天ぷらの具材として人気な野菜にはなすやかぼちゃ、さつまいも、れんこんなどがありますが、それ以外の野菜も天ぷらで美味しく食べることができます。今回は天ぷらにおすすめの野菜をご紹介します。また、天ぷらの基本的な作り方やサクサクに揚げるコツなどもあわせてご紹介します。
天ぷらを作るときは、まずお好みの具材を水洗いします。
水分の多い食材や水洗いした食材はキッチンペーパーなどで水気をしっかり切っておくとカラッと揚げることができます。きのこ類は水洗いせずにキッチンペーパーなどで軽くふきゴミなどをとりましょう。
水洗いをしたら、火の通りやすい薄さ・大きさに切ります。
ひと手間かかりますが、ここで切った野菜に小麦粉をまぶして全体に薄くつけておくと、具材全体に衣を均一につくので綺麗に揚がります。大きめの容器に具材をいれて小麦粉をふりかけた後容器ごと振ると簡単に小麦粉をつけることができるのでおすすめです。
野菜を天ぷらの具材にする場合は、下味をつける必要はありません。下味をつけてしまうと反対にべっちょっとしてしまいます。
天ぷらの衣は、小麦粉(薄力粉)と全卵、冷水で作ることができます。2〜3人分の天ぷらの場合、分量の目安はふるいにかけた小麦粉1カップ、全卵1/2個、冷水200mlです。
まず、全卵をよく溶きます。よく溶いたら冷水を加えて泡が出るまでしっかりと混ぜましょう。次にふるった小麦粉を数回にわけて入れながら、泡立て器でさっくりと混ぜ合わせます。
天ぷらの衣はサラッとした状態が良いです。混ぜすぎるともったりとしてしまうので注意しましょう。
油の量は2cm〜3cmが適量です。多すぎても少なすぎても上手に揚げることができません。深さのある揚げ物用の鍋がない場合は深めのフライパンでも大丈夫です。
油を鍋に入れたら、170~175℃になるまで熱します。温度計があればきちんと図ったほうが良いですが、ない場合は菜箸に衣をつけて落として確認しましょう。落とした衣が一度沈み、すぐに上がってくれば適温になっているサインです。
油が適温になったら、具材を衣にくぐらせてそっと油に落とします。勢いよく入れてしまうと衣が落ちてしまいます。また、沢山の具材を一気に入れてしまうと油の温度が下がってべちょっとした仕上がりになってしまうので注意してください。
具材を油に入れて、衣が固まってきたらひっくり返します。天かすが出てきたら天かすは小まめに取り除きましょう。泡が大きくなりパチパチと高い音がしたら火が通ってきた合図です。さらに火を通して泡が収まってきて、菜箸で持ち上げたときに「ジジジジ」という感覚がすればそのまま取り出します。
複数の具材を揚げる場合は、水分の少ない具材から揚げていくのも大切なポイントです。水分の多い野菜は衣がふやけてしまいやすいので、最後に揚げて、揚げたらすぐに半分に切って蒸気を逃しておくとベチャッとしにくくなります。
小麦粉には、弾力に富むが伸びにくいグルテニンと、弾力は弱いが伸びやすいグリアジンの2種類のたんぱく質が含まれており、水分によってグルテニンとグリアジンが結びつくとグルテンができます。グルテンは、強い粘り気を出すため、小麦粉で衣を作ると揚げたときにベタっとしてしまいます。
そのため揚げ衣を作る際は、グルテンを生成しない片栗粉または米粉を使ったほうがサクッと揚がります。また、片栗粉や米粉は油の吸収率が低いため、サクサクに揚がりやすいだけではなく時間が立ってもベチョっとしにくいですし、カロリーを抑えることもできます。
自宅に小麦粉しかないという場合は、氷水を一緒に加えるとグルテンを生成しにくくなるため粘りを抑えることができます。
天ぷらは水分が蒸発する前に衣がしっかり固まってしまうと水蒸気が衣の外へ抜け出しにくくなり、べちょっとした仕上がりになりやすいです。
そのため、水より沸点が低く蒸発しやすいアルコールを多く含む日本酒や焼酎などのお酒を加えることで、衣の水分の蒸発を促進し、サクサクに上がります。小麦粉を使っている場合でも、アルコールがグルテンを押し広げながら蒸発してくれるので、べちょっとしにくいです。
アルコールは蒸発してしまうので、お子様でも食べることができます。ただし、お酒の風味が残ってしまうことがあります。また、日本酒など糖質を多く含むお酒を使うと焦げやすいので注意しましょう。
衣に加える水の代わりに炭酸水を加えても良いです。炭酸水に含まれる気泡(炭酸)が油の熱によって衣から抜ける際に水蒸気も一緒に逃がすことができるため、サクサクに上がります。ただし、炭酸だと油に入れたときに跳ねることがあるので注意が必要です。
一般的に揚げ油として使われるサラダ油などは、空気に触れることで油が酸化してしまい劣化してしまいます。劣化してしまった油を揚げ油として使うと具材の風味が損なわれるだけではなく、べちょっとしてしまいやすいです。
オリーブオイルは「オレイン酸」と呼ばれる一価不飽和脂肪酸が主成分で、酸化しにくい性質があります。そのため、酸化しやすいサラダ油などを使って揚げるのと比較して、サクサクとした食感に揚がります。
また、油の量も重要です。少なすぎると焦げやすく、多すぎると温度が上がらず火が通るのに時間がかかってべちょっとしてしまうので注意しましょう。
まず最初に、定番の天ぷらの具材をご紹介します。
なすは一年中市場に出回り、季節関係なく美味しく食べれるので天ぷらの具材にぴったりです。若干苦味がありクセがありますが、天ぷらにすると苦味やクセが和らぐのでナスが苦手な方でも食べやすくなります。
なすは水分量が多く火が通りにくい野菜ですので、美味しく揚げるには工夫が必要です。基本的には薄切りにするだけではなく、扇状になるように切れ目を入れたり、格子状に切り込み(隠し包丁)を入れることで火が通りやすくなり、美味しく揚がります。
かぼちゃは天ぷらにするとホクホクの食感と衣のサクサクの食感を楽しむことができます。甘みが強いのでお子様にも人気の天ぷらの具材の一つです。綺麗なオレンジ色で見た目も良いです。
かぼちゃは火が通りにくいため、1/4サイズにして切り口からアーチ状になるように切ってから衣をつけて揚げると火が通りやすくなります。
サツマイモもかぼちゃと同様にホクホクの食感を楽しめる食材の一つです。かぼちゃほど甘みは強くないものの、優しい甘みがありクセになる味わいです。
サツマイモも火が通りにくいので1cmほどの輪切りにすると良いです。また、揚げる前に予めレンジで温めておくと、中はしっとり外はサクサクに仕上がるのでおすすめです。
レンコンも天ぷらによく使われる根菜類の一つです。レンコンは、天ぷらにすると、シャキシャキの食感を楽しむことができます。衣にあおさを加えてあおさ揚げにしても美味しいのでおすすめです。
レンコンは、ピーラーで皮をむいた後、厚さ7mm程の輪切りか半月切りにして酢水に3~4分間さらしてアク抜きをします。アク抜きをすることでえぐみを抑えることができます。レンコンも火が通りにくいので、レンジで温めてから衣をつけて揚げたほうが上手に揚げることができます。
旨味成分をたっぷり含んでいるしいたけも、天ぷらにすると旨味とジューシーな食感がやみつきになる定番の具材です。
しいたけを天ぷらにするときは軸の部分を取り除いてから、傘の部分に十字の切り込みを入れると火が通りやすくなります。
舞茸もしいたけと同じくたっぷり旨味を含んでいて、天丼に乗っていることも多い定番の食材の一つです。ボリュームがあるのも嬉しい点で、食べごたえがあります。
舞茸は大きめにほぐして衣をつけます。しいたけとは異なる独特の風味と食感を楽しむことができます。シンプルに塩をつけるだけでも美味しく食べるのがおすすめです。
にんじんはかき揚げの具材としてよく使われますが、にんじんのみでも天ぷらの具材になります。にんじんは、天ぷらにすると独特の甘みとしっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。
一般的には斜め切りにして使われますが、かき揚げのように千切りにするとシャキシャキとした食感がより際立ちます。また、衣は薄くつけたほうが鮮やかなオレンジ色が出て食卓に彩りを添えることができます。
ごぼうはにんじんと同様にかき揚げの具材として使われることが多いですが、ごぼう単独で天ぷらにしても美味しく食べることができます。ごぼうの独特の香りと歯ごたえがくせになります。
ごぼうの土臭さが気になる場合は、たわしなどを使って皮をこそげ、しっかりと水洗いします。斜め切りもしくは5cm幅などに切ると食べやすいです。太さが均一になるように、太い部分は縦に2等分もしくは4等分にすると火が通りやすくなります。
オクラはネバネバとした食感が特徴的ですが、天ぷらにするともちもちとした食感を楽しむことができます。
オクラを天ぷらにするときは、板摺(いたずり)をして産毛をとり、がくの黒い部分をむき取って実の中心部分あたりに切り込みを入れるか数カ所に穴をあけます。こうすることで破裂防止になります。
オクラは火が通りやすいので1分ほどでカラっと揚がります。
ピーマンやししとうは苦味が強いですが、天ぷらにすることで苦味が軽減され食べやすくなります。天ぷら定食などでも、かぼちゃなど甘みのある具材の天ぷらと組み合わせて一緒に出てくることが多いです。
ピーマンは、ヘタと種を取り除いたら1/2サイズにカットして衣をつけます。
ほろ苦さがあるししとうも、天ぷらをすることで食べやすくなる定番の具材です。色も鮮やかで彩りにもなるため天ぷら定食などには必ずといっていいほど入っています。
ししとうはヘタを取り、オクラと同様に切り込みを入れて破裂を防止します。基本的に緑の野菜は火が通りやすいので短時間で揚げることができます。揚げすぎてしまうと変色してしまうので注意してください。
玉ねぎの揚げ物といえば定番はオニオンリングですが、天ぷらの定番の具材でもあります。玉ねぎを天ぷらにするとオニオンリングとはまた違った味わいを楽しむことができます。
玉ねぎの天ぷらには新玉ねぎがおすすめ。新玉ねぎを天ぷらにすると甘みが強くジューシーな味わいになります。
薬味として使われるみょうがも天ぷらによく合う定番の具材です。クセがありますが、お酒のおつまみにもぴったりな大人の味です。
みょうがは縦に2~3等分にカットして、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ってから衣をつけます。
紅生姜は生姜を梅酢に漬けた漬物です。千切りにして焼きそばの上に乗せたり、たこ焼きにいれたりすることが多いですが、天ぷらの定番の具材でもあります。スーパーではお惣菜として、串にさした紅生姜を天ぷらにしたものがよく販売されています。
紅生姜のほどよい辛さと甘酸っぱい味わい、衣の食感がよく合うおつまみにぴったりの天ぷらです。
シソ(大葉)もシソの風味とサクッとした食感を楽しむことができる定番の具材です。
シソを天ぷらにするときは衣を薄くつけて揚げるのがポイントです。衣を薄くつけて揚げることでシソの綺麗な緑色を生かし、さらにサクサクとした食感を楽しめる一品になります。シソはすぐに火が通るので焦げないようにサッと揚げるようにするのも大切なポイントです。
すき焼きの定番の具材である春菊は、冬の天ぷらの定番具材の一つでもあります。にんじんやごぼうなどと一緒にかき揚げにされていることも多いですよね。
春菊は独特の苦味がありますが、天ぷらにすると衣の味わいと独特の苦味がよく合いクセになる味わいです。
春菊を天ぷらにするときは、通常の天ぷらを揚げる温度より高めの温度で揚げるのがコツです。一気に加熱することで春菊に含まれている水分を飛ばすことができるのでカラッと揚げることができます。
山菜採りなどで収穫されることが多いふきのとうも天ぷらの定番具材の一つです。
ふきのとうには苦味やエグみを感じさせる成分が入っているのですが、天ぷらにすればほどよいほろ苦さで美味しく食べることができます。
ふきのとうと同じく春の味覚であるウドも天ぷらの定番具材です。
ウドをも苦みやエグみを感じやすいですが、アク抜きをしてから調理をすることで美味しく食べることができます。ウドの天ぷらは香りがよく、柔らかく食べやすいです。
タラの芽も天ぷらにして食べる事が多い山菜の一つです。タラの芽もアクがあり生の状態では食べにくいですが、天ぷらにすることでちょうどよいほろ苦さになり、お酒のおつまみにもぴったりの一品になります。
火を通しすぎると苦味が強くなってしまったり、食感が悪くなってしまうので火を通しすぎないように注意することが大切です。
春の山菜の一つであるこごみは、アクが少なく味も強いクセがないので、他の山菜が苦手な方でも食べやすいです。
こごみの渦巻の部分に汚れが溜まりやすいため、丁寧に水洗いするのがポイントです。また、根元が茶色くなっている場合やかたくなっている場合は切り落とします。アクが少ないため下茹では不要で、生のまま衣にあえて揚げて天ぷらにします。
全国各地に自生しているわらびは、春から初夏にかけて旬を迎えます。表面はサクッと、中は粘りがある独特の食感が特徴です。天ぷらにすると衣のサクサク感が加わり、美味しくいただけます。
わらびには苦みがあるため、天ぷらにする前にアク抜きをするのがおすすめです。ただしわらびには個体差があり、苦みが少ないものもあります。その場合はアク抜きは必須ではありません。
うるいは春に旬を迎える山菜です。見た目は長ねぎに似ていて、軸は白く葉先は鮮やかな緑色をしています。クセが少なく食べやすい山菜として知られていて、天ぷらにすることでより旨みと甘みが増して美味しく食べることができます。
うるいは山菜の中では珍しくアクが少ないため、食べる前のアク抜きは不要です。水洗いしてキッチンペーパーで水けを拭き取った後に、衣を付けて揚げます。葉先と軸で火の通りが違うため、別々に切り分けて揚げるのがよいとされていますが、うるいは生でも食べられる山菜なので、切り分けずさっと揚げる程度でもOKです。
次に、定番具材ではありませんが、天ぷらにおすすめの葉野菜をご紹介します。
キャベツも天ぷらの具材には中々使われない食材ですが、実は天ぷらにすることができる野菜の一つです。お好み焼きを思い浮かべるとわかりやすいかと思いますが、キャベツと衣の相性は抜群です。
キャベツを天ぷらにするときは、千切りにしてかき揚げにするのがおすすめです。キャベツだけでかき揚げにしても美味しいですし、豚肉などと一緒にかき揚げにしても美味しいです。
芽キャベツは11月中旬から3月頃に生産量が最も増えます。サイズが小さく見た目がかわいい芽キャベツも天ぷらにするとキャベツの甘みが引き立ちます。
芽キャベツはサイズは小さいものの、葉巻きが強くぎっしりと葉が詰まっているため火が通りにくいです。また、芽キャベツはアクが強い葉野菜であることからも、揚げる前に下茹でが必要です。芽キャベツの底面に十字に切り込みを入れてから下茹ですると、短時間で火が通ります。
ツンとした辛みがあるのが特徴の長ネギも天ぷらにすると美味しい食材の一つです。長ネギのツンとした辛みになる成分は、熱に弱いため揚げることで辛みが軽減され長ネギが苦手な方でも食べやすくなります。
長ネギを天ぷらにするときは、3cm程の長さに切ってから衣につけて揚げます。
春野菜として定番の菜の花を天ぷらにするのもおすすめです。菜の花には独特の苦味がありますが、天ぷらにすることで苦味も軽減され、ほどよいほろ苦さがクセになる一品になります。
菜の花を天ぷらにするときは、菜の花を水洗いしてから水気を拭き取って衣をつけて揚げます。衣をつける前に半分から下の葉を取り除いて置くと綺麗に仕上げることができます。
なかなかニラを天ぷらにすることは少ないと思いますが、ニラの天ぷらはニラを栽培している農家の方がおすすめしている食べ方の一つです。ニラを天ぷらにすることで、ニラの甘みが引き立ちます。
ニラを天ぷらにするときは、食べやすい大きさにカットしてかき揚げにするのがおすすめです。ニラだけでも十分美味しいですが、他の食材と一緒に揚げても美味しいですよ。
セロリは生で食べることが多い野菜ですが、天ぷらにしても美味しいです。生で食べるとセリ科の植物特有の香りや風味が強く、苦手な方も多いかと思いますが、天ぷらにすることで香り成分が気化するため食べやすくなり、パリっとした食感が最高の一品に。
セロリの天ぷらは天つゆにつけても美味しいですが、レモン汁をかけたり塩をかけたりしてさっぱりといただくのがおすすめです。
パクチー(別名:コリアンダー)は、独特の香りがある香味野菜なので好みが分かれますが、パクチー好きの方はぜひ試していただきたいです。生のパクチーよりも香りが控えめになるので、パクチーが苦手な方でも食べやすいともいわれています。
パクチーは生でも食べられる葉野菜なので、揚げる時間は1分程度でOKです。葉と茎は切り分けてから別々に揚げると◎。
丼ものや汁物、茶碗蒸しなどのトッピングとしてよく使われる三つ葉は、天ぷらにしても美味しくいただけます。
焦げやすいので、高温で1分程度さっと揚げるのがポイントです。また衣を付けすぎてしまうとべちゃっとした仕上がりになってしまうので、三つ葉を入れたボウルの中に衣を加えてさっくりと混ぜ合わせて薄く衣を付けるようにしましょう。
ブロッコリーもサラダにして食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しいです。ブロッコリーは時間が経つと黄色く変色してしまうことがあります。腐敗しているわけではないので食べることができますが、見た目が悪くなってしまうのでサラダには使いにくいですよね。
天ぷらにすれば衣がつくことによって、ブロッコリーの色の悪さをカバーすることができますし、美味しく食べることができるのでおすすめです。
見た目や食感がブロッコリーと似ているカリフラワーも、天ぷらにしても美味しく食べることができます。
カリフラワーを天ぷらにする際は、まずしっかりと水洗いをします。特にカリフラワーの蕾の部分には虫や汚れが付着しやすいので、水を張ったボウルの中でゆすり洗いなどをしましょう。洗った後はキッチンペーパーで水けをしっかりと拭き取り、小房にして衣を付けて揚げます。
ロマネスクは見た目がブロッコリーやカリフラワーに似ている野菜です。11月から2月に旬を迎えるロマネスコはよくサラダや炒めものなどで食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しくいただくことができます。
ロマネスコもブロッコリーやカリフラワーと同様に蕾の部分に汚れが溜まりやすいので、天ぷらにする前にしっかりと水洗いをします。一口大に切り分けてから衣をつけて揚げます。そのまま食べても美味しいですが、塩を付けて食べるのもおすすめです。
茎ブロッコリーとは、ブロッコリーの一種で、名の通り茎が長いのが特徴です。一般的なブロッコリーよりも茎が柔らかく、アスパラガスに似た甘みや食感があります。天ぷらにすることで甘みが増し、ホクホクとした食感を楽しむことができます。
茎ブロッコリーを水洗いし、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。長さがある茎ブロッコリーは半分に切ります。衣は付けすぎず、さっと付ける程度でOKです。
あまり聞き慣れない名前ですが、おかひじきは、独特の食感を持つ野菜です。見た目が海藻のひじきに似ていることからこの名が付きたといわれています。クセが少ないのでサラダや炒め物など幅広い料理で使用されるおかひじきは、天ぷらにもおすすめです。
おかひじきを水洗いしたら水けを拭き取り、適当な長さに切ります。衣をさっと混ぜ合わせたら、かき揚げのようにおかひじきをひとまとめにして揚げます。
コシアブラとは、タラの芽やウドと同ウゴキ科に属する山菜です。見た目はタラの芽によく似ていて、タラの芽よりもアクが少なく香りや旨みが強いのが特徴です。天ぷらにしても香りが残って、美味しく食べることができます。
コシアブラを天ぷらにする際は、はかまを取って水洗いし、水けを拭き取ります。焦げないようにさっと短時間で揚げるのがポイントです。
肉や魚の臭みを消したり、料理に香りを付ける際に使われるにんにく。天ぷらにするとにんにく特有の強い香りは和らぎ、外はカリカリ、中はホクホクとした食感を楽しむことができます。
にんにくの皮を剥いて衣をつけ、低温の油で7〜10分程度じっくりと揚げます。高温で揚げると中に火が通る前に焦げてしまうので注意が必要です。
アスパラはそのままアスパラだけを天ぷらにすることもできますし、アスパラを使った定番料理「アスパラベーコン」を天ぷらにすることもできます。綺麗な緑色が料理の彩りにもなります。
アスパラを天ぷらにするときは、下の硬い部分をカットし、袴(はかま)を取ってピーラーで下半分の皮をむいておきます。こうすることで、口当たりがよくなります。
たけのこ(筍)は春に旬を迎えます。たけのこご飯やきんぴら、煮物などが代表的な料理ですが、たけのこは天ぷらにしてもたけのこ特有の歯ざわりや香りを楽しむことができます。
たけのこはアクが強いので、天ぷらにする前に必ずアク抜きを行ってください。たけのこのアク抜きの方法はこちらの記事で詳しく解説しています。アク抜きをしたたけのこを食べやすい大きさにカットし、衣を付けて高温の油で揚げます。下茹でで火が通っているので、揚げ時間は短めでOKです。塩をふって食べると、たけのこの旨みが引き立ちます。
次に、天ぷらにおすすめの実野菜をご紹介します。トマトやゴーヤ、とうもろこしなど、様々な実野菜が天ぷらに向いています。
トマトは基本的に水分が多いため天ぷらには向いていませんが、熟す前の硬めのトマトやプチトマトを天ぷらにすることができます。トマトの天ぷらは爽やかな酸味とサクサクとした衣の食感を楽しむことができ、青いトマトを揚げる「フライドグリーントマト」はハワイでも人気があるようです。
トマトを天ぷらの具材にするときは、水分を多く含んでいる種の部分を取り除き、プチトマトは楊枝などで数カ所に穴を空けておくと破裂防止になります。
意外かもしれませんが、きゅうりを天ぷらにしても美味しく食べることができます。天ぷらにするときゅうり特有の青臭さが和らぐので、きゅうりが苦手な方でも食べやすいです。
きゅうりを天ぷらにする際は、斜め切りもしくは棒切りにして衣につけ、高温の油で30秒〜1分ほど揚げます。生でも食べられますので、完全に火を通す必要はありません。きゅうりの天ぷらは塩や七味、カレー塩をつけて食べるのがおすすめです。
ズッキーニは焼いて食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しい食材の一つです。ズッキーニを天ぷらにするとジューシーに仕上がります。
ズッキーニを天ぷらにするときは、カットしたらそのまま衣をつけて揚げます。ズッキーニの天ぷらは塩をつけて食べるのがおすすめです。
サラダ入れて食べるなど生食することが多いアボカドですが、天ぷらにしても美味しく食べることができます。アボガドの天ぷらは衣のサクサクとした食感とクリーミーな味わいがクセになります。
アボカドの皮を剥き、カットしてから衣をつけて揚げるだけでも十分美味しいですが、アボカドにのりを巻いてから衣をつけて揚げるのもおすすめです。
ゴーヤは苦味が強いので苦手な方も多いのではないでしょうか。ゴーヤも天ぷらにすることで苦味が軽減され食べやすくなる食材の一つです。ちょうどよい苦味と衣のサクサクとした食感がお酒にもよく合います。
ゴーヤは縦半分に切り、種とワタをとってから天ぷらにすることで苦味が軽減されます。
とうもろこしは天ぷらにすると、とうもろこしの優しい甘みとぷちぷちした食感と衣のサクサクとした食感が融合した一品になります。とうもろこしの天ぷらは大人はもちろんのこと、小さなお子様にも人気があります。
とうもろこしは包丁でバラバラにならないよう厚めに削ぎ落として衣につけて揚げても良いですし、バラバラになるように削ぎ落として衣につけて、スプーンですくって揚げても良いです。
かき揚げの具材としてよく使われる枝豆は、枝豆だけで天ぷらにしても美味しいです。小さめに作ればお弁当のおかずにもなります。お酒のおつまみとしてもおすすめです。
茹でた枝豆をサヤから取り出し、水けを拭き取ります。衣をつけて、スプーンですくって揚げます。途中で上下を返し、表面がカリッとするまで揚げます。
5月頃に旬を迎えるそら豆は、甘みがありホクホクとした食感が特徴です。そら豆の天ぷらは甘みや旨み、香りが引き立ちます。
そら豆をサヤから出し、薄皮と取ります。そら豆の鮮やかな緑色を保つためには、油の温度が170℃を超えないようにして揚げます。1個ずつ揚げてもいいですし、かき揚げと同じ要領でスプーンですくって塊にしてから揚げるのも◎。
胡麻和えで食べることが多いいんげん豆(さやえんどう)は、天ぷらでも美味しくいただけます。天ぷらにすることでいんげんの甘みが引き立ちます。おかずとしてはもちろん、お酒とも相性が良いです。
いんげんを天ぷらにする際は、水洗いしてヘタを切り落とします。衣をつけて170℃ほどの油で1分ほど揚げて完成です。いんげんの天ぷらは天つゆにつけたり、塩をかけて食べると美味しいですよ。
いんげん(さやえんどう)とえんどうの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
サヤごと食べられるスナップえんどうは、甘みがありパリッとした食感が特徴です。4月から6月頃に旬を迎えます。鮮やかな色と歯ざわりを生かして和え物や炒め物などに使われることが多いですが、天ぷらにするのもおすすめです。
スナップえんどうには筋があるので、筋を取り除いてから天ぷらにします。ヘタの部分をポキっと折って引っ張れば筋が取れます。サヤの中に水が入ってしまうので、ヘタや筋を取るのは、水洗いをした後に行ってください。水が残ってしまうと、揚げる際に油がはねやすくなります。
スナップえんどうの筋の取り方についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
大根やじゃがいも、かぶなどの根野菜も天ぷらにすると美味しく食べることができます。ここでは、天ぷらにおすすめの根野菜をご紹介していきます。
大根も水分が多い野菜なので、あまり天ぷらにすることはありませんが、実はフライにするなど揚げ物することもでき、大根の天ぷらも美味しいです。
水分が多いので、予め塩を揉み込み水分を出してからキッチンペーパーで水分を拭き取って衣をつけて揚げると良いです。塩コショウをかけて食べると、フライドポテトのような感覚で食べることができます。衣にパセリを刻んで入れると風味がよくなるのでおすすめです。
揚げ物との相性がよいじゃがいもは、フライドポテトやハッシュドポテト、コロッケにして食べることは多いですよね。そんなじゃがいもは天ぷらにしても美味しく食べられます。
じゃがいもを天ぷらにする際のおすすめの切り方は5mm〜1cm幅の輪切りです。衣を付けたら、160℃ほどの低温の油でじっくりと揚げます。油に入れたら2分ほどそのままの状態で火を通してから上下を返します。低温で揚げることで中まで火が通り、また焦げるのを防ぐことができます。
秋に旬を迎える里芋はねっとりとした食感が特徴です。天ぷらにすることで甘みが引き立ち、ホクホクとした食感がクセになります。
里芋を天ぷらにする際は、皮を剥いて(皮ごとでもOK!)、食べやすい大きさにカットします。丸ごとのまま揚げてもいいのですが、カットする方が火の通りが早く短時間で揚げることができます。丸ごと揚げる場合は、予め下茹ですることをおすすめします。
皮を剥く方がほとんどだと思いますが、里芋は実は皮ごと食べることができる野菜です。
粘りが強い山芋や長芋は、芋の中では珍しく生でも食べることができる野菜です。すりおろしてとろろとして食べることが多い山芋や長芋は、天ぷらにすることでサクサクとした食感を楽しむことができます。
山芋もしくは長芋を天ぷらにする際は、皮を剥いて輪切り、もしくはスティック状にカットします。切り方によって食感が若干異なり、輪切りはホクホクとした、スティック状はシャキシャキとした仕上がりになります。揚げる際に海苔巻いたり、青さを和えて揚げると、一味違う天ぷらを堪能することができます。
あまりメジャーな野菜ではありませんが、シャキシャキとした食感と甘みが特徴的なヤーコンは、スーパーフードとしても知られています。天ぷらにすると、生のまま食べるよりも甘みが和らぎますが(オリゴ糖は熱に弱いため)、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。
ヤーコンを天ぷらにする際は、ヤーコンの皮を剥いて輪切りや短冊切りにします。火が通りやすいので、揚げ時間は短くてOKです。ヤーコンの天ぷらは塩を付けたり、天つゆで食べるのがおすすめです。
かぶの旬は年に2度あり、春(3〜5月)と冬(11〜1月)が旬です。かぶは生でも食べられる野菜ですが、天ぷらにすることで柔らかい食感になります。
小かぶであれば丸ごとのまま揚げることが可能です。十字に切り込みを入れ電子レンジで加熱しておくと、短時間で揚げることができます。カットする場合はくし切りまたは輪切りにします。かぶの天ぷらは塩や天つゆで食べるのがおすすめです。
赤やピンク、白色の見た目で小ぶりなラディッシュはサラダやピクルス(漬物)で食べることが多いです。天ぷらにするとかぶと同じようにみずみずしい食感に仕上がります。彩りがいいので、大人にも子供にも人気の天ぷらです。
ラディッシュの葉も食べることができるので、天ぷらにする際は根元から5cmくらい葉を残して実と一緒に揚げます。丸ごと揚げる場合は底面に十字に切り込みを入れて、もしくは縦半分に切ってから揚げます。
薬味に使われる野菜では、みょうがや紅生姜は天ぷらの定番ですが、生姜も天ぷらにして美味しく食べることができます。
生姜は皮を良く洗いスライスするか、かき揚げのように千切りにして衣につけてあげます。生姜独特の風味と辛み、衣のサクサクとした食感を楽しめる一品です。
岩下食品が製造・販売を行っている「岩下の新生姜」を天ぷらにして食べるのも人気です。
しいたけや舞茸は天ぷらの定番食材ですが、それ以外のきのこも天ぷらにすると美味しいですよ。ここでは天ぷらにおすすめのきのこ類をご紹介します。
しいたけや舞茸よりも香りが控えめなしめじですが、「香り松茸味しめじ」という言葉があるように、数あるきのこ類の中でもしめじは味がよいといわれています。しめじを天ぷらにすると外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。
しめじだけに限らず、きのこ類は水洗いする必要がありません。一般的にきのこ類は無農薬で栽培されることが多いためです。水が付着していること揚げる際に油がはねてしまうので、洗わず使用するのがおすすめです。水洗いする場合はしっかりと水けを拭き取るようにしましょう。小房の状態で揚げても1本ずつバラバラに揚げても美味しく食べることができます。
独特の食感とミルキーな味わいが特徴のエリンギは、天ぷらしても美味しく食べることができます。
エリンギを天ぷらにする際は、他のきのこ類と同様に水洗い不要です。汚れが気になる場合は水で湿らせたキッチンペーパーで拭き取ります。エリンギを縦にスライスしてから衣を付け中温〜高温(170〜200℃)の油でさっと揚げます。エリンギの天ぷらは塩や天つゆで食べても美味しいですし、そばの付け合わせとしてもおすすめです。
きのこ類の中ではクセがなく食べやすいえのきですが、天ぷらにすると甘みが引き立ち、サクサクとした食感を楽しむことができます。
えのきも事前の水洗いは不要です。石づきを切り落としたら食べやすい量に分け、衣を付けて高温(180〜200℃)でカリッと揚げます。火が通りやすいので2〜3分ほど揚げれば完成です。
スーパーでよく見かける、パック状になったなめこ(ぬめりがあるなめこ)は水分を多く含むため、天ぷらにする場合は下ごしらえが必要です。加工前のなめこ(株取なめこ)であれば、油はねの心配もなく美味しく食べることができます。
株取なめこを天ぷらにする際も水洗いは不要です。パックされたなめこを天ぷらにする際は、水洗いしてぬめりを取り、キッチンペーパーでしっかりと水けを拭き取ります。衣をつけたら中温(170℃)でカリッとするまで揚げます。塩や天つゆで食べても美味しいですし、うどんやそばの付け合わせとしてもおすすめです。
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