作り置きや市販の冷凍コロッケを揚げた時に崩れてしまう場合、何が原因なのでしょうか。この記事では冷凍していたコロッケが崩れてしまう原因や対処法、上手く仕上げるコツなどを解説します。
揚げ方を間違えると冷凍のコロッケは崩れてしまいます。
市販の冷凍コロッケや、作り置きしておいたものを揚げる場合、事前に解凍せず、冷凍庫から出したての状態で揚げると上手く仕上げることができます。解凍してしまうと中身の温度が上昇しやすく、膨張して衣を破ってしまう可能性が高くなります。
解凍せずに揚げる場合、普段よりも少し長めに揚げる程度で余熱を活かせば中まで火を通すことができます。
冷凍コロッケを揚げる際には、付いている霜をしっかり落とすことが大切です。霜が付いたままだとコロッケを入れた際に油の温度が大きく下がってしまい、上手に揚げることができません。霜は一度水にくぐらせてキッチンペーパーで拭き取るか、電子レンジで軽く温めてから揚げましょう。
霜を落とすことによって油跳ねのリスクが軽減され、火傷の危険性が低くなります。また、油跳ねによってキッチン周りを汚すことも避けることができます。
コロッケを揚げる際の油の量は、コロッケがしっかり浸かるくらいのたっぷりの油で揚げると崩れにくいです。鍋底から3cm程度の深さがちょうどよい量とされています。
少ない油で揚げることもできますが、コロッケを入れる際などに油の温度が変わりやすく、失敗しやすいです。
油の使用量を少なめにしたい方は、時間はかかってしまいますが小さめの鍋でコロッケを1~2個ずつ揚げるのがおすすめです。
コロッケを揚げる際の油の温度は180~200℃が基本です。温度が低いと衣が固まる前に中身が温まってしまい膨張・破裂が起きやすく、揚げる時間が長くなってベチャベチャな仕上がりになってしまいます。一方で温度が高すぎても焦げやすく、中身の温度が急上昇することによる膨張が起き、崩れやすくなります。
温度の確認は調理用の温度計を使うのが手っ取り早いですが、温度計が無い場合は衣のかけらを油に落としてみると大体の温度がわかります。
油に落とした衣が一度下に落ちても、すぐに上がってくれば適温の180℃くらいになっています。落として沈んだままなら180℃になっておらず、一度も落ちずにそのまま浮かんで揚がるようなら180℃よりも高温に油が熱せられています。
冷凍コロッケは油が常温の状態から揚げる方法もおすすめです。衣と中身がゆっくりと同時に加熱されていくので、崩れにくいです。油とコロッケの温度差も少なく、油跳ねが起きにくいのもうれしいポイント。
常温から熱することで徐々に解凍されていき、中までしっかり温まるので、衣が色づく頃には中心まできちんと火が通っており、冷凍コロッケを揚げる際に起きがちな中が冷たいままという失敗も起きにくいです。
常温から上げる場合、油の量やコロッケの個数にもよりますが、揚げ時間は10~12分くらいがおすすめです。ゆっくり揚がるのである程度目を離していても問題なく、揚げている間に付け合わせのキャベツやサラダを用意したり、別のおかずの準備を進めたりすることができます。
コロッケを一度にたくさん揚げてしまうと油の温度が下がってしまい、上手く揚げることができず、コロッケが崩れる原因になってしまいます。
鍋の大きさにもよりますが、一般的な20cm程度の揚げ物用の鍋であれば、3個くらいが適量です。一気にたくさん揚げるとコロッケを裏返したり鍋から上げたりするのも難しくなり、衣が剥がれて崩れてしまうことも。
また、コロッケを揚げている最中に触りすぎるのもコロッケが崩れる原因になります。触りすぎると衣に傷がついてしまい、そこからコロッケが崩れ出してしまいます。
コロッケを鍋に入れたら基本的には触らず、側面の方まで色が変わってきたらひっくり返しましょう。一度ひっくり返した後も触りすぎると衣がポロポロと剥がれ落ちてしまうので要注意です。
市販の冷凍コロッケと作り置きの冷凍コロッケでは揚げ方に違いはあるのでしょうか。
市販の冷凍コロッケは油で揚げる前のタネにパン粉をつけた状態で冷凍されている製品が多く、自分で作ったものでも揚げる直前のタネにパン粉をまぶした状態なら手順は一緒です。
既に揚げたものを冷凍している場合はオーブンやトースターなどで温めるのがおすすめです。揚げ直すと油っぽい仕上がりになってしまいます。
自分でコロッケを作って冷凍する場合、衣をつけた揚げる直前の状態で冷凍しておくのがおすすめです。揚げた後に冷凍すると温め直した時に衣がしなしなになりやすく、美味しさが損なわれてしまいます。
衣をつけずに冷凍すると、解凍後に衣がつきにくくなるので失敗しやすいです。衣を付けてから保存すれば一度解凍して衣を付け直す手間もなく、そのまま揚げることができるので簡単です。
コロッケを冷凍する際は、まず金属トレーに並べて急速冷凍しましょう。急速冷凍によって美味しさをキープすることができます。金属トレーがない、急速冷凍しないという方はスキップして次の手順から保存しましょう。
急速冷凍が完了したら一つずつラップに包みましょう。その上からさらにジップロックなどの保存袋に入れて保存すると空気に触れる部分を減らすことができ、劣化を防ぐことができます。
冷凍するとじゃがいもは食感が悪くなると言われがちですが、コロッケの場合はじゃがいもをマッシュしているので食感の変化は起きにくく、冷凍前とほとんど差はありません。作り置きしておけば揚げるだけでいつでも出来たてのコロッケを楽しむことができ、とても便利です。
冷凍保存したものは1ヶ月以内に食べましょう。長期間保存すると劣化が進んで美味しさも損なわれていくので、美味しく食べたい方は2週間以内に食べるのがおすすめです。
冷凍コロッケは揚げずに仕上げることもできます。フライパンを使って少量の油で炒める、オーブンやトースターで焼くといった方法で仕上げることができます。
揚げない方法でも衣をサクッと仕上げることはできますが、油を使わずに(または少量で)仕上げるため、ジューシーさや香ばしさは劣ります。
揚げる以外の方法でコロッケに火を通す場合、おすすめなのがオーブンやトースターを使う方法です。包み込むように火を通すことができ、温めムラが少なく、サクサクでヘルシーな仕上がりになります。
オーブンやトースターを使う場合、コロッケを天板に並べ、250℃の設定で15~20分焼けば出来上がりです。
油なしでも焼くことはできますが、刷毛やキッチンペーパー、スプレーなどで表面に油を薄く塗ると香ばしくカリカリに仕上げることができるのでおすすめです。
食品に簡単に火を通せる電子レンジですが、コロッケに火を通すのに使う場合、温めムラが起きやすく焼き色も付けられず、サクサクに仕上げにくいので不向きです。ただし、近年ではコロッケも電子レンジで温めるだけで解凍できる製品も販売されています。
電子レンジを使う場合、サイズによって必要な時間は前後しますが、2~3分温めましょう。温め足りていないと感じたら少しずつ時間を追加して温めましょう。ただし、温めすぎると破裂することがあるので要注意です。
電子レンジを使う場合、オーブンやトースター、フライパンと併用することで美味しく仕上げることができます。
冷凍コロッケをグリルで焼くこともできます。ただし、グリルは火力が強いので一番弱い火力の設定で焼かないとすぐに焦げてしまうので要注意です。
コロッケをグリルに並べ、一番弱い設定で5~6分焼きましょう。外はカリカリで中はホクホクのコロッケが楽しめます。グリルを使う場合、事前に電子レンジで20秒程度温めてから焼くと中まで火を通しやすくなります。
冷凍コロッケはフライパンを使って揚げ焼きにすることでも火を通すことができます。ただし、フライパンに接していない側面を焼くのが難しく、コロッケが油を吸い込んで油っぽい仕上がりになりやすいので、オーブンやトースターを使える方はそちらがおすすめです。
フライパンを使う場合も、多めの油を引いて片面ずつ2~3分焼きましょう。事前に電子レンジで20秒程度温めてから焼くと中まで火を通しやすいです。
方法別の手順やポイントを解説します。
一度揚げたコロッケを冷凍していた場合、まずは食べる前日に冷蔵庫に移して解凍しておきましょう。凍ったまま温めるとムラが生じてしまい、うまく温め直すことができません。
冷蔵庫での解凍を忘れていた場合は電子レンジの解凍機能を使うか、500~600Wの設定で5分程度温めましょう。大きさによっては十分に解凍できなかったり、破裂してしまったりすることもあるので、時々電子レンジの中の様子を確認しながら温めましょう。
一度上げてから時間が経ってしまったコロッケはもう一度揚げればまたサクサクになりそうですが、揚げ直すのはNGです。一度揚げてしまっているので揚げ直すと焦げてしまいやすく、仕上がりも固くなって油っぽくなります。油をまたたくさん用意するのもとても手間がかかりますよね。
残り物などを温め直す場合はオーブンやトースターで温め直すのがおすすめです。なお、作り置きする場合は後述の通り、揚げる前の状態で冷凍保存して食べる前に揚げるのがおすすめです。
出来たてではなく、時間が経って油っぽさやパサパサ感が際立ってしまっているコロッケは、衣のサクサク感を復活させると時間の経過による味の劣化が気になりにくくなります。
おすすめなのが、コロッケの表面に霧吹きで水をかけてから電子レンジで軽く温め、オーブンやトースター、グリルといったでじっくり温める方法です。霧吹きがない方はコロッケを弱く流した水道水にさっとくぐらせ、キッチンペーパーで表面をさっと拭いてから温めてみてください。
水をかけることで温めた時に衣から余分な水分を逃げやすくなり、香ばしさをアップさせつつサクサク感を復活させることができます。また、電子レンジであらかじめ温めることで内側まで温まりやすく、まるで出来立てのようなコロッケが楽しめます。
オーブンやトースターを使う場合、電子レンジで1分程度温めてからオーブンなどで2分温めましょう。温め足りないと感じた場合は30秒程度時間を追加して温めてみてください。
コロッケをグリルで温め直すこともできます。ただし、グリルは火力が強いので一番弱い設定にしないとすぐに焦げてしまいます。
電子レンジで1分程度温めてからグリルにアルミホイルを敷いて並べ、一番弱い設定で1~2分温めましょう。外はカリカリで中はホクホクのコロッケが楽しめます。
コロッケはフライパンを使って温め直すこともできます。大きめのフライパンを使えば一度にたくさん温め直すこともできます。ただし、フライパンに接している面しか温まらず時間もかかるので、オーブンやトースターを使える方はそちらがおすすめです。
電子レンジで1分程度温めてから油を引かずにフライパンに並べ、中火(フライパンの底に火が届かない程度)で両面を2分ずつ焼きましょう。
ヘルシーに食品を揚げることの出来るノンフライヤーはコロッケの温め直しにも使えます。余分な油を落とすことができ、サクッと軽いカリカリな食感が手軽に楽しめます。
サイズにもよりますが、150度の設定で5~8分加熱してみてください。温め足りないと感じたら30秒ずつ時間を追加して温めましょう。
食品に簡単に火を通せる電子レンジですが、コロッケを温め直すのに使う場合、温めムラが起きやすいのでやや不向きです。ただし、近年ではコロッケも電子レンジで温めるだけで解凍できる製品も販売されています。
電子レンジを使う場合、サイズによって必要な時間は前後しますが、500~600Wの設定で1~2分温めましょう。温め足りていないと感じたら少しずつ時間を追加して温めてみてください。ただし、温めすぎると破裂することがあるので要注意です。
すでに何度も言及している通り、電子レンジはオーブンやトースター、グリルを併用することで美味しく温め直すことができます。
最後にコロッケの作り方をご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
王道コロッケレシピをご紹介します。米粉や米粉のパン粉を使ったヘルシーなコロッケです。
お好みでケチャップなどと合わせてお召し上がりください。
ポテトコロッケのレシピはこちら
ほぐした鮭がたっぷり入ったコロッケ。鮭のうまみがにじみ出て、そのままでも美味しくいただけます。
鮭コロッケのレシピはこちら
グルテンフリー(小麦粉不使用)のカニクリームコロッケのレシピをご紹介します。手作りトマトソースのレシピも紹介します。
カニクリームコロッケのレシピはこちら
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