コロッケで使うのは牛ひき肉や豚ひき肉ですが、他にも様々な食品で代用できます。この記事ではお肉以外の食品を含め、コロッケ作りのひき肉の代用となる様々な食品を紹介します。
コロッケに使うひき肉は牛ひき肉または豚ひき肉、もしくは牛豚の合い挽き肉が定番です。ひき肉を使うことでお肉のジューシーさや旨味、食べ応えなどをコロッケにプラスすることができます。
お肉ごとに味わいなどが異なります。牛肉はしっかりとした食べ応えと旨味があり、豚肉は柔らかくジューシーです。好みに合わせて選んでみると良いでしょう。
定番のひき肉以外でも、鶏ひき肉やツナ、魚肉などの他のお肉で作ることもできます。牛肉や豚肉よりもあっさりとしたテイストに仕上げることができます。
また、ひき肉を使わずにじゃがいもとタマネギだけ、またはじゃがいもだけで作るコロッケもあります。玉ねぎやジャガイモの持つ甘みが強く出た、どこか素朴な味わいのコロッケに仕上がります。
お肉以外にも様々な食材を使ってコロッケを作ることがあり、お肉の代用品として人気が出始めている大豆ミートや、シャキシャキとした食感が楽しめるトウモロコシなどを使うレシピがあります。
お肉以外で代用することでとてもヘルシーな仕上がりになります。よりヘルシーに仕上げたい方は揚げるのではなくオーブンで仕上げる、衣をおからやオートミールで代用するといった手段もあります。
牛肉と豚肉以外のお肉の代用品を紹介します。
代用として鶏ひき肉もおすすめです。比較的脂肪が少なく、ダイエット中という方にもおすすめです。他のひき肉よりも価格が安いのもうれしいポイント。
使い方も他のひき肉と同じです。ひき肉がない場合でも、鶏肉が余っていればミキサーで細かくしてひき肉として使うこともできます。
豚バラ肉の燻製であるベーコンは、ジャーマンポテトにも使われるようにじゃがいもと相性が良く、ひき肉の代わりに使うことで香ばしくジューシーなコロッケが楽しめます。ひき肉同様に炒めてから使うとより香ばしくなります。
ベーコンは細かく切るとひき肉に近い食感となります。ベーコン自体に味が付いているので、塩分控えめの味付けをするのがおすすめです。
ベーコン同様に燻製肉であるハムを使うこともできます。ちなみに、ハムとベーコンはどちらも豚肉を燻製させたものですが、燻製方法や使われる部位などの違いがあります。ハムの方がベーコンよりもしっとりしていてカロリーが控えめです。
ハムは大きめの製品が多いので、細かくして使う以外にもタネに巻いて衣をつける作り方もあります。ポテトサラダや肉じゃがをコロッケにリメイクする場合で、タネがゆるい時にハムで巻くと崩れにくく仕上げることができます。
牛肉の塩漬けを缶詰にしたコンビーフでコロッケを作ることもできます。製品にもよりますが、製造から3年以上保存することができ、ストックしておけばいつでも使えるのもうれしいポイント。
コンビーフを使う場合もタマネギと一緒に炒めて使うと香ばしくなり、余分な水分や油分を飛ばすことができます。コンビーフには味がしっかりついている製品が多いので、使う調味料は控えめにしましょう。
少し意外かもしれませんが、ツナ(シーチキン)もおすすめです。細かくしっかりした食感がひき肉に近く、違和感なく代用することができます。
ツナは独特の魚臭さがあり、苦手な方もいるかもしれません。気になる方はタネに料理酒やにんにくやしょうがのすりおろしなどを少し入れてみてください。
近年その栄養価の高さが注目されている鯖の缶詰めもひき肉の代用として使うことができます。保存も効くので家にある方も多いでしょう。
さば缶は汁にも旨味やコクが詰まっていますが、汁ごと使うとタネがゆるくなってしまうので、汁も加える場合はタネの様子を見ながら少しずつ加えるようにしましょう。
鯖ならではの生臭い匂いが苦手という方は、ツナ缶と同様にタネに料理酒やにんにくやしょうがのすりおろしなどを少し入れてみてください。
白身魚のすり身などをコロッケのひき肉の代わりとして使うこともできます。あっさりとしつつも魚の旨味を感じられる仕上がりになります。
簡単なものでは魚肉ソーセージを細かくしたものやサケフレークを使うのがおすすめです。これらを使う場合は下味が付いているので調味料は控えめにしましょう。
ダイエット食材として人気のオートミールもひき肉の代わりとしてコロッケのタネに混ぜて使うこともできます。プチプチとした食感が楽しめ、低脂質・低カロリーに仕上げることができます。
だし、オートミールを使う場合、そのままでは粒が粗くまとまりにくいのでミキサーなどで細かくするとまとめやすくなります。なお、オートミールは、パン粉の代わりに衣として使うことができます。油で揚げることでカリカリの食感が楽しめ、食べ応えも抜群です。
ベジタリアンの方がお肉の代わりにしている大豆ミートはひき肉に近い食感で、代用品としてコロッケ作りにも使うことができます。高たんぱく・低カロリー・低脂質なのでダイエット中の方にもおすすめです。
ただし、うまみという面ではひき肉には劣るので、少し淡白な味わいになってしまいます。
豆腐をフライパンや電子レンジで加熱し、水分を飛ばして作る豆腐そぼろは、ぽろぽろとした食感がひき肉にそっくりなので、ひき肉の代用としておすすめです。豆腐は絹ごしではなく木綿豆腐を選びましょう。
豆腐そぼろを使う場合も大豆ミート同様に少し淡白な味わいになりがちです。
ひき肉の代わりにトウモロコシを使うのもおすすめです。シャキシャキとした食感とやわらかい甘みが楽しめます。ひき肉が少ない場合に加えてみるのも良いでしょう。
風味や甘みは生のトウモロコシが強いですが、缶詰タイプは消費期限も長いのでストックがしやすく、開けてすぐ使うことができます。
枝豆の実の部分を使うのもおすすめです。歯ごたえと甘みのある味わいを楽しむことができます。割った時の見た目がかわいらしくなるので、あえて割って盛り付けても良いでしょう。
ただし、枝豆は茹でて皮から出す手順が発生するので、ただでさえ工程の多いコロッケ作りではやや不向きとも言えます。
エンドウ豆の実の部分であるグリーンピースも歯ごたえや甘みが楽しめます。歯ごたえや青臭さが苦手という方も多いですが、ほくほくとした柔らかい食感のコロッケではよいアクセントになります。
冷凍のグリーンピースは値段も安く、保存期間も長いのでストックしておくと重宝します。
鉄分やカルシウム、食物繊維が豊富なひじきをコロッケのタネに混ぜるのもおすすめです。コロッケの栄養価がグンとアップし、やわらかい食感はじゃがいもとよく馴染みます。
乾燥ひじきを水で戻してから使う場合はよく水を切ってタネに混ぜないとタネが水っぽくなってしまい、揚げている最中に崩れやすくなってしまうので気をつけましょう。
コロッケのタネに粉チーズを混ぜるのもおすすめです。コクやまろやかさが加わるのはもちろん、タネが温かいうちに混ぜれば程よく溶けてタネにまとまりが生まれ、崩れにくくなります。
ただし、入れすぎるとカロリーや脂肪分が多くなってしまい、揚げている最中に崩れやすくなってしまうので要注意です。
下ごしらえのちょっとした一工夫や隠し味などでコロッケを美味しく仕上げるコツを紹介します。
スーパーで見かけることの多い男爵とメークインではどちらがコロッケ向きなのでしょうか。
コロッケ作りには粘り気が少なく、粉っぽいじゃがいもが適しています。そのため、粘り気が少なく加熱するとホクホクとした仕上がりになる男爵がコロッケ向きとされています。
メークインもポテサラやコロッケなどの潰して使う料理に使えないわけではありませんが、粘り気が出てしまい潰しにくいことがあります。メークインを使うと口当たり滑らかに仕上がるので、より滑らかな口当たり・食感が好みの方はメークインを使うと良いでしょう。
男爵・メークイン以外ではキタアカリやインカのめざめなどもおすすめです。
じゃがいもは皮を剥かずに火を通す方法と皮を剥いてカットしてから火を通す方法があります。皮を剥かずに火を通せば栄養分や旨味を逃がさずに調理できますが、火を通すのに時間がかかり、じゃがいもが熱い状態で皮を剥かなくてはいけなくなります。
一方で皮を剥いてから火を通せば短い時間で火が通りますが、火を通している間に栄養分や旨味が逃げ出しやすく、火を通しすぎるとパサついた食感になりやすいです。どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分好みのやり方で火を通すと良いでしょう。
ちなみに、ジャガイモを茹でた場合、茹でたら鍋の水を捨てて鍋に火をかけ、軽く転がしましょう。水分をしっかり抜くことができます。
じゃがいもの加熱方法はいくつかありますが、茹でて比較的低温を保ちながら温めるとじゃがいもの甘みが出やすくなります。
これは、じゃがいもに含まれるアミラーゼが30~50度の温度でデンプンをよく分解し、甘みの元となる麦芽糖(マルトース)を作るようになるためです。
甘みを引き出すためにはジャガイモを水から中火で茹で、沸騰したら弱めの中火に変えてぐつぐつと沸騰させないようにしましょう。かぼちゃを使う場合も同じように温めると甘みが増します。
コロッケに使うじゃがいもは下ごしらえをしてすぐの熱いうちに潰しましょう。熱いうちに潰すことで滑らかになり、揚げた後もホクホクとした食感に仕上げやすくなります。
冷めてからでは潰しにくくなってしまいます。じゃがいもの形が残ってしまうと表面を滑らかに成形するのが難しくなり、ひび割れやすくなるので、コロッケが崩れる原因となります。
じゃがいもはある程度形を残してマッシュすると風味が残りやすく、食べ応えも出ます。コロッケだけではなく、ポテトサラダなどのじゃがいもをマッシュして作る料理で風味をよくするコツの1つです。
ただし、残しすぎてしまうと上記の通りコロッケが崩れる原因となってしまいます。
タネに牛乳を少し混ぜるとしっとりとした仕上がりになります。牛乳は脂肪分も多く、コクのある味わいにもなります。牛乳以外ではバターや生クリーム、豆乳もおすすめです。
ただし、混ぜすぎるとタネが緩くなってしまい、コロッケが崩れる原因になってしまうので要注意です。
ラードを使うことでコロッケのコクや旨味をアップさせることができます。お肉屋さんのコロッケが美味しい理由の1つは、ラードを使って揚げているためとよく言われます。
家で作る場合、揚げ物ができるレベルの量のラードを用意するのは難しいので、いつもの油に少し混ぜて使ってみましょう。少し入れるだけでも出来上がりが良くなり、お店の味に近づきます。
コロッケのタネに隠し味を入れて味を調えると美味しく仕上げられます。醤油やめんつゆ、ナツメグやカレー粉が付かれることが多いです。
醤油やめんつゆを使うとコロッケは少しシャープな味わいに変わり、日本人になじみ深い味わいになります。めんつゆには旨味もたっぷりなので美味しさをさらにアップできます。
臭み消しの定番であるナツメグを使えばお店で食べるような味わいに近づきます。ナツメグがない場合でもカレー粉で代用でき、カレー粉をたくさん入れてカレーコロッケにしても美味しいです。
最後にコロッケの作り方をご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
王道コロッケレシピをご紹介します。米粉や米粉のパン粉を使ったヘルシーなコロッケです。
お好みでケチャップなどと合わせてお召し上がりください。
ポテトコロッケのレシピはこちら
ほぐした鮭がたっぷり入ったコロッケ。鮭のうまみがにじみ出て、そのままでも美味しくいただけます。
鮭コロッケのレシピはこちら
グルテンフリー(小麦粉不使用)のカニクリームコロッケのレシピをご紹介します。手作りトマトソースのレシピも紹介します。
カニクリームコロッケのレシピはこちら
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