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肉じゃが失敗!まずい原因は?対処法・リメイク方法を解説

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肉じゃが失敗!まずい原因は?対処法・リメイク方法を解説

肉じゃがはじゃがいもが煮崩れしやすく、上手に作るのがとても難しい料理です。この記事では肉じゃがが失敗してしまった原因やリカバリー方法などを解説します。

失敗した肉じゃがはリカバリー可能?

肉じゃがは比較的リカバリーしやすい料理ですが、どうにもならない失敗もあります。

失敗の種類による

肉じゃが作りに失敗してしまった場合、失敗の種類や具合によってはリカバリーして食べられるレベルに戻すことができます。
 
例えば、味が薄い・濃いといった定番の失敗は調味料で味を調整できますし、食べてみたらにんじんやじゃがいもの中身が固かったという場合も電子レンジで温め直すことで柔らかくすることができます。
 
逆にリカバリーが難しいのが、焦がしてしまった、煮すぎてじゃがいもが崩れてしまった、隠し味を入れたら味がおかしくなってしまったという場合などです。どうにか食べる方法もありますが、一筋縄ではいかないでしょう。

失敗の度合いによってはリメイクがおすすめ

見た目が悪くなってしまった、汁が多すぎるといった失敗の場合は肉じゃがを潰してコロッケにする、汁は炊き込みご飯の出汁代わりにするといった方法でリメイクに使うことができます。
 
味が何となくいまいちといった場合も、カレーなどの味が濃い別の料理に変えてしまうことでリカバリーすることもできます。肉じゃがは定番のカレーやコロッケから、サラダや丼物など様々なリメイクができます。リメイク案は後述の項目で紹介しています。

肉じゃがが失敗する原因・対処法【味付けが薄い・濃い、おかしい】

肉じゃがの味付けは、レシピ外の調味料、特に変わった隠し味を入れてしまった場合を除いては基本的に修正可能です。

味が濃い

肉じゃがの味付けの分量が間違っていたり、煮詰めすぎてしまったりすると味が濃くなってしまいます。

肉じゃがの味が濃すぎる場合、水とお酒や、薄めの出汁を足してみましょう。水だけを入れると単純に薄くなってしまい、旨味が弱くなってしまいます。濃すぎる場合には水とお酒を同量混ぜたものを、少し濃いと感じる場合には薄めのだし汁を少しずつ足してみるのがおすすめです。白滝やきのこ類などの水分を多く含み、比較的火が通りやすい食材を追加することで味を薄めることもできます。
 
肉じゃがに調味料を足す場合、調味料を加えた後に5分ほど加熱してから余熱で冷ましましょう。煮物は冷めていく時に徐々に具材に染み込んで味が染みるので、火を止めてゆっくりと冷ます時間が必要です。
 
煮崩れしそうな場合は、具材を取り出してから残っている煮汁に追加の調味料を入れて味の調整を行い、一度沸騰させてから具材を戻してください。

めんつゆを使ってる場合は希釈に注意!

めんつゆには薄めずにそのまま使える製品(ストレート)と、水で薄めて使う濃縮タイプ(2倍~5倍)があります。肉じゃがの味付けにめんつゆを使う場合、希釈濃度に注意しましょう。レシピと異なる希釈濃度のめんつゆを使う場合、レシピ通りの量を入れると味の濃さがおかしくなってしまいます

レシピと濃度の違うめんつゆを使う場合、使う量を調整することでレシピの濃さに近づけることができます。流通しているめんつゆは2倍または3倍の製品が多いですが、3倍濃縮を2倍濃縮のレシピで使う場合は2/3の量を、2倍濃縮を3倍濃縮のレシピで使う場合なら1.5倍の量を使うことで同じ濃さにできます。

肉じゃがであれば使う量の調整によって煮汁の量に大きな差は生じませんが、料理によっては水分が多くなってしまったり、少なくなってしまったりします。

完成したものにそのまま足して煮込むのはNG!

完成した肉じゃがに水や煮汁を足す場合、足してからさらに煮込むと煮込み時間が長くなってしまい、お肉が固くなってじゃがいもが煮崩れしてしまいます。

足す場合は少々手間ですが、具材を一度鍋から取り出して煮汁を追加し、味見をして良い塩梅の濃さの煮汁となったら中火で加熱し軽く沸騰させ、火を止めて具材を戻したらそのまま余熱で味をならしましょう。

煮汁の量は具がギリギリ浸るくらいがベストです。足した煮汁が多すぎた場合はおたまですくって減らしましょう。肉じゃがの煮汁は他の料理のだしや隠し味としてリメイクできます。

味が薄い

味が薄い場合の多くは全体的に調味料が足りておらず、主に塩味が足りていない状態であることが多いです。この場合、醤油やめんつゆ、だしの素を足すと効果的です。
 
ただし、入れすぎるとしょっぱくなってしまうので、ちょっとずつ足しながら他に足りていない部分がないか確認しましょう。醤油を足す場合は出汁やだしの素を少量加えると味のバランスを崩さずに味を濃くすることができます。

味に何かが足りない

十分なしょっぱさだけど何となく美味しくないという場合はコクが足りていない可能性があります。この場合、だしや料理酒、みりんなどを加えるのがおすすめです。
 
たくさん入れると味のバランスもおかしくなってしまうので少しずつ加えましょう。料理酒やみりんは入れすぎると料理がお酒臭くなってしまうことがあるので注意が必要です。
 
また、味付けはいわゆる「さしすせそ」の順番に入れるのが基本です。調味料を醤油から入れてしまうと料理酒やみりん、出汁の風味が具材に染み込む前に醤油の強い風味に掻き消されてしまいます。料理酒やみりん、出汁は料理の初めに加え、少し火を加えてから砂糖・醤油という順番で調味料を加えることで肉じゃがの味が引き締まり、うまみを感じられる仕上がりになります。

味が染みていない

煮物は煮込むことで具材が柔らかくなり、味が染み込んで美味しく仕上がりますが、ちょうどよい柔らかさになる時間と、しっかり味が染み込むまでの時間には差があり、具材が柔らかくなった段階ではまだ具材に味が染み込んでいません。しかし、肉じゃがは煮込みすぎるとお肉が固くなり、煮崩れも起きてしまい、美味しくなくなってしまいます。

そこで、程よく煮込んだ後に火を止めて放置しておくことで、余熱である程度の温度をキープすることができ、具材に味が染み込んでいくようになります。これが「煮物は冷めていく時に味が染みこむ」と言われる所以です。また、冷めていく間に味が落ち着くという効果もあります。味付けが終わったら火を止めて1~2時間放置しておくのがおすすめです。

ちなみに、冷ます理由として、浸透圧によって味が染み込むという説もあります。食材を加熱することで食材の中の細胞が膨張し、水分が外へ出ていってしまいますが、冷ますことで具材の中と煮汁の濃度を同じにしようと煮汁が食材に入っていくことにより、味が染み込むという説です。

どちらの説が正しいかは決着がついていませんが、火を止めておくことが味の染み込みにつながることは間違いないようです。

味がおかしい

肉じゃがの味がおかしい場合、原因としては具材が腐ってしまっていた隠し味に入れた調味料の量が多かったという場合が考えられます。
 
傷んでいた野菜やお肉を具材として使っていた心当たりがある場合、食べるのは避けましょう。傷んだお肉や野菜で増殖した食中毒の原因となる細菌は加熱によって死んでいないことがあり、そのまま食べると腹痛や嘔吐、下痢といった症状が出ることがあります。
 
隠し味にお酢や味噌、ケチャップを入れることがありますが、隠し味の入れすぎは味がおかしくなってしまいます。味がおかしくなってしまった場合は、醤油と出汁またはめんつゆ、すき焼きのたれを加えることで味のバランスを整えることができます。調整の段階で濃くなってしまった場合はお水やお酢、薄めの出汁を入れましょう。

肉じゃがが失敗する原因・対処法【具材が固い・煮崩れる】

肉じゃがは具材が固い、煮崩れてしまったという失敗が多いです。

具材にしっかり火が通っていない

肉じゃがの具材の中でもにんじんやじゃがいもは火が通りにくく、しっかり煮込まないと火が通りません。煮込み終わった段階で竹串や爪楊枝をじゃがいもに刺して火の通りを確認すると失敗しにくいでしょう。
 
また、にんじんやじゃがいもは大きく切りすぎてしまうと火の通りが悪くなります。じゃがいもは大きさにもよりますが、6等分程度のサイズで乱切りにするのがおすすめです。にんじんはじゃがいもより味が染み込みにくいので、小さめに切りましょう。
 
食べてみたら固かったという場合、電子レンジで温め直すのが良いでしょう。お皿にラップをかけ、1分程温め直してみましょう。固ければ少しずつ時間を足して温めましょう。

じゃがいもが煮崩れした

肉じゃが作りで多い失敗の1つにじゃがいもの煮崩れがあります。じゃがいもを高温で煮るとペクチン(食物繊維の一種)による細胞の結合を強める作用が弱まり、デンプン(炭水化物の一種)が糊化すること膨張し、細胞同士が離れてしまい煮崩れしてしまうため、肉じゃがを作る際は弱火で煮ることが推奨されています。
 
煮崩れが心配な方はじゃがいもの中でも煮崩れしにくいメークインなどの品種を使うと良いでしょう。また、じゃがいもは切った後に水にさらしておくことで煮崩れを起こすデンプンが減り、細胞膜のペクチンが水中の無機イオンと結合して不溶化することで細胞内のデンプンの吸水を防ぎ、煮崩れしにくくなります。

また、じゃがいもは煮込んでいる最中に煮汁の中で動き、具材同士がぶつかることでも崩れてしまいます。落し蓋を使って具材を抑え、角の部分を削る「面取り」をすることで、鍋の中で動きにくくなり、動いた際も崩れにくくなります。
 
ただし、一度煮崩れしてしまったじゃがいもを元に戻すことはできないので、煮崩れてしまった場合はそのまま食べるか、別の料理にリメイクするしかありません。肉じゃがは定番のカレーやコロッケから、サラダや丼物など様々なリメイクができます。リメイク案は後述の項目で紹介しています。

お肉が固い

肉じゃがのお肉が固くなってしまうのもよくある失敗の1つです。お肉は高温で加熱することでタンパク質が収縮し、水分が抜けて固くなってしまいます。そのため、弱火で煮込むことでお肉の柔らかさを保って加熱ができます。
 
お肉は繊維を叩く、料理酒などに漬けておくといった下ごしらえを調理前にしておくことで柔らかくすることもできます。牛肉の場合は火が通りやすく、短時間で旨味も出るので、野菜を煮込んだ後に入れるのも手です。
 
お肉が固くなってしまった場合、柔らかく戻すことが難しいので、肉じゃがとして食べる場合はそのまま食べるしかありません。細かく砕いてコロッケの具材にしたり、春巻きや餃子の皮に包んで焼くことで固さを気にせず食べることができます。

肉じゃがが失敗する原因・対処法【煮汁の量、脂っぽい】

煮汁が少ない

煮汁の分量が間違っていたり、煮込みすぎたりすることで煮汁がなくなってしまうこともあります。ただし、煮汁のなくなった肉じゃがにしっかり味が染みており、程よい柔らかさになっていれば無理に煮汁を足す必要はありません。そのまま冷まして味を落ち着けて完成でよいでしょう。
 
肉じゃがは野菜の水分を活かしてしっかり蓋をして作る方法、いわゆる「無水調理」で仕上げる方法もあります。無水調理は野菜の栄養が逃げにくくなるほか、野菜の甘みをしっかり生かすことができます。
 
普通に肉じゃがを作って汁がなくなっているという場合、基本的には水分がたくさん飛んでしまっている状態なので、味が濃くなってしまっている可能性が高いです。また、水分が少ないとパサパサとした食感になってしまい、余計に美味しくはないでしょう。
 
味が濃すぎる場合と同様に水とお酒や、薄めの出汁を足してみましょう。水だけを入れると単純に薄くなってしまいます。濃すぎる場合には水とお酒を同量混ぜたものを、少し濃いと感じる場合には薄めのだし汁を少しずつ足してみるのがおすすめです。

煮汁が多すぎる

分量が間違っていたり、野菜から水が出すぎることで煮汁が多くなってしまうことがあります。

肉じゃがの汁が多い場合、追加の加熱や強火にするのは避けるべきです。長い時間の煮込みや、強火で煮込むとお肉が固くなってしまったり、じゃがいもが煮崩れてしまいます。
 
汁が多すぎる場合は、勿体無いですがおたまなどを使って水分を少しずつ取り除くのがおすすめです。具材がギリギリ浸るくらいの適切な煮汁の量まで減らしましょう。すくった肉じゃがの煮汁はお肉や野菜の旨味がたっぷりと染み込んでいるので、カレーやシチューといった肉じゃがの定番リメイクの料理に使うことができます。

煮汁が脂っぽい

煮汁が脂っぽい場合、使ったお肉に脂が多かったか、煮込み方に問題があった可能性が高いです。
 
使っているお肉に白い脂肪分が多い場合、たくさんの脂肪分が溶け出してしまって煮汁が脂っぽくなりやすいです。脂肪分を多く含む豚肉、特にバラ肉を使っている場合は煮汁が脂っぽくなりやすいので気を付けましょう。

煮込んでいるとき脂がアクとともに浮いてくることが多いので、脂が浮いてきたらすくって余分な脂を取っておくと脂っこくなるのを防ぐことができます。
 
脂っぽい場合、完成してからのリカバリーは非常に難しいですが、一度冷蔵庫に入れて冷えて固まった脂を取り除くことで脂っぽさを緩和できます。ただし、お肉の脂には旨味も多く詰まっているので、取り除くことで肉じゃががうまみの少ない淡白な味わいとなってしまいます。
 
お肉の脂っぽさが苦手な方は豚肉ではなく牛肉や鶏肉を使いましょう。牛肉を使う場合でもしっかりアクを取らないと脂っぽさが出ることがあります。

煮汁が濁っている

肉じゃがの煮汁が濁っている場合、じゃがいもが煮崩れて煮汁に溶けだしてしまっています。この場合もリカバリーは難しいですが、見た目の美しさは損なわれてしまうものの、味には大きな影響はありません。
 
煮汁を足すことで濁りを薄めることはできますが、味のバランスが崩れてしまうのでおすすめはできません。

肉じゃがが失敗する原因・対処法【その他】

焦がしてしまった

肉じゃがの煮汁が少なくなると焦げてしまうことがあります。これは元々煮汁が少ないか、煮込んだ際の火力が強すぎることで起きてしまいます。
 
肉じゃがを焦がしてしまった場合、焦げた部分は当然食べることができません。焦げた部分を取り除けば食べることもできますが、煮汁にも焦げてしまったことによる雑味が混じって味が落ちてしまっている可能性が高いです。
 
焦げていない部分はそのまま食べても良いですが、コロッケやグラタンなどの他の料理にリメイクするのもおすすめです。

生臭いにおいがする

煮込み終わった肉じゃがから生臭い臭いがする場合があります。この臭いの原因は傷んだお肉を使ってしまったか、白滝の持つこんにゃく特有の独特な臭いのどちらかの可能性が高いです。
 
多少臭いが気になる程度であれば食べても問題ありませんが、あまりにもおかしなにおいがする場合、具材がかなり傷んでいた証拠でもあるので、食べることはおすすめできません。
 
白滝はそのまま肉じゃがに使うのではなく、塩もみして水で洗い流せば臭いを軽減できます。下茹でをすればさらに臭いが取れ、余分な水分も抜けるので味も染み込みやすくなります。
 
多少の臭いが気になる場合で、どうしても臭いが嫌だという方は別の料理にリメイクしてみましょう。

肉じゃがを美味しく上手に仕上げるコツ

肉じゃがを美味しく上手に作るコツを解説します。

炒めると旨味アップ!煮崩れしにくくなる効果も

肉じゃがを美味しく上手に仕上げるには具材を炒める

肉じゃがの具材のうち、お肉やにんじん、じゃがいもを炒めることで旨味が引き出され、食欲をそそる香ばしい風味が広がります。また、焼き色をつけることで見た目も美しく仕上がり、表面が固くなり、油でコーティングされるので煮込んだ際に崩れにくくもなります。

ただし、牛肉は火が通りやすく、加熱しすぎで固くなってしまうので、煮込む際に入れるのも良いでしょう。

落し蓋を使う

肉じゃがを美味しく上手に仕上げるには落し蓋を使う

煮物の定番の落し蓋ですが、落し蓋は煮物において重要な役割を果たし、その中の1つに程よく煮汁を蒸発させ、水分の抜けすぎを防ぐ役割があります。また、煮汁の減少を防ぐ以外にも様々なメリットがあるので、肉じゃがを作る際は必ず落し蓋をしましょう。落し蓋を持っていない場合はアルミホイルやキッチンペーパーでも代用可能です。

落し蓋を使用することで煮汁が落し蓋に当たり、絶えず下へと循環するため、味が均一に広がります。また、鍋全体の温度が均一になるため、加熱ムラを防ぐ効果もあります。また、上から落し蓋で具材を軽く抑えることで、中で素材が大きく動かなくなり、煮崩れしにくくなります。

落し蓋は完全に密封するわけではないため、魚や肉などの生臭さがこもることなく、臭いが逃げやすくもなります。煮魚や角煮などでも落し蓋を使うのがおすすめです。

おすすめの落し蓋はこちら

鍋の大きさに合わせてサイズを自由に調整できます。

煮込みすぎに注意!

肉じゃがは煮込みすぎると食感や味が悪化してしまう

肉じゃがはじっくり煮込んで作るイメージがありますが、煮込みすぎるとお肉のたんぱく質が縮んで固くなってしまい、じゃがいもも煮崩れを起こし、玉ねぎも溶けてなくなってしまいます。

煮込む時間は弱火で20~30分程度が基本です。具材のサイズや量、調鍋やフライパンの素材などによって必要な煮込み時間は前後するので、肉じゃがを煮込んでいる際は時々鍋の状態を確認するようにしましょう。

強火で短い時間(5~10分)加熱する方法もあります。ただし、この方法は煮詰まりすぎや焦げ付く失敗を招く可能性があります。鍋やフライパンのコーティングの劣化を早めることにもなるので、あまりおすすめできません。

失敗したらリメイクがおすすめ

煮崩れした、味が少しおかしいといった失敗はリメイクすることでなかったことにすることもできます。

スープ

失敗した肉じゃがを手っ取り早く食べられるようにするのがスープにする方法です。出汁と味噌を加えれば簡単にみそ汁になりますし、コンソメスープをプラスして洋風のスープにするのも美味しいです。少し濃い目の味付けにしてスープパスタにすればランチにもピッタリです。
 
2日目の肉じゃがにスープを足してホットジャーに入れてお弁当にするのも人気のあるリメイク方法で、手軽に作れるのに腹持ちのいいランチになります。

コロッケ

肉じゃがリメイクの定番であるコロッケもおすすめです。コロッケはジャガイモを茹で潰す工程が面倒ですが、肉じゃがを潰して入れれば、出汁がしっかり染みた下味の付いたタネがあっという間に完成します。

肉じゃがを使うときは汁気をしっかり切ることで成形しやすくなます。残った肉じゃがを袋の中に入れて潰し、小麦粉をまぶして揚げれば完成です。

成型の作業や油で揚げるのが面倒という方や、ヘルシーにリメイクしたい方は、パン粉をまぶしてトースターで焼くスコップタイプのコロッケも人気です。余っているお米も混ぜて焼けばライススコップコロッケになり、食べ応えのある食事のメインに早変わりです。

カレー

肉じゃがは水を加えてカレーのルーを溶かすだけですぐカレーに変わります。だしの旨味がたっぷり詰まったどこか和風なテイストのカレーになります。うどんにかければカレーうどんにもなります。
 
ただのカレー以外にもカレー風ドリアにするのも人気です。肉じゃがにカレー粉を和えてごはんを混ぜ、チーズをのせてオーブンやトースターで焼くだけです。こちらも2日目の肉じゃがのリメイクとしてとても人気です。

シチュー

カレーも美味しいですが、肉じゃがはシチューにもリメイクできます。コンソメを加えれば和風と洋風の出汁が活きる旨味たっぷりのシチューに仕上がります。煮込む際はジャガイモが柔らかくなっているので、混ぜすぎて崩さないようにしましょう。シチューのルーがない場合は、牛乳や豆乳とコンソメを加えるだけでも美味しく仕上がります。

シチューは鶏肉の肉じゃがを作った場合、特に相性が良いのでおすすめです。牛肉を使っている場合はビーフシチューにするのもおすすめです。

卵とじ肉じゃが丼・うどん

肉じゃがを卵でとじてまろやかな味わいに変え、ご飯やうどんの上にのせるだけで食べ応え抜群の一品になります。2日目以降の肉じゃがをリメイクする方法としても人気です。

忙しい時のお昼ご飯や、疲れた時の夕飯でもにパパっと作って食べることができます。肉じゃがの味がいまいちな場合や、汁があまり残っていない場合はコンソメスープで洋風の味付けにするのもおすすめです。

グラタン、ドリア

肉じゃがにホワイトソースを混ぜ、チーズをのせて焼けば簡単にグラタンになります。ジャガイモにも火が通っているので、短い焼き時間でじゃがいもがホクホクに仕上がります。具材にマカロニやペンネ、パンを入れるのもおすすめで、ご飯を入れればドリアにもなります。

肉じゃがを使うポイントとして、肉じゃがは具材が大きい場合は軽くつぶすのがおすすめです。煮汁が多い場合も軽く切って使いましょう。肉じゃがを完全に潰してどろどろの状態にし、醤油やマヨネーズをかけてチーズをのせて焼くのもおすすめです。

ホワイトソースがない場合は牛乳や豆乳とコンソメを混ぜ、チーズをのせて焼くだけでも美味しいです。味噌のソースなどで味を変えるのもおすすめで、クリーミーでコクのある風味が楽しめます。青ネギを散らすとより風味のある味わいになります。

ピザ、ピザトースト

失敗した肉じゃがや、余った肉じゃがをピザ生地の上にのせ、チーズをまぶして焼けば簡単にピザが出来上がります。野菜が苦手なお子さんでも食べやすくなるのでおすすめです。ジャガイモやニンジンが大きい場合は小さくカットしなおすと食べやすくなります。

ピザは定番のトマトソースでも相性が良いですが、肉じゃがの和風な風味を生かしてマヨネーズをかけた照りマヨ風味にするのも美味しいのでおすすめです。

ピザにするほどの量がない、ピザ生地がないという方は、肉じゃがをパンの上にのせてチーズをまぶして焼き、ピザトーストにするのもおすすめです。こちらもケチャップで洋風の味付けにしても美味しいですし、マヨネーズを混ぜて和風の味で食べても美味しいです。

オムレツ

肉じゃがは、ふわふわの卵で包んでオムレツにリメイクするのもおすすめです。ケチャップは肉じゃがの隠し味として使われることもあり、肉じゃがオムレツにかけても違和感なく食べることができます。

煮込んでいる段階でジャガイモが崩れてしまった場合、いっそ潰してしまって卵焼きの具材にアレンジするのもおすすめで、卵の生地に混ぜて焼いてスパニッシュオムレツにしてしまうのも手です。味付けはケチャップも良いですが、卵焼きによく合うおろし醤油やおろしポン酢がとても相性が良いです。

卵焼きやスパニッシュオムレツはお弁当の具としてもおすすめです。肉じゃがは粗めに潰すと食感が残って美味しく食べられます。

春巻きや餃子の皮に包んで焼く

肉じゃがを下味の付いたタネとして春巻きや餃子の皮に包んで焼くと美味しく食べられます。おかずはもちろん、おやつやおつまみとしても最適です。

作り方も簡単で、潰した肉じゃがを、春巻きや餃子の皮に包んで焼くだけです。肉じゃがの汁はよく切っておくとタネとしてのまとまりが良くなります。

ホクホクのじゃがいもにパリパリの皮がとてもよく合います。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずとしてもおすすめです。お好みでマヨネーズやケチャップをつけるのもおすすめで、カレー風味にしても美味しく、カレー粉とチーズを入れて混ぜて春巻きの皮で包めばインドでよく食べられる軽食「サモサ」に近いテイストになります。

巾着焼き

油揚げの中に肉じゃがや大葉、ピザ用チーズを包み、フライパンでこんがり焼き上げた巾着焼きもおすすめです。おかずはもちろん、おつまみにもおすすめです。油揚げは焦げやすいので焼く際に注意が必要ですが、焼き目がとても香ばしい仕上がりになります。

肉じゃがはよく汁を切り、具が大きい場合は小さめにカットすると食べやすくなります。スパゲティーを小さく折って油揚げの口が開いた部分を縫うように刺すと焼いている間に中身が出にくくなります。

ポテトサラダ

肉じゃがの味をガラッと変えたいときにおすすめなのが、潰してポテトサラダにしてしまうリメイク方法です。だしがよく効いているので、醤油とマヨネーズをベースにする和風ポテトサラダにするのがおすすめです。

冷めても美味しく食べられるのでお弁当のおかずとしてもおすすめです。お肉が少ない場合はツナ缶を足すと食べ応えはもちろん、風味もアップします。

サラダ

ポテトサラダにするのがめんどくさいけど野菜をプラスしたい方は刻んだキャベツやレタスの上に肉じゃがをのせ、マヨネーズやドレッシングをかけてサラダ風にして食べる方法がおすすめです。

冷蔵庫の中に中途半端に葉物野菜が残っている時の消化レシピとしてもおすすめです。ドレッシングもどんな味でもよく合うので、余りがちなものをかけてみても良いでしょう。

お好み焼き

肉じゃがを潰し、お好み焼き粉やキャベツに混ぜて焼けば、美味しさ満点のお好み焼きを作ることができます。ジャガイモが入っているのでもちもちとした食感も楽しむことができます。

こちらもキャベツがたくさん余っている時の消化にもおすすめです。食べ応えをプラスしたい方はチーズをのせるとコクもアップして更に美味しくなります。

キッシュ

冷凍のタルト生地が余っている方は、肉じゃがを使ったキッシュを作るのもおすすめです。卵と牛乳、チーズなどを肉じゃがと混ぜてタルトの生地に流し、オーブンで焼けばキッシュのできあがりです。肉じゃがの残りが少ない場合はキッシュの定番のホウレンソウやベーコンなどの具材を足すのもおすすめです。牛乳は豆乳でも代用できます。

普段お菓子を良く作る方でタルト生地がない方でホットケーキミックスがある方は、フランスのおかずケーキとも呼ばれるケークサレもおすすめです。ホットケーキミックスにほぐした卵と牛乳や油、肉じゃがを混ぜてオーブンで焼くだけです。

肉じゃがにしっかり出汁の味がついているので、追加で味つけする必要もなく、混ぜて焼くだけで簡単に作ることができます。おかずとしてはもちろん、おやつにもぴったりです。

肉じゃがは失敗から生まれた?

良く肉じゃがは失敗から生まれたと言われますが、本当なのでしょうか。

有名な説はデマの可能性が高い

肉じゃがの発祥として流布している説に、「東郷平八郎が留学先のイギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられず、海軍の艦上食として作らせようとしたが、ワインやバターがなかったため、料理長が醤油と砂糖を代用して作った料理が始まり」という説があります。
 
しかし、東郷平八郎が赴任する前に、海軍が1889年(明治22年)に制定した調理師の検査規格において「シチユウ」という項目がすでにあることから、すでに海軍ではビーフシチューが作られていたとされています。また、ビーフシチューを作るのにワインもバターも必須ではなく、醤油や砂糖で代用したというのも疑わしく、この説はデマである可能性が高いと言われています。

肉じゃが誕生の経緯は不明

では、肉じゃがはどのように誕生したのかという話になりますが、現在では正確な経緯はわかっていません。北海道開拓が始まってじゃがいもの生産量が増え、牛肉を食べるようになった明治時代以降に広まったと考えられています。
 
日本陸軍では、1928年(昭和3年)に刊行されたレシピ集である『軍隊調理法』の中に「牛肉煮込」という肉じゃがに似た料理のレシピが確認されていますが、現在の肉じゃがとは異なり、すき焼きにじゃがいもが入っているような料理であったようです。
 
「肉じゃが」が料理名として確認できる初出は、雑誌『主婦と生活』の1950年(昭和25年)1月号と言われていますが、現在の肉じゃがと同じレシピであったかは確認ができておらず、最も古くに「肉じゃが」の料理名でレシピが紹介されたのは、『きょうの料理』のテキストの1964年(昭和39年)5月号であり、料理本で「肉じゃが」の料理名が一般的に使われだしたのは1975年(昭和50年)頃からとされています。

肉じゃがのレシピ

最後に、肉じゃがのレシピをご紹介します。

Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。

肉じゃが

肉じゃが

和食の定番、肉じゃがのレシピをご紹介します。野菜の甘みが楽しめる一品です。

こちらのレシピでは牛肉を使用しています。

肉じゃが(牛肉)のレシピはこちら

豚肉じゃが

豚肉じゃが

豚肉を使った肉じゃがのレシピです。作り方はとてもシンプルですが、食べ応え満点です。

豚肉じゃがのレシピはこちら

めんつゆで作る肉じゃが

めんつゆで作る肉じゃが

めんつゆで簡単に作れる肉じゃがのレシピを紹介します。めんつゆ以外にはお酒を加えることで、お肉を柔らかく仕上げることができます。

めんつゆで作る肉じゃがのレシピはこちら