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ミニトマトはそのまま冷凍保存できる?皮むきや解凍方法も解説

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ミニトマトはそのまま冷凍保存できる?皮むきや解凍方法も解説

ミニトマトは冷凍で保存することができます。冷凍すると最大で1ヶ月ほど日持ちします。冷凍する際は丸ごと冷凍用保存袋に入れるだけ。とても簡単です。この記事では、ミニトマトを冷凍するメリットや冷凍保存のポイント、冷凍方法、解凍方法などを詳しく解説しています。ミニトマトを使ったレシピもご紹介しています。


ミニトマトは冷凍保存できる?冷凍保存のメリット

長く日持ちする

ミニトマトは冷凍保存することが可能です。ミニトマトの冷蔵保存だと10日〜2週間ほどしか日持ちしませんが、ミニトマトを冷凍保存した場合は1ヶ月程度日持ちします。長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。

ただし冷凍したミニトマトは解凍後に食感が劣るので、生食ではなくソースやスープなどの加熱料理に使用しましょう。

栄養素がキープできる

トマトに限らず野菜全般にいえることですが、収穫から時間が経つと栄養が落ちてしまいます。常温や冷蔵で保存するより、冷凍保存する方が、栄養素をキープすることが可能です。

旨味成分が出てより美味しく食べられる

ミニトマトを冷凍すると、ミニトマトに含まれる水分が膨張して細胞が壊れ、旨味成分である「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」などが外に出やすくなるため、甘みとうまみが増しより美味しく食べることができます。また、冷凍することによりミニトマトの酸味が和らぎます。

皮むきが楽にできる

ミニトマトはもともと皮が薄いため、そのまま食べることもできますが、口当たりを重視する料理などに使用する場合は皮むきが必要になります。

ミニトマトは、生のままの状態だと皮を剥くのが結構大変です。火で炙ったり、熱湯に通したりと手間がかかります。しかし、冷凍したミニトマトは、流水にさらすだけでつるんと簡単に皮が剥けます。手間がかからず時短になるのでおすすめです◎皮むきの詳しい手順は後ほどご紹介します。

凍ったまま料理に使える

冷凍したミニトマトは、凍ったままの状態で加熱料理に活用することができます。冷凍ミニトマトを解凍すると水分が出て食感がやわらかくなってしまうので、生食には向いていません。スープやトマトソース、煮込み料理などに加えると、煮崩れしやすく味のなじみが早いです。冷凍ミニトマトを使うと、料理の時間短縮ができて便利ですよ。

ミニトマトの保存のポイント

ヘタは取って保存?付けたまま保存?

ミニトマトを保存する際に、悩ましいのがヘタを取るかどうかということ。ヘタ付きのままの方が乾燥を防げるというメリットもありますが、衛生面からヘタを取ってから保存することをおすすめします。

ミニトマトのヘタ周辺には細菌が多く生息するといわれています。ミニトマトを水洗いする際にヘタのくぼみの部分に水が溜まりやすく、細菌がさらに増加してしまいます。

そのため、ミニトマトを保存する際はヘタを取り水洗いをし、しっかりと水分を取ってから保存しましょう。ただし、ヘタを取るとトマトが呼吸しやすくなる=乾燥が進みやすくなるため、正しい保存方法で乾燥を防ぐことが重要です。

急速冷凍させる

ミニトマトを冷凍する際は、急速冷凍させることがポイントとなります。凍るまでに時間を要してしまうと、水分や風味が逃げてしまうためです。ご家庭の冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は活用し、ない場合は金属製のトレーにのせて冷凍すると、冷凍時間が短時間で済みます。

また、ミニトマトが完全に凍るまでは極力冷凍室を開けないようにしましょう。冷蔵庫のドアの開け締めによって冷凍室の温度が上昇し、完全に冷凍されるまでに時間がかかってしまいます。

新鮮なミニトマトの見分け方

当たり前ですが、新鮮なミニトマトを選び購入した方が、保存したときも日持ちします。ミニトマトを選ぶ際の注目すべきポイントは下記の通りです。

  • 赤みが濃い

  • 皮にハリやツヤがある

  • ヘタが緑色でピンとしている

  • きれいな丸みを帯びている

  • 色にムラがない

食べられないミニトマトの特徴

下記の特徴があるミニトマトは腐っている可能性が高いです。食べずに捨てるようにしましょう。

  • 全体がブヨブヨ柔らかく崩れやすい

  • 黒や白いカビが生えている

  • オレンジや黄色っぽく変色している

  • トマトから水分が出る

  • 異臭がする

  • 苦かったり酸っぱい味がする

ミニトマトの冷凍方法

ミニトマトは丸ごと冷凍するのが基本です。切る手間がないので簡単に冷凍保存することができます。

丸ごと冷凍

ミニトマトのヘタを取ります。普通のトマトのヘタと違い、ミニトマトのヘタはやわらかいので手で簡単に取ることができます。

ヘタを取ったミニトマトを水で洗い農薬や汚れなどを落とします。ホタテ貝殻パウダーなどの農薬除去パウダーや酢水、食用重曹などを使うと、しっかりと農薬を落とすことができるのでより安心です。

水分が残っていると雑菌が増殖してしまう原因となりますので、水洗いをしたらキッチンペーパーでしっかりと水けを拭き取ります。

冷凍用ジッパー付き保存袋に入れ、しっかりと中の空気を抜いて口を閉じます(空気は熱伝導率が低いため)。この時、上の写真のようにミニトマトが重ならないように並べて保存すると、短時間で冷凍でき、使いたい時に必要な分だけを簡単に取り出せるので便利です。

カット・調理してから冷凍する方法も

ミニトマトは丸ごとそのまま冷凍するのが基本ですが、半分にカットしたり、あらかじめ調理してから冷凍する方法もあります。

ミニトマトを横半分にカットし、塩をふって5分ほど置いてから冷凍保存します。トマトソーダやカプレーゼなどに凍ったまま使用すると美味しく召し上がることができます。

また、ミニトマトを調理し、トマトソースなどにして冷凍することも可能です。加熱調理した後にしっかりと粗熱を取ってから冷凍用ジッパー付き保存袋に平らになるように入れます。

冷凍したミニトマトの解凍方法

上述の通り、冷凍したミニトマトは食感がやわらかくなってしまうため、生で食べるのには適していません。加熱調理に使用するのがおすすめなのですが、その際事前に解凍する必要はなく、凍ったまま料理に使用することができます。トマトソースやスープ、煮込み料理、炒め物などに利用しましょう。

解凍する場合は、前日に冷蔵室に移して一晩自然解凍するのがおすすめ。常温解凍では水分が出すぎてしまい、食感や栄養が落ちてしまいます。

皮むきの方法

冷凍したミニトマトは、簡単に皮をむくことができます。

冷凍したミニトマトを水に漬けるだけ。冷凍時に入った亀裂の部分からスルリとむけます。水に浸けすぎると食感や栄養が落ちてしまうので、なるべく手短に行いましょう。

皮を剥いたトマトは、メープルシロップなどをかけてデザートとして食べたり、トマトスープやトマトソースに使うと味のなじみがよくなります。

冷凍ミニトマトを使ったレシピ

冷凍ミニトマトが使えるレシピをご紹介します。生食(サラダ)には向かず、加熱料理におすすめです。

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

レタスとミニトマトのスープ

トマトとレタスのシンプルなスープ。レタスのほのかな甘みとトマトの酸味がマッチ。

レタスは栄養がないと思われがちですが、レタスはβ-カロテン、ビタミンC・Eといったビタミン類をはじめ、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、食物繊維などが含まれています。中でも比較的に多いのはビタミンEです。ビタミンEは抗酸化作用があるので、トマトとの栄養面での相性がGood。

トマトのレタスのスープのレタスはこちら

ミニトマトのしょうゆ炒め

ミニトマトをシンプルな味付けで炒めたひと品。ミニトマトはサラダなど生で食べることが多いかと思いますが、炒めると甘みが増すのでおすすめです。

オリーブオイルとしょうゆの相性は実は意外にも◎。しょうゆの口当たりがオリーブオイルでまろやかになります。

オリーブオイルはカロリーが高いので使いすぎに注意ですが、オレイン酸が主成分で善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールのみを減らす働きがあります。

ミニトマトのしょうゆ炒めのレシピはこちら

鶏むねとミニトマトのピザ

鶏むね肉を生地の代わりに使ったピザ。トマトもカロリーの低い食品なので、ダイエット時におすすめの主菜料理です。

鶏むね肉に豊富に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるには、トマトやピーマンに含まれるビタミンCが必要不可欠。コラーゲンには美肌効果や、丈夫な筋肉をつくる働きがあります。

途中焦げるようなら、アルミホイルをかぶせましょう。

鶏むねとミニトマトのピザのレシピはこちら

ミニトマトとかぼちゃ炒め

ミニトマトの酸味とかぼちゃの甘みが程よくマッチした一品です。彩りも◎。にんにくの風味がアクセントです。

日本で一般的に食べられているのは「西洋かぼちゃ」です。かぼちゃはなんといってもβ-カロテン(ビタミンA)が豊富です。にんじんにも多くのβ-カロテンが含まれていますが、かぼちゃは一度に量を食べやすいことから、カロテンの供給源として理想的です。ただし、糖質が高いので食べ過ぎには注意しましょう。ちなみに、ミニトマトのリコピンは、かぼちゃに豊富に含まれるビタミンEと一緒に摂ると、効果がアップします。

玉ねぎは透き通るまで炒めて甘みを出しましょう。

ミニトマトとかぼちゃ炒めのレシピはこちら

ミニトマトの玄米ハヤシライス

たっぷりのミニトマトで作るハヤシライスです。ミニトマトのうまみが凝縮させた一品です。このレシピでは発芽玄米を使用しています。

玉ねぎは飴色になるまでしっかりと炒めるのがポイントです。

ミニトマトのハヤシライスのレシピはこちら