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トマトをレンチンしたら爆発...原因と対処法を解説

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トマトをレンチンしたら爆発...原因と対処法を解説

トマトはレンジで加熱すると爆発することがあるので、注意が必要です。本記事ではトマトをレンジ加熱すると爆発してしまう原因や爆発を防ぐ方法などを紹介します。

トマトをレンジ加熱すると爆発する原因

トマトをレンジで加熱すると爆発してしまうことがある原因は、下記の通りです。

薄い皮に覆われているため

トマトを丸ごとレンジ加熱すると爆発してしまう原因は、トマトの表面が薄い皮に覆われていることが大きく関係しています。

トマトは水分量が比較的多い野菜の一つです。丸ごとレンジで加熱すると、トマトに含まれている水分が蒸気に変わって膨張し、内部の圧力が上がります。トマトの表面は薄い皮で覆われているため、内部の水分が蒸気になると、皮の下で蒸気が閉じ込められた状態になります。これにより、内部の圧力が急激に上昇し、トマトが爆発してしまうのです。

ミニトマトも爆発する

トマトと同様にミニトマトも丸ごとレンジ加熱すれば、同じ現象が起こり爆発してしまいます。

ミニトマトの場合は特にお弁当に入っていることが多いですよね。お弁当を温めて食べるときに、一緒にそのまま加熱してしまうとミニトマトが爆発してしまうので注意しましょう。

トマトはレンジ加熱NG?

トマトやミニトマトをレンジで加熱することはできないの?と疑問に思う方も多いと思いますが、レンジ加熱できないというわけではもちろんありません。爆発しないようきちんと対策をすればレンジ加熱することができます。

トマトをレンジ加熱することには、

などのメリットもあります。

トマトをレンジ加熱で爆発させないポイントは後述しますので、そちらを参考に、上手に加熱しましょう。

トマト以外の爆発する食材

トマト以外にもレンジ加熱すると爆発する危険性がある食材は下記の通りです。

  • たまご

  • ウインナー

  • 明太子

  • 銀杏

  • ぶどう

これらの食材もトマトと同じように薄い皮や殻がついていることが原因で、内部の圧力が上がってしまい爆発する可能性があるので注意が必要です。

また、人参やじゃがいもなど水分量が少ない食材は火花が出てしまう可能性があるので注意が必要です。電子レンジは、庫内に放出されるマイクロ波(高周波)が、食品内部の水分の分子を細く振動させます。それにより摩擦熱が生まれ、食品全体の温度が上がります。そのため、水分量が少ない食材を温めると、水分が蒸発してしまい、熱を持ちすぎている状態となり、火花が出ます。場合によっては発火してしまうことがあります。

レンジで食材を加熱するときは、食材の特性を把握し適切に加熱することが大切です。

トマトを爆発させずにレンジ加熱するポイント

トマトを爆発させずにレンジ加熱するポイントは下記の通りです。

丸ごと加熱するときは切り目を入れる

トマトの皮を剥きたい場合など、丸ごと加熱するときは切り目を入れてから加熱しましょう。

切り目を入れておけば、トマトの水分が水蒸気となって出てくるときにトマトの内部にたまらずに外に出ていってくれるので、爆発を防ぐことができます。

ちなみにプチトマトの場合は、爪楊枝などで穴を空けておくと爆発防止になります。お弁当を温めるときなどついついそのままレンジに入れてしまいがちですが、注意しましょう。

カットして加熱が安心◎

青臭さを軽減する目的や、温トマトにして食べる場合などは、カットしてからレンジ加熱するのがおすすめです。カットしてからであれば、内部の水分が温まったときに水蒸気となって出ていくので、爆発してしまう心配はありません。

カットしてから加熱することで、水蒸気が外に出ていきやすくなる分トマトの青臭さとなる成分も一緒に出ていくのでより食べやすくなりますし、そのままサラダにしたりすることができるので非常に便利です。

トマトを美味しくレンジ加熱する方法

トマトを美味しくレンジで加熱する方法を紹介します。

トマトに十字の切り込みを入れる

トマトをレンジで加熱する際は十字に切り込みを入れる

まず、トマトを洗ったら十字の切り込みをいれます。 上述したように切り込みを入れないと、爆発してしまう可能性があるため必ず入れるようにしてください。トマトに十字の切り込みを入れることで、均等に火が通るようになり加熱ムラを防ぐことにも繋がります。 ミニトマトの場合は、上述したように爪楊枝などで穴を開けておきましょう。

耐熱皿にトマトを乗せてラップをかける

トマトをレンジで加熱する際は耐熱皿の上に乗せてふんわりとラップをする

トマトに十字の切り込みを入れたら、耐熱皿の上に乗せてふんわりとラップをかけます。 このとき水を少量回し入れておくと、蒸す状態になりパサパサになってしまうのを防ぐことができます。ただし、トマトは元々水分量が多い野菜であるため入れなくても大丈夫です。

加熱する

600Wの電子レンジで1分ほど加熱したトマト

耐熱皿にトマトを乗せてラップをかけたら、加熱します。 加熱時間の目安は600Wのレンジの場合1分〜2分程です。ただし、レンジのワット数やトマトの大きさによっても異なるので、様子を見ながら加熱時間を調節することが大切です。 加熱が終わったらレンジから取り出し、適度に冷まして完了です。皮を剥く場合は、冷めてから皮を剥きましょう。