なすはカレーのトッピングにもピッタリの野菜です。夏野菜カレーにもなすが使われていることが多いですよね。本記事ではカレーに後乗せするなすの切り方や焼き方を紹介します。
カレーに後乗せするなすの切り方のポイントは下記の通りです。
カレーに後乗せするなすの切り方のポイントは、厚さを均等にすることです。
大きさや厚さにばらつきがあると、加熱する際に加熱ムラができてしまいます。できるだけ大きさや厚さは均等に揃えるようにしましょう。
大きさは食べやすい大きさにしたい場合は一口サイズ、食べごたえを出したい場合は大きめにカットすると良いです。厚さは1cmを目安にお好みの厚さでカットしましょう。薄すぎてしまうと食べごたえがなくなってしまうので、味噌汁や炒め物に加えるなすよりも厚めにカットしておくのがおすすめです。
なすはアク(苦味・エグみを感じさせ料理の味を落とす成分の総称)がある野菜なので、調理をするときに水にさらしてアク抜きをすることが多いです。しかし、なすのアクとなる成分はポリフェノールであり、身体に害がある成分ではないのでアク抜きは必須ではありません。炒めものをする場合など料理によってはアク抜きをせずに調理をすることが可能です。
カレーに後乗せするなすの場合は、アク抜きをしなくても大丈夫です。ただし、ポリフェノールは空気中の酸素に触れて酸化することで茶色や黒に変色してしまう性質があります。カットしてから調理をしない場合は水にさらしておくと良いです。
水にさらしておけば酸化が防げますし、ポリフェノールは水溶性なのでアクが抜けます。結果的に苦味やエグみも軽減されてすっきりとした味わいに仕上がります。しかし、水にさらすことでカリウムなどの水溶性の栄養素が流出してしまうデメリットもあるので、長時間さらしすぎないようにしましょう。
なすは皮を剥かなくても食べられる野菜です。皮にもポリフェノールなどの栄養が含まれているので、皮ごと調理をするのが栄養面的にも◎
皮のキュッとした食感が苦手な場合や、加熱時間を短縮したい場合は等間隔に剥いて縞模様(しまもよう)にするのが良いです。全て皮を剥くよりも皮の栄養が無駄になりませんし、見た目が華やかになります。
カレーに後乗せするなすのおすすめの切り方は下記の通りです。
カレーに後乗せするなすは輪切りにするのがおすすめです。
断面が広いので火が通りやすく一口サイズで食べやすいですし、輪切りであればヘタを切り落として端からカットしていくだけでOKなので、とっても手軽です。
輪切りにしたなすは、皮と内側の柔らかな食感の変化を楽しむことができますし、なすのジューシーさを楽しむことができます。カレーの食べごたえを出したい方におすすめの切り方です。
厚さは1cmを目安に揃えてカットしていきましょう。
輪切りにする手順
①まな板の上になすのヘタの部分を右にして横に置く
②ヘタを切り落とす
③右端から1cm程の幅でカットしていく
カレーに後乗せするなすは、縦割りにしてカレーに並べても良いです。
なすを縦割りにすると断面が細長くなり、カレーの旨味がより浸透しやすくなります。なすがよりカレーの風味を吸収し、一体感のある味わいを楽しむことができるのです。なすとカレーの旨味の調和を楽しみたい方は縦割りがおすすめです。
またカレーの上に並べると見た目もよくなります。
縦割りにする手順
①なすのへたを切り落とす
②縦半分に切る
③縦方向の放射状に切る
乱切りは、形を揃えないカット方法です。
乱切りにしたなすは、その形状や大きさのバラつきが特徴です。これにより、カレーにおいてなすが存在感を持ち、個々のなすの食材としての存在を楽しむことができます。また、乱切りにすることで表面積が大きくなるため火の通りが早くなりますし、カレーがなすの凹凸に絡みつき、風味をしっかりと引き出します。
ただし、形は揃えないとはいってもやはり大きさは揃えるのがポイントです。大きさがバラバラになってしまうと加熱ムラができる原因になるので注意しましょう。
乱切りにする手順
①なすのヘタの部分を右にして横に置く
②ヘタを切り落とす
③斜め45℃に包丁を入れてカットする
④なすを手前に90℃回して、切り口をむける
⑤斜めにカットする
⑥④〜⑥を繰り返す
しっかりとした食べごたえを出したい場合は、2等分にカットして乗せるのがおすすめです。
半分にカットしてカレーに後乗せすると、なすの肉厚でジューシな食感をしっかり楽しむことができます。しっかりとした食感も出るので、満腹感を得やすいです。ボリューム満点の夏野菜カレーを作りたいときなどは、半分にカットして使うと良いでしょう。
半分にする手順
①ヘタを切り落とす
②なすを縦向きにまな板に置く
③ちょうど半分になる部分に包丁を入れてカットする
なすは生食することができますが、カレーに乗せる場合は加熱してからがおすすめです。加熱してから乗せることで苦味やエグみが軽減されますし、甘みや旨味がより一層際立ちます。またとろっとした絶妙な食感を楽しむことができます。
必須うではありませんが、カレーに後乗せにするなすは塩を振っておくのがおすすめです。塩をふってしばらくおくと、水分が出てくるのでキッチンペーパーなどで拭き取ります。
こうしておくことで、なすが油を吸いすぎてしまうのを防ぐことができます。脂っこくなってしまうのが気になる場合は、塩を振っておきましょう。水分を出しておくことで苦味・エグみも軽減されます。
ただし、塩をふりすぎたり長時間置きすぎてしまうと水分が出すぎてしんなりした食感になってしまうので、注意しましょう。
塩をふって下処理をしたら、サラダ油を引いたフライパンに並べます。
サラダ油を引いたフライパンに並べたら、軽く焼き目がつくまで中火で加熱します。加熱時間は切り方や厚さによっても異なりますが、例えば輪切りであれば加熱時間はだいたい3分程です。
2等分にカットしてカレーに後乗せする場合は、皮目から焼いていくのがポイントです。実を下にしてやいてしまうとなすからでた水分でなすの色素が落ちてしまい、色が悪くなってしまいます。見た目が悪くなってしまうので、必ず皮を下にして焼きましょう。大きいと時間がかかるので、予めレンジで加熱してから焼くと時短になります。
カレーに後乗せするなすは、フライパンではなくグリルやトースターを使って焼くことも可能です。グリル-やトースターを使うことで、より香ばしい風味を楽しむことができます。
フライパンを洗う手間も省けるので、さっとカレーに乗せるトッピングを用意したい場合は、グリルやトースターを使うのがおすすめです。
揚げなすにしてカレーに後乗せしても美味しく食べることができるのでおすすめです。油っぽくなってしまうのが気になる方は、予め塩をふって水を抜いておくと良いです。
塩を振っておく場合は水分が残っていると油はねしてしまうのでしっかりと水は拭き取っておくことが大切です。また、半分にカットする場合は、隠し包丁を入れておくと良いです。
隠し包丁とは、火を通りやすくしたり味を染み込みやすくするために食材の見えないところに切り込みを入れることをいいます。大根を煮物にするときなどにもよく使われます。
なすの場合は隠し包丁を入れることで、蒸気の通り道ができるので色素となる成分(ナスニン)が落ちてしまうのを防ぐことができます。また、変色させないためには長時間の加熱もNG。加熱時間を短縮するためにも隠し包丁を入れておくことが大切です。
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