牛丼を作った際に出る残り汁がもったいないと感じたことはありませんか。この記事では、そんな牛丼の残り汁を他の料理に使うメリットやデメリット、リメイクのアイデアなどを紹介します。
旨味が詰まった牛丼の残り汁を料理に使うと様々なメリットがあります。
牛丼の残り汁を他の料理に使うことで、牛肉やタマネギのうまみが詰まった旨味を料理にプラスすることができます。たくさん残っていればだしの代わりに、少しだけ残っている場合でも隠し味として使うことができますよ。
醤油と砂糖が味付けの基本となっている牛丼の残り汁は、様々な料理に合わせることができ、特に和食との相性がとても良いえす。合わせやすい料理は後述の項目で紹介します。
牛丼の残り汁をだし代わりに使うことでだしを取る時間の節約になり、時短調理にもなります。後述の項目で紹介する牛丼の残り汁を使って作る卵とじはパパっと簡単に作ることができ、手軽におかずを一品増やすことができます。
残り汁をベースにスープを作り、うどんなどの麺類と合わせて食べるのはお昼ご飯などにもおすすめで、パパっと作って食べることができます。
残り汁を有効活用することは廃棄物の削減にもつながります。特に牛丼の残り汁は少し油っぽく、シンクに流してしまうと油が汚れを吸着し、排水溝のぬめりの原因となるので、残り汁を活用することはキッチンを清潔に保つことにもつながります。
牛丼は作ってから2~3日程度なら冷蔵庫で保存することができます。出来るだけ早く食べ、残り汁も活用するようにしましょう。
牛丼の残り汁はデメリットもあります。特に保存していた残り汁が傷んでいそうな場合には注意が必要です。
牛丼は少し傷んだ牛肉を使ったり、臭み消しを行わなかったりすると牛肉の独特の臭みが気になることがあります。
特に牛丼の残り汁は臭みの主な原因である脂がたくさん溶けているので、別の料理に使うことで臭みを感じてしまうかもしれません。残り汁に脂がたくさん溶けている場合、料理が脂っぽくなってしまう可能性もあります。
勿論、牛丼の残り汁は万能というわけではありません。基本的に醤油ベースで味付けをする和食や、牛肉や玉ねぎを使っているカレーやシチューといった一部の洋食です。
相性の良くない料理に入れると旨味を持っている牛丼の残り汁も雑味になってしまいます。また、入れすぎると料理本来の味が失われ、バランスもおかしくなってしまいます。使う量にも注意が必要です。
調理から時間が経った牛丼の残り汁は雑菌などが繁殖して傷んでしまっている可能性があります。傷んだ残り汁を使うことで料理が逆に不味くなってしまったり、食中毒などにつながる可能性があるので、使う前にしっかり臭いを確認しましょう。
作ってから3日以上経っていないもので、冷蔵庫に保存してあったものであれば基本的に使用できるでしょう。ただし、残り汁を別料理に使う場合、その料理が早く傷んでしまう可能性もあります。残り汁を使った料理はなるべく作った日のうちに食べきった方が良いでしょう。
牛丼の残り汁は様々な料理にリメイクすることができます。
牛丼の残り汁が最も使われているのが肉じゃがなどの煮物料理です。牛丼の残り汁を使うことで、まるで長時間煮込んだかのような旨味やコクを引き出すことができます。
特に牛丼と同じ牛肉とタマネギを使う肉じゃがは相性が良く、牛丼の残り汁を使うことでコク深い味わいの肉じゃがに仕上げられます。
お好み焼きやハンバーグ、コロッケなどのタネを作る際、だしの代わりや隠し味として牛丼の残り汁を加えることでコクと旨味のある料理に仕上げることができます。変わり種ではチヂミや春巻きのタネに使っても美味しくなります。
ハンバーグは牛丼の残り汁を使って和風煮込みハンバーグにするのもおすすめです。
炊き込みご飯も牛丼の残り汁のうまみを生かせる方法として人気です。お米と牛肉や野菜、キノコ類などを炊飯器に入れ、牛丼の残り汁などの調味料を足して炊くだけで美味しい炊き込みご飯が簡単に作れます。
牛丼の残り汁だけでは少なすぎて味が薄くなってしまうので、醤油などの調味料も追加して調整しましょう。
ビーフカレーを作る際、牛丼の残り汁を加えるだけでぐんとコクのアップした味わいになります。
カレーに牛丼の具をトッピングすることがあるように味の親和性も高く、ビーフカレーにも牛肉とタマネギが使われていることや、牛丼の味付けに使われる醤油がカレーの隠し味として使われることもあってとても相性が良く、旨味が詰まったカレーに仕上がります。
牛丼の残り汁にお好みの野菜を入れて卵でとじるだけでおかずの一品になります。冷蔵庫で余っている野菜を入れれば冷蔵庫の整理にもなり、一石二鳥です。
何かと余りがちな白菜やキャベツ、レタスなどの葉物野菜の消費はもちろん、安くてまとめ買いしていたもやしの消費などにもおすすめです。歯ごたえが欲しい方はきのこ類を加えてみても良いでしょう。
残り汁を使って豆腐を煮込み、すき焼きに似た味わいで食べることもできます。牛丼の具が残っていればまさしくすき焼きといったテイストになりますし、ネギや白菜などの野菜や、シイタケやエノキなどのきのこ類を加えて煮ても美味しいです。
残り汁が少ない場合には牛丼のレシピをもとに出汁や醤油、砂糖などを加えて汁を足してみましょう。めんつゆやすき焼きのたれを持っている方は希釈通りに薄めて加えれば簡単に汁を追加できます。
牛丼とほとんど同じ味付けで作る親子丼の汁として牛丼の残り汁を使うこともできます。牛肉の旨味が詰まっているので、旨味が強く出た味わいの親子丼を楽しむことできます。
ただし、牛丼の残り汁に牛肉から出た脂がたくさん残っていて場合、親子丼がどこか脂っぽいテイストになってしまうでしょう。また、シンプルな味付けな分、入れすぎると牛丼のこってりとした香りやテイストが前面に出すぎてしまいます。入れる量には注意が必要です。
牛丼の残り汁はチャーハン作りに使うことができ、牛丼の汁のコクや旨味を活かした味わいになります。牛丼の具が残っている場合は細かく砕いて一緒に炒めることもできます。
ただし、加える汁の量が多いとチャーハンがべチャっとした仕上がりになってしまい、一般的に好まれるパラパラな仕上がりには程遠くなってしまいます。
牛丼の残り汁はうどんの汁のベースとして使うことができます。比較的あっさりとした味付けで食べられることの多いうどんですが、コク深い味わいに変えることができます。
残り汁が少ない場合には牛丼のレシピをもとに出汁や醤油、砂糖などを加えて汁を足してみましょう。めんつゆを持っている方は希釈通りに薄めて加えれば簡単に汁を追加できます。
なお、汁が少ない場合は焼きうどんのたれとしても使うことができます。
牛丼の残り汁をベースに鶏ガラや醤油を加えると、牛骨でだしを取ったようなコク深い味わいのラーメンのスープを作ることができます。牛丼の汁を甘めにしている方は醤油や鶏がらを多めに入れてスープを作りましょう。
醤油や鶏がら以外では、味噌をベースにスープを作ってみても美味しいです。
牛丼の残り汁に茹でた卵を漬け込んで味玉を作ることもできます。牛肉やタマネギから出た旨味が卵に染み込み、悪魔的ともいわれる美味しさの味玉が出来上がります。
作った味玉はそのまま食べても美味しいですし、ラーメンなどの他の料理にトッピングして使うこともできます。
醤油や出汁で作る基本的な作り方から、めんつゆを使った簡単な方法や汁少なめで作る方法まで解説します。
牛丼の汁の量は一人前あたり50ml~100ml程度の量で作られることが多くなっています。出汁とみりん・料理酒、砂糖、醤油を混ぜ、玉ねぎを入れて煮込みます。
牛肉は火の通りが早く、煮込みすぎると固くなってしまうので、玉ねぎを入れる前に煮込んで取り出すか、玉ねぎをある程度煮込んでから煮込みましょう。アクや余分な油を取り除くと雑味が少なくなり、見た目も味わいもクリアになります。
めんつゆを使う場合、使っている希釈に合わせて水で薄めるだけで牛丼の汁のベースとなります。めんつゆには醤油と出汁はもちろん、みりんや砂糖も含まれているので、ただ薄めるだけでもしっかりまとまった味わいになります。
作り方も基本の場合と一緒で、希釈通りに薄めたお好みの量のめんつゆに玉ねぎや牛肉を入れて煮込むだけです。
汁を少なく牛丼を作る場合、牛丼作りで定番の煮込みをせず、炒めるだけで作るのがおすすめです。作り方も簡単で、牛肉とタマネギを炒めて醤油や砂糖、料理酒などの調味料をかけるだけです。
煮た場合と比べると香ばしく仕上がりますが、やや固めの仕上がりになります。煮て作った場合のジューシーさや柔らかさはないので、好みに合わせて作ってみてください。
牛丼を美味しくするためには、調理前に牛肉を常温に戻しておきましょう。冷たい状態のまま焼くと火が通りにくいため、加熱時間が長くなり、固い仕上がりになってしまいます。
冷蔵庫から取り出して30分ほど常温でならしておけば火が通りやすくなります。
牛肉は加熱によって弾力性が増すため、煮込みすぎると固い仕上がりになってしまうので要注意です。色が変わる程度の短時間煮込むのがおすすめです。タマネギから先に煮込むことで牛肉の煮込みすぎを防止できます。
タマネギのシャキシャキ感を残したい方は牛肉を先に煮込み、一度取り出してタマネギを煮込み、後から牛肉を加えるのがおすすめです。
タマネギを入れるタイミングでタマネギの食感が変わります。お肉を入れる前に煮込めばしんなりと柔らかくなり、お肉と一緒なら食感が残ります。
あえて最初に2/3の分量だけを使い、後から残りを入れることで食感の違いを生み出すこともできます。
常温で牛丼を保存すると雑菌が繁殖してしまうので絶対に避けましょう。特に夏の暑い時期は1~2時間常温で放置するだけでも傷んで味が劣化してしまうことがあります。
数日以内に食べるならば冷蔵庫へ、長く保存したい場合は冷凍庫に保存しましょう。
粗熱の取れた牛丼の具を密閉容器または保存袋に入れ、空気が入らないように閉じて冷蔵庫に入れましょう。この時、牛丼の具とご飯を一緒に入れると牛丼のつゆをご飯が吸ってべちゃべちゃになり、不味くなってしまうので別々に保存しましょう。
保存場所はドアの開閉による温度変化を受けにくいチルド室や冷蔵庫の奥の方がおすすめです。冷蔵庫で保存する場合は3日以内に食べるようにしましょう。
こちらの場合も粗熱の取れた牛丼の具を保存袋に入れ、空気が入らないように閉じて冷凍庫に入れましょう。冷凍の場合も牛丼の具とご飯は別々に保存しましょう。冷凍の場合は金属トレーの上に平らに乗せて急速冷凍すると旨味を閉じ込めたまま保存ができます。
保存場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方がおすすめです。冷凍の場合は1か月程度と、長めに持ちます。ただし、保存期間が長くなるほど味が落ちてしまうので、早めに食べることをおすすめします。
冷凍の場合は、食べる前日に冷蔵庫へ移して解凍しておくとムラなく温め直すことができます。冷蔵庫に移してから6~8時間程度で解凍できます。
解凍した牛丼の具はフライパンに移して温めるか、中身を耐熱皿に移して電子レンジで2~3分温めましょう。
冷蔵庫に移すのを忘れてしまった場合であれば、湯煎で温めるのがおすすめです。鍋などで沸騰させた水に保存袋に入れたままの状態の凍った牛丼を入れ、10~15分程度柔らかくなるまで温めましょう。
ある程度溶けたら中身を耐熱皿に移し、電子レンジで温めると少しだけ早く温め直すことができます。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
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