたけとキャベツの酢のもの

こんがり焼いた椎茸を酢の物に入れると、風味と食感がワンランクアップします。

しいたけとキャベツの酢のもののレシピはこちら

鶏肉と豆腐のロールキャベツ

鶏肉と豆腐のロールキャベツ

豆腐を使ったヘルシーロールキャベツのレシピです。甘く香り高いキャベツとコンソメベースのソースによく合います。簡単にきれいに作れるロールキャベツです。

鶏肉の豆腐のロールキャベツのレシピはこちら

鶏とごぼうとキャベツのカレー煮

鶏とごぼうとキャベツのカレー煮

材料を入れ煮詰めるだけの簡単料理です。

鶏とごぼうとキャベツのカレー煮のレシピはこちら