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レンジ加熱したトマトがまずい...美味しいレンチン方法を解説

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レンジ加熱したトマトがまずい...美味しいレンチン方法を解説

レンジで加熱したトマトがあまり美味しくないと感じたことがある方も少ないかと思います。正しい電子レンジでの加熱の方法を本記事では解説していきます。

レンジで加熱したトマトがまずい理由

野菜はレンジを使って加熱することもでき、トマトも例外ではありません。しかし、レンジで加熱したトマトがまずいと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。レンジで加熱したトマトがまずくなってしまう理由には下記があげられます。

水分が飛んでパサパサになる

生の状態のトマトは水分をたっぷり含んでいるためみずみずしさがありますが、レンジで加熱するとトマトの水分が急速に蒸発するため、トマトがパサパサになってしまうことがあります。

トマトに限らず水分が中途半端に抜けてパサパサになってしまうと、食感が悪くなってしまうため美味しくないと感じる人が多いです。

焦げる

電子レンジでの加熱は火を使うわけではないので油断してしまいがちですが、火を使って加熱するのと同じように加熱しすぎは焦げる原因となります。場合によっては火花が出てしまうことがあるので注意が必要です。

焦げてしまっても腐敗しているわけではないので食べることはできますが、焦げた部分は苦味が出てしまい美味しくなくなってしまいます。

爆発することがある

トマトは丸ごとレンジで加熱することができますが、爆発してしまうこともあるため注意が必要です。

これは、トマトに含まれる水分が加熱によって蒸気となり、内部の圧力が高くなってしまうためです。特に、トマトの皮を切り込みを入れずにまるごとレンジで加熱すると爆発してしまうことがあります。

冷凍したトマトは水分が出る

冷凍したトマトをレンジで解凍しようとすると水っぽくべちゃっとしてしまいます。これは冷凍する際にトマトに含まれている水分が凍り、解凍するときに水分としてそのまま出てきてしまうためです。

また、トマトは水分が多く、冷凍すると水分が凍って氷の結晶ができます。これが解凍されると水分が膨張してトマトの細胞壁を破壊してしまい、ぶよぶよになってしまいます。

冷凍したトマトはレンジで解凍するよりも、自然解凍や流水解凍することをおすすめします。

トマトをレンジで加熱するメリット

レンジで加熱するとまずくなってしまうことがあるなら、トマトはレンジで加熱しない方が良いのではないかと考える方も多いと思いますが、レンジで加熱することのメリットももちろんあります。

青臭さが軽減される

トマトには独特の青臭さがあります。この青臭さが原因でトマトが苦手という方も非常に多いです。

トマトの青臭さは「3-ヘキセナール」と呼ばれる成分によるものです。3-ヘキセナールは不快臭に分類される成分で「青葉アルコール」とも言われます。

ヘキセナールは加熱することで気化するため、レンジで加熱をすることで青臭さが軽減され食べやすくなるメリットがあります。

皮が剥きやすくなる

トマトは丸ごとレンジで加熱をすると、皮が剥きやすくなります。皮ごと食べることができる野菜ではありますが、トマトソースにしたい場合など口当たりを良くしたい場合にはレンジでの加熱がおすすめです。

レンジで加熱することでトマトの皮が柔らかくなり、手で簡単に剥くことができるようになります。ただし、加熱しすぎるとトマトが柔らかくなりすぎて形が崩れたり、風味が悪くなってしまうことがあるため、注意が必要です。

水溶性の栄養素の流出を防げる

青臭さを軽減したり、皮を剥きやすくするのであれば茹でるのでも良いのではないかと思う方も多いかと思いますが、茹でるとビタミンCなどの水溶性の栄養素も一緒に流出してしまうデメリットがあります。

レンジでの加熱は水を使わない分、水溶性の栄養素をそのまま残すことができるため栄養面でも大きなメリットがあるといえます。

時短になる

レンジでの加熱は何より時短になります。茹でるときのようにお湯を沸かす時間もかかりませんし、短時間で味が染み込みやすい状態になるので、そのまま調味料をかけるだけでも美味しく食べることができます。

そのため、トマトのレンジ加熱はささっと一品作りたいときにもおすすめです。

トマトを美味しくレンチンする方法

それではトマトを美味しくレンチンする方法を紹介します。

トマトに十字の切り込みを入れる

トマトをレンジで加熱する際は十字に切り込みを入れる

まず、トマトを洗ったら十字の切り込みを入れます。

上述したように切り込みを入れないと、爆発してしまう可能性があるため必ず入れるようにしてください。トマトに十字の切り込みを入れることで、均等に火が通るようになり加熱ムラを防ぐことにも繋がります。

ちなみにミニトマトの場合は、爪楊枝などで穴を開けておくと良いです。

耐熱皿にトマトを乗せてラップをかける

トマトをレンジで加熱する際は耐熱皿の上に乗せてふんわりとラップをする

トマトに十字の切り込みを入れたら、耐熱皿の上に乗せてふんわりとラップをかけます。

このとき水を少量回し入れておくと、蒸す状態になりパサパサになってしまうのを防ぐことができます。ただし、トマトは元々水分量が多い野菜であるため入れなくても大丈夫です。

加熱する

600Wの電子レンジで1分ほど加熱したトマト

耐熱皿にトマトを乗せてラップをかけたら、加熱します。

加熱時間の目安は600wのレンジの場合1分〜2分程です。ただし、レンジのワット数やトマトの大きさによっても異なるので、様子を見ながら加熱時間を調節することが大切です。

加熱が終わったらレンジから取り出し、適度に冷まして完了です。皮を剥く場合は、冷めてから皮を剥きましょう。