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茶色に変色したパプリカは食べられる?原因と対処法を解説

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茶色に変色したパプリカは食べられる?原因と対処法を解説

保存していたパプリカが茶色く変色してしまった経験はありませんか?食べられる状態なのか不安になりますよね。本記事ではパプリカが茶色に変色してしまう原因や食べられるのかどうかなど詳しく解説します。

パプリカが茶色く変色する原因

パプリカが茶色く変色してしまう原因は下記の通りです。

全体的に茶色は腐敗

一般的にスーパーなどで販売されているパプリカは赤や黄色が多いですが、保存していて全体的に茶色く変色してしまった場合は、腐敗しています。

茶色く変色している部分がぶにゅぶにゅしていたり、異臭がするなどの異変が見られるようであれば腐敗していると判断して間違いないでしょう。

腐敗したパプリカの特徴については、後述しますのでそちらを参考にしてください。

種やわたが茶色は劣化

表面は異常がないように見えても、カットしてみると種やわたが茶色く変色していることもあります。

わたとは、パプリカの種の周りについている白い部分です。新鮮な種とわたは白色をしており、鮮度が落ちてくると茶色→黒と変色しています。種が茶色く変色していても異臭がしたり溶け出しているなどの腐敗のサインが見られなければ、腐敗はしていません。

過熟の可能性も

パプリカの表面や種やわたの一部が茶色く変色している原因は腐敗や劣化だけではありません。過熟が原因で茶色く変色することもあります。

未熟な状態のパプリカはピーマンと同じように緑色をしていて、熟すにつれて徐々に赤や黄色に変色していきます。販売されているのは熟した状態のパプリカですが、収穫後も追熟されるので長く保存していると過熟になり茶色っぽく変色してきます。

熟したことが原因で変色している場合は腐敗が原因のときとは異なり、実にハリとツヤがあり元気な状態であることが多いです。

茶色の品種もある

パプリカといえば一般的に赤色や黄色のものが多いですが、茶色い品種の「茶パプリカ」もあります。

茶パプリカは、全体的にチョコレートのような色合いをしていて中身も種とわた以外は、同じ色をしています。茶パプリカは追熟されたり加熱することで赤っぽく変色することがあります。パプリカ特有の甘みがあり、赤色や黄色のパプリカと比較して苦味があります。苦味が苦手な方や小さなお子様が食べる場合は加熱調理すると苦味が軽減されるのでおすすめです。

茶色く変色したパプリカは食べられる?対処法は?

茶色く変色したパプリカは食べられるのか解説します。

腐敗は破棄

全体的に茶色く変色していて、明らかに腐敗している場合は当たり前ですが食べることはできません。

腐敗している食材には細菌が繁殖している可能性が高いです。すべての細菌が食中毒を起こす原因になるわけではありませんが、腹痛や嘔吐などの症状が出てしまう可能性があります。細菌の種類によっては加熱をしても死滅しないこともあるので、食べるのはやめましょう。

劣化は腐敗していなければ食べられる

種やわたが茶色く変色している場合は、腐敗していないかしっかりと確認しましょう。異臭がしたり、溶け出している部分があるなど腐敗のサインが見られなければ、劣化はしていても腐敗していないので食べることができます。

ただし、パプリカは種とわたも食べることができますが、茶色くなってしまっている場合は種やわたはとって調理をしましょう。また、劣化しているパプリカはそのままにしておくと腐敗してしまいます。早めに食べきるようにしてください。

過熟は早めに食べきる

過熟が原因で、表面や種・わたの一部が茶色く変色している場合も、腐敗しているわけではないので食べて大丈夫です。ただし、この場合も腐敗していないかきちんとチェックしてから判断することが大切です。

茶色く変色している部分が気になるようであれば、変色している部分をカットして使うと良いです。

また、過熟したパプリカも果物が熟しすぎるとぐじゅぐじゅになって腐敗してしまうのと同じように腐敗します。早めに食べきりましょう。

パプリカを茶色く変色させない保存方法

パプリカを茶色く変色させないためには、正しく保存することが大切です。

パプリカに限らず野菜などの食材は、正しく保存することで鮮度を保つことができるので、より長く美味しく食べることができます。パプリカを購入したら、正しく保存しましょう。それでは、パプリカの正しい保存方法を紹介します。

常温保存

丸ごとキッチンペーパーに包んで(1週間)

パプリカをすぐに食べる場合はキッチンペーパーに包んで常温で保存する

すぐに食べるならパプリカは常温保存が可能です。特に冬場は常温保存で問題ありませんが、乾燥には注意が必要です。新聞紙かキッチンペーパーに一つずつ包んで、乾燥から守るようにしましょう。

この方法で保存したパプリカは1週間ほど保存が可能です。

夏場は冷暗所(直射日光が当たらず、風通しがよく、低い温度が一定に保たれた場所)がない場合は、常温保存は避けた方がよいでしょう。

冷蔵保存

パプリカを丸ごとキッチンペーパーで包みポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する

1週間以内に食べないときは冷蔵保存しましょう。丸ごとキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて口は軽く閉じ、野菜室で保存します。パプリカは乾燥に弱いのでポリ袋に入れますが、パプリカ自体から蒸発する水けで傷むのを避けるために口は少し開けて通気性を高めるようにしましょう。

この方法で保存すれば、パプリカを2週間ほど保存することができます。

カット(2〜3日)

カットしたパプリカの切り口にラップを密着させ包み、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵保存する

調理で余った半分にカットしたパプリカも冷蔵保存できます。酸化を防ぐために、ラップをきっちり巻いて、ジッパー付きポリ袋に入れて空気を抜いて口を閉じます。種やわたは栄養価が高いので無駄にせず食べたいものですが、傷みが早いので保存には向きません。

カットしたパプリカは傷みやすいので、2〜3日を目安に食べきるようにしましょう。

冷凍保存

パプリカを冷凍すれば、常温や冷蔵保存よりも長く保存することができます。冷凍パプリカの保存期間の目安は約1ヶ月です。

丸ごと生のまま(1ヶ月)

パプリカは丸ごとのまま冷凍することができる

長期保存するときは冷凍保存に限ります。約1ヶ月ほど保存できます。丸ごと保存することもできます。ラップできっちり巻いて、冷凍用のジッパー付きポリ袋にいれて保存します。

カットして生のまま(1ヶ月)

パプリカを食べやすい大きさにカットしてからラップに包み冷凍用保存袋に入れて冷凍する

丸ごと冷凍するよりもカットしてから冷凍した方が使いやすくて便利です。食べやすい大きさにカットしラップしてから、ジッパー付きポリ袋に入れます。

加熱せずに生のまま冷凍すると食感が損なわれるデメリットがありますが、縦に走る繊維を断ち切るようにカットすると食感をある程度保つことができるのでおすすめです。パプリカの切り方はこちらの記事を参考にしてください。

和え物に使うときは前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。炒め物やスープに使うときはそのまま調理に使えます。

炒めて(1ヶ月)

パプリカを食べやすい大きさにカットし炒めてから冷凍することができる

炒めてから冷凍すると、

  • 変色しにくい

  • 味が落ちづらい

  • 食感が損なわれにくい

  • 解凍後の火が通りやすい(調理が楽)

というメリットがあります。
一方、デメリットは、

  • 栄養価がやや落ちる

  • 手間である

の2点です。

家庭用の冷凍では急速冷凍ができないので、基本的に火を通してから冷凍がおすすめです。

その他にも天日干しやオーブンで加熱して水分を飛ばして乾燥保存したり、酢やオイルに漬けて漬け保存することも可能です。パプリカの保存方法についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

腐敗したパプリカの特徴

パプリカは茶色く変色しているからといって必ずしも食べられないというわけではありません。しかし、下記のような特徴があるパプリカは腐敗しているので破棄しましょう。

見た目

腐ったパプリカの見た目の特徴は下記の通りです。

表面に白いホコリのようなものがついているときは白カビ、黒い斑点や斑点が一箇所にまとまって黒く変色しているように見える箇所がある場合は黒カビが生えている可能性があります。

じゃがいもなどの密度が高い野菜は表面のみであればカビが生えていても食べることができるとされていますが、カビはカビ毒を発生させて下痢や嘔吐などの中毒症状を起こす可能性があります。パプリカにカビが生えている場合は破棄しましょう。

水が染みたような変色箇所があったり茶色っぽい液体が出ている場合も腐敗しています。

臭い・味

腐ったパプリカの臭い・味の特徴は下記の通りです。

  • 酸っぱい匂い・味

  • 生ゴミ臭

  • カビ臭い

野菜には特有の青臭さがありますが、パプリカはそこまで臭いがきつい野菜ではありません。酸っぱい臭いや味がする場合や、生ゴミのような臭いがする場合は腐敗している可能性が高いです。

パプリカに限らず食材は腐敗すると、多くのバクテリアが活動し酢酸発酵することが多いので酸っぱい臭いがしたり酸っぱい味がします。この現象は味噌や醤油といった発酵食品にも起きていますが、発酵とは異なり次第に味や臭い、形が崩れるなど食材が変化していく現象はあるときに「腐敗」とよばれます。あきらかにいつもとは異なる酸っぱい味や生ゴミのような異臭がする場合は食べずに破棄するようにしましょう。

また、カビが生えていないように見えてもカビ臭さを感じる場合は見えない部分にカビの胞子が入り込んでいる可能性があります。カビには様々な種類があり、墨汁のような臭いを感じさせる「2-メチルイソボルネオール」や土臭さや泥臭さを感じさせる「ジェオスミン」といった代表的な悪臭を放つ種類がいます。また、カビ自体は臭いを感じさせる成分を出さない種類もいますが、カビ自体が臭いを出さなくてもカビの餌になる物質がカビの作用によって変化することで発生する臭いなどで、人に「カビ臭い」と感じさせます。心配な方は破棄するのが無難です。

触感

腐敗したパプリカの触感の特徴は下記の通りです。

  • ぶにょぶにょしていて柔らかい

  • 全体的にぬめりが出ている

  • 糸を引いている

新鮮なパプリカはハリがありますが、腐敗が進んでいるとぶにょぶにょとした柔らかい触感になります。また、全体的にぬるぬるになっていたり、糸をひく場合は細菌が繁殖している可能性が高いです。細菌の種類によっては加熱しても死滅せず、下痢や嘔吐などの症状が出ることがあるので残念ですが破棄しましょう。

新鮮なパプリカの選び方

当たり前ですが、新鮮なパプリカを購入した方が長く美味しく保存することができます。

  • 鮮やかな緑色で、皮にハリとツヤがある

  • ヘタのまわりがへこみ、肩が盛りあがっている

  • 底の部分はフカフカせず、つややかで締まっている

  • ヘタの切り口が新鮮で変色していないもの

袋に入ってる場合は必ずしも確認できるわけではありませんが、上記の点を参考にしてみてください。