電子レンジでは一般的に500W〜600Wで調理することが多いですよね。低温調理機能が備わっている電子レンジを使えば、じゃがいもをホクホクに仕上げることが可能になります。本記事では、じゃがいもの低温調理について詳しく解説していきます。
低温調理は、食材を低温でゆっくりと加熱調理することを言います。基本的には、水が沸騰する温度(100度)よりも低い、50度〜70度で加熱していきます。
低温調理することで、食材を中心部まで均一に調理されることができます。また、食材の水分や風味が保たれるため、より柔らかく、ジューシーに仕上げることができる利点があります。
低温調理は、ローストビーフを作るときなど肉や魚の調理に使用されることが多いですが、野菜にも使うことができます。
上述したように低温調理は基本的に50度〜70度のお湯に食材をつけて調理することが多いです。
一般的に家庭で使われているレンジは、高温での加熱や加熱時間を設定する機能が主なものです。一定の低温を長時間維持することが難しいため、レンジでの低温調理は低温調理の機能が備わったレンジを除いては基本的に難しいでしょう。
しかし、完全な低温調理は難しくても「低温調理風」に仕上げることはできます。
本格的な低温調理を行いたい場合は、専用の低温調理機器や水槽、またはコンビネーションオーブンを使用することをおすすめします。
電子レンジで野菜を加熱するときには、500W〜600Wで加熱することが多いと思いますが、200Wのレンジで加熱すると「低温調理風」に仕上げることが可能です。一般的なワット数よりも低いワット数でじゃがいもを加熱することには下記のメリットがあります。
電子レンジは、庫内に放出されるマイクロ波によって食材がもつ水分子が熱を持つようにエネルギーを与えて加熱していきます。そのため、水分量が少ないじゃがいもは500W〜600Wのレンジで一気に加熱すると水分が蒸発しきってしまいパサパサになってしまうことがあります。
200Wのレンジで加熱すると時間はかかってしまうものの、ゆっくり加熱されるので水分が残りやすくホクホクの食感に仕上げる事ができるメリットがあります。
茹でると、じゃがいもに含まれているビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が流出してしまうのに対して、レンジでの加熱は水溶性の栄養素を守ることができます。
500W〜600Wのレンジで加熱をしても水溶性の栄養素を守ることができますが、高温で一気に加熱することで一部が失われてしまう酵素などもあるので、低温で加熱した方が比較的栄養素を守ることができると考えられます。
じゃがいもを200Wのレンジなど低温で加熱する場合も、基本的には500W〜600Wのレンジで加熱する方法と同じです。加熱時間だけ変わってくるので注意しましょう。
まず、じゃがいもを綺麗に洗います。上述したようにレンジで加熱したら、皮は簡単に剥けるので、先に剥く必要はありませんが、泥汚れなどが残っていると加熱をした際に土臭くなってしまいます。
あまり汚れていない場合は軽く水洗いするだけで大丈夫です。土汚れがひどい場合は流水にさらしながらたわしや硬めのスポンジでこすると綺麗に落とすことができます。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽があれば取り除きましょう。じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンといった天然毒素が含まれており、そのまま食べてしまうと中毒症状を起こす可能性があります。
切り込みは入れなくても大丈夫ですが、爆発するのが心配な方は、じゃがいもを洗ったら十字に切り込みを入れておきましょう。
十字に切り込みを入れておけば、加熱後皮を剥くのも簡単になるので時短になります。
じゃがいもを綺麗に洗い、芽を取って十字に切り込みを入れたら濡れた状態で1個ずつラップに包みます。
複数個のじゃがいもをまとめてラップに包んでしまうと、熱が均一に伝わらなくなってしまうのでNGです。必ず1個ずつ包み、加熱も1個ずつ行うのが良いです。
ラップに包んだら、加熱していきます。
200Wなどの低温で加熱する場合の加熱時間の目安は13分程です。竹串などを刺してみて硬いようであれば20秒ずつ追加で加熱していき、竹串などがすっと通るようになったら完了です。
様子を見ながら加熱時間を調節してください。ちなみに、600Wで加熱する場合は3分程度でOKです。
じゃがいもをレンジで加熱したら、ラップをしたまま数分置いて粗熱をとります。このとき布巾やキッチンペーパーなどに包んでおくと余熱で加熱のムラが均一になりホクホクに仕上げることができます。
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