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ブロッコリーは水から茹でる?美味しい茹で方・時間を解説

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ブロッコリーは水から茹でる?美味しい茹で方・時間を解説

ブロッコリーを茹でるには水から?お湯から?迷う方は多いと思いますが、ブロッコリーはお湯から茹でるのが正解です。本記事では水から茹でるのがNGな理由や、美味しい茹で方などをご紹介しています。

ブロッコリーは水から茹でる?

ブロッコリーを水から茹でるのはNG

ブロッコリーを茹でる時に、水から茹でるのはNG。ブロッコリーはお湯から茹でます。ブロッコリーを水から茹でると、水溶性の栄養素が流出してしまったり、色や食感が悪くなってしまいます。沸騰したお湯で短時間で茹でることで色落ちや栄養素の流出を防ぎ、歯ごたえを残すことができます。ブロッコリーはたっぷりの熱湯でさっと茹でましょう。

ちなみに、水から茹でる野菜はじゃがいもや大根、にんじん、ごぼうなどの根野菜です。水からじわじわと温度を上げながら茹でることで、全体的にムラなく火が通りやすくなります。逆に根野菜をお湯で茹でてしまうと加熱ムラが生じてしまい、中心に火が通る頃には外側が煮崩れしてしまいます。

茹でた後に水につけるのもNG

ブロッコリーを茹でた後に、冷水にさらす方も多いと思いますが、実はそれもNG。冷水にさらすことでブロッコリーが水分を吸ってしまい、食感だけでなく味も落ちてしまいます。水につけることでさらに水溶性の栄養素が失われてしまうというデメリットも。

色止めしたり冷やすために冷水にさらすと思いますが、ブロッコリーの場合は冷水にさらす以外の対策が必要です。例えば、色止めをする場合は茹でる際に塩を加えて茹で、冷やす場合はザルにあげて「陸上げ(おかあげ)で冷ますようにしましょう。

ブロッコリーの美味しい茹で方【基本】

ブロッコリーを水から茹でたり、茹でた後に水につけるのはNGということはおわかりいただけたかと思います。次に、ブロッコリーの基本の茹で方を詳しく解説します。

ブロッコリーを切って洗う

ブロッコリーは切ってから洗う方が虫や汚れが落ちやすい

ブロッコリーは切ってから洗う方が、汚れが落ちやすいです。火の通りが均一になるように、大きさが同じくらいにカットするのがポイントです。ちなみに、ブロッコリーの茎も食べることができるので、外側の固い部分を切り落とし食べやすい大きさにカットしましょう。

カットしたブロッコリーは浮きやすいので、手で水の中に浸けるように揉みながら洗います。この時、力を入れてしまうと蕾が潰れてしまいますので、やさしく扱ってください。切り口からビタミンCやミネラルなどの水溶性成分が流れ出やすくなっているので、洗い時間を5分以内にしましょう。

ブロッコリーの洗い方の詳しい方法はこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

熱湯に塩を加える

ブロッコリーはたっぷりの湯で茹でるのがポイント。塩を加えることで色止めの効果が。

ブロッコリーはたっぷりのお湯で茹でるのがポイント。湯量の目安は、ブロッコリー一房(約400g)に対して2リットルです。鍋に水を入れて沸かし、沸騰したら塩大さじ1を加え菜箸で軽くかき混ぜます。

塩を加える理由としては、塩にブロッコリーの緑色色素であるクロロフィルを安定させる作用があるためです。また、塩を加えて茹でることでブロッコリーの甘みが際立ち、より美味しく食べることができるメリットもあります。

2分茹でる

ブロッコリーをたっぷりの湯で約2分茹でる

小房と茎の部分を同時に入れて茹でます。茹で時間の目安はブロッコリー一房(約400g)で2分間です。火の通りが均一になるように、途中で数回かき混ぜます。

加熱後は余熱でも火が通りますので、茹で時間は長くしすぎないように注意しましょう。

陸上げする

茹でたブロッコリーをザルにあげて冷ます「陸上げ(おかあげ)」

茹で上がったブロッコリーはザルに上げて自然に冷ますようにしましょう。塩を加えて茹でているので、水にさらさなくても鮮やかな色をキープできます。可能ならば、カップの上などにザルを置き通気性をよくしたり、うちわであおぐのもおすすめです。

冒頭でもご紹介しましたが、水にさらすとベチャベチャと水っぽい仕上がりになってしまいますので、水揚げは避けましょう。ただし、シャキシャキとした歯ごたえを大切にしたいときは、氷水に短時間だけ浸ける方法もあります。その場合は、氷水につけた後にキッチンペーパーでしっかり水けをとるのが必須です。

ブロッコリーの美味しい茹で方【フライパン】

ブロッコリーに火を通すにはフライパンで蒸すのもおすすめ

ブロッコリーはフライパンを使って蒸し茹でするのもおすすめです。使用する水分量が少ないため、水溶性の栄養素の流出を抑えることができ、またふっくらとした食感になります。

切って洗ったブロッコリーをフライパンに並べ、塩をひとつまみ振り、水100mlを入れて蓋をします。中火で3〜4分加熱したら、ザルに上げて、出来上がりです。

ブロッコリーの美味しい茹で方【電子レンジ】

ブロッコリーは電子レンジで加熱することもできる

一番お手軽な茹で方は電子レンジで加熱する方法です。使用する水分量がかなり少ない(茹で・蒸しと比較して)ので、栄養素の流出を最小限に抑えることが可能です。

耐熱皿に、切ったブロッコリーを並べ、水大さじ2と塩ひとつまみを入れ、ふわっとラップをし、600Wで3分加熱します。電子レンジから出したら、ラップをしたまま冷やすと水分が逃げづらいのでおすすめです。

電子レンジで加熱したブロッコリーの食感は、茹でたり蒸したりする時よりもパサパサとなりやすく、やや硬い仕上がりになってしまいます。

ブロッコリーの美味しい茹で方【せいろ】

ブロッコリーをせいろで蒸すとより美味しく食べることができる

ご自宅にせいろがある方はぜひ試していただきたい方法です。水蒸気で熱を通すため栄養素を逃すことなく柔らかく仕上げることができます。

深めの鍋またはフライパンに2cm〜5cm程水を入れて、加熱しお湯を沸かします。お湯が沸いて蒸気が出てきたら、小房にわけて綺麗に洗ったブロッコリーを乗せたせいろを鍋に乗せます。せいろを入れたら、蓋をしたまま中火で3分〜4分ほど蒸して好みの固さになったら完了です。

ブロッコリーをせいろで蒸す詳しい手順はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

おすすめのせいろはこちら

こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。

21cmと26cmの大きさがあります。

茹でたブロッコリーの正しい保存方法

茹でたブロッコリーは生のブロッコリーよりも傷みが早いですが、正しく保存することで美味しさをキープすることができます。

ブロッコリーの正しい保存方法は、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

冷蔵保存

茹でたブロッコリーはキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れて冷蔵保存する

茹でたブロッコリーは冷蔵保存で2〜3日ほど日持ちします。

ブロッコリーから水が出てベチャベチャとした食感になってしまうのを避けるため、保存容器に乾いたキッチンペーパーを敷き、ブロッコリーを立てて(房の部分を上にして)敷き詰めます。

生のまま冷蔵保存しているブロッコリーに比べて、茹でたブロッコリーの冷蔵保存は傷みが早いので、なるべく早く食べ切るようにしましょう。

冷凍保存

茹でたブロッコリーは冷凍用保存袋に入れ約1ヶ月ほど保存ができる

茹でたブロッコリーは冷凍保存で約1ヶ月ほど日持ちします。

固めに茹でたブロッコリーを冷まし、水けをしっかりと拭き取ります。冷凍用保存袋になるべく重ならないように入れ、空気をしっかり抜き冷凍庫で保存します。

冷凍したブロッコリーは、サラダに使うならば前日に冷蔵室に移動させ自然解凍させます。炒め物や煮込み料理など加熱する場合は冷凍した状態のまま使うことができます。