アボカドの保存方法と保存期間を解説します。アボカドは未熟なものと完熟のもので保存方法を変える必要がありますので、分かりやすく解説していきます。
アボカド保存最大のポイントは、アボカドの熟度によって保存方法が変わる点です。
未熟なアボカドは冷蔵・冷凍保存をせずに、追熟する必要があります。皮が緑色で、握ったときに指が沈む感じがなければまだ未熟です。
アボカドの追熟法にはいくつかあるのですが、りんごなどエチレンガスを放出する果物と一緒にポリ袋に入れるのがおすすめです。2日ほどで食べごろになります。
アボカドの適熟を見極めるポイントは、
皮の色が黒と緑の中間くらい(こげ茶)
握ると手にしっとり吸いつく感じがあり、適度に弾力がある
へたの周りが乾燥し、皮からやや浮いているもの
です。
熟したアボカドを保存する場合は、これ以上追熟しないように冷蔵・冷凍で保存する必要があります。
アボカドの貯蔵は5〜25℃の範囲で可能です。熟したアボカドを保存するには5〜10℃が最適とされています。15〜25℃の範囲で追熟が可能です。
一方、5℃以下だと低温障害が起きてしまい、25℃以上だと傷みが激しくなり追熟に向きません。夏場は気温が高くなりすぎないように、直射日光が当たらず風通しのよい冷暗所に保存するようにし、こまめに熟度の確認をしましょう。
腐っている可能性が高いアボカドは、
皮だけではなく果実まで黒くなっている
握ったときにかなり柔らかい
皮と果実の間に空間があり押すとペコペコする
ツンと酸っぱい臭い・味がする
白カビが生えている
などの特徴があります。これらのアボカドは食べずに、捨てるようにしましょう。多少黒くなっている程度なら黒い部分を取り除けば食べることができます。
アボカドは乾燥させて(干して)保存するのには適しません。アボカドは果物なのでドライフルーツになるわけですが、甘みがないのであまり美味しくなりません。かつ、アボカドの油が抜け調理にも適しません。見た目は真っ黒になってしまいます。
未熟なアボカドを保存する方法はそのまま常温保存が一番です。未熟なアボカドは3〜5日常温で保存が可能です。
若くて固いアボカドを熟す方法もありますが、5日ほど保存したい場合はあえてその方法は取らず、常温で置いておくのがベストです。アルミホイルに包んだり、ジッパー付きポリ袋に入れて、アボカド自身から出るエチレンガスによって2日ほどで追熟します。
熟したアボカドはそれ以上追熟しないように、冷蔵保存します。
丸ごと保存する場合は、ラップに入れてポリ袋の口をしめて野菜室で保存します。野菜室は4℃を下回らないように設定されているので、アボカドが低温障害になるのを防ぐことができます。
この方法で保存するアボカドは4〜5日程度保存可能です。
ラップをしポリ袋に入れる理由はアボカドを乾燥から守るためです。このひと手間でアボカドを状態よく保存できます。ポリ袋の口をきっちり閉めるのも重要ポイント。りんごのエチレンガスで追熟する方法を紹介しましたが、アボカド自体もエチレンガスを放出します。そのため、野菜室の周りの野菜がエチレンガスを吸ってしまい傷みやすくなります。それを防ぐためにもポリ袋の口を閉めるようにしましょう。
半分に切ったアボカドの片方だけを冷蔵保存することも可能です。
その場合のポイントは2つ。一つは種が付いている方を保存することです。種が付いている方はアボカドが空気に触れる表面積が小さくなるので酸化を少しだけ抑えることができます。もう一点はレモン汁を断面にかけることです。レモンに含まれるビタミンCが酸化酵素の働きを抑制してくれます。レモン汁の他にも酢や食塩をかける、玉ねぎの切れ端を袋の中に入れる、という方法もあります。
種のついた方にレモン汁をかけたら、きっちりラップをし、ポリ袋に入れ口をしっかり閉じます。
アボカドは冷凍することでより長く(冷蔵と比べて)保存することができます。冷凍アボカド保存期間の目安は約1ヶ月です。
アボカドは丸ごと冷凍保存できます。アボカドを冷凍用ジッパー付きポリ袋に入れて空気を抜き、冷凍庫に入れます。
この方法で保存すれば、1ヶ月程冷凍保存できます。
アボカドの解凍方法は水で解凍することができますが、水っぽくなるので室温で自然解凍が一番です。室温で20〜30分で解凍できます。前日に野菜室に移して解凍するのも◎。
解凍したアボカドは皮が手で簡単に剥けます。包丁を使う際は滑らないように注意しましょう。冷凍したアボカドは生ものよりも食感・風味ともに落ちるので、ディップやスープにするのがおすすめです。
カットしたアボカドも冷凍できます。冷蔵のときと同じく、レモン汁等で酸化を抑え、ラップに包み、ジッパー付きポリ袋に入れます。
ダイス状に切ったアボカドをポリ袋に入れて手で潰してペースト状に。変色を抑えるためにレモン汁を入れます。ペーストしたアボカドも冷凍できます。
野菜や果物は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。保存用なので味は少し濃いですが、ご飯のお供にピッタリ。洗ってから食べるのもアリです。大量消費にもおすすめです。アボカドの漬物はどれも冷蔵で1週間ほど保存できます。
アボカドをお好みの大きさに切り、キッチンペーパーで水けをしっかり取ります。みそ:酢:みりん=4:1:1の割合で漬けだれを作り、密閉容器の中でアボカド全体に絡めます。アボカドの濃厚な味わいが味噌とよく合います。
アボカドをお好みの大きさに切り、キッチンペーパーで水けを取ります。しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合の漬けだれを作り、密閉容器にアボカドがひたひたになるくらい漬けて冷蔵庫へ。
オリーブオイル:塩=24:1の割合(オリーブオイル100mlに対して塩小さじ1弱)でアボカドがひたひたに浸かる程度の量を作ります。プラスαで、ニンニクやハーブ、スパイス、唐辛子などを入れると風味がワンランクアップします。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸で腸内環境の改善が期待できます。また、β-カロテン(ビタミンA)など脂溶性の栄養素の吸収率が上がります。
炒め物やパスタに使ったり、そのままサラダに乗せても美味しいです。パンに乗せたり、ピザのトッピングにもおすすめです。
オリーブオイル漬けにして余ったオイルは他の調理に使うことも可能です。アボカドから滲み出た栄養素を無駄なく使えます。
アボカドのおすすめ作り置きレシピを紹介します。アボカドの作り置きの保存期間の目安は冷蔵で2〜3日です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
白ごまの風味が美味しいアボカドのナムルです。熟したアボカドを使うのがポイントです。
アボカドのナムルのレシピはこちら
クリーミーなアボカドに、甘じょっぱいなめたけがマッチ。ごはんのお供にピッタリです。
アボカドなめたけ和えのレシピはこちら
まろやかな甘みが感じられるひと品。アボカドと卵は相性抜群です。卵はお好みの硬さで茹でましょう。
アボカド卵のサラダのレシピはこちら
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