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子供が喜ぶ茶碗蒸しの具材22選。練り物やお肉などを紹介

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子供が喜ぶ茶碗蒸しの具材22選。練り物やお肉などを紹介

茶碗蒸しには鶏肉やえび、かまぼこなどの具材を入れるのが定番です。これらの具材は子供でも食べやすいですが、他にも子供が喜ぶ具材はたくさんあります。今回は子供が食べるのに喜ぶ茶碗蒸しの具材をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

基本の茶碗蒸しの作り方

卵液の作り方

茶碗蒸しは茶碗に具材と卵汁(卵液)を入れて蒸す料理です。卵汁(卵液)の基本的な材料は卵、だし汁、薄口醤油、みりん、塩です。

3〜4人分の分量は、卵2個、だし汁300ml、薄口醤油小さじ1、みりん小さじ1、塩ひとつまみが目安です。ボウルに卵を割りしっかり溶きほぐします。だし汁、薄口醤油、みりん、塩を加えてさらに混ぜます。卵液をザルやこしきでこして卵液は完成です。

卵液を作る際に注意すべきポイントは、卵の溶き方、だし汁の温度、そして卵液をこす点です。卵をボウルで溶く際に卵が泡立たないように混ぜることで、「ス」が入るのを防ぐことができます。また、だし汁は必ず粗熱が取れたものを使用しましょう。だし汁の温度が高い状態で混ぜると、卵がかたまってしまうためです。さらに、混ぜ合わせた卵液をザルやこしきでこすことで、なめらかな仕上がりになります。

具材の下準備

茶碗蒸しに入れる具材は、食べやすい大きさに切っておきます。具材によっては下処理を行う必要があります。例えば、鶏肉や魚介類などは臭みを取り除くために酒をふっておいたり、さっと熱湯をかけておくのがおすすめです。また、定番の具材ではありませんが、ほうれん草や人参など、アクが強い野菜やかたい野菜は下茹でをすることでアクが取れたり、蒸す際に火が通りやすくなります。

具材に下味を付ける必要は基本的にはありませんが、肉類には塩を少々ふっておきましょう。

蒸し時間

茶碗に具材を入れ、卵液を注ぎます。具材を入れずぎてしまうと火が通りにくくなってしまうので注意しましょう。卵液は加熱すると膨らむので、茶碗の8分目程度を目安に注ぎ入れます。

茶碗蒸しの蒸し時間は蒸す茶碗の個数や火加減などによって異なりますが、基本的な蒸し方は強火→弱火の火力で蒸します。まずはじめに、蒸し上がった蒸し器に茶碗蒸しの容器を入れ、蓋をし強火で3分ほど蒸します。その後、蓋をあけ、蓋と蒸し器の間に菜箸を挟んだ状態で弱火で10〜15分ほど蒸します。容器を傾けた時に透明な汁が出てくれば蒸し上がっているサインです(汁が濁っていれば追加で加熱します)。

茶碗蒸しを蒸す際は、蓋と蒸し器の間に布巾を挟むことで水滴が茶碗蒸しに付くのを防ぐことができます。もしくは、器の口を1個ずつアルミホイルで包む方法もあります。

蒸し器がない場合は?

茶碗蒸しは蒸し器を使って蒸すのが基本ですが、蒸し器がない場合は鍋やフライパンなどで代用が可能です。

鍋で蒸す場合は、鍋の底に蒸し台を入れ、蒸し器が浸る程度の水を入れ沸騰させ、茶碗蒸しの具材と卵液が入った器を入れ、フライパンと蓋の間に菜箸を挟んで蒸します。

フライパンを使って茶碗蒸しを蒸す場合は、フライパンの底に布巾を敷き、フライパンの1/3の高さまで水を入れ沸騰させ、茶碗蒸しの具材と卵液が入った器を入れ、フライパンと蓋の間に菜箸を挟んで蒸します。

鍋とフライパンで蒸す際の蒸し時間は、蒸し器の蒸し時間と同じです。途中で火の通り具合を確認しながら加熱しましょう。また、水滴が茶碗蒸しに付かないように、布巾を挟むか、容器の口をアルミホイルで包んで蒸しましょう。

茶碗蒸しの子供が喜ぶ具材【魚介・練り物】

まずはじめに、子供が喜ぶ茶碗蒸しにおすすめの魚介類や練り物具材をご紹介します。

かまぼこ

紅白の彩りが美しいかまぼこは、茶碗蒸しの定番具材として知られています。かまぼこが加わることで茶碗蒸し全体が華やかになり、味わいだけでなく見た目も楽しむことができます。

かまぼこを茶碗蒸しの表面にのせたい場合は、先にかまぼこ以外の具材と卵液を耐熱容器に入れ数分茹で、表面が白っぽくなってから上にかまぼこをのせて蒸すか、先に卵液のみを耐熱容器の5〜7分目まで入れて一度蒸し固め、固まったら卵液と具材を追加して再び蒸し上げる「二段蒸し」をすると、かまぼこが沈むことなく仕上げることができます。

かにかま

カニカマも子供が喜ぶ茶碗蒸しの具材としておすすめです。名の通り見た目が蟹に似ていることから、蟹の代用品として使用することで、彩り豊かな茶碗蒸しを作ることができます。スーパーなどで簡単に安価で手に入れることができるので、取り入れやすい食材の一つです。

カニカマ自体味がしっかりと付いていますので、子供が食べる茶碗蒸しを作る場合は、卵液に使用する塩やだしなどの調味料の量を減らして、味のバランスを整えるようにしましょう。

えび

プリプリの食感がたまらない海老も茶碗蒸しの定番具材の一つです。海老の風味豊かな味わいが茶碗蒸しに加わります。鮮やかな見た目なので、茶碗蒸しに入れることで全体が華やかに仕上がります。えびは子供からも人気が高い食材なので、茶碗蒸しに入れると喜んで食べてくれるでしょう。

海老を茶碗蒸しに入れる際は、殻を剥いて背ワタを取り、適量の酒と塩で洗い臭みを取り除きます。火が通りやすくなるために、耐熱容器にえびを先に入れて、卵液を流し入れ蒸し上げるのがおすすめです。見た目を重視したい場合は、蒸し始めて卵液の表面が白っぽくなってきてから海老をのせて蒸します。

明太子

意外な具材かもしれませんが、明太子を茶碗蒸しに入れて作ることもあります。明太子の辛みが加わってひと味違う茶碗蒸しを楽しむことができます。

明太子は卵液に入れて蒸すと茶碗蒸しの色が変わってしまうため、トッピングとして使用するのがおすすめです。少量でしっかりとした味わいが楽しめるので、量には十分注意しましょう。また子供にとっては辛い場合があるので、予め味を確認するようにしましょう。

わかめ

味噌汁などの定番具材として人気であるわかめを茶碗蒸しに入れても美味しいですよ。中華スープではわかめと溶き卵を一緒に食べますよね。わかめは子供にとても食べやすい海藻ですので、ぜひ取り入れてみてください。

乾燥わかめを使用する場合は予めたっぷりの水で戻します。わかめをたっぷり入れれば、他の具材は入れなくても美味しいわかめ茶碗蒸しが出来上がります。

茶碗蒸しの子供が喜ぶ具材【肉・乳製品】

次に、子供向けの茶碗蒸しにおすすめの肉や乳製品の具材をご紹介します。

鶏肉

鶏肉は、茶碗蒸しに入れる定番の具材の一つとして知られています。主に鶏もも肉を使用することが多いです。鶏肉は他の肉と比較するとあっさりとした味なので、子供でも美味しく食べられます。茶碗蒸しの優しい味わいを邪魔することなく美味しく仕上がります。

鶏肉は蒸すことで柔らかくなり、ふっくらとした食感を楽しむことができるのも鶏肉の魅了です。基本的には生のまま卵液に入れて蒸しますが、鶏肉の脂や臭みなどが気になる場合は、予めさっと茹でてから卵液に入れると食べやすくなります。子供が食べる茶碗蒸しにはささみやむね肉などのさっぱりとした部位もおすすめです。

そぼろ

肉の塊を噛み切るのが難しいお子様には、ひき肉を使用するのがおすすめです。ひき肉にすることで食べやすくなります。

おすすめなのは鶏肉をミンチにしたそぼろです。豚肉や牛肉でもOKですが、肉々しさを感じるかもしれません。ひき肉を卵液の中に入れて蒸してもいいですし、ひき肉であんかけを作って、蒸し上がった茶碗蒸しの上に乗せて食べるのもおすすめです。

チーズ

チーズは子供からも人気が高い食材です。茶碗蒸しにチーズを加えれば、簡単に洋風の茶碗蒸しを作ることができます。とろとろに溶けたチーズと柔らかい卵がマッチします。

ピザ用チーズを使えば、カットする手間が省けるので◎。耐熱容器に入れて卵液を流し入れ蒸すのもいいですし、蒸し上がった茶碗蒸しの上にのせて溶かして食べるのも美味しいですよ。ご自宅にバーナーがあれば、チーズの表面を炙るとさらに美味しくなります。

具なし(卵)

小さいお子様には、具材を一切いれないシンプルな茶碗蒸しもおすすめです。卵本来のやさしい味わいを楽しむことができます。卵さえあれば簡単にできるので、あと一品足したい時などにもおすすめです。

具材を入れない分、卵液を多めに耐熱容器に入れて蒸します。時間がない時は電子レンジで加熱しても作ることができます。

茶碗蒸しの子供が喜ぶ具材【野菜】

次にご紹介するのは、茶碗蒸しに入れるのにおすすめの野菜です。子供でも食べやすい野菜をピックアップしました。切り方や調理法によって、苦手な野菜でも食べやすくなります。

枝豆

お酒のおつまみとしても大人からも人気が高い枝豆も子供の茶碗蒸しの具材におすすめです。枝豆の緑と卵の黄色がマッチして見た目が可愛い茶碗蒸しに仕上がります。

枝豆を予め塩ゆでしさやから取り出しておきます。水けをしっかりと拭き取ってから耐熱容器に入れ卵液を流し入れて蒸していきます。トッピングにも枝豆を添えるとさらに見た目がよくなります。粒状ではなくペースト状にして卵液と混ぜて蒸すのも◎。

コーン

つぶつぶの食感と甘みがクセになるコーンも茶碗蒸しの具材に適しています。子供からの人気も高い野菜なので、小さなお子様でも美味しく食べることができます。

コーンを入れる際にコンソメやブイヨンなどを加えると簡単に洋風の茶碗蒸しを作ることができます。粒状のコーンを入れるもの美味しいですし、クリームタイプのコーン缶を使うのもおすすめです。

ブロッコリー

ボリュームを出したい場合には、ブロッコリーを入れるのもおすすめです。ボリューム感がアップするだけでなく、緑色が加わることで見た目もより華やかに仕上がります。

ブロッコリーも予め下茹でをしておくのがおすすめです。ブロッコリーの加熱方法についてはこちらの記事で写真付きで詳しく解説しています。ブロッコリーが苦手な方や小さなお子様には、みじん切りにしたブロッコリーを加えた茶碗蒸しも◎。

人参

甘みがある人参を茶碗蒸しに入れても美味しいです。オレンジ色の見た目も可愛いので、茶碗蒸しが彩り豊かに仕上がります。人参が苦手な方でも、蒸して食べることで人参の甘みが引き立つので食べやすくなります。

人参は火が通りにくい食材なので、予め下茹でしておくことをおすすめします。また、できるだけ小さく、薄く切ることで火が通りやすくなります。人参が苦手なお子様や小さなお子様が食べる際は、すりおろした人参を卵液に混ぜて蒸すのもおすすめです。

トマト

酸味と甘みがあるトマトも茶碗蒸しの具材として使用することもできます。意外な組み合わせですが、さっぱりとした茶碗蒸しを食べたい場合におすすめです。

トマトは水分が多い野菜なので、ミニトマトを使用するのがおすすめです。また、トマトジュースと卵液を混ぜて蒸せば、見た目が可愛い洋風の茶碗蒸しができます。トマトが苦手なお子様にもおすすめです。お好みでチーズをのせて蒸すのも◎。

しめじ

茶碗蒸しにはしいたけを入れるのが定番ですが、しめじを入れて作っても美味しく仕上がります。しいたけよりも香りが控えめなしめじですが、「香り松茸味しめじ」という言葉があるように、数あるきのこ類の中でもしめじは味がよいといわれています。しいたけが苦手なお子様でも美味しく食べることができます。

しめじを茶碗蒸しに入れる際は石づきを取って手で小房にわけます。そのまま入れると水分が出やすいので、予めフライパンで軽く炒めておき水けを飛ばしておくと◎。

ほうれん草

三つ葉が苦手なお子様には、代わりにほうれん草を入れてあげるのがおすすめです。ほうれん草には鉄分やビタミンCなどの栄養価が豊富に含まれているため、気軽に栄養を摂取することができます。

ほうれん草は予めさっと茹で水けを絞り、食べやすい大きさにカットしておきます。しっかりと水けを絞るのがポイントです。水分が残っていると、卵がかたまりにくくなってしまいます。

ほうれん草はアクが多い野菜なので、下茹でをしてアク抜きを行いましょう。ほうれん草の下茹での方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

小松菜

子供が食べる茶碗蒸しに小松菜を入れるのもおすすめです。小松菜はほうれん草よりも食べやすい味わいなので、ほうれん草が苦手なお子様にも◎。

小松菜も予め加熱し火を通しておくのがおすすめです。ほうれん草のよりもアクが少ないため下茹では必須ではありませんが、アク抜きをする方が子供でも食べやすくなります。小松菜のアク抜きの方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

茶碗蒸しの子供が喜ぶ具材【主食・大豆製品】

斬新な発想ですが、茶碗蒸しに主食の食材を入れるという方法もあります。一度におかずも主食も食べられるので、お子様の食事にもおすすめです。

うどん

茶碗蒸しの具材にうどんを使用したものを別名「小田巻蒸し」といいます。大阪発祥の郷土料理で、通常の茶碗蒸しよりもサイズが大きいのが特徴です。

うどんは予め茹でておきます。子供が食べやすいように麺をキッチンバサミで切っておくのも◎。大きめの耐熱容器にゆでたうどんやえび、鶏肉、かまぼこ、三つ葉などの具材をあわせて入れ、卵液を流し入れて蒸していきます。通常の茶碗蒸しよりも長めに蒸すのがポイントです。

出典:うちの郷土料理(農林水産省)

ごはん

主食であるごはんを茶碗蒸しに入れるのもおすすめです。卵液の水分でごはんが柔らかくなるので、お子様が食欲がない時や風邪をひいている時にも食べやすくなります。

耐熱容器に炊飯済みのご飯を適量入れ、卵液を流し入れて蒸します。味が薄く感じる場合は、醤油などをたらして食べると◎。

腹持ちの良いお餅を茶碗蒸しの具材として入れるのも美味しいですよ。餅自体はやさしい味わいなので、鶏肉や海老、三つ葉など他の具材と合わせても美味しく食べることができます。

お子様に餅入りの茶碗蒸しを作ってあげる際は、喉に詰まらせないように小さく切るようにしましょう。蒸す過程で柔らかくなるので、予め加熱調理するのはマストではありませんが、トースターなどで焼いておけばより香ばしい味わいを楽しむことができます。

豆腐

豆腐を加えた茶碗蒸しは別名「空也(くうや)蒸し」といいます。豆腐のやさしい味わいが卵とマッチして、シンプルな一品を楽しむことができます。ツルンとした食感はお子様にとっても食べやすいでしょう。

絹豆腐を用いるのがおすすめです。水切りをしておき、食べやすい大きさにカットしてから耐熱容器に入れるか、スプーンですくって入れます。