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ほうれん草の保存方法と期間。常温NG?新聞紙で長持ちする?

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ほうれん草の保存方法と期間。常温NG?新聞紙で長持ちする?

ほうれん草は乾燥に弱い葉物野菜です。購入したまま袋の状態で保存するのではなく、キッチンペーパーやラップで包んでから保存するのが◎。ほうれん草にはビタミンCやカリウムなど水溶性の栄養素がたっぷり含まれていますので、水洗いや茹でる時間はできるだけ短くするのがポイントです。この記事では、ほうれん草の保存方法と保存期間を詳しく解説していきます。

ほうれん草の保存のポイント

乾燥に弱い

ほうれん草は乾燥に弱い食材です。葉の表面の水分が抜けてしなびていきますので、保存時はキッチンペーパーやラップ、保存袋に入れて保存することが大切です。

購入した時のビニール袋だけでは乾燥が進んですぐに傷んでしまいます。すぐに食べる場合でも、乾燥対策をしっかりしてから保存しておくことをおすすめします。

残留農薬に注意

ほうれん草は残留農薬が多い野菜ですので、保存する前はしっかりと水洗いすることが重要になります。ただし、ほうれん草にはビタミンCやカリウムなど、水溶性の栄養成分が豊富に含まれてるので、水に浸ける時間はできるだけ短くするのがポイントです。

心配な方は、ホタテ貝殻焼成パウダーなど野菜専用洗剤や重曹などを使用すると、しっかりと農薬を落とすことができます。

ほうれん草の根元には土が溜まりやすいので、十字に切り込みを入れます。ボウルに水を張り、5分ほどほうれん草を浸けておきます。葉の部分を持って根元を水に浸けた状態で振り洗いをすると、土が取れやすいです。

切り口から農薬を出すためにほうれん草を切って洗うという方法もありますが、同時に水溶性の栄養成分も流れ出てしまうため注意が必要です。

シュウ酸にも注意

ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれています。シュウ酸はいわゆるえぐみやアクの成分です。シュウ酸は水溶性なので、茹でることで大半を減らすことができます。茹でることにより約70〜80%のシュウ酸が減るといわれています。

ただし上記でも解説したように、ほうれん草には水溶性の栄養成分が他にも多く含まれていますので、茹で時間は最大でも1分程度におさめるようにしましょう。

ちなみに、茹でる前にほうれん草の根元を切り落とすのはNG。切り口からビタミンCやカリウムなどの水溶性成分がどんどん流れ出てしまいます。

根元の赤い部分は捨てない

ほうれん草の根元の赤い部分を捨ててしまっている方は多いのではないでしょうか。この赤い部分には、ビタミンや鉄分、ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれていますので、捨ててしまうのはもったいないです!

上述の通り、根元には土が溜まりやすくかつそのままだと食感がかたくなってしまうので、十字に切り込みを入れてからしっかりと水洗いをしましょう。

新鮮なほうれん草の特徴

当たり前ですが、新鮮なほうれん草を購入する方が、長く美味しく保存することが可能です。新鮮なほうれん草には、下記のような特徴があります。

  • 葉先がピンと張っている

  • 葉が濃い緑色

  • 根元が鮮やかなピンク色・赤色

  • 根元がみずみずしい

  • 茎が適度に太く、弾力のあるもの(茎が太すぎるとアクが強い可能性大)

  • 葉脈が左右対称になっている

ほうれん草は常温保存NG

冒頭でご紹介したように、ほうれん草は乾燥に弱い葉物野菜なので、常温保存はNGです。ほうれん草を常温で保存することにより、ビタミンCが1日で60%も減ってしまうことも、、、。すぐに使う場合でも、一度冷蔵庫で保存しておくことをおすすめします。

ほうれん草の保存方法と期間【冷蔵】

生のまま(1週間)

すぐに食べる場合は冷蔵保存がおすすめです。冷蔵したほうれん草は1週間ほど日持ちしますが、できるだけ早く食べるようにしましょう。

ほうれん草をキッチンペーパーで包みポリ袋に入れて立てて冷蔵保存

ほうれん草は生のまま冷蔵保存するのがおすすめです。

傷んでいる葉があれば取り除き、水を張ったボウルでしっかり洗います。特に根元部分には土が溜まりやすいので、十字に切り込みを入れ振り洗いをします。爪楊枝や竹串などを使って詰まっている土を取り除くのも◎。

水洗いしたほうれん草の水けを、キッチンペーパーなどを使って取ります。水分が残っていると傷みやすくなるので、しっかりと拭き取るようにしてください。

キッチンペーパーでほうれん草を包み、根元を下にしてポリ袋へ。ポリ袋の口を軽く閉じたら、グラスやペットボトルなどに入れて立てて冷蔵庫へ。ドアポケットに立てるのも◎。横にした状態で保存すると、ストレスがかかってしまい鮮度が落ちやすくなってしまいます。

茹でてから冷蔵保存する方法もありますがあまり日持ちしません。4日を目安に食べるようにしましょう。

ほうれん草を冷蔵保存すると、9日間で70%ものビタミンCが失われてしまうというデメリットも。栄養をキープしたいなら冷凍保存がおすすめです。冷凍保存方法は次に詳しく解説します。

ほうれん草の保存方法と期間【冷凍】

長く保存したいなら冷凍保存がおすすめです。冷凍したほうれん草は1ヶ月程度日持ちします。

生のまま丸ごと(1ヶ月)

ほうれん草を生のまま丸ごと冷凍保存

一番手軽に冷凍できる方法は、生のまま丸ごと冷凍する方法です。

ほうれん草を水洗いし、キッチンペーパーでしっかり水けを拭き取ってから冷凍用保存袋に入れます。空気を抜いて密封し冷凍庫へ。

生のまま冷凍したほうれん草は、沸騰したお湯で30秒ほど茹で流水にさらし、水けを絞ってから調理に使用します。炒め物や和え物、汁物など幅広い料理に使うことができます。

生のままカット(1ヶ月)

ほうれん草を生のままカットして冷凍保存

生のままカットして冷凍する方法も。しっかりと水洗いし水けを取ったほうれん草を食べやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。小分けにしてラップに包んでから入れるのもOK。

ほうれん草の葉は、冷凍することでボロボロと砕けやすくなるので注意が必要です。解凍時は、ザルの上に冷凍ほうれん草をのせ、上から熱湯をかけ流水にとり、水けを絞って調理に使用します。

生のまま冷凍する方法は手軽な反面、ほうれん草の色が黒っぽくなったり食感が若干悪くなるというデメリットもあります。見た目や食感を活かしたい場合は、多少手間でも茹でてから冷凍するのがおすすめです。次で詳しくご紹介していきます。

茹でてカット(1ヶ月)

ほうれん草を茹でてカットして冷凍保存

茹でてから冷凍すると、鮮やかな緑色をキープすることができ、火が通っているので調理時間が短く済みます。

しっかりと水洗いしたほうれん草を、かために塩ゆで(水1リットルに対して小さじ1が目安)します。茹ですぎると、解凍後の食感がやわらかくなりすぎてしまうので、さっと茹でる程度でOKです。

茹でたほうれん草を冷水につけ、水けを絞って食べやすい大きさにカットします。小分けにしラップで包み、冷凍用保存袋にまとめて入れ冷凍庫へ。

茹でてから冷凍したほうれん草は、料理に応じて凍ったまま使ったり、自然解凍して使用します。スープや味噌汁などの汁物、炒め物などには凍ったままの状態で入れてOKです。おひたしを作る場合は、前日に冷凍庫に移して自然解凍してから使用しましょう。急いで使用する際は流水解凍を行いましょう。

ほうれん草の保存方法と期間【乾燥】

ほうれん草は乾燥させることで、保存期間が伸びる(常温・冷蔵に比べて)、栄養価が高まる、甘みが増す、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。乾燥させたほうれん草は密閉容器に入れて常温または冷蔵で1ヶ月ほど保存できます。

乾燥させたほうれん草はスープや味噌汁の具材、サラダや豆腐のトッピングとしておすすめです。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

ほうれん草をカットして天日干し

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。水洗いし水けを拭き取ったほうれん草をみじん切りにしざるに並べ、2日ほど天日干しにします。太陽が沈む夜は室内に移動させましょう。

なお、切らずに束のまま天日干しするのも◎。その場合は、根元を上にしてフックにかけ吊り下げ、風通しの良い場所で2〜3日ほど干しましょう。天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

ほうれん草をオーブンで乾燥させる

オーブンを使うと、短時間で乾燥させることができます。天板の上にクッキングシートを敷き、みじん切りにしたほうれん草を並べ、140℃で1時間ゆっくり加熱します。乾燥が足りなければさらに加熱します。

レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

ほうれん草をレンジで乾燥させる

レンジで乾燥させる方法はもっと簡単。カットしたほうれん草をキッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に並べて、600Wで1分程度加熱します。

電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、葉が焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。

ほうれん草の作り置きレシピ

最後にほうれん草の作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きレシピの保存期間の目安は冷蔵で2〜3日です。

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

ほうれん草のナムル

ほうれん草のナムル

ごま油とにんにくが香るほうれん草のナムルのレシピをご紹介します。ほうれん草を茹でて調味料と和えるだけの簡単レシピです。

ほうれん草のナムルのレシピはこちら

ほうれん草の白あえ

ほうれん草のナムル

豆腐を手でほぐして作る簡単白あえです。やさしい味わいが嬉しい一品です。

ほうれん草の白あえのレシピはこちら

ほうれん草のくるみみそ

ほうれん草のくるみみそ

くるみのコクとみそが相性抜群の一品です。

ほうれん草のくるみみそのレシピはこちら

ささみとほうれん草のごま和え

ほうれん草のくるみみそ

ささみとほうれん草をシンプルなごま和えに。

ささみとほうれん草のごま和えのレシピはこちら

ほうれん草とマッシュルームのチーズクリーム煮

ほうれん草とマッシュルームのチーズクリーム煮

ヴィーガンチーズがほうれん草にからまり美味。簡単に作れますのでぜひお試しください。

ほうれん草とマッシュルームのチーズクリーム煮のレシピはこちら

エリンギとほうれん草のカレー

エリンギとほうれん草のカレー

ほうれん草のほのかな甘みが美味しいヴィーガンカレーです。彩り豊かで見た目も◎。

エリンギとほうれん草のカレーのレシピはこちら