オクラが苦手な方って意外と多いですよね。本記事ではオクラが嫌いな理由やオクラが嫌いな方におすすめの対処法などを解説します。
オクラは栄養価が高く、おひたしにしたり、そうめんなどのトッピングにするなど様々な用途で食べることができる便利な野菜ですが、オクラが苦手という方も多いです。オクラが嫌い・苦手と感じる原因は下記の通りです。
オクラといえばカットしたときに独特のねばねばとしたぬめりがでるのが特徴で、舌触りと食感を楽しむことができる野菜です。
オクラのぬめりとなっている成分は、ペクチンです。その他、アラバン、ガラクタンなどの多糖類が粘質物を構成しています。オクラのぬめり・ねばねばには胃壁を保護したり、コレステロールを下げる働きがあるなど身体にとっては良い成分なのですが、オクラに限らず納豆やなめこなどぬめりや粘りがある食材が苦手な方は意外と多いです。
オクラを口に入れたときのチクチクする感じが苦手という方も多いようです。
オクラを口に入れるとチクチクする原因は、オクラの表面に生えている産毛が原因です。特に新鮮なオクラはびっしりと産毛に覆われていて、新鮮であればあるほど鋭く刺さってしまうことがあるほどです。
オクラの産毛は食べることができますが、下処理をすれば綺麗に取ることができます。
オクラには他の野菜と同様に青臭さはあります。オクラに限らず野菜にはそれぞれ特有の香気成分をもっており、様々な成分が混ざりあって独特の臭いを感じさせます。この青臭さが苦手という方は非常に多いです。
野菜などの青物は収穫直後、特に青臭さを強く感じます。そのため青臭いということは新鮮であるということです。スーパーなどの店頭に並べられているものは収穫後時間が経っているので、そこまで臭いはきつくありませんが、家庭菜園で育てて収穫したオクラは青臭さがきつかったり、様々な香気成分が混ざり合って人によっては「猫のおしっこの臭いがする」と感じることもあるようです。
臭いは味覚にも影響するので、青臭さが苦手な方はやはりオクラは美味しくないと感じてしまうでしょう。
オクラが嫌いと感じる原因は様々ありますが、最も多いのが上記で紹介した3点の理由です。ここからは、オクラが嫌いな方でも食べやすくなる対処法を紹介します。
上述したようにオクラを口の中に入れたときにチクチクするのは、オクラの表面に生えている産毛が原因です。産毛は板ずりをすることで綺麗に取ることができ、口当たりをよくすることができます。
板ずりとは、食材に塩を振りまな板の上で転がすことをいいます。
オクラを板ずりするときは、まずオクラのガクとヘタの先端部分を取ります。切り取ったら、オクラをまな板に横になるように並べて、塩を適量ふり、手のひらでゴロゴロ転がします。
オクラを生食する場合は、塩を洗い流します。茹でて食べる場合は、塩がついたまま熱湯に入れて茹でます。オクラは下処理をきちんとすることで、口当たりがよくなり食べやすくなります。
オクラのぬるぬる・ねばねばは、カットすることで細胞が壊され引き出されます。そのため、オクラのねばねばを活かしたい場合は細かくカットすると良いのですが、ねばねばが苦手な方はカットせずに丸ごと使うと良いです。
オクラは小さいので、カットしなくても丸ごと使うことができます。丸ごと使えば細胞が壊されないのでねばねばを抑えることができます。
オクラのねばねばが苦手な方は、お酢を使って調理をするのがおすすめです。お酢にはねばねばとなる成分を分解する働きがあります。そのため、お酢を使うことでねばねばを軽減することができます。
お酢を使えば、手についてしまったオクラのぬめぬめも取ることができるので、覚えておくと良いでしょう。オクラだけではなく魚のぬめりなども取ることができます。
オクラに限らず、青臭さの原因となる香気成分は揮発性が高いので加熱することで臭いを軽減することができます。そのため、青臭さが苦手な方は生食よりも加熱調理がおすすめです。
特に青臭さが気になる野菜は油を使って調理をすると、油が野菜をコーティングしてくれるため臭いが気になりにくくなります。また、オクラは油で調理をするとβ-カロテンの吸収が高まるので栄養面的にもメリットがあります。
オクラの青臭さが苦手だったり、味が苦手という方は濃いめの味付けにすると食べやすくなりますよ。例えば、サラダにするときはマヨネーズをかけて食べるだけでもしっかりとした味がつくので、食べやすいです。
また、カレーやシチューなどの具材として使っても良いです。カレーやシチューであればしっかりとした味がつくので味がしなくて食べにくいという方も食べやすいでしょう。
炒めものにするのであればスパイスを使って味付けをするのもおすすめです。
オクラが苦手な場合は、別の食材で代用するのも一つの手です。オクラの代用品としておすすめの食材を紹介します。
ズッキーニはきゅうりと同じウリ科の植物で、見た目はきゅうりに似ていますが、カボチャ属に分類され食感はナスに近く柔らかいです。ズッキーニにはオクラのようなネバネバとした食感はなく、クセもないのでオクラの代用品におすすめです。
オクラと同じく緑色をしているので料理に彩りを与えることもできますし、オクラと同様にβ-カロテンなどが含まれているので、栄養面での代用にもなります。
オクラとはだいぶ食感は変わってしまいますが、きゅうりもネバネバとした食感はなくクセがないので食べやすいです。生のきゅうりはみずみずしくシャキシャキとした食感を楽しむことができるので、サラダに使いたいときの代用品におすすめです。
きゅうりは生食することが多いですが、加熱調理をして食べてももちろん美味しいです。オクラと同じく緑色をしているので、オクラの代用品として使っても見た目を損ねてしまうことがありません。
いんげんはオクラと同様に緑色をしていて、様々な料理に使うことができる野菜です。
加熱をしたいんげんは柔らかく食感もオクラと近いので、オクラのねばねばが苦手で他のもので代用したい時におすすめです。
オクラのはねばねばやぬめりは嫌いじゃないけれど、オクラの青臭さや味が苦手という方には、同じくぬめりがあるなめこがおすすめです。
なめこのぬめりもオクラのぬめりと同じ主成分はペクチンです。オクラと同様に胃壁を保護する働きやコレステロールを下げる効果が期待できます。オクラと同様にぬめりがあるので他の食材や調味料になじみやすいので、オクラの代用品として使いやすいです。
長芋もオクラと同様にねばねば・ぬめりがあるのが特徴の野菜ですが、青臭さなどはないためオクラよりも食べやすいでしょう。
長芋のねばねば・ぬめりの主成分は「マンナン」と呼ばれる水溶性食物繊維とたんぱく質の混合物といわれています。厳密にいえばオクラの成分とは異なりますが、長芋のねばねば・ぬめりにもお腹の調子を整える働きなどがあります。
おかのりとは、アオイ科の葉や茎を食用にする植物です。ほうれん草のような見た目をしていますが、葉が5方に広がる形をしていて、表面がざらざらしています。海苔のような風味がすることから、丘海苔(おかのり)と名付けられたといわれています。
おかのりはオクラとは風味は異なりますが、生の状態で刻むとぬめりが出てきます。オクラとは異なり、青臭さやクセはないので、オクラが苦手な方でも食べやすいです。
オクラは丸ごと豚肉などを巻いて焼いて食べると、オクラが苦手な方でも食べやすいです。
オクラを丸ごと使えばねばねばを軽減することができますし、肉を巻くことで口当たりも気にならなくなります。また、加熱によって香気成分も飛ぶので青臭さも軽減されます。
オクラに含まれているビタミンCはたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠な栄養素です。コラーゲンには肌に潤いをもたらす、丈夫な骨を形成する、丈夫な筋肉を形成する、関節の働きをよくするなど様々な効能があります。そのため、たんぱく質が豊富に含まれている肉を巻いて食べるのは栄養面的にもメリットがあります。
オクラの肉巻きのレシピはこちら
オクラはヘタごと焼きびたしにしても美味しく食べることができます。焼きびたしにするときは、ガクをとっったオクラをオリーブオイルを引いたフライパンで焼いて、熱いうちに醤油やかつおだし、塩などの調味料を混ぜ合わせたものに漬けます。
丸ごと調理することでねばねばを軽減することができますし、加熱することで青臭さも軽減されます。
オクラの焼きびたしのレシピはこちら
オクラはスープや味噌汁などの汁物にしても美味しいです。加熱することで青臭さが軽減されますし、ねばねばの成分は水溶性であるため、汁物にすることでお湯に溶け出します。汁物全体にとろみがついて、オクラのねばねばは気にならなくなります。
また、汁物であれば茹でることで流出してしまうビタミンCなどの水溶性の栄養素も汁ごといただけるので栄養面的にも◎
オクラとかぼちゃのスープのレシピはこちら
上述したようにオクラのねばねばは酢で分解されるため、ねばねばが苦手な方は、酢漬けにするのもおすすめです。
酢漬けにするときは、下処理をしたオクラをさっと茹で水けを取ります。オクラを密閉容器に入れ、酢150ml、塩小さじ1、テンサイトウ大さじ1で作った漬けだれをひたひたになるように注ぎます。
オクラは酢と合わせることで血糖値を下げる効果が倍増します!また、酢漬けにすることで冷蔵で2週間ほど日持ちするので保存の面でもメリットがあります。
オクラは天ぷらや唐揚げなどの揚げ物にしても美味しく食べることができます。高温で上げることで青臭さは軽減されますし、上述したようにオクラには油溶性の栄養成分も含まれているので、栄養面でもメリットがあります。
特に唐揚げはおやつ感覚で食べることができるので、小さなお子様にもおすすめです。
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