1. Fily
  2. Food
  3. Encyclopedia
  4. きゅうりの代用品27選。食感・栄養・色が似た野菜を紹介

きゅうりの代用品27選。食感・栄養・色が似た野菜を紹介

公開日

更新日

きゅうりの代用品27選。食感・栄養・色が似た野菜を紹介

きゅうりは様々な料理に幅広く使える野菜であるため、家にあると思ってなかったという場面やきゅうりは嫌いだけど他の食材で食感を出したいといった場面が多くありますよね。本記事ではきゅうりの代用になる野菜を紹介します。

きゅうりの代用品が必要な理由

きゅうりの臭い・味が苦手

きゅうりには独特の青臭さがあります。きゅうりに限らず野菜にはそれぞれ特有の香気成分をもっており、様々な成分が混ざりあって独特の臭いを感じさせます。この青臭さが苦手という方は非常に多いです。

きゅうりの香気の主な成分はトランス‐2‐シス‐6‐ノナジエナール(菫葉アルデヒド)やトランス‐2‐シス‐6‐ノナジエノール(キュウリアルコール)といわれています。また、きゅうりにはピラジンと呼ばれる成分も含まれており、ピラジンも青臭さの原因であるといわれています。

また、きゅうりにはククルビタシンやギ酸などの苦味成分が含まれています。そこまで含有量が多いわけではないですが、きゅうりの苦味が苦手という方もいます。

価格高騰

きゅうりは1年中市場に出回っている野菜ではありますが、天候不良などによって価格が高騰してしまうこともあります。特に夏に旬を迎えるきゅうりは、気温が低い日が続いていたり降雨量が多いと影響がでます。

いつでも手に入れやすく、サラダなど幅広く使えるきゅうりの価格高騰は家計に大ダメージを与えてしまいますよね。そんなときにきゅうりの代用品を知っておくととても便利です。

買い忘れ

きゅうりはサラダをはじめとする様々な料理に使える定番野菜であるため、買い置きしている家庭も多いでしょう。定番野菜こそ「家にあると思ったらなかった」ということはよくあるものです。きゅうりなしでも作れる料理もありますが、ないと物足りなくなってしまいます。

きゅうりの料理での役割

食感

新鮮なきゅうりは、みずみずしくシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

例えばサラダにきゅうりを加えると、咀嚼回数が増えるため満腹感を得やすくなります。カロリーが低く、糖質量も低いためダイエット中の食事にぴったりの食材の一つといえます。

生食することが多いきゅうりですが、炒めものにしてもしっかりとした食感を与え食べごたえをアップさせることができます。

栄養

きゅうりは水分量が95%で「栄養がほとんどない野菜」と評価されがちですが、ほとんどの野菜が水分量90%程度あるので、特別きゅうりだけが「水分ばかり」というわけではありません。

きゅうりは淡色野菜にしてはβ-カロテンやカリウムを豊富に含みます。その他にもビタミンC・Kや亜鉛、銅なども量は多くありませんがバランスよく含む野菜です。

緑黄色野菜とは、原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜を指します。600μg未満の野菜は淡色野菜です。600μg未満でも、食べる量や回数が多いと緑黄色野菜に分類されます。

彩り

きゅうりの鮮やかな緑色は料理に彩りを与え、見た目もよくしてくれます。

お弁当にきゅうりが入ると華やかになりますよね。料理は緑・黄色・赤色と揃えることで見栄えがよくなり、見た目を良くするだけではなく食欲を増進させる効果もあります。

きゅうりの代用野菜【食感】

きゅうりの代用品となるれんこん

まずは、きゅうりのようなシャキシャキとした食感がある野菜を紹介します。

もやし

もやしは、きゅうりと同じようにしゃきしゃきとした食感があるのが特徴の野菜です。もやしをサラダや炒め物などに加えることで、きゅうりのような食感をプラスすることが可能です。

きゅうりのような爽やかな風味はありませんが、青臭さや独特の風味がないためきゅうりが苦手な方でも食べやすいという利点があります。また、もやしは低カロリーであるためダイエット中の人にもおすすめです。

大根

大根もシャキシャキとした食感を楽しむ事ができる野菜です。煮物など加熱調理をして食べることが多い大根ですが、細切りにしサラダにすることできゅうりのみずみずしくシャキシャキとした食感の代わりになります。

ただし、大根には辛味成分が含まれているため、きゅうりの味わいとは異なります。大根は上部・中部・下部と3つにわけることができ、このうちもっとも辛みがすくないのが上部、辛みが強いのは下部です。きゅうりの代用にするのであれば、上部または中部を使うことをおすすめします。

長芋

長芋もきゅうりのような風味はありませんが、繊維質でシャキシャキとした食感を楽しむことができる野菜です。長芋はきゅうりと同じく生食ができる野菜の1つなので、手軽に使うことができるのもメリットの一つです。

きゅうりのシャキシャキとした食感を再現したい場合は、長芋を薄くスライスし、塩水に浸けてから水気を切り、冷たい水で洗い流してから使うと、きゅうりのようなみずみずしくさっぱりとした食感を出すことができます。

玉ねぎ

玉ねぎもシャキシャキとした食感があるため、きゅうりの代用として適しています。ただし、玉ねぎも絡み成分が含まれるため、きゅうりとはだいぶ味が異なります。

玉ねぎの辛み成分は揮発性が高い成分なので、玉ねぎをきゅうりの代わりにサラダなどに使いたい場合は、水にさらしたり空気にさらしたりして辛味成分を落としてから使うと良いでしょう。

ゴーヤ

ゴーヤはきゅうりと同じくウリ科の植物で、きゅうりのようにしっかりとした食感がある野菜です。そのため、食感をプラスしたいときのきゅうりの代用品に適しています。

しかし、きゅうりに比べて苦味が強く、独特の風味があります。苦味が苦手な方は、塩もみをして水分と一緒にゴーヤの苦味成分を出してから調理をすることをおすすめします。塩もみすることで苦味を軽減することができるので、食べやすくなります。しかし、それでも完全に苦味がなくなるわけではないのできゅうりの苦味が苦手な方は別の野菜で代用することをおすすめします。

子メロン

子メロンとは、メロンの未熟な実のことです。メロンはきゅうりと同じくウリ科の植物で、子メロンは甘みは少なく、味は苦味があり比較的きゅうりに近いといえます。

きゅうりの代用としてサラダに加えたり、漬物や酢の物などに利用することができます。ただし、子メロンは未熟なため、苦味が強い場合があり苦味が苦手な方は注意が必要です。

しろうり

しろうり(白瓜)は、きゅうりと同じくウリ科の果実が長く細い形をしている野菜です。

白瓜は皮が薄く、種が少ないことが特徴で、食感はきゅうりに似ています。また、きゅうりと同じく水分量が多く低カロリーで栄養価も高いです。

白瓜はサラダや和え物、漬物などに利用されることが多い野菜で、きゅうりよりも甘みがあるためきゅうりが苦手な方でも比較的食べやすいといえます。

セロリ

セロリも歯ごたえがあり、みずみずしくさっぱりとした食感を持つ野菜です。そのため、きゅうりがなくてもセロリで代用することで、物足りなさを感じさせることがありません。

ただし、セロリはセリ科の植物で特有の臭いがあります。青臭さが苦手な方は、セロリで代用すると食べにくさを感じる可能性があります。セロリの香りが苦手という方も多いですが、セロリは調理をする前に30分程水に浸してから使うことでクセのある匂いや風味が軽減されます。

また、加熱調理をすることでクセのある匂いや風味が軽減されますので、苦手な方は加熱調理をする際の代用品に使うと良いでしょう。

ラディッシュ

ラディッシュは、きゅうりと同じようにみずみずしくシャキシャキとした食感を持っています。

また、ラディッシュは、ピリッとした辛みがあり、きゅうりとは異なる風味も楽しめます。

かいわれ大根

かいわれ大根はシャキシャキとした歯ごたえが美味しいですよね。きゅうりと色合いも似ているので彩りにもなりますし、栄養価も高いです。

かいわれ大根は生で食べられる野菜なので、水洗いすればさっとサラダに加えることもできます。

きゅうりとは異なり苦味がありますが、良いアクセントになります。

豆苗

豆苗とは、えんどう豆の若い葉と茎を食用にした野菜です。かいわれ大根に似ていますが、苦味が少なく食感はシャキッとしています。ビタミンCや葉酸を多く含むなど栄養価も高く、鮮やかな緑色をしているので彩りにもなります。比較的安価で販売されているのできゅうりが高騰しているときにもおすすめです。

生のままサラダにすることはもちろんのこと、炒め物など様々な料理に利用できます。

レタス

レタスは葉物野菜の中でも比較的シャキシャキとした食感がある野菜の一つです。きゅうりと同じようにβ−カロテンやカリウムなどが含まれていて、同じ緑色をしています。

きゅうりの代用品にするときは繊維に沿ってカットするか手でちぎり、サラダにしてそのまま食べるのがおすすめです。レタスも炒めるとしんなりしてしまうので、炒める場合は最後に加えてさっと炒める程度でとめておくのが良いです。

キャベツ

キャベツにはシャキシャキとした程よい歯応えがあり、きゅうりの代用として使いやすい野菜です。きゅうりもサラダや炒め物に使うことができます。

そこまで水分量が多い野菜ではないので、塩もみをして予め水分を出しておかなくても大丈夫です。きゅうりとは異なり緑というより黄緑色に近いので、彩りを加えたい場合は人参やハムなどの緑以外の違う食材を加えて見た目をよくしても良いでしょう。

水菜

比較的クセがなくさっぱりとしていて、しっかりとした食感、色が鮮やかな水菜もきゅうりの代用品に適しています。水菜もβ−カロテンやカリウムを豊富に含みますので、栄養面での代用にもなります。

水菜もサラダや炒めものなど幅広く使うことができます。

れんこん

れんこんは加熱をするとホクホクの食感になりますが、生で食べるとシャキシャキとした食感を楽しむことが出来る野菜です。

サラダにするときはもちろんのこと、炒めものにするときの代用品にもおすすめです。

れんこんは白いですし、味も淡白なので栄養があまりないのではと思う方も多いかと思いますが、実はビタミンCやカリウムなどの栄養素を豊富に含まれています。

えのき

きゅうりとは異なりますが、きのこもしっかりと食感があるのできゅうりの代用品におすすめです。特におすすめなのがえのきです。

えのきは、きのこ類の中でも食感がシャキシャキとしていることが特徴です。また、しいたけなどとは異なり比較的クセがないのできゅうりの代用品として調理に使いやすいです。

きくらげ

きくらげは、キノコの一種で、中国原産の食材です。乾燥した状態で市販されており、水に戻して使います。コリコリっとした独特の食感があり、サラダや炒めものに加えると食感をプラスすることができます。

きゅうりとは異なるきくらげ独特の風味がありますが、料理によってはそれが活かされます。旨味がプラスされ料理を美味しく仕上げることができますし、きゅうりと同じくカロリーが低いのでダイエットにもおすすめです。

おかひじき

あまり聞き慣れない名前ですが、おかひじきはヒユ科の植物です。見た目が海藻のひじきに似ていることからこの名が付いたといわれています。シャキシャキとした食感が特徴で、サラダや炒めものなど幅広い用途があります。

きゅうりと同じようにクセが少ないので食べやすいのも嬉しい点です。しかし、火を通しすぎるとしんなりしてしまうため、さっと湯通しして食感が損なわれないようにするのがポイントです。

きゅうりの代用野菜【栄養・色】

続いて、きゅうりほどしっかりとした食感はないものの栄養面や見た目の点できゅうりの代用になる野菜を紹介します。

ズッキーニ

ズッキーニもきゅうりと同じくウリ科の植物で、見た目もよく似ています。

きゅうりと比較して柔らかい食感なので、食感の代用としては物足りなさを感じるかもしれませんが、β−カロテンを含む他、ビタミンCやカリウムを含みきゅうりがもつ栄養素と非常に似ています。また、見た目も似ているので彩りにも◎

ズッキーニもきゅうりと同じように生食することができますが、どちらかというと加熱して食べることが多い野菜です。炒めものに使いたいときの代用品におすすめです。

小松菜

小松菜は葉物野菜できゅうりのようなしっかりとした食感はありませんが、β−カロテンやカリウムを豊富に含むので栄養面での代用になります。また、同じ緑色の野菜なのできゅうりの代わりに使っても、見た目を損ねることがありません。

小松菜は生食することができるので、サラダにすることもできます。また、炒めものに使うのにもおすすめです。ただし、炒めすぎるとしんなりしてしまい食感が損なわれてしまいます。食感を残したい場合は最後に加えてさっと炒める程度に留めると良いです。

ほうれん草

ほうれん草も小松菜と同じくきゅうりのようなしっかりとした食感はありませんが、β−カロテンやカリウムを豊富に含むので栄養面での代用になります。また、同じ緑色の野菜なのできゅうりの代わりに使っても、見た目を損ねることがありません。

ただし、ほうれん草はシュウ酸と呼ばれる苦味成分が多く含まれています。シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因となるなど人体に害がある成分であるため生食することはできません。必ず茹でるなどアク抜きをしてから使いましょう。

ちなみに上記で紹介した小松菜にもシュウ酸は含まれていませんが、含有量が多いわけではないので生で食べても大丈夫です。ただし、大量摂取は避けましょう。

春菊

少しクセのある春菊ですが、栄養価が高く彩りも鮮やかです。春菊といえば鍋の具材にするなど加熱調理をすることも多いですが、サラダにしても美味しく食べることができます。

サラダにする場合は水にさらしてから使うと、シャキっとした食感を出すことができますよ。

アスパラガス

アスパラガスも鮮やかな緑色をしていて、料理の彩りに使われることが多い野菜の一つです。また、栄養価も高く、アスパラはきゅうりよりも8倍の葉酸を含むことがわかっています。

アスパラガスは生食することができますが、サラダに加えるときは茹でてから使うのが基本です。しっかりとした食感を出したいときは茹ですぎないように注意しましょう。

細切りにすれば、きゅうりの千切りと同じような食感を楽しむことができます。

枝豆

枝豆の食感はきゅうりとは大きく異なりますが、サラダなど彩りを加えたいときのきゅうりの代用品にぴったりです。また、栄養価も高く加熱しても栄養価が失われにくいという利点もあります。

近年では冷凍の枝豆も通年スーパーなどで販売されており、比較的安価で手に入れやすいので、常備しておくと非常に便利です。

グリーンピース

枝豆と同じく豆類で、食感はきゅうりとは異なりますがグリーンピースもきゅうりがないときや、きゅうりが苦手で避けたい場合の彩りにおすすめです。

グリーンピースもきゅうりと同じくカリウムを豊富に含む他、きゅうりにはほとんど含まれていないビタミンB群が多く含まれています。

ブロッコリー

同じく色が鮮やかで栄養価が高いブロッコリーもおすすめです。きゅうりとは異なりますがしっかりとした歯ごたえがあり、一年中手頃な価格で手に入れることができます。

ブロッコリーで代用する場合もアスパラガスと同様に予め下茹でをしたものを使いましょう。生野菜として売られているブロッコリーはもちろんのこと、冷凍で販売されているものでもOKです。

オクラ

オクラはきゅうりとは異なる風味ですが、サラダなどで代用品として使うことはできます。オクラもきゅうりと同じく緑色なので、見た目を残ってしまうこともありませんし栄養価も高いです。

サラダに加える場合はきゅうりのように生の状態で加えるよりも茹でたり、蒸したりしてからのほうが食感や風味を引き出すことができるのでおすすめです。オクラを細かく刻んで加えても良いでしょう。食感はカットの仕方などで調節することができ、食べごたえを出すことができます。

料理別おすすめ代用野菜

サラダ

きゅうりはやはりポテトサラダやマカロニサラダ、春雨サラダなどのサラダに使われることが多い野菜ですよね。サラダにするときのきゅうりの代用には、もやしや大根、玉ねぎ、水菜、アスパラガス、ブロッコリーなどがおすすめです。もやしや大根、玉ねぎはきゅうりと似たみずみずしくシャキシャキとした食感をプラスすることができ、水菜やアスパラガス、ブロッコリーは彩りが鮮やかです。

ポテトサラダにする場合は、枝豆やグリーンピースが使いやすいのでおすすめです。彩りにもなりますし、豆を噛んだときの食感が良いアクセントになります。枝豆やグリーンピースは潰してからポテトサラダに加えても美味しいです。

酢の物

酢の物にするときは、もやしや大根、長芋、れんこんなど食感が似ている野菜はもちろんのこと、えのきなどのきのこ類もおすすめです。

また、きゅうりはタコやイカなどの魚介類と一緒に酢の物にすることも多いですが、きゅうりを入れずにタコやイカをメインにした酢の物にしても美味しく食べることができますよ。

冷やし中華

冷やし中華には細切りにしたきゅうりをトッピングすることが多いですよね。同じく緑色の食材をきゅうりの代わりに使えば、見た目を損ねることがありません。

例えば、かいわれ大根や豆苗、水菜、千切りにしたキャベツやレタスでも良いでしょう。見た目は変わってしまいますが、食感をプラスしたいのであればもやしでも美味しく食べることができます。

棒々鶏(バンバンジー)

バンバンジーにも細切りにしたきゅうりが使われることが多いです。バンバンジーに使うきゅうりの代用には、細切りにしたアスパラガスがおすすめです。彩りにもなりますし、しっかりとした食感を楽しむことができます。

また、キャベツや水菜などでも代用可能です。

ユッケ

ユッケに使うきゅうりの代用には、かいわれ大根やブロッコリースプラウトなどがおすすめです。彩りにもなりますし、きゅうりと同様に食感のコントラストを出すことができます。

また、彩りにはなりませんが玉ねぎや長ネギを使うのもおすすめです。