トマトは水分を多く含む野菜なので、あまり日持ちしません。ですが、冷凍保存することで1ヶ月ほど長期保存することが可能です。冷凍することで得られるメリットはたくさんあります。また冷凍トマトを活用したレシピも様々。この記事では、トマトの正しい冷凍方法と解凍方法、そして冷凍トマトを使ったおすすめレシピを詳しくご紹介しています。
トマトは冷凍保存することが可能です。トマトを冷凍保存した場合、1ヶ月程度日持ちします。長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。
ただし冷凍したトマトは食感が劣るので、生食ではなくソースやスープなどの加熱料理に使用しましょう。
トマトに限らず野菜全般にいえることですが、収穫から時間が経つと栄養が落ちてしまいます。常温や冷蔵で保存するより、冷凍保存する方が、栄養素をキープすることが可能です。
トマトを冷凍すると、トマトに含まれる水分が膨張して細胞が壊れ、旨味成分である「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」などが外に出やすくなるため、甘みとうまみが増しより美味しく食べることができます。また、冷凍することによりトマトの酸味が和らぎます。
トマトスープなどに皮を剥いたトマトを使うことがあります。トマトの皮剥きですが、生のままの状態だと皮を剥くのが結構大変です。火で炙ったり、熱湯に通したりと手間がかかります。
しかし、冷凍したトマトは、流水にさらすだけでつるんと簡単に皮が剥けます。手間がかからず時短になるのでおすすめです◎
トマトの主な冷凍方法をご紹介します。
金属性のトレーにのせて冷凍すると、冷凍時間が短時間で済みます。また、トマトが完全に凍るまでは、極力冷凍室を開けないようにしましょう。冷蔵庫のドアの開け締めによって冷凍室の温度が上昇し、完全に冷凍されるまでに時間がかかってしまいます。
トマトの皮むきが必要なレシピに使う時や、カットする時間がない時、用途が決まっていない時などはトマトを丸ごと冷凍するとよいです。普通のトマトでも、ミニトマトでもこの方法で冷凍保存することができます。
まずはじめにトマトのヘタを取って水洗いし、汚れや農薬を落とします。特にヘタの周辺は雑菌などが溜まりやすい場所なので、特に念入りに洗います。ヘタは冷凍後だと取りづらくなるので、必ず冷凍前に取り除きましょう。乾燥を防ぐためにヘタが付いていた部分を下にして、丸ごと冷凍用のチャック付きビニール袋に入れます。
金属製のトレーにのせて冷凍すると、冷凍時間が短縮できるため味が落ちにくくなります。完全に凍るまでは冷凍室の開け締めは最小限にしましょう。
トマトをざく切りにして冷凍すると、料理をする時にすぐに使えて便利です。
トマトを水洗いし水けをしっかり取ります。好みの大きさにカットし、冷凍用のチャック付きビニール袋に入れて保存します。トマトの種と種の周辺のゼリー状の部分には旨味や酸味があるので、取り除かなくてOKです。トマトをカットする際にまな板に出る水分は冷凍しないようにしましょう(水分が多く霜の原因となるため)。
袋に入れる際はトマトがなるべく重ならないように入れるのがポイントです。使いたい分だけ手で簡単に折れるので取り出しやすくなります。
またトマトの皮は加熱時に剥がれてきます。皮自体は食べることができるので、そのままでも問題ありませんが、気になる方は調理後に取り除きましょう。
普通サイズのトマトと同じように、ミニトマトも冷凍で保存することができます。
ミニトマトは丸ごと冷凍するのが基本です。ヘタを取って水洗いをし、しっかりと水けを取ります。冷凍用のチャック付きビニール袋に入れ、しっかりと中の空気を抜いてチャックを閉め冷凍庫で保存します。上の写真のように重ならないように並べて保存すると、使いたい時に必要な分量だけ簡単に取り出せるので便利です。
なおミニトマトは、冷凍以外では常温や冷蔵、乾燥、漬物保存することが可能です。
冷凍したトマトの解凍方法と調理法をご紹介します。冷凍トマトは生のトマトと比べると食感が劣りますので、そのまま生で食べるよりもドレッシングなどの調味料にしたり、加熱料理に使うのがおすすめです。
また、凍ったトマトを全解凍すると、トマトの中の水分が抜けて味や食感が悪くなってしまいます。そのため、冷凍トマトは凍ったまま使用するのがおすすめです。
丸ごと冷凍したトマトはおろし器を使ってすりおろし、めんつゆやドレッシングに入れると美味しくいただけます(レシピは、この記事の最後にご紹介します)。冷凍室から取り出したトマトを解凍せずそのままおろし器ですりおろします。ジャリジャリと比較的すりおろしやすいですが、怪我には注意しましょう。
また、丸ごと冷凍したトマトは、解凍して丸ごともしくはカットして加熱料理に使うこともできます。しかし完全に解凍するとトマトの水分が抜けてしまうので、解凍する場合は半解凍程度がベターです。自然解凍する場合は常温で5分ほど戻します。電子レンジで解凍する場合は、耐熱皿にトマトをのせて解凍します。
冒頭でも解説したとおり、トマトを冷凍すると皮むきがとても簡単にできます。冷凍室から取り出したトマトを水にさらして表面が少しやわらかくなるくらいにまで解凍します。トマトのお尻の部分(ヘタの反対側)に包丁で十字に切れ目を入れ、水に30秒〜1分程度つけます。その後、十字の切れ目の部分から皮を剥きます。皮を剥いたトマトは料理に合わせてお好みの大きさや形に切って調理しましょう。
カットして冷凍したトマトは、おろし器ではすりおろすのが難しいので、ミキサーを使います。冷凍室から取り出したトマトをミキサーに入れます。なるべく小さなかたまりで取り出して入れると素早く細かくなります。お好みの粗さになるまでミキサーにかけ、ドレッシングやめんつゆなどに使ったり、トマトスムージーとしても美味しく召し上がることができます。レシピは後ほどご紹介しますね。
カットして冷凍したトマトは、カットトマトの代わりになります。カットトマト(トマト缶)を切らしていても、冷凍トマトがあれば問題なくトマト料理が作れます。
解凍せず凍ったまま加熱料理に使用してOKです。解凍する時間が不要なので手早く使えて便利です。加熱料理の温度ですぐに解凍され、味もなじみやすいです。
最後に冷凍トマトを使った簡単レシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
ここまでトマトのサラダを紹介してきましたが、トマトでドレッシングを作ることもできます。こちらのレシピでは冷凍トマトをすりおろして使います。
このドレッシングでは、オメガ3が豊富に含まれるえごま油を使っています。えごま油は熱に弱く、クセがないのでサラダにぴったりです。
トマトドレッシングのレシピはこちら
冷凍トマトで作る、さっぱりイタリアンめんつゆです。夏のそうめんにぴったりです。一度食べたらクセになるおいしさです。
トマトめんつゆのレシピはこちら
りんごとメープルシロップと合わせることで、デザート感覚でも楽しむことができます。
トマトスムージーのレシピはこちら
冷凍したトマトやミニトマトは、スープや味噌汁の具材として◎。ミニトマトは凍ったままの状態でスープや味噌汁に使用します。おすすめのレシピをご紹介します。
トマトとレタスのシンプルなスープ。レタスのほのかな甘みとトマトの酸味がマッチ。
レタスは栄養がないと思われがちですが、レタスはβ-カロテン、ビタミンC・Eといったビタミン類をはじめ、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、食物繊維などが含まれています。中でも比較的に多いのはビタミンEです。ビタミンEは抗酸化作用があるので、トマトとの栄養面での相性がGood。
レタスとトマトのスープのレシピはこちら
レモンがきいたさわやかなエストニック風のスープです。タイの定番調味料であるナンプラーを使った本格風味ですが、とても簡単に作れます。
搾りたてレモン果汁を使うとさわやかで美味しく仕上がります。
ミニトマトのエスニック風春雨スープのレシピはこちら
ミニトマトのお味噌汁です。トマトの酸味と味噌が意外にも相性◎。だし汁を使わなくても、削り節でかつお風味の美味しいお味噌汁を作ることができます。お味噌汁がワンパターンになっていてお困りの方はぜひお試しください。
味噌汁の残りの削り節でふりかけを作ることができます。
ミニトマトのお味噌汁のレシピはこちら
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