しめじは水け(湿度)に弱いため、購入した後はキッチンペーパーで包んで保存するのが◎。そのままの状態ではすぐにしおれたり傷んだりしてしまいます。また、しめじは冷凍することで旨みや栄養価がアップします。たくさん購入したらまとめて冷凍するのもおすすめです。この記事では、しめじの保存方法と保存期間を解説しています。また、おすすめの作り置きレシピもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
しめじを含み、ほとんどのきのこ類は無農薬で栽培されています。そのため水洗いは不要です。
汚れが気になる場合は、キッチンペーパーで軽く拭き取る程度にしましょう。
しめじは水けを嫌う食材で、水が付着することで傷みやすくなります。水洗いはせず、保存時はラップやキッチンペーパーで包んでから保存することで、水分から守ることができます。
しめじは常温で保存することもできます。ただし1〜2日程度しか日持ちしないので、すぐに食べない場合は常温保存以外の方法での保存をおすすめします。
温度や湿度が高すぎると傷みが早くなりますので、特に夏はすぐに調理する予定でも一度冷蔵での保存を行うとより安全です。
きのこを冷凍すると、水分が膨張することで細胞壁が破壊され、分解酵素が初めて作用します。これにより旨み成分を作りだすだけでなく、栄養成分であるグアニル酸やアスパラギン酸などが3〜4.5倍にアップします。
ただし冷凍したしめじを解凍してしまうと、水分とともに水溶性成分(ビタミンなど)が流れてしまうので、使用する際は凍ったまま使用するようにしましょう。
カサに白いカビのようなものが付着していることがあります。しかしこれはカビではなく、気中菌糸という安全な菌の一種です。そのまま食べて問題ありません。
そもそもきのこは菌類の一種で、細長い糸状の細胞である「菌糸」が集まったものです。乾燥や熱に弱く、普段は目に見えない場所(土や木の中)で生息していますが、温度や湿度の変化によって肉眼で見ることができます。それがいわゆる「きのこ」です。
出典:農林水産省
当たり前ですが、新鮮なしめじを購入する方が、より長く美味しく保存することができます。新鮮なしめじには下記のような特徴があります。スーパーなどで購入する際の参考にしてください。
カサに丸みがありハリがある
カサが小さめ
カサが密集していて重みがある
軸が太く、短い
色が濃すぎない
すぐに食べる場合は冷蔵保存がおすすめです。冷蔵したしめじは約1週間ほど保存することができます。購入したパックのまま保存するのではなく、キッチンペーパーに包んでから保存するのがポイントです。
石づきが付いたままの状態でキッチンペーパーで包みます。ポリ袋に入れて口を軽く閉じ野菜室へ。
パック入りのしめじはパック内に付着した水分で傷んでしまうことも。キッチンペーパーで包むことで湿度対策ができます。
使いかけのしめじも冷蔵保存可能ですが、傷みやすいので3〜4日を目安に使い切るようにしましょう。
冷凍する際は石づきを切り落とすのがポイント。ばらして冷凍することで調理時すぐに使うことができます。冷凍したしめじは約1ヶ月ほど保存することが可能です。
しめじの根元を切り落とします。手でほぐしてから冷凍用保存袋に入れ密封し冷凍庫へ。
解凍すると水分が出てしまうので解凍不要です。凍ったまま調理に使用しましょう。
根元を切り落とす際は、しめじを2つに裂き、根元部分に包丁でV字(正しくは∧の方向)に切り落とすと無駄がありません。
しめじは茹でてから保存するのも◎。調理時間をぐっと短縮できます。
しめじの根元を切り落とし手でほぐします。さっと茹でるか電子レンジで加熱をし、粗熱を取ります。冷めたらキッチンペーパーで水けを取り、冷凍用保存袋に入れて密封し冷凍室へ。
加熱してから冷凍したしめじも、解凍せず凍ったまま調理することができます。マリネや和え物などに使用する場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍を。すぐに食べたい場合は電子レンジでの解凍も可能です。
しめじは乾燥させてから保存することもできます。完全に乾燥したら密封容器に入れて常温(または冷蔵)で保存します。乾燥させたしめじは密閉容器に入れて常温もしくは冷蔵で約1ヶ月ほど保存することができます。
水で戻して調理するのもOKですが、乾燥したまま味噌汁やスープに入れることで、しめじの出汁が出て美味しくいただけます。
乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。根元を切り落としてほぐしたしめじを重ならないようにザルに並べ、1〜2日ほど天日干しをします。
天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。
完全に乾燥したら、密閉容器に移して保存しましょう。
天日干しができない方はオーブンで水分を抜くこともできます。
鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にしめじを並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。
乾燥が足りないようであれば、さらに加熱しましょう。
オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にしめじを並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。
しめじは塩や油、醤油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として楽しめます。しめじの漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。
しめじの石づきを切り落とし、手でほぐします。さっと茹でて粗熱を取り、キッチンペーパーで水けを取ります。冷蔵用保存袋に入れ、塩(しめじの3〜5%の量)を振り、全体に馴染むように軽く混ぜ合わせて蓋をし冷蔵庫へ。
しめじの量に対して10〜15%の塩を使えば、数ヶ月ほど保存することが可能です。ただしそのまま食べるのは味が濃いので、食べる前に30分程度水に浸けて塩抜きを行ってから食べるようにしてください。
塩漬けしたしめじは、サラダのトッピングにしたり、炊き込みご飯に入れたり、炒め物や煮物に混ぜても◎。塩加減を調整して味付けを行いましょう。
しめじの根元を切り落とし手でほぐします。保存容器に入れたら、そこにオリーブオイル100mlに対し塩小さじ1弱をあわせたオイルをひたひたになるように入れます。フタをして冷蔵庫へ。
オイル漬けにしたしめじは、炒め物に使うと◎。しめじを漬けたオイルは、茹でたパスタにからめて食べると美味しいですよ。
オイルと一緒ににんにくやしょうが、唐辛子を入れると、一味違うオイル漬けを楽しむことができます。
根元を切り落とし手でほぐしたしめじを保存容器に入れます。そこに、醤油:酒:みりん=1:1:1で作った漬けダレをひたひたに入れ、フタをして冷蔵庫で保存します。
そのままでは味が少し濃いので、軽く水洗いしてから食べるか、サラダのトッピングとして食べるのがおすすめです。
最後に、しめじを使ったおすすめの作り置きレシピをご紹介します。しめじの作り置きは冷蔵で2〜3日ほど日持ちします。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
きのこたっぷりで作るきのこレモンマリネのご紹介です。レモンの酸味ときのこの相性が抜群です。ご飯の副菜としてぜひお楽しみください。
きのこレモンマリネのレシピはこちら
黒ごまの香ばしさがきいたしめじのナムル。炒めるだけの簡単レシピです。
しめじ黒ごまナムルのレシピはこちら
しょうが風味でごはんのお供にピッタリなひと品です。
しめじそぼろのレシピはこちら
えのきとしめじの手作りなめたけです。なめたけは普段購入している方が多いかと思いますが、簡単に自宅で作れます。
えのきとしめじのなめたけのレシピはこちら
きのことシチューは相性抜群。豆乳をたっぷり使い、まろやかな味わいに仕上げました。
チキンときのこの豆乳シチューのレシピはこちら
Most Popular
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
冷凍したじゃがいもが黒っぽく変色...食べてOK?原因と対処法を解説
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典