ブロッコリーをせいろで蒸す際の蒸し時間の目安は3〜5分です。せいろで蒸すことで栄養素をキープしふっくらとした食感に仕上げることができます。本記事ではせいろでのブロッコリーの蒸し方や、せいろのお手入れの仕方などを詳しく解説します。
蒸篭・聖籠(せいろ、せいろう)とは、竹や杉、ヒノキなどを編み込んで作られた調理器具です。沸騰したお湯が入った鍋の上にせいろを置き、せいろ内部に水蒸気を通し蒸して、食材を加熱調理します。
せいろは主に野菜や肉、魚、シュウマイ、餃子、肉まんを蒸したり、冷やご飯を温める際に使います。また蒸しパンやプリンなどのお菓子を作る際にも使うことができます。鍋に入れた熱湯の中に卵を入れておけば、同時にゆで卵も作ることができます。一家に一台あると便利な調理器具です。
一般的なせいろの大きさは、直径15cm、18cm、21cm、24cm、26cm、27cmです。その中でも使いやすい大きさは18cmと21cmです。1〜2人用なら18cm前後、3〜4人用なら24cm前後が◎。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。
21cmと26cmの大きさがあります。
ブロッコリーをせいろで蒸す際の蒸し時間の目安は3〜5分です。せいろでの蒸し方を詳しく解説します。
ブロッコリーを食べやすい大きさにカットし洗います。火の通りが均一になるように、大きさが同じくらいにカットするのがポイントです。ブロッコリーは切ってから洗う方が、汚れが落ちやすいです。ちなみに、ブロッコリーの茎も食べることができるので、外側の固い部分を切り落とし食べやすい大きさにカットしましょう。
カットしたブロッコリーは浮きやすいので、手で水の中に浸けるように揉みながら洗います。この時、力を入れてしまうと蕾が潰れてしまいますので、やさしく扱ってください。切り口からビタミンCやミネラルなどの水溶性成分が流れ出やすくなっているので、洗い時間を5分以内にしましょう。
ブロッコリーの洗い方の詳しい方法はこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
深めの鍋またはフライパンに2cm〜5cm程水を入れて、加熱しお湯を沸かします。ブロッコリーは蒸し時間が短いので、水を沢山入れる必要はありません。ただし水量が少なすぎると蒸している途中で水分がなくなってしまうので、適度な量を入れるようにしましょう。
沸騰したお湯に卵や麺を入れて茹でることもできるので、その場合はたっぷりのお湯を沸かすようにしましょう。
お湯が沸騰したら中火にします。
お湯が沸いて蒸気が出てきたら、小房にわけて綺麗に洗ったブロッコリーを乗せた蒸し器を鍋に乗せます。蒸し器の底にせいろ専用の穴あきクッキングペーパーまたは蒸し布(水でぬらして使う)を敷いてからブロッコリーを入れることで、せいろに食材の匂いが移りにくくなるためお手入れが楽になり、せいろが長持ちします。
ブロッコリーを入れたせいろを沸騰した鍋またはフライパンの上にセットしたら、蓋をしてお好みの固さになるまで中火で3〜5分ほど蒸します。蒸し時間はブロッコリーの量や大きさ、火加減などによって異なりますので、途中で竹串を刺して固さを確認しながら蒸しましょう。余熱でも火が通りますので、完全に柔らかくなるまで蒸す必要はありません。
水蒸気は大変熱いので、蓋を開ける際や固さを確認する際はやけどしないように十分気をつけながら行ってください。
蒸し終わったら火を消して余熱で火を通して完成です。せいろの中は大変熱くなっているので、蓋をあける際は火傷に十分注意してください。
せいろで蒸したブロッコリーはとてもふっくらとした仕上がりになります。
そのままお皿に盛り付けて、マヨネーズをかけて食べるだけでも美味しいですよ。せいろで蒸したブロッコリーを冷蔵または冷凍で保存する際は、粗熱が取れてから保存するようにしましょう。
ちなみに、ブロッコリーは電子レンジで加熱して火を通すことも可能です。時短でできるため、忙しい日の調理におすすめです。
お手入れが少々面倒ですが、せいろで蒸すメリットは多くあります。
せいろで蒸したブロッコリーは食感がふっくらと柔らかくなります。
せいろ内部で蒸気が溜まり、水分を保持しながら蒸し上げていくため、野菜がふっくらとなるのです。また、蒸気による熱は野菜の表面から内部に浸透しやすいため、内部まで均等に熱を加えることができるため、芯まで柔らかいブロッコリーを楽しむことができます。
ブロッコリーをせいろで蒸すことにより、栄養素を逃さずに蒸すことができます。
ブロッコリーにはビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が含まれています。水溶性の栄養素は文字通り水に溶けやすいため、茹でる調理では失われやすいのですが、せいろでは蒸気で火を通すため、これらの栄養素がキープしやすくなります。
ブロッコリーを茹でて火を通す調理法と比べると、短時間で加熱することができる点もせいろ蒸しのメリットといえます。
せいろで蒸す時に使用するお湯の量は少量なので、沸騰するまでの時間が短いです。湯量を増やせば沸騰してる湯で卵や麺などを茹でることができるため、茹で料理と蒸し料理を同時に行うことができ、料理時間を短縮することもできます。
最後に、せいろの基本的な使い方やお手入れ方法をご紹介します。
せいろを使う前に、せいろを水で濡らしてから使用するのが基本です。
冒頭でご紹介したように、せいろは竹や杉、ヒノキなどの木材を使用して作られているため、そのままの状態で使用すると火が移りやすくなってしまいます。水で濡らすことで焦げつきを防ぐことができます。また、せいろを水で濡らしてから使用することで、食材の匂いや水分が染み込むのを防ぐ効果も期待できます。
せいろ全体を水でさっと濡らし、水けをさっと切って食材を並べましょう。
せいろ専用の鍋が販売されていますが、自宅にある鍋やフライパンを使うことも可能です。
鍋やフライパンの上にせいろが乗るような形で使用するのが基本です。したがって、鍋またはフライパンの直径とせいろの直径がほぼ同じものを使用するのが◎。
ただし鍋またはフライパンとせいろの直径が同じくらいの場合、せいろを乗せた時にグラグラと不安定になったり焦げる可能性があります。そのため、ぐらつきや焦げが心配な方は、せいろの直径よりも大きい鍋やフライパンを使用するのがおすすめです。この場合は、せいろの一部が水に浸かる点がデメリットといえますが、ぐらつきにくく、また焦げの心配もないので、初心者の方でも扱いやすくなります。
鍋やフライパンの直径よりもせいろの直径が大きい場合は、火が燃え移ってしまう可能性がありますので、せいろが大幅にはみ出してしまう状態での使用は避けましょう。
鍋(フライパン)とせいろの間に、蒸し板を挟んで蒸す方法もあります。蒸し板を挟むことでせいろが安定しやすく、また焦げも防止することができます。
蒸し板の使い方はとても簡単。対応サイズのものを鍋またはフライパンの上に置き、その上にせいろを乗せるだけです。せいろが直接水につくことがないので、せいろが長持ちしやすいのも◎。
せいろで食材を蒸す際は、蒸し布やクッキングシートの使用を推奨します。食材の匂いがせいろに移るのを防ぐことができるだけでなく、食材がせいろにくっつきにくくなるので、お手入れが楽になります。
蒸し布やクッキングシート以外に、キャベツや白菜などの葉物野菜をせいろの底に敷いて食材を蒸すことも可能です。また、平らな皿に食材を乗せてから蒸してもOKです。
穴があいたせいろ専用のクッキングシートです。検査基準を満たした材質で作られています。
せいろだけでなく鍋や金属製蒸し器にも使えます。
せいろを使った後に洗う際は、洗剤は使用しないようにしましょう。せいろは竹などで作られていますから、洗剤の成分が浸透してしまいます。
せいろを使った後は、お湯で湿らせた布やキッチンペーパーで表面を拭くだけでOKです。肉や魚の油(脂)が付着した場合はぬるま湯でさっと洗い、乾いた布で拭いて乾燥させましょう。
使用後のお手入れを簡単に済ませるためにも、使用時のクッキングシートや蒸し布の使用がおすすめです。
せいろを使った後は、必ず完全に乾かしてから収納するようにしましょう。水分が残っているとカビが生えて使用不可になってしまいます。生えてしまったカビは落とすことができないので、買い替える必要があります。
水けを拭き取ったせいろは、風通しの良い場所で陰干しして乾燥させます。直射日光が当たる場所での乾燥や、食器乾燥機、ドライヤーでの乾燥は変形やひび割れなどの原因となるためNG。乾燥させる際はザルの上に乗せて乾かしたり、途中で上下を返しながら乾かすことで、しっかりと乾燥させることができます。
完全に乾いたら、湿気が少ない場所に収納します。ビニール袋に入れて保管すると、通気性が悪くカビが生えたり虫食いが起きやすいので、新聞紙で包んで保管するようにしましょう。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。
21cmと26cmの大きさがあります。
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