寒い冬に食べる天ぷらは美味しいですよね。今回は天ぷらにおすすめの冬野菜をご紹介します。冬に美味しい魚介類や、冬の天ぷらにも外せない定番具材もあわせてご紹介します。天ぷらの作り方やサクサクに揚げるコツもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
天ぷらを作るときは、まずお好みの具材を水洗いします。
水分の多い食材や水洗いした食材はキッチンペーパーなどで水気をしっかり切っておくとカラッと揚げることができます。きのこ類は水洗いせずにキッチンペーパーなどで軽くふきゴミなどをとりましょう。
水洗いをしたら、火の通りやすい薄さ・大きさに切ります。
ひと手間かかりますが、ここで切った野菜に小麦粉をまぶして全体に薄くつけておくと、具材全体に衣を均一につくので綺麗に揚がります。大きめの容器に具材をいれて小麦粉をふりかけた後容器ごと振ると簡単に小麦粉をつけることができるのでおすすめです。
野菜を天ぷらの具材にする場合は、下味をつける必要はありません。下味をつけてしまうと反対にべっちょっとしてしまいます。
天ぷらの衣は、小麦粉(薄力粉)と全卵、冷水で作ることができます。2〜3人分の天ぷらの場合、分量の目安はふるいにかけた小麦粉1カップ、全卵1/2個、冷水200mlです。
まず、全卵をよく溶きます。よく溶いたら冷水を加えて泡が出るまでしっかりと混ぜましょう。次にふるった小麦粉を数回にわけて入れながら、泡立て器でさっくりと混ぜ合わせます。
天ぷらの衣はサラッとした状態が良いです。混ぜすぎるともったりとしてしまうので注意しましょう。
油の量は2cm〜3cmが適量です。多すぎても少なすぎても上手に揚げることができません。深さのある揚げ物用の鍋がない場合は深めのフライパンでも大丈夫です。
油を鍋に入れたら、170~175℃になるまで熱します。温度計があればきちんと図ったほうが良いですが、ない場合は菜箸に衣をつけて落として確認しましょう。落とした衣が一度沈み、すぐに上がってくれば適温になっているサインです。
油が適温になったら、具材を衣にくぐらせてそっと油に落とします。勢いよく入れてしまうと衣が落ちてしまいます。また、沢山の具材を一気に入れてしまうと油の温度が下がってべちょっとした仕上がりになってしまうので注意してください。
具材を油に入れて、衣が固まってきたらひっくり返します。天かすが出てきたら天かすは小まめに取り除きましょう。泡が大きくなりパチパチと高い音がしたら火が通ってきた合図です。さらに火を通して泡が収まってきて、菜箸で持ち上げたときに「ジジジジ」という感覚がすればそのまま取り出します。
複数の具材を揚げる場合は、水分の少ない具材から揚げていくのも大切なポイントです。水分の多い野菜は衣がふやけてしまいやすいので、最後に揚げて、揚げたらすぐに半分に切って蒸気を逃しておくとベチャッとしにくくなります。
冬に旬を迎える野菜は、天ぷらで食べても美味しく食べることができます。ここでは、天ぷらにおすすめの冬野菜をご紹介していきます。
1年を通して流通している食材ですが、れんこんは秋から冬にかけて旬を迎える野菜です。天ぷらによく使われる根菜類の一つで、天ぷらにするとシャキシャキの食感を楽しむことができます。衣にあおさを加えてあおさ揚げにしても美味しいのでおすすめです。
レンコンは、ピーラーで皮をむいた後、厚さ7mm程の輪切りか半月切りにして酢水に3~4分間さらしてアク抜きをします。アク抜きをすることでえぐみを抑えることができます。レンコンも火が通りにくいので、レンジで温めてから衣をつけて揚げたほうが上手に揚げることができます。
ブロッコリーも通年手に入る食材ですが、11月〜3月頃に旬を迎えます。サラダにして食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しいです。ブロッコリーは時間が経つと黄色く変色してしまうことがあります。腐敗しているわけではないので食べることができますが、見た目が悪くなってしまうのでサラダには使いにくいですよね。
天ぷらにすれば衣がつくことによって、ブロッコリーの色の悪さをカバーすることができますし、美味しく食べることができるのでおすすめです。
カリフラワーもブロッコリーと同様に1年中出回っている野菜ですが、11月〜3月頃に旬を迎えます。見た目や食感がブロッコリーと似ているカリフラワーも、天ぷらにしても美味しく食べることができます。
カリフラワーを天ぷらにする際は、まずしっかりと水洗いをします。特にカリフラワーの蕾の部分には虫や汚れが付着しやすいので、水を張ったボウルの中でゆすり洗いなどをしましょう。洗った後はキッチンペーパーで水けをしっかりと拭き取り、小房にして衣を付けて揚げます。
長ねぎも1年を通してスーパーなどに並んでいる野菜ですが、11月〜2月頃に生産量が増えます。ツンとした辛みがあるのが特徴の長ネギも天ぷらにすると美味しい食材の一つです。長ネギのツンとした辛みになる成分は、熱に弱いため揚げることで辛みが軽減され長ネギが苦手な方でも食べやすくなります。
長ネギを天ぷらにするときは、3cm程の長さに切ってから衣につけて揚げます。
さつまいもは秋野菜のイメージが強いですが、実は冬でも美味しく食べる野菜です。収穫後2〜3ヶ月ほど貯蔵することで甘みが増します。優しい甘みがありクセになる味わいです。
サツマイモは火が通りにくいので、1cmほどの輪切りにすると良いです。また、揚げる前に予めレンジで温めておくと、中はしっとり外はサクサクに仕上がるのでおすすめです。
玉ねぎも通年手に入れることができる野菜ですが、品種によっては冬に生産量が増えるものもあります。玉ねぎの揚げ物といえば定番はオニオンリングですが、天ぷらの定番の具材でもあります。玉ねぎを天ぷらにするとオニオンリングとはまた違った味わいを楽しむことができます。
玉ねぎを天ぷらにする際は、輪切りもしくはくし切りにします。爪楊枝を刺して揚げれば、バラバラにならずにきれいに揚げることができます。
通年流通している野菜ですが、人参は10月〜12月頃に旬を迎えます。にんじんはかき揚げの具材としてよく使われますが、にんじんのみでも天ぷらの具材になります。にんじんは、天ぷらにすると独特の甘みとしっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。
一般的には斜め切りにして使われますが、かき揚げのように千切りにするとシャキシャキとした食感がより際立ちます。また、衣は薄くつけたほうが鮮やかなオレンジ色が出て食卓に彩りを添えることができます。
大根には様々な品種がありますが、代表的な品種である青首大根は10月〜3月頃に旬を迎えます。大根も水分が多い野菜なので、あまり天ぷらにすることはありませんが、実はフライにするなど揚げ物することもでき、大根の天ぷらも美味しいです。
水分が多いので、予め塩を揉み込み水分を出してからキッチンペーパーで水分を拭き取って衣をつけて揚げると良いです。塩コショウをかけて食べると、フライドポテトのような感覚で食べることができます。衣にパセリを刻んで入れると風味がよくなるのでおすすめです。
春菊は11月〜2月頃に最も生産量が増えます。すき焼きの定番の具材である春菊は、冬の天ぷらの定番具材の一つです。にんじんやごぼうなどと一緒にかき揚げにされていることも多いですよね。
春菊は独特の苦味がありますが、天ぷらにすると衣の味わいと独特の苦味がよく合いクセになる味わいです。
春菊を天ぷらにするときは、通常の天ぷらを揚げる温度より高めの温度で揚げるのがコツです。一気に加熱することで春菊に含まれている水分を飛ばすことができるのでカラッと揚げることができます。
三つ葉は様々な種類がありますが、その中の切り三つ葉の旬は12月〜2月頃です。丼ものや汁物、茶碗蒸しなどのトッピングとしてよく使われる三つ葉は、天ぷらにしても美味しくいただけます。
焦げやすいので、高温で1分程度さっと揚げるのがポイントです。また衣を付けすぎてしまうとべちゃっとした仕上がりになってしまうので、三つ葉を入れたボウルの中に衣を加えてさっくりと混ぜ合わせて薄く衣を付けるようにしましょう。
いんげんの一般的な旬は6月〜9月ですが、沖縄県産いんげんは冬が旬といえます。
胡麻和えで食べることが多いいんげん豆(さやえんどう)は、天ぷらでも美味しくいただけます。天ぷらにすることでいんげんの甘みが引き立ちます。おかずとしてはもちろん、お酒とも相性が良いです。
いんげんを天ぷらにする際は、水洗いしてヘタを切り落とします。衣をつけて170℃ほどの油で1分ほど揚げて完成です。いんげんの天ぷらは天つゆにつけたり、塩をかけて食べると美味しいですよ。
いんげん(さやえんどう)とえんどうの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
春野菜のイメージがある菜の花ですが、冬でも美味しく食べられる食材です。菜の花には独特の苦味がありますが、天ぷらにすることで苦味も軽減され、ほどよいほろ苦さがクセになる一品になります。
菜の花を天ぷらにするときは、菜の花を水洗いしてから水気を拭き取って衣をつけて揚げます。衣をつける前に半分から下の葉を取り除いて置くと綺麗に仕上げることができます。
黒っぽい丸い塊茎から芽が出ていることから芽(目)が出る縁起物として知られているくわいは、11月〜1月頃に旬を迎えます。独特の苦味と加熱時のホクホクとした食感がクセになる野菜です。
くわいを天ぷらにする際は、皮を剥いて水にさらし、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。丸ごとのまま揚げてもOKですが、一口大サイズに切ると短時間で揚げることができます。塩をふって食べたり、柚子胡椒を添えて食べても美味しいです。
海藻の一種であるめかぶは、冬から初春にかけて旬を迎える食材です。ネバネバとしたぬめりが特徴的で、天ぷらにするとコリコリとした食感を楽しむことができます。
めかぶを天ぷらにする際は、下茹でしてぬめりを取ります。茹で時間は数秒でOKです。キッチンペーパーで水けを拭き取り、衣をつけてサクっと揚げます。
長芋の旬は年に2回あり、11月〜12月と3月〜4月に旬を迎えます。粘りが強い長芋は、芋の中では珍しく生でも食べることができる野菜です。すりおろしてとろろとして食べることが多い長芋は、天ぷらにすることでサクサクとした食感を楽しむことができます。
長芋を天ぷらにする際は、皮を剥いて輪切り、もしくはスティック状にカットします。切り方によって食感が若干異なり、輪切りはホクホクとした、スティック状はシャキシャキとした仕上がりになります。揚げる際に海苔巻いたり、青さを和えて揚げると、一味違う天ぷらを堪能することができます。
体長が10〜20cmと比較的小さいサイズのワカサギは、通年流通していますが、10月〜3月頃に生産量が増え、この時期に捕れるワカサギは脂がのっていて美味しいといわれます。食べきりサイズなのも嬉しいですね。
面倒な下処理がないので簡単に天ぷらにすることができます。臭みやぬるつきを取るために塩水で洗い、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。衣に青のりを混ぜて揚げるのもおすすめです。
タラは鍋の具材としても欠かせない食材ですよね。白身魚の一種であるタラは通年流通していますが、冬のタラを真鱈といい、1月〜2月頃に旬を迎えます。
タラを天ぷらにするときは大きめのそぎ切りにして、衣をつけて揚げるとよいです。タラに限ったことではありませんが、魚を天ぷらにするときは衣をつける前に水気をキッチンペーパーでしっかり拭きとっておくのがポイントです。こうすることで生臭さも和らぎますし、油はねを防ぐことができます。
白身魚の一種であるカワハギは、1年中美味しく食べることができますが、カワハギの肝は秋冬に捕れるものが美味しいといわれています。
カワハギを天ぷらにするときは、頭をとり背わたをとってから開いて衣をつけて揚げます。釣りたてのカワハギを天ぷらにすると身が締まっていてとっても美味しいですよ。
太刀魚は通年美味しく食べることができる魚ですが、秋や冬に捕れる太刀魚には脂の量が多いといわれています。
太刀魚を天ぷらにする際は、背びれや小骨を取り外し、3枚おろしにして揚げます。塩をかけて食べてると美味しいです。
一般的に穴子の旬は6月〜8月の夏ごろといわれてますが、実は冬の穴子の方が脂がのっていて美味しいんです。柔らかくふっくらとしたあなごも、天丼によく乗っている天ぷらの定番です。淡泊な味わいですが、柔らかさがあり、脂身が少ないため天ぷらにしても油っぽくなりすぎず非常に食べやすいです。
穴子を天ぷらにするときは、表面のぬめりを取ることが美味しく作るポイントです。ぬめりをとっておくことで、臭みをとることができるため風味がよくなります。また、じっくり揚げていくのもポイント。じっくりと揚げることでふわっとした食感に仕上がります。
フグも他の魚と同じように1年を通して流通していますが、冬に捕れるフグは特に美味しいといわれています。また生産量が増えるのも冬です。
店頭に並んでいるフグは既に捌いてあるものがほとんどです(フグを捌くには資格が必要です)。骨が残っている場合は予め取り除いておくとよいでしょう。
えびには様々な品種がありますが、その中で冬に旬を迎える品種には甘海老や車海老(養殖)、大正海老、ボタンエビ、芝海老などがあります。魚介類の天ぷらの定番は、やはり海老天(えびてん)ではないでしょうか。えびの旨味はもちろんのこと、ぷりぷりとした食感を楽しむことができ、お蕎麦のお供にもぴったりです。
えびを天ぷらの具材にするときは、下処理時には筋をしっかりと断ち切った後、身をまっすぐに伸ばしておきましょう。こうすることで、くるっと丸まらずお店で出てくるような真っ直ぐな海老天になります。
牡蠣の種類によって旬の時期は異なりますが、真牡蠣という品種の牡蠣は冬に旬を迎えます。生で食べても加熱してたべても美味しい牡蠣は、天ぷらにしても美味しく食べることができます。牡蠣フライは食べたことがあっても、牡蠣の天ぷらは食べたことがないという方は多いのではないでしょうか。牡蠣フライのザクザクっとした食感とは異なり、サクっと軽い食感に仕上がります。
牡蠣を天ぷらにするときは、そのまま衣をつけて揚げてしまうと身が縮んで小さくなってしまうので下処理が大切です。牡蠣を天ぷらにするときは、塩水で洗い水気をとってから片栗粉をまぶします。片栗粉をまぶしておくことで、旨味や水分が出てしまうことがないのでふっくらと仕上げることができます。
ホタテの旬は年に2回あるといわれています。冬(12月〜3月)に捕れるホタテは大きさが一番大きく身が締まっていて美味しいといわれています。
ホタテを天ぷらにする際は貝から取り外し、丸ごとのままもしくは2等分にしてから揚げます。塩をつけて食べたり、天つゆにつけて食べると美味しくいただけます。
冬から初春にかけて旬を迎えるはまぐりも天ぷらの具材としておすすめです。はまぐりの天ぷらはプリプリとした食感が楽しめます。
はまぐりを貝から外し、塩水で洗って水けを引き取ります。そのまま食べても美味しいですし、うどんやそばのトッピングとしても美味しいです。
冬に旬を迎えるイカの品種には、ヤリイカやコウイカ、スルメイカなどがあります。イカは上身(胴体の部分)はもちろんのこと、下足(げそ)も天ぷらの具材として定番です。
イカを天ぷらの具材として使うときは、ワタと背骨を抜きえんぺらから引いて皮をむき、真ん中を開いて両面に格子状に切れ目を入れます。上身は胴は縦に3等分にして2cm幅くらいに切り、下足は墨と嘴(くちばし)をとって軟骨部分から切り取り、吸盤をとって食べやすい長さに切って衣をつけて揚げます。
カニにも様々な品種がありますが、毛ガニやズワイガニ、タラバガニなどは冬に旬を迎えます。茹でて食べることが多いカニですが、天ぷらの定番の食材でもあります。カニの天ぷらは、カニの旨みが凝縮されていて、茹でて食べるのとはまた違った美味しさを楽しむことができます。
カニを天ぷらにするときも水気をしっかり拭き取ってから、衣をつけて揚げることが大切です。
白子はタラやとらふぐの精巣で、産卵期前である1月〜3月頃に旬を迎えます。ムニエルにすることが多いタラも天ぷらにすると、ふわっとした柔らかい食感と衣のサクサクとした食感を楽しむことができます。
白子を天ぷらにする際は、塩を振って水洗いをしぬめりや血などを落とします。一口大にカットし、180℃ほどの油でさっと揚げるのがポイントです。
昨今はハウス栽培や生産技術の発展により様々な食材が冬でも美味しく食べられます。ここでは、冬の天ぷらにおすすめの定番具材ご紹介します。
なすは一年中市場に出回り、季節関係なく美味しく食べれるので天ぷらの具材にぴったりです。若干苦味がありクセがありますが、天ぷらにすると苦味やクセが和らぐのでナスが苦手な方でも食べやすくなります。
ただし、なすは水分量が多く火が通りにくい野菜ですので美味しく揚げるには工夫が必要です。基本的には薄切りにするだけではなく、扇状になるように切れ目を入れたり、格子状に切り込み(隠し包丁)を入れることで火が通りやすくなり、美味しく揚がります。
かぼちゃは天ぷらにするとホクホクの食感と衣のサクサクの食感を楽しむことができます。甘みが強いのでお子様にも人気の天ぷらの具の一つです。綺麗なオレンジ色で見た目も良いです。
かぼちゃは火が通りにくいため、1/4サイズにして切り口からアーチ状になるように切ってから衣をつけて揚げると火が通りやすくなります。
ピーマンは苦味が強いですが、天ぷらにすることで苦味が軽減され食べやすくなります。天ぷら定食などでも、かぼちゃなど甘みのある具材の天ぷらと組み合わせて一緒に出てくることが多いです。
ピーマンは、ヘタと種を取り除いたら1/2サイズにカットして衣をつけます。
旨味成分をたっぷり含んでいるしいたけやも、天ぷらにすると旨味とジューシーな食感がやみつきになる定番の具材です。
しいたけを天ぷらにするときは軸の部分を取り除いてから、傘の部分に十字の切り込みを入れると火が通りやすくなります。
練り物の天ぷらの中では、特にちくわを具材に使うことが多いです。衣をつけてそのまま揚げても美味しいですが、青のりを混ぜて磯辺揚げにするのが定番です。
ちくわを天ぷらの具材にするときは、縦に半分に切り、衣をまぶしてから青のりを振ります。間にチーズを入れるなどのアレンジをしても美味しく食べることができます。
肉類では鶏肉を揚げた「とり天」が定番です。鶏肉と一口にいっても、もも肉や胸肉など様々な部位がありますが、中でもさっぱりと仕上がる胸肉が天ぷらの具材として使われることが多いです。もちろん、もも肉もジューシーで美味しいです。
鶏肉を天ぷらの具材にするときは、皮を取り除いてからひと口大のそぎ切りにします。
豚肉にも鶏肉と同様に豚バラやロースなど様々な部位がありますが、基本的にどの部位でも天ぷらにして美味しく食べることができます。
豚肉を天ぷらにする場合は、野菜とは異なり衣をつける前に酒や醤油でお肉に下味をつけておくとよりおいしくなります。下味をつけて冷蔵庫でねかせてから、衣をつけて揚げます。シソ(大葉)とも相性が良いので、シソを入れてロール状にしたものを揚げても美味しく食べることができるのでおすすめです。
牛肉を天ぷらの具材にする場合は、薄切り肉などできるだけ薄いものを選びましょう。
豚肉と同様に牛肉に下味をつけてから揚げます。塊にならないように広げるようにして揚げると火が通りやすくなり、カラっと仕上げることができます。
小麦粉には、弾力に富むが伸びにくいグルテニンと、弾力は弱いが伸びやすいグリアジンの2種類のたんぱく質が含まれており、水分によってグルテニンとグリアジンが結びつくとグルテンができます。グルテンは、強い粘り気を出すため、小麦粉で衣を作ると揚げたときにベタっとしてしまいます。
そのため揚げ衣を作る際は、グルテンを生成しない片栗粉または米粉を使ったほうがサクッと揚がります。また、片栗粉や米粉は油の吸収率が低いため、サクサクに揚がりやすいだけではなく時間が立ってもベチョっとしにくいですし、カロリーを抑えることもできます。
自宅に小麦粉しかないという場合は、氷水を一緒に加えるとグルテンを生成しにくくなるため粘りを抑えることができます。
天ぷらは水分が蒸発する前に衣がしっかり固まってしまうと水蒸気が衣の外へ抜け出しにくくなり、べちょっとした仕上がりになりやすいです。
そのため、水より沸点が低く蒸発しやすいアルコールを多く含む日本酒や焼酎などのお酒を加えることで、衣の水分の蒸発を促進し、サクサクに上がります。小麦粉を使っている場合でも、アルコールがグルテンを押し広げながら蒸発してくれるので、べちょっとしにくいです。
アルコールは蒸発してしまうので、お子様でも食べることができます。ただし、お酒の風味が残ってしまうことがあります。また、日本酒など糖質を多く含むお酒を使うと焦げやすいので注意しましょう。
衣に加える水の代わりに炭酸水を加えても良いです。炭酸水に含まれる気泡(炭酸)が油の熱によって衣から抜ける際に水蒸気も一緒に逃がすことができるため、サクサクに上がります。ただし、炭酸だと油に入れたときに跳ねることがあるので注意が必要です。
一般的に揚げ油として使われるサラダ油などは、空気に触れることで油が酸化してしまい劣化してしまいます。劣化してしまった油を揚げ油として使うと具材の風味が損なわれるだけではなく、べちょっとしてしまいやすいです。
オリーブオイルは「オレイン酸」と呼ばれる一価不飽和脂肪酸が主成分で、酸化しにくい性質があります。そのため、酸化しやすいサラダ油などを使って揚げるのと比較して、サクサクとした食感に揚がります。
また、油の量も重要です。少なすぎると焦げやすく、多すぎると温度が上がらず火が通るのに時間がかかってべちょっとしてしまうので注意しましょう。
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