納豆は冷蔵保存以外に冷凍や乾燥でも保存することができます。冷蔵では賞味期限内(7〜10日ほど)に食べきるのがおすすめです。冷凍や乾燥した納豆は、約1ヶ月ほど保存することができます。大量購入した際は冷凍・乾燥保存がおすすめです。この記事では、納豆の保存方法と保存期間を詳しく解説しています。
納豆の原材料は大豆です。納豆は大豆が腐っているものと考えている方が多いかもしませんが、厳密に言うと「腐敗」ではなく「発酵」にて作られてた食品です。
煮た大豆に納豆菌をつけて発酵させます。40〜50℃に設定された発酵室で16〜24時間ほどの時間をかけて発酵させ、10℃以下で冷却され完成します。
製品として出荷された後も発酵は進んでいます。そのため、できるだけ早く食べるようにしましょう。製造から時間が経つにつれて発酵が進み、味や食感が落ちてしまいます。
購入した納豆を開けると、表面に白いふわふわとしたものが付着していることがあります。これをカビだと思っている方が多いのですが、白いものの正体は「かぶり」という納豆菌の菌膜です。腐っているわけではありませんので、そのまま食べることができます。
また、納豆に白い粒状のものがついてることがありますが、これは「チロシン」の結晶です。チロシンとは、アミノ酸の一種ですが、納豆が古くなると白い結晶になります。シャリシャリとした食感があるため、舌触りが悪くなりますが、腐っているということではないので、食べても問題ありません。
納豆には賞味期限が設けられてあります。メーカーによって異なりますが、大体7〜10日ほどに設定されています。
そもそも賞味期限は、美味しく食べられる期間です。賞味期限を過ぎたからといって食べられなくなるということではありません。しかし、上述したように古くなると味や食感が落ちてしまうので、なるべく賞味期限内に食べるのがおすすめです。
<消費期限と賞味期限の違い>
・消費期限・・・定められた方法で保存した場合において、腐敗などの品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれがないと認められる期限を示す年月日。開封前の状態で保存すれば、食品衛生上の問題が生じないと認められるもの。そのため、消費期限を過ぎた食品は食べるべきではない。急速に品質が劣化しやすい食品に表示される。
・賞味期限・・・定められた方法で保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日。賞味期限を超えた場合でも品質が保持されることもある。そのため、賞味期限を過ぎた食品は必ずしもすぐ食べられなくなるわけではなく、消費者自身で判断する必要がある。比較的品質が劣化しにくい食品に表示される。
納豆は、10℃以上で発酵が進みやすくなってしまいます。そのため、なるべく常温保存は避ける方がよいです。室温が低くなる冬は常温での保存も可能ではありますが、冷蔵庫で保存する方がより安全です。夏場は室温が高すぎて腐敗が進んでしまうのでNG。
納豆を賞味期限内に食べきる場合は、冷蔵保存がおすすめです。チルド室で保存すれば、より鮮度を保って保存することが可能です。
納豆を保存する際、乾燥やにおい移りを防ぐために、ラップや保存袋などでしっかりと密閉してから保存することをおすすめします。
パックのまま保存すること自体は可能なのですが、そのままの状態で保存すると乾燥したり、他の食材ににおいが移る(また他の食材のにおいが納豆のパックに移る)ことがあります。保存状態が悪いと味や食感が落ちてしまいますので、少々手間でも密閉してからの保存を行いましょう。
正しい方法で保存していても、下記のような特徴がある納豆は腐ってしまっている可能性が高いです。腐っているかどうかの見極めが難しい食品ですが、食べられないと判断したら廃棄するようにしましょう。
ドロドロとしている
通常よりも強い臭いがする(ツンとしたアンモニア臭)
変色している
カビが生えている
糸を引かず水っぽい
納豆を賞味期限内に食べきる場合は、冷蔵保存が一番手軽です。賞味期限内(7〜10日)ほどの保存が可能です。
購入したパックのままチルド室(または冷蔵室)で保存します。乾燥やにおい移りが気になる方は、ラップで包んだり冷蔵用保存袋に入れてから保存するといいですよ。
冷蔵室よりもチルド室で保存する方が、発酵を遅らせる効果があるといわれています。
納豆は実は冷凍でも保存することができます。賞味期限内に食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍した納豆は約1ヶ月ほど日持ちします。
冷凍したからといって納豆菌が失われるというわけではなく、納豆菌は氷点下で休眠状態に入り発酵が一時的に抑えられます。納豆は冷凍しても味や食感が変わりにくいです。豆が少しやわらかくなることがありますが、そのまま食べることができます。
納豆はパックごと冷凍できます。乾燥やにおい移りを防ぐために、パッケージごと冷凍用保存袋に入れて密封し冷凍室へ。
解凍後すぐに食べたいなら、冷凍する前に味をつけるのもおすすめです。パックを開封して付属のタレまたは醤油などで味をつけ、使いやすい分量に分けてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。冷蔵庫の急速冷凍機能を使えば、瞬時に冷凍できるので◎。ない場合は金属トレイの上に置いてから冷凍するといいです。
冷凍納豆は、食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍するのがおすすめです。就寝前に冷蔵庫に移せば、翌朝には食べることができます。自然解凍を行うことで、栄養や美味さを損なわず食べることができます。
すぐに食べたい場合は電子レンジでの解凍も可能(10〜20秒ほど加熱)ですが、強烈な臭いを放つだけでなく、納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素が失われてしまいます。
納豆は乾燥させてから保存することもできます!乾燥させた納豆は登山などの携帯食にもなります。そのまま食べても美味しいですし、水に戻すことで元のネバネバした納豆に戻ります。乾燥させた納豆は常温または冷蔵で約1ヶ月ほど保存することができます。
乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。ザルにクッキングシートを乗せ、付属のタレや醤油などで味付けした納豆をのせ、1〜2日ほど天日干しをします。
天日干しができない方はオーブンで水分を抜くこともできます。鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上に味付けした納豆をのせます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。乾燥が足りないようなら、さらに加熱するようにしてください。
オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。耐熱皿の上にクッキングシートを敷き、その上に味付け納豆を並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジの加熱は時短で便利ですが、納豆が焦げる場合があるので、こまめに確認しながら加熱してください。
最後に、納豆を使ったおすすめレシピをご紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
ゴーヤの苦味がおいしいゴーヤ納豆です。ゴーヤの苦味が苦手な方は、さっと茹でることで苦味が和らぎます。
ゴーヤ納豆のレシピはこちら
納豆のネバネバと長芋のトロトロが絡み合って美味しくいただけます。ごま油の風味がアクセントになります。
納豆とろろ玄米パスタのレシピはこちら
にらと納豆で作る変わり種オープンサンドです。さっと簡単に作れます。
にら納豆のオープンサンドのレシピはこちら
納豆&オクラ&長芋のねばねばトリオが相性抜群。塩でシンプル味付けでいただきます。
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納豆好きにはたまらない!アボカドと納豆で作る丼ものです。火を使わない簡単レシピ。
玉ねぎ納豆アボカ丼のレシピはこちら
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