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いんげんの保存方法と期間。常温が長持ち?加熱したらどうする?

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いんげんの保存方法と期間。常温が長持ち?加熱したらどうする?

いんげん(さやいんげん)の保存方法を解説します。常温・冷蔵・冷凍保存はそれぞれどのくらい保存期間があるのか紹介していきます。

いんげんの保存のポイント

いんげんの賞味期限に関してはこちらの記事をご覧ください。

いんげんは乾燥と寒さに弱い

いんげん(さやいんげん)の貯蔵最適湿度は95%であり、かなり乾燥に弱い部類の野菜です。そのため、常温保存はNGです。冷蔵保存する際も、キッチンペーパーやラップ、ジッパー付きポリ袋などを使い、乾燥から守るようにするのがポイントです。

また、いんげんは旬の時期が6〜9月の夏野菜であることからも分かるように、そのため暑さに強く寒さに弱いのが特徴です。低温貯蔵の最適温度は4〜7℃で、それより低い温度だと低温障害を起こし、風味・食感が損なわれてしまいます。ちなみに冬に出回るいんげんは沖縄産かオマーンからの輸入品が多いです。

そのため、冷蔵保存するときは、温度・湿度ともに高い野菜室にいれるのがポイントです。購入する前から乾燥は始まっているので、買ったらすぐに食べるのがベストです。

新鮮ないんげんの見分け方

当たり前ですが、購入する際に新鮮ないんげんを選んだ方が、長く保存することができます。新鮮ないんげんの特徴は下記です。

  • 緑色が鮮やかなもの

  • ハリがあり、細く均一で真っ直ぐなもの

  • 中の豆の形が出すぎていないもの

  • さやを曲げたときにポキッと折れるもの

品種が違っても保存方法は同じ

さやいんげんは一般的な「どじょういんげん」以外にも「モロッコいんげん」「十六ささげ」「金時豆」「カラーいんげん」など様々な品種が存在しますが、基本的にどれでも保存方法は同じです。

食べられないいんげんの特徴

下記の特徴があるいんげんは腐っている可能性が高いので、食べずに処分するようにしましょう。

  • サヤが茶や黒に変色している

  • グニャグニャに柔らかく表面にぬめりがある

  • 酸っぱい臭いがする

  • カビが生えている

いんげんの保存方法と期間【冷蔵】

生のまま(1週間)

いんげんは1週間ほどなら冷蔵で美味しく保存することができます。

いんげんを生にままキッチンペーパーで包みポリ袋に入れて立てて冷蔵保存する

生のいんげんを乾いたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて口を閉じ、へたを上にしてコップに立て、野菜室で保存します。いんげんを乾燥と冷蔵庫の冷気から守るためにキッチンペーパーで包むのが大切です。

野菜は育ったときと同じ状態で保存するのが大切です。そうすることで余計なストレスがかからず、栄養や風味、食感が損なわれにくくなります。いんげんはつるから縦にぶら下がった状態で育つため、立てて保存するようにしましょう。

茹でて(2〜3日)

いんげんを冷蔵保存するときは生のままがベストですが、茹でたいんげんも冷蔵可能です。その場合の保存期間の目安は2〜3日です。早めに使い切るようにしましょう。

茹でたいんげんを冷蔵用保存袋に入れて冷蔵すれば2〜3日ほど日持ちが可能

茹でたいんげんをキッチンペーパーで水けをしっかり取り、ジッパー付きポリ袋に重ならないように並べて空気を抜いて冷蔵庫へ。

いんげんの保存方法と期間【冷凍】

1週間より長い期間保存したい場合は冷凍保存します。冷凍いんげんの保存期間の目安は約1ヶ月です。ただし、冷凍保存をするといんげんは食感が柔らかくなります。サラダや和え物などシャキシャキとした食感を楽しむ料理には向きません。煮物やスープなどクタッとした歯ざわりで頂くものに使うのがベターです。市販の冷凍いんげんに関しても同じことがいえます。

茹でてから(1ヶ月)

いんげんをさっと塩茹でし冷凍用保存袋に入れて冷凍する

いんげんを冷凍保存する際は、下茹でしてから保存するのがおすすめです。

直接冷凍する方法を「ダイレクトフリージング」、冷凍する前に茹でることを「ブランチング」といいます。家庭用冷凍庫では基本的にブランチングするのがおすすめです。家庭用の冷凍庫では、野菜を急激に冷やすことができないので、ダイレクトフリージングでは変色し、味が悪くなり、食感も損なわれることが多いです。冷凍する前に一度茹でることで、酵素を不活性化させ変色を防ぎ、味もよくなり、パサパサとした食感にもなりにくくなります。

いんげんを硬めに塩茹でし、ザルに上げて冷まし(水に落とすのもあり)、重ならないようにジッパー付きポリ袋に敷き詰めて空気を抜きながら封を閉じ、冷凍庫へ。1ヶ月保存可能です。

生のまま(1ヶ月)

ブランチング(茹でること)のデメリットは、手間がかかることと、茹でることで栄養素が逃げてしまうことです。冷凍したいんげんを炒め物やスープでのみ使う場合はそこまで食感が気にならないので、生のまま冷凍はするのもありです。

いんげんは生のまま冷凍することも可能

生のまま冷凍するときは筋もへたも取らずにそのまま冷凍できます。

冷凍いんげんの解凍方法

和え物やサラダで使う場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。急ぐときは電子レンジを使うことも可能です。さっと茹でて使うこともできますが、一度茹でてから冷凍したいんげんはかなりしんなりしてしまいます。

炒め物やスープのときはそのまま投入できます。いんげんは冷凍されていても、指で折ったり、包丁で切ることができるので簡単に調理できます。

いんげんの保存方法と期間【漬物】

野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。いんげんの保存におすすめなのがしょうゆ漬けです。いんげんの漬物は冷蔵で2週間ほど保存できます。

醤油漬け(冷蔵で2週間)

硬めに茹でたいんげんを丸ごと醤油、酒、みりんで作るタレに漬けて冷蔵保存すれば2週間ほど日持ちする

よく洗って筋を取り、切らずに硬めに茹でます。キッチンペーパーで水けを取り、保存容器にしょうゆ漬けだれをひたひたに注ぎ、冷蔵保存します。しょうゆ漬けだれは、しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合で混ぜて作ります。冷蔵で1週間ほど保存できます。

醤油漬けにすることで旨みが増します。

そのままだとしょっぱいので、食べるときは水でさっと洗いましょう。付け合せなどに便利です。炒め物などではそのまま投入して、しょうゆ味を活かすのもおすすめです。

いんげんの保存方法と期間【乾燥】

野菜は干すことで保存期間が伸びるのはもちろんですが、栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。

いんげんは乾燥させたら、密閉容器に入れて常温または冷蔵で数ヶ月〜1年ほど保存できます。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

いんげんをザルに広げて天日干しする

いんげんは天日干しをして乾燥させて保存します。

筋を取り硬めに茹でたいんげんを冷まし、キッチンペーパーで冷ましたら、ザルに並べます。天日干しを2〜3日して、パラパラに乾燥したら完成です。天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

10〜15分ほどお湯につけて戻して使うか、煮物やスープ、お味噌汁などに直接入れて使うこともできます。

食材の乾燥方法には、天日干しの他にオーブンや電子レンジを使う方法もありますが、いんげんは焦げやすいので天日干し以外の方法はおすすめしません。

いんげん作り置きレシピ

最後に、いんげんのおすすめ作り置きレシピを紹介します。作り置きの保存期間の目安は冷蔵で2〜3日です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

いんげんの胡麻和え

いんげんの胡麻和え

いんげんの定番料理である胡麻和えのレシピです。いんげんの歯ごたえとごまの風味が美味しい一品です。いんげんは歯ごたえを残しても、クタっとなるまで煮ても美味しい野菜です。お好みの固さで調理しましょう。

いんげんの胡麻和えのレシピはこちら

いんげんのくるみ和え

いんげんのくるみ和え

いんげんとくるみの食感が美味しい一品です。あと一品ほしいときやお酒のおつまみとしてもおすすめです。くるみの大きさもお好みで調整しましょう。

いんげんのくるみ和えのレシピはこちら

いんげんのツナマヨ

いんげんのくるみ和え

歯ごたえある食感が美味しいいんげんを使ったツナマヨです。和えるだけの簡単レシピです。豆乳マヨネーズでまろやかに仕上げました。

いんげんのツナマヨのレシピはこちら