グリーンピースは旬の季節が短く、あまり日持ちのしない野菜です。そんなグリーンピースの保存方法を解説します。保存期間によって冷蔵と冷凍を使い分けるのが理想です。生のまま保存する場合と、茹でたものを保存する場合の2通りを紹介します。
グリーンピースはマメ科の野菜であるエンドウの一種です。エンドウは食材の利用が多岐に渡ります。幼苗(ようびょう)を食べる「豆苗」、若いサヤを食べる「サヤエンドウ」、ある程度肥大化した未熟種子とサヤを一緒に食べる「スナップエンドウ」、青実を食べる「実エンドウ」などです。実エンドウを一般的にグリンピースといいます。
グリーンピースは乾燥に弱く、あまり日持ちのしない野菜です。85〜90%が貯蔵最適湿度といわれています。キッチンペーパーやラップ、ジッパー付きポリ袋などを使って空気になるべく触れないように保存し、鮮度をキープするようにしましょう。
購入する際はなるべくサヤ付きのものを選ぶようにしましょう。保存するときもサヤ付きの方が持ちがよいです。
当たり前ですが、新鮮なグリーンピースを購入した方が、保存の日持ちがよくなります。新鮮なグリーンピースの特徴は下記です。
全体が鮮やかな緑色のもの
豆の大きさがそろっており、サヤがふっくらしているもの
サヤが白く乾燥していないもの
グリーンピースは旬の時期が短いのが特徴です。
一般的に旬といわれるのは4〜5月です。温度が高くなる春から初夏にかけて収穫されるグリーンピースは、急速に登熟するため、収穫適期が短いのが特徴です。10〜12月に出回るグリーンピースもありますが、4〜5月に出回るものの方が香りがあり、美味しいとされています。
そのため、春先にグリーンピースをまとめて買って冷凍または乾燥させて長期保存するのがおすすめです。缶詰のものは、ビタミンB群やCなど水溶性ビタミンが流出していますし、水っぽい食感で風味が豊かでないので、あまりおすすめしません。
春が旬のグリーンピースは冬を超えて春に生長するため、低温を好むのも特徴です。貯蔵最適温度は0℃といわれています。保存する際もなるべく低温を心がけます。野菜室は冷蔵室と比べて、温度・湿度ともに高いので、グリーンピースにとっては一長一短といえます。これから紹介するように乾燥対策をすれば、野菜室を使う必要はありません。
正しく保存してもグリーンピースは傷むのが早いため、腐ってしまうことがあります。下記の特徴があるグリーンピースは腐っている可能性が高いので、食べずに処分するようにしましょう。
豆が茶や黒に変色している
表面がぬるぬるして糸をひく
酸っぱい臭いがする
グリーンピースは傷むのが早い野菜ですが、2〜3日で使い切るならば冷蔵保存がベストです。冷凍の方が風味が落ちやすいので注意しましょう。
冷蔵保存する場合、サヤのままキッチンペーパーに包み、冷蔵用保存袋に入れて保存するのがベストです。グリーンピースはサヤごと食べるわけではないので、キッチンペーパーを濡らす必要はありません。
グリーンピースを使うときも風味がすぐに落ちるので調理する直前にサヤから出しましょう。
サヤから出した生のグリーンピースの実を冷蔵する場合は、水に浸けて保存します。こちらの画像のようにタッパーを使うとよいでしょう。
水に浸けず保存してしまうとパサパサになってしまい、美味しく頂くことができません。
茹でたグリーンピースの実を冷蔵する場合は、ゆで汁ごとタッパーで保存します。
粗熱が取れてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
冷蔵ではあまり日持ちしないグリーンピースですが、冷凍すれば1ヶ月ほど保存することができます。
グリーンピースは茹でても生でも冷凍保存できますが、硬めに塩茹でしてから冷凍がおすすめです。家庭用の冷凍庫では瞬間冷凍ができないため、生のまま冷凍すると食感や風味が落ちやすく、変色も起こりやすい傾向があります。
グリーンピースは生のまま保存することもできます。生のまま保存すると栄養素が失われづらいというメリットがあります。また、冷凍保存する前に茹でる(「ブランチング」といいます)手間が省けます。
生のまま保存する場合はサヤごと保存することで、風味が落ちづらくなります。ただし、サヤごと冷凍だと調理が面倒くさいというデメリットも。
凍り方に個体差が出ないように、なるべく重ねず、ジッパー付きポリ袋に入れ、しっかり空気を抜きましょう。
グリーンピースをサヤから出して実を冷凍することも可能。その場合も、ジッパー付きポリ袋になるべく重ねずに入れ、空気をしっかり抜き、封を閉じます。
冷凍したグリーンピースはすぐに火が通るので、そのまま調理に使うことができます。冷凍のまま炊き込みご飯にするのもおすすめです。調理の前日に冷蔵庫に移して自然解凍させたり、電子レンジで加熱する必要はありません。
すぐに調理で使いたい場合は茹でたグリーンピースをマッシュしてから冷凍もありです。湯煎か電子レンジで解凍し、肉や魚の付け合わせとして使えます。一度に多くを食べれない場合は、ラップに小分けにするのがおすすめです。
野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。グリーンピースの漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。
グリーンピースを漬けて保存する場合は、しょうゆ漬けがおすすめ。2週間ほど冷蔵保存ができます。
まず硬めに塩茹でしたグリーンピースの実の水けをキッチンペーパーでしっかり取ります。しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合の漬けだれを作り、密閉容器にきゅうりがひたひたになるくらい漬けて冷蔵庫へ。
あまり一般的ではありませんが、グリーンピースを天日干し乾燥させて保存する方法もあります。グリーンピースをザルに出して、カラカラになるまで天日干しします。4〜6月の旬の季節なら日の出ている時間帯に3〜4日出せばしっかり乾燥します。
完全に乾燥させたグリーンピースは1年も常温もしくは冷蔵で保存することができます。
使うときはそのままスープや汁物に入れるか、一晩水に浸けてから使います。
作り置きにおすすめなグリーンピースのレシピを紹介します。作り置きの保存期間の目安は、冷蔵で2〜3日です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
グリーンピースの柔らかい食感と鮮やかな緑色が楽しめる翡翠煮です。密閉容器に入れて冷蔵で2〜3日保存できます。
グリーンピースのひすい煮のレシピはこちら
旬のグリーンピースの甘みを活かしたポテトサラダです。鮭を加えて旨みとボリュームをプラス。
鮭とグリーンピースのポテサラのレシピはこちら
春が旬の野菜を使ったピーナッツバター和えです。大人も子供も楽しめる味付けです。
そら豆とグリーンピースのピーナッツバター和えのレシピはこちら
Most Popular
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
冷凍したじゃがいもが黒っぽく変色...食べてOK?原因と対処法を解説
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典