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だんご粉とは?用途や代用品、白玉粉・上新粉との違いを解説

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だんご粉とは?用途や代用品、白玉粉・上新粉との違いを解説

その名の通り団子を作るときに使うだんご粉ですが、実は団子以外にも様々な用途があります。だんご粉の原料や製造方法、代用品までわかりやすく解説します。

だんご粉の原料・製造方法

だんご粉は、うるち米ともち米を原材料として作られる米粉の一種です。うるち米とは一般的に食べられているお米のことです。有名な品種には「あきたこまち」や「コシヒカリ」などがあります。もち米とは白く不透明で、お餅やお赤飯にする粘性のあるお米のことです。

だんご粉は、うるち米ともち米を(2つのお米の割合はメーカーによって異なります)精白し、水につけたあと挽き、乾燥させるという製法で作られています。メーカーによっては、でんぷんを入れている場合もあります。

見た目は白く、サラサラとしています。

だんご粉の用途・使い方

だんご粉は団子づくりに使う

だんご粉は、加熱後にこねなくてもほどよい粘りが出るのが特徴で、その名の通りお団子を作るのに適しています。うるち米ともち米をブレンドさせただんご粉で作るお団子はお餅のような弾力があり、しっかりとしているため、串団子にするのにピッタリです。

また、だんご粉は唐揚げなどの衣に使うこともできます。

基本的な団子のレシピ

だんご粉を使うと初心者の方でも自宅で簡単にお団子を作ることができます。

材料(15個分)

  • だんご粉…100g

  • 水…80cc

作り方

  1. ボウルにだんご粉を入れ、水を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。
  2. 生地を丸める。
  3. 沸騰したお湯で、浮き上がってくるまで4分程度茹でる。
  4. 浮き上がってきてから、そこから1分さらに茹でる。
  5. 氷を入れた冷水に入れて冷やす。

まずボウルにだんご粉をいれたら、だまにならないように少しずつ水を加えながら混ぜ合わせていきます。耳たぶより少し硬いくらいの固さで、手やボウルにくっつかなくなったら生地の完成です。次に、できた生地を丸めて成形します。大きめのお団子を作る場合は、真ん中をへこませておくと火が通りやすくなります。生地を成形したら、沸騰したお湯で浮き上がってくるまで4分程度茹で、浮き上がってからさらに1分程度茹でます。茹で終わったら、氷を入れた冷水に入れて冷やして完成です。

そのままお月見団子として食べることもできますが、あんこをつけたり串団子にしても美味しく食べることができます。

団子以外で作れるもの

だんご粉は、団子以外にも様々なものを作ることができます。

和菓子

だんご粉は、

  • 大福

  • どら焼き

  • 求肥

など、団子以外の和菓子を作ることもできます。例えば、だんご粉で求肥をつくると白玉粉などで作るよりも歯切れがよく、しっかりとした歯ごたえのある求肥に仕上がります。

洋菓子

和菓子以外にも、

  • シフォンケーキ

  • ロールケーキ

  • ホットケーキ

  • ワッフル

などの洋菓子を作ることもできます。だんご粉でケーキやワッフルを作ると、もちもちの食感になります。

パン類

  • ポンデケージョ

  • 蒸しパン

だんご粉を使ってグルテンフリーのパンを作ることもできます。

おかず

  • だんご汁

  • 芋もち

  • お好み焼き

和菓子や洋菓子だけではなく、だんご粉を使っておかずを作ることもできます。

だんご粉の販売場所・値段

だんご粉はスーパーでも売られており、片栗粉などが置かれている粉物のコーナーか製菓コーナに置かれていることが多いです。値段は190円〜300円程度です。

Amazonなどネットでも購入することができるので、近くに購入できる場所がないという場合は通販を利用するのがおすすめです。

だんご粉の成分・カロリー

だんご粉100gに含まれる成分は、下記の通りです。

  • 水分…14g

  • たんぱく質…6.5g

  • 脂質1.3g

  • コレステロール…微量

  • 炭水化物…77.6g

  • 食物繊維…微量

  • カルシウム…4mg

  • リン…75mg

  • 鉄…0.2mg

  • ナトリウム…2mg

  • カリウム…55mg

  • ビタミンE…微量

  • ビタミンB1…0.07mg

  • ビタミンB2…0.02mg

だんご粉100gのカロリーは364kcalで、卵を4つ食べた時と同じカロリーです。糖質は77.6gです。糖質は炭水化物から食物繊維を引いたものですが、白玉粉には食物繊維がほとんど含まれないのでほぼ糖質ということになります。糖質量はうどんひと玉食べるよりも多く、カロリーも高いので食べすぎには注意が必要です。

また、だんご粉には「グルテン」が含まれません。グルテンは小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種です。グルテンは料理をおいしくしますが、アレルギーの原因になる他、消化されにくいという性質があり、肥満やむくみの原因になったり疲れやすくなるなどの症状が身体に出ることもあります。そのため、グルテンが含まれないだんご粉は、小麦粉アレルギーの方やグルテンフリーの生活を送っている方も安心して使うことができます。

だんご粉で作った団子の保存方法

だんご粉で作った団子は、でんぷんが老化することにより時間が経つと固くなってしまいます。特に冷蔵庫での保存は、でんぷんの老化をすすめてしまうので、常温保存しましょう。乾燥しないようにラップに包んだりタッパーに入れ、直射日光を避ければ5〜6時間保管することができます。

食べきれない場合は、団子をラップに包んで密封して冷凍すると、2週間〜1ヶ月程度もちます。食べるときは、自然解凍するよりもレンジなどで軽く温めた方が元の柔らかい食感に戻りやすいです。しかし、やはり固くなってしまうこともあるので、作ったその日のうちに食べきるのがおすすめです。

団子を作る際に、水の代わりに団子と同等量の絹ごし豆腐を入れると、時間が経っても固くなることを防ぐことができます。豆腐には高い水分保持力があるため、でんぷんの老化を遅らせることができるのです。ただし、豆腐の風味が強くなります。

だんご粉の代用品と違い

白玉粉

白玉粉はだんご粉の代用品として団子などの和菓子を作ることができます。また、焼き菓子を作ったり揚げ物の衣として使うこともできます。

ただし、食感に違いが出ます。例えば、白玉粉は粒子が細かいため団子を作るとつるっと柔らかくなめらかな食感になります。歯切れのよさや歯ごたえを求める場合はだんご粉を使い、小さな子供や年配の方が食べる場合などは柔らかく仕上がる白玉粉を使うと良いでしょう。

白玉粉とだんご粉を混ぜて使うこともできます。だんご粉に白玉粉を混ぜて団子を作ると、歯ごたえはそのままに滑らかに仕上げることができます。

白玉粉は、もち米を原材料として作られる米粉の一種です。古くは寒い冬の季節に作られていたため「寒晒粉」という別名があります。もち米にうるち米をブレンドさせているだんご粉とは異なり、白玉粉はもち米のみを使用しています。

白玉粉とだんご粉は製造方法も大きく異なります。白玉粉は、もち米を水洗いして水に浸して吸水させ、原料に対して1〜2倍の水を加えながら石臼で水びきします。この時に出る乳液をふるいにかけて粗粒を分離して、再び粗粒を水びきしたら、沈殿したもの(でんぷん)を圧搾機で脱水し、脱水したものを賽の目切りにして乾燥させるという製造方法で作られます。

見た目はだんご粉と同じく白色です。白玉粉は、細かいかたまりが多くあり粒になって見えることが多いです。白玉粉の細かいかたまりは、触れるとすぐに崩れます。

白玉粉はもち米のでんぷんを乾燥させて作られているため、米粉というよりはでんぷん粉に近く、独特の風味があります。白玉粉にはやわらかくなめらかな食感が出る他、冷めても固くならないという特徴があり、白玉団子や大福などの和菓子に使われることが多いです。

白玉粉のカロリーは100gあたり347kcalで、糖質はおおよそ80gです。白玉粉のほうがカロリーは低いですが、糖質量はだんご粉よりも多いです。

上新粉

上新粉は、だんご粉の代用品として団子などの和菓子を作ることができます。また、焼き菓子を作ったり揚げ物の衣として使うこともできます。

ただし、調理方法や食感に違いがあります。例えば上新粉で団子を作る場合は、お湯でこねてから成形する必要があります。これは、上新粉の糊化温度(粘りが出る温度)が、90℃前後とだんご粉よりも高いためです。また、だんご粉よりもしっかりとした歯ごたえがでます。

上新粉は、うるち米を原材料として作られる米粉の一種です。うるち米ともち米をブレンドさせているだんご粉とは異なり、上新粉はうるち米のみを使用しています。

上新粉は、ロール製粉という製造方法で作られています。まず、水洗いしたうるち米を乾燥させロール製粉機で製粉します。製粉したものをふるいにかけて粒子の粗いものと細かいものとでわけたもののうち、目の細かいほうが上新粉になります。目の粗いほうは「並新粉(なみしんこ)」といいます。

ちなみに、うるち米を胴搗き製法(どうつきせいほう)で上新粉よりもさらに粒子を細かくしたものが「上用粉(じょうようこ)」となります。胴搗き製法は、精米後にお米の水分が多く保たれた状態で、杆搗き臼(きねつきうす)で徐々に細かくしていく製法です。ロール製法よりも時間はかかりますが、より質のよい粉が得られます。関西地方では古くよりこの製法が主流であり、関西では上用粉がよく使われます。

見た目はだんご粉と同じく白色です。上新粉の粒子は細かくさらさらとしています。

上新粉はまんじゅうの主原料として使われる他、お湯を加えてこねるとお餅のようになる特徴があるため団子やすあま、ういろうなどの和菓子を作る際に使われます。また、ちまきに使われたり料理にとろみをつけるための片栗粉の代用として使われることもあります。

上新粉のカロリーは、100gあたり約362kcalで、糖質はおおよそ77gです。そのため、だんご粉と大して差はありません。

もち粉

もち粉は、だんご粉の代用品として団子などの和菓子を作ることができます。また、焼き菓子を作ったり揚げ物の衣として使うこともできます。

ただし、もち粉のほうが粒子が細かいので食感に違いが出ます。例えばもち粉で団子を作ると、滑らかに仕上がり、よく伸びます。お餅のようなモチモチとした食感を求めるのであればもち粉を使い、歯切れのよさを求めるのであればだんご粉を使うのが良いでしょう。

もち粉は、もち米を原材料として作られる米粉の一種です。うるち米ともち米をブレンドさせているだんご粉とは異なり、もち粉はもち米のみを使用しています。

もち粉は精白したもち米を水で洗い、乾燥させ粉状にするという方法で製造されます。同じくもち米を原材料としている白玉粉とは異なりでんぷんを取り出して乾燥させて粉状にしているわけではありません。

もち粉の見た目も白く、だんご粉よりもキメが細かいです。

もち粉は、水で溶くとなめらかで粘りのある生地になるのが特徴で、求肥を作る際に使われることが多いため「求肥粉」と呼ばれます。求肥の他にも大福などの和菓子を作る際や、ケーキやドーナツといった洋菓子に使用することもできます。

もち粉のカロリーは100gあたり約360kcalで、糖質はおよそ80gです。だんご粉よりもカロリーは低いですが、糖質量はだんご粉よりも多いです。

米粉

米粉は、だんご粉の代用品として団子などの和菓子を作ることができます。また、焼き菓子を作ったり揚げ物の衣として使うこともできます。

ただし、だんご粉よりも粒子が細かいため食感に違いがでます。例えば米粉を使って団子を作ると、なめらかな食感になり、だんご粉で作るような弾力やコシはでません。

米粉は、米を製粉した白い粉の総称です。

米粉は大別してもち米から作られるものと、うるち米から作られるものがあります。

もち米からなる代表的な米粉は白玉粉です。
うるち米からなる代表的な米粉は上新粉です。

スーパーなどで「米粉」や「米の粉」として売られているものには「製菓用米粉」とグルテンを添加した「製パン用米粉」の二種類があり、原料はうるち米なので、上新粉と同じですが上新粉とは製法が異なります。
一般的には、うるち米からロール製法で作られた粉が「上新粉」、胴搗き製法で作られた粉がスーパーなどで売られている米粉や米の粉に分類されます。

上新粉として売られているものよりも粒が細かいのが特徴で、主にクッキーなどを作る際の小麦粉の代用品として使われます。

強力粉

強力粉(きょうりきこ)はだんご粉の代用品として焼き菓子を作ることができる他、揚げ物の衣としても使うことができます。

ただし、食感に違いが出ます。強力粉にはグルテンが含まれるため、団子粉よりもふわっとした食感になります。また、強力粉は粘りが強く、弾力が出ます。団子を作ることもできますが、スイーツにするのには向いていません。強力粉で作る団子は「すいとん」として食べられることが多いです。

強力粉(きょうりきこ)は小麦粉の一種で、粒が最も硬い硬質小麦という種類の小麦から製粉されています。そのため、米粉の一種であるだんご粉とは大きく異なります。

強力粉は、小麦を挽いた後、ふるう・分離させるを繰り返して製造されています。

見た目はだんご粉と同じく白色です。粒が粗いのが特徴で、手で握っても指跡がつかないほどにサラサラしています。

強力粉は1.5~13.5%のグルテンを含み、粘りと弾力が最も強いのが特徴で、こねると生地がよく伸びモチモチふわふわの食感になります。パンやピザ生地を作る際に使われます。

強力粉100gのカロリーは366kcalで、糖質は68gです。カロリーは強力粉のほうが若干高いですが、糖質量は強力粉のほうが低いです。

薄力粉

薄力粉(はくりきこ)はだんご粉の代用品として焼き菓子を作ることができる他、揚げ物の衣として使うことができます。

ただし、強力粉と同様にだんご粉とは原料が違うため食感に違いが出ます。薄力粉にもグルテンが含まれるため、もち粉よりもふわっとした食感になります。上記で紹介した強力粉と同じ小麦粉の一種ではありますが、強力粉よりもグルテンの含有量が少なく粘りが出ないため団子にするのには不向きです。

薄力粉(はくりきこ)も小麦粉の一種です。粒が柔らかい軟質小麦(なんしつこむぎ)という種類の小麦から製粉されています。「薄力小麦粉」といわれる場合もありますが、全く同じものを指し、違いはありません。「薄力小麦粉」を略して生まれたのが「薄力粉」という言葉です。

製造方法は上述した強力粉と同じです。

見た目はだんご粉と同じく白色です。強力粉と似ていますが、薄力粉は軟らかい小麦からつくられているため、粒が細かくしっとりしているのが特徴です。手で握るとある程度固まります。

薄力粉はグルテンの含有量が6.5~8%(原料小麦によって違いがあります)と最も少ない小麦粉です。グルテン量が少ないため粘りが出にくいのが特徴で、水でこねるとふんわりとした生地になります。そのため、クッキーやスポンジケーキなどのお菓子作りに使われます。天ぷらや唐揚げの揚げ物にも薄力粉がよく使われ、カリッとした歯切れのよい食感に仕上がります。

薄力粉100gのカロリーは349kcalで、糖質量は73gです。薄力粉のほうがカロリーも糖質も低いです。

片栗粉

片栗粉は、だんご粉の代用品として焼き菓子を作ったり、揚げ物の衣として使うことができます。
また、水と混ぜて加熱すると餅のようになる性質があるため団子を作ることもできます。

ただし、だんご粉とは原料が異なるため、水でこねてもまとまりにくく食感も異なります。

片栗粉は、じゃがいものでんぷんを乾燥させて粉状にしたでんぷん粉です。

片栗粉とだんご粉は製造方法も異なります。片栗粉は、じゃが芋をすりつぶして液体状にした後、繊維質や不純物を取り除いて洗浄し、(2~3回繰り返す)しばらく置いて沈殿したデンプンを取り出して乾燥させるという製造方法で作られます。

片栗粉の見た目は白いです。しっとりしていて、握るとギュっとした感触があり指跡が残ります。

片栗粉は、水と熱を加えることで強いとろみがつく特徴があり、あんかけなど料理にとろみをつけるのに使用することが多いです。また、天ぷらなどの揚げ物の衣としても使われます。

片栗粉100gあたりのカロリーは338kcalで、糖質量は81.6gです。だんご粉よりもカロリーは低いですが、糖質量はだんご粉よりも多いです。

コーンスターチ

コーンスターチは、だんご粉の代用品として焼き菓子を作ったり、揚げ物の衣として使うことができます。
また、水と混ぜて加熱すると餅のようになる性質があるため団子を作ることもできます。

ただし、だんご粉とは原料が異なるため、水でこねてもまとまりにくく食感も異なります。

コーンスターチはトウモロコシを原材料として作られるでんぷん粉です。一般的によく食されるスイートコーン(甘味種)ではなく、デントコーン(馬歯種)という品種のトウモロコシが使われます。だんご粉とは原料が違います。

トウモロコシを液体に浸して柔らかくした後機械で粉砕し、胚芽、皮、タンパク質、そしてでん粉に分けます。このとき分けられたでん粉がコンスターチです。

だんご粉と同じく白色です。粒子が細かく指で触るとまとわりつく感覚があります。

安定した粘度が出るのが特徴で、料理のとろみ付けや揚げ物の衣などに使われます。また、片栗粉に比べると粘度は低いですが、温度が下がってもとろみが残るのでプリンやカスタードなどの冷たいお菓子にも使われます。

コーンスターチ100gあたりのカロリーは354kcalで、糖質86gです。コーンスターチのほうがカロリーは低いですが、糖質量はだんご粉よりも多いです。